月別アーカイブ: 2013年10月

求むバスオブジャパンの改革 その2


 バスマスタークラシック。トーナメンターなら誰もが憧れる夢の舞台です。選手として出場するのはたいへんな名誉でもありますが、そのウェイインは観戦しただけでも鳥肌ものです。
 そんなバスマスタークラシックに出るのが目標だなんて本気で日本で言うと、笑われてしまうのがオチでしょうが、そんな夢物語が日本にいながらにして叶うチャンスが実はあります。それも、かなり現実的で、他のどんな方法よりもおそらく最も可能性が高いかもしれません。しかしながら、そのチャンスがあることは、現在ほとんど知られていません。
 そして、そのチャンスを享受できる人はほんのわずかなバスオブジャパンのメンバーだけです。長年、まるで秘密結社のようだったバスオブジャパンは、今でこそ公式のホームページを立ち上げましたが、今もなお閉鎖的な団体のままです。
 日本にいながらにして、バスマスタークラシックに出るには、まずバスオブジャパンのメンバーとなります。そして、そこで1年間トーナメントに出て、年間のチャンピオンとなります。これで晴れて日本代表選手として、フェデレーション・ネイションのチャンピオンシップに出場できます。
 年間のチャンピオンといえば、大げさですが、東西合わせても人数は現在、20人程度ですから、JBの年間チャンピオンになることに比べれば、ハードルはかなり低いはずです。
 チャンピオンシップでは優勝する必要はありません。日本代表が戦うべき相手は、ワシントン、オレゴン、カリフォルニア、ネバダ、アイダホ、ユタ、アリゾナ、モンタナ、ワイオミング、コロラド、ニューメキシコの11州の代表です。彼らを抑え、2日間でトップウェイトを釣れば、バスマスタークラシックに出場できます。
 日本から遠くアメリカの地で戦うわけですから、ハンデはありますが、チャンピオンシップの開催地はたいてい東南部なので、他の11州の代表選手にとっても、初めて訪れる湖ばかりです。日本の選手が特別に大きなハンデを負っているわけではありません。試合はオフィシャルがバスボートとトラックを用意してくれますから、身一つで会場に行けばOKです。
 一発勝負のトーナメントですから、本気でプリプラをして、必死でプラクティスをして試合に臨めば、勝てるチャンスは充分あります。実際、11州の中でバスフィッシングが本当に盛んな州は半分ぐらいしかありません。
 それなりにお金を掛けてプリプラをしても、クラシック出場を決めれば、最下位でも約100万円の賞金がもらえますので、取り戻せます。
 ジンバブエ代表のジェリー・ジョースティはフェデレーション枠から過去に5回もクラシックに出場しています。彼は言います。「バスはバス」 ジンバブエ代表にできて、日本代表ができないわけがありません。
 さらにクラシックで優勝でもしようものなら、一躍ヒーローです。賞金は何千万円ももらえますし、これぞアメリカンドリームです。実際、過去には一度、フェデレーション代表のブライアン・カーチャルがクラシックを制したことがあります。
 夢がありますよねぇ。それと比べたら、JBなんかやってられません。個人的には誰でも知っている有名なバスアングラーが、日本代表としてチャンピオンシップを戦うところを毎年見てみたいです。

バス業界の虚偽表示?


 巷で大きなニュースになっている阪急阪神ホテルズグループのメニュー虚偽表示問題。偽装なのか、誤表示なのか。社長は恥知らずにも、悪意はなく自分たちはド素人集団だから、誤表示だったと言い張っていますが、そんなウソを平気で突き通す根性に悪意を感じずにはいられません。
 でもこの虚偽問題って、バス業界でも結構あるんじゃないでしょうか? いつも気になっているのがタングステン樹脂を単にタングステンと表記している商品が多い点です。タングステン合金とタングステン樹脂は、確かにタングステンを使用しているという点では同じかもしれませんし、間違ってはいないかもしれませんが、商品価値は大きく違います。タングステン合金は高比重で高硬度、つまりコンパクトで感度の高い性能が期待できますが、タングステン樹脂は比重も鉛と同程度で、同じウェイトなら鉛と同サイズかそれよりも大きくなってしまい、感度も低いです。ぶつけたら割れるし、性能的な利点って見当たりません。あえて言うなら、環境に無害?っていうぐらいです。
 そのほか、あえてパッケージにMade in China等の生産国を表記せず、あたかも日本製かのように売っている商品なんかもありますよね。
 まあ、口に入れるようなもんじゃないですから、誰もとやかく言いませんが、景品表示法に違反しますから、もう少しまじめに正確に表記してもいいんじゃないでしょうか?

