日別アーカイブ: 2014年1月16日

ペイバック率について考える その2


 続いてもうすぐ開幕するFLWツアーのペイバック率について見てみましょう。FLWツアーはエントリーフィーは昨シーズンのままで、今シーズンからペイアウトが修正されました。
 エントリフィーは1試合4000ドルで、150人参加をベースに算出されたペイアウトは、優勝は10万ドル。2位3万ドル、3位2万5000ドル、4位2万ドル、5位1万9000ドル、6位1万8000ドル、7位1万7000ドル、8位1万6000ドル、9位1万5000ドル、10位1万4000ドル。11~20位は1万2000ドル、21~60位は1万ドルとなっています。
 つまり、エントリーフィーの総額が60万ドル、賞金の総額が79万4000ドル。ペイバック率は約132%。FLWは1試合ごとにエントリフィーの総額以上に約20万ドルも多く支払っていることになります。もちろん、これ以外にAOYにはボーナスとして10万ドルが支払われますし、シーズン最後にフォレストウッドカップ(エントリフィー無料)に優勝賞金50万ドル、賞金総額120万7500ドルが用意されています。
 つまり、FLWツアーだけを見ると、エントリーの収入以上に1シーズンで約240万ドルを選手に還元している計算になります。単純計算すると、出場選手150人とすると、1人当たりⅠ万6000ドルは全員が得する計算です。改めて計算すると、なんともバブリーな試合です。
 RAYOVAC FLWシリーズで、FLWはけっこうな儲けがあると書きましたが、これでは団体として儲かっているのか少し心配になってしまいます。全国のFLWのメンバーシップの会費などの収入もあるわけですが、大がかりなスタッフや会場の設営、レンタル費用を考えると、相当な経費が掛かっているわけで、スポンサー企業からいったいいくら貰っているんでしょうか・・・。
 とにかく、これはバスマスターでも言えることですが、どうせ出る(出られる)ならペイバック率、すなわち選手への還元率が高い最高峰の試合の方がお得ということになります。もちろん、ハイリスク・ハイリターンですから、1試合も賞金が取れないと試合経費も入れると、1シーズンで300万円ぐらいの赤字になってしまいますが・・・。