求むバスオブジャパンの改革 その2


 バスマスタークラシック。トーナメンターなら誰もが憧れる夢の舞台です。選手として出場するのはたいへんな名誉でもありますが、そのウェイインは観戦しただけでも鳥肌ものです。
 そんなバスマスタークラシックに出るのが目標だなんて本気で日本で言うと、笑われてしまうのがオチでしょうが、そんな夢物語が日本にいながらにして叶うチャンスが実はあります。それも、かなり現実的で、他のどんな方法よりもおそらく最も可能性が高いかもしれません。しかしながら、そのチャンスがあることは、現在ほとんど知られていません。
 そして、そのチャンスを享受できる人はほんのわずかなバスオブジャパンのメンバーだけです。長年、まるで秘密結社のようだったバスオブジャパンは、今でこそ公式のホームページを立ち上げましたが、今もなお閉鎖的な団体のままです。
 日本にいながらにして、バスマスタークラシックに出るには、まずバスオブジャパンのメンバーとなります。そして、そこで1年間トーナメントに出て、年間のチャンピオンとなります。これで晴れて日本代表選手として、フェデレーション・ネイションのチャンピオンシップに出場できます。
 年間のチャンピオンといえば、大げさですが、東西合わせても人数は現在、20人程度ですから、JBの年間チャンピオンになることに比べれば、ハードルはかなり低いはずです。
 チャンピオンシップでは優勝する必要はありません。日本代表が戦うべき相手は、ワシントン、オレゴン、カリフォルニア、ネバダ、アイダホ、ユタ、アリゾナ、モンタナ、ワイオミング、コロラド、ニューメキシコの11州の代表です。彼らを抑え、2日間でトップウェイトを釣れば、バスマスタークラシックに出場できます。
 日本から遠くアメリカの地で戦うわけですから、ハンデはありますが、チャンピオンシップの開催地はたいてい東南部なので、他の11州の代表選手にとっても、初めて訪れる湖ばかりです。日本の選手が特別に大きなハンデを負っているわけではありません。試合はオフィシャルがバスボートとトラックを用意してくれますから、身一つで会場に行けばOKです。
 一発勝負のトーナメントですから、本気でプリプラをして、必死でプラクティスをして試合に臨めば、勝てるチャンスは充分あります。実際、11州の中でバスフィッシングが本当に盛んな州は半分ぐらいしかありません。
 それなりにお金を掛けてプリプラをしても、クラシック出場を決めれば、最下位でも約100万円の賞金がもらえますので、取り戻せます。
 ジンバブエ代表のジェリー・ジョースティはフェデレーション枠から過去に5回もクラシックに出場しています。彼は言います。「バスはバス」 ジンバブエ代表にできて、日本代表ができないわけがありません。
 さらにクラシックで優勝でもしようものなら、一躍ヒーローです。賞金は何千万円ももらえますし、これぞアメリカンドリームです。実際、過去には一度、フェデレーション代表のブライアン・カーチャルがクラシックを制したことがあります。
 夢がありますよねぇ。それと比べたら、JBなんかやってられません。個人的には誰でも知っている有名なバスアングラーが、日本代表としてチャンピオンシップを戦うところを毎年見てみたいです。

求むバスオブジャパンの改革 その2」への2件のフィードバック

  1. GRANBASS

    川越さん、バスオブジャパン挑戦してみます? なんか川越さんがクラシックの舞台に立っている姿を想像したら、笑ってしまいました。

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  2. 川越

    アメリカって夢(お金)ありますね あの高額賞金は一体どこから捻出されてるんでしょう?

    返信

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