ウルトラディープのリアクションバイト


P1100523_640x480 クリアレイクの試合では、多くのプロがストライクキングの10XD を投げていました。実際、これで多くのビッグフィッシュがキャッチされていましたし、優勝した ジョディー・ジョーダンをはじめ、 上位の中にも使っている人がいました。
 ちょうど昨年のFLWシリーズのサムレイバン戦で衝撃のデビューを果たした10XDですが、当時はストライクキングのプロスタッフしかプロトを持っていませんでしたから、本格的なディープクランキングのシーズンである秋は、事実上、今がデビューということになります。
 ボク自身もサムレイバンの試合には出ていたので、その破壊力に驚いたものです。発売後はすぐに購入したんですが、しっかり練習する時間もなく、クリアレイクの試合が始まり、残念ながらコンフィデンスを持てていないルアーを実戦投入することはできませんでした。今まで長年コアングラーをしていたせいもあって、どうしても根掛かると面倒なルアーは避けて通ってきた経緯もあります。しかし、ボーターならリトリーバーも用意しておけば、かなり高確率で回収もできます。
 10XDを使っている友人と話をしたんですが、今まで到達すらできなかったディープのハードボトムをしっかりリップで叩くことができるのが、このルアーの最大のメリットであり、ガンガンとボトムを叩くと、リアクションでバスがヒットするというのです。実際、ポイントがバッティングした他のプロを見ていたのですが、何度も何度も同じコースをひたすらクランキングを続け、ビッグバスをヒットさせていました。優勝したジョディー・ジョーダンは10XDをより深く潜らせるためにフロロの12ポンドを使っていたそうですし、ノーマンのDD22を8ポンドラインでクランキングしている人もいました。
 普通に考えると何度も何度も同じルアーを通すと、スレてしまいそうなイメージですが、ちょうどバスのすぐ近くをボトムを叩きながら通る瞬間にだけ、リアクションで反応してしまうのかもしれません。
 とにかく、個人的には今シーズンこそは絶対にマスターしたいのがウルトラディープのクランキングです。

求むバスオブジャパンの改革 その1


 今年もB.A.S.S.フェデレーション・ネイションのチャンピオンシップが開催されました。残念ながら、日本代表の土屋真一郎さんは55人中54位という結果でした。結果をどうこう言うつもりはありません。アマチュア代表とはいえ、全米各州の多くのメンバーの代表に立った選手が相手ですし、あのアイクやブランドン・パラニュークもフェデレーション出身ですから。
 ずっと以前、このブログでバスオブジャパンについて書いたことがありました。今から7年も前の話です。あれからずいぶん経ちましたし、その間に築山滋さんがバスオブジャパンからバスマスタークラシックに出場するビッグニュースもありました。正直、これでバスオブジャパンの存在が広く知られ、バスオブジャパンの改革が進むことを期待しましたが、その後も、従来通りの運営を続けているようです。
 変わった点としては、ボク自身、今日初めて知ったのですが、バスオブジャパンの公式ホームページが最近できていたことです。一つ大きな前進ではありますが、残念ながらメンバーを募る内容は皆無で、仮に興味を持ってメンバーになりたいという人が出ても、連絡先はいっさい紹介されていません。やはり、相変わらずの閉鎖的な団体のようです。
 公式ホームページのABOUT USには、「アメリカのB.A.S.S. の精神に則り、 バスフィッシングの技術と発想の交換による技術の質・量の向上、 青少年に対する普及、バスと釣り場の環境保護、バスの研究を支援、 することなどを目的としてして活動しています」とありますが、メンバーを募らず、秘かに活動して、この目的が果たせるのかは疑わしい限りです。
バスオブジャパンの公式ホームページ
http://japanbassfederationnation.com/index.html

B.A.S.S.ネイション・チャンピオンシップ最終結果 


1 Jeff Lugar MID-ATLANTIC 5 16- 1 4 11- 3 5 14- 9 14 41-13
2 Coby Carden SOUTHERN 5 13-13 3 5-14 5 20-14 13 40- 9
3 Douglas Thompson CENTRAL 5 16- 0 5 12- 3 5 12- 0 15 40- 3
4 Brandon Pedigo CENTRAL 4 11-12 5 10-12 5 15- 0 14 37- 8
5 Mark Dove NORTHERN 5 7-10 5 15- 6 5 14- 4 15 37- 4
6 Albert Collins CENTRAL 4 6-11 5 14- 7 5 14- 7 14 35- 9
7 Ryan Lavigne CENTRAL 5 17- 1 2 5- 3 5 13- 4 12 35- 8
8 Paul Mueller EASTERN 4 7-11 5 14- 2 4 12- 2 13 33-15
9 Monty Fralick NORTHERN 5 12-14 5 8-12 4 12- 5 14 33-15
10 Tim Johnston WESTERN 5 13- 7 4 5- 9 5 14- 1 14 33- 1
55 Shinichiro Tsuchiya WESTERN 1 1-11 1 1- 5 3 4- 8 5 7- 8
http://www.bassmaster.com/tournaments/2013-bass-nation-championship/leaderboard

B.A.S.S.ネイション・チャンピオンシップ2日目結果 


1  Douglas Thompson  CENTRAL 5 16- 0 5 12- 3 10 28- 3
2  Jeff Lugar  MID-ATLANTIC  5 16- 1 4 11- 3 9 27- 4
3  Mark Dove  NORTHERN   5 7-10 5 15- 6 10 23- 0
4  Drew Sadler  SOUTHERN   5 15- 4 3 7-12 8 23- 0
5  Brandon Pedigo  CENTRAL 4 11-12 5 10-12 9 22- 8
6  Nathan Gray  NORTHERN 5 11- 7 5 10-14 10 22- 5
7  Ryan Lavigne  CENTRAL   5 17- 1 2 5- 3 7 22- 4
8  Paul Mueller  EASTERN    4 7-11 5 14- 2 9 21-13
9  Monty Fralick  NORTHERN 5 12-14 5 8-12 10 21-10
10  Albert Collins  CENTRAL  4 6-11 5 14- 7 9 21- 2
55  Shinichiro Tsuchiya  WESTERN 1 1-11 1 1- 5 2 3- 0
http://www.bassmaster.com/tournaments/2013-bass-nation-championship/leaderboard

B.A.S.S.ネイション・チャンピオンシップ初日結果 


 アーカンサス州レイク・ダーダネルで開催中のB.A.S.S.ネイション・チャンピオンシップは初日が終了しました。各州、各国のフェデレーションの代表選手56人がバスマスタークラシックの6枚の切符をかけ、戦っています。日本代表の土屋真一郎さんは54位でスタートです。

1  Ryan Lavigne  CENTRAL     5 17- 1
2  Jeff Lugar  MID-ATLANTIC    5 16- 1
3  Douglas Thompson  CENTRAL  5 16- 0
4  Drew Sadler  SOUTHERN    5 15- 4
5  Coby Carden  SOUTHERN   5 13-13
6  Stan Dodson  NORTHERN     5 13- 7
6  Tim Johnston  WESTERN      5 13- 7
8  Monty Fralick  NORTHERN    5 12-14
9  Lawrence Hogue  EASTERN    4 12- 6
10  Brandon Pedigo  CENTRAL   4 11-12
54  Shinichiro Tsuchiya  WESTERN 1 1-11
http://www.bassmaster.com/tournaments/2013-bass-nation-championship/leaderboard

B.A.S.S.セントラルオープン・ポイントランキング最終結果


 バスマスターセントラルオープンは第3戦が終了し、年間ポイントランキングの最終結果が発表されました。イヨケンは7位、キムケンは71位でフィニッシュです。
 多くのエリートプロやFLWツアープロと戦ってのイヨケンの7位は立派です。第2戦、第3戦と初日に出遅れましたが、2日目に挽回する勝負強さを身につけた感があります。
 本来のエリート昇格の権利は各オープンのトップ5人ですが、2位にはエリートプロのステファン・ブローニングが入っていますし、出場を辞退する選手も出てくると思うので、イヨケンまで繰り上げ昇格の可能性が出てきました。
 もちろん、昇格の権利が取れると、挑戦するでしょうし、日本人5人目のエリートプロが誕生するかもしれません。
 ちなみにトップのランドール・サープですが、FLWツアーを代表するトッププロです。2008年のサザンオープンは初戦を欠場ながら、第2戦、第3戦を優勝。2009年はB.A.S.S.の試合は不出場ながら、2010年はサザンオープンのAOY。そして2013年はセントラルでAOY。今年はフォレストウッドカップも制しています。彼のエリートでの活躍も興味ありますが、彼の場合はエリートに上がりたければ、いつでも上がれる実力があります。来年のクラシックの開催地であるガンターズヴィルは地元でもあり、過去に優勝の実績もある釣り場だけに、注目の選手です。
1 Randall Tharp  485
2 Stephen Browning 469
3 Trevor Romans 437
4 Joel Baker   430
5 Brett Hite   429
6 Mike Kernan  429
7 Ken Iyobe     420
8 Cliff Crochet   414
9 Chris M Jones   412
10 Tommy Durham 411
71 Kenta Kimura   258
http://www.bassmaster.com/standings/1/5/46/2013

B.A.S.S.セントラルオープン最終戦 ロス・バーネットリザーバー 最終結果


1  Randall Tharp       5 16- 0 5 13- 4 5 12-11 15 41-15
2  Stephen Browning  5 10- 7 4 10-11 5 16-14 14 38- 0
3  Gene Eisenmann   5 15- 6 5 6-15 5 13- 8 15 35-13
4  Carl Jocumsen      5 9- 9 5 11-10 5 11- 4 15 32- 7
5  Kenta Kimura         5 14- 2 5 13- 3 2 2-12 12 30- 1
6  Gerald Spohrer      5 14- 7 5 9- 3 4 6- 2 14 29-12
7  Justin Lucas        5 13- 2 4 8-10 4 7- 8 13 29- 4
8  Jeff Avery           5 9-14 5 11-11 5 7- 7 15 29- 0
9  Brian Potter       5 15-12 5 10- 6 2 2-10 12 28-12
10  Cliff Crochet    4 13- 2 5 10- 1 2 4- 5 11 27- 8
11  Keith Combs    5 13- 0 5 7-10 5 6-10 15 27- 4
12  James Crelia    5 9-13 4 10- 5 4 5- 1 13 25- 3
http://www.bassmaster.com/tournaments/2013-bass-pro-shops-central-open-3/leaderboard

B.A.S.S.セントラルオープン最終戦 ロス・バーネットリザーバー 2日目結果


1  Randall Tharp  5 16- 0 5 13- 4 10 29- 4
2  Kenta Kimura  5 14- 2 5 13- 3 10 27- 5
3  Brian Potter   5 15-12 5 10- 6 10 26- 2
4  Gerald Spohrer  5 14- 7 5 9- 3 10 23-10
5  Cliff Crochet   4 13- 2 5 10- 1 9 23- 3
6  Gene Eisenmann  5 15- 6 5 6-15 10 22- 5
7  Justin Lucas    5 13- 2 4 8-10 9 21-12
8  Jeff Avery     5 9-14 5 11-11 10 21- 9
9  Carl Jocumsen  5 9- 9 5 11-10 10 21- 3
10  Stephen Browning  5 10- 7 4 10-11 9 21- 2
11  Keith Combs    5 13- 0 5 7-10 10 20-10
12  James Crelia    5 9-13 4 10- 5 9 20- 2
20  Ken Iyobe      4 8- 3 5 9- 0 9 17- 3
http://www.bassmaster.com/tournaments/2013-bass-pro-shops-central-open-3/leaderboard