月別アーカイブ: 2013年3月

New Melonesが熱い!! その3


1363727229_9045_alex カリフォルニア州の小さなリザーバー、ニューマローニ・レイクの最近のジャイアントスポッツの話題を紹介しましたが、実はこの湖で釣れるのはスポッツだけではありません。ラージマウスもまた、最近ジャイアント級が次々と上がっているのです。
 ニューマローニ・レイクでのラージマウスのレイクレコードは18.11ポンドですが、3月20日、地元のAlex Niapasが17.82 ポンドのビッグバスをキャッチ(写真上)したのです。昨年の11月にも17ポンド4オンスのビッグバスがキャッチされていて、こちらもレイクレコード更新が目前といった感じです。
579121_437718189641074_431981599_n 3月9日に開催されたABAのトーナメントでは優勝ペアは15.32ポンド(写真下)を含む40.50ポンド(5匹重量)という信じられないウェイトで、2位のペアでも10.93ポンドを含む31.86ポンドというハイウェイトの試合でした。ちなみにこの試合、3位のペアは5匹すべてスポッツで、28.43ポンドをウェイインしたそうです。
 とにかく、ビッグバスに沸くニューマローニレイクですが、今年は久しぶりに遊びに行きたいと考えています。

New Melonesが熱い!! その2


555806_392414314187778_1019354283_n カリフォルニア州ニュー・マローニ・レイクで3月1日に10ポンドを超えるモンスタースポッツがキャッチされたニュースをお伝えしました。スポッテッドバスのワールドレコードは10.27ポンドで、10ポンドを超えるようなスポッツのレポートはここ何年も聞いたことすらありません。それどころか、スポッツは8ポンドクラスでも滅多に上がらない幻級の魚です。
 実は今年の2月7日、Mike Sandersが8ポンド3オンスのビッグスポッツ(写真上)をキャッチして、レイクレコードが更新されたばかりでした。それまでのレイクレコードは昨年の7月にキャッチされた8.19ポンドでした。つまり、1年以内に3度もレイクレコードが更新されたことになります。
560169_392409644188245_2108776676_n さらに話はこれだけではありません。非公式ながらMel Caldwell が今年の1月31日に8ポンド8オンスのスポッツ(写真中)をキャッチしているのです。公式なスケールで地元ショップ立ち会いの下、検量されたなら当時ニューレイクレコードになった魚です。
 3月1日に10ポンド1オンスのモンスターをキャッチしたRandy Piersonは3月9日に開催されるABAの試合のプラクティス中だったとお伝えしましたが、その試合当日もすごいことが起こったのです。
1363325199_2311_1 なんと、Randy Piersonは4位でフィニッシュし、今度は8.34ポンドのスポッツ(写真下)持ち込んだのです。このバスは彼自身が10ポンドオーバーのレコードフィッシュを持ち込まなければ、充分レイクレコードになった魚でした。
 この日の試合、3位でフィニッシュしたペアは28.43ポンドだったのですが、5匹すべてスポッツだったというから、これまた衝撃です。そんなわけで、すっかりビッグスポッツのパラダイスとなったニュー・マローニですが、12年ぶりにワールドレコード更新はあるでしょうか?

New Melonesが熱い!! その1


1363325199_7599_2 ここ最近、フェイスブック等で話題になっているのですが、カリフォルニアのニュー・マローニ(地元の人はメロンズとは発音せず、マローニと聞こえます)レイクがかなりホットです。アメリカ人でもカリフォルニアに住んでいないと聞いたこともないような小さな湖なんですが、今年に入ってからスポッテッドバスのモンスターサイズが次々とキャッチされているのです。
 日本にいないスポッテッドバス(スポッツ)の話なんか興味がないかもしれませんが、一度この魚を釣ると、その強烈な突っ込みで、みんなファンになってしまう魅力ある魚です。個人的には魚体も一番カッコイイと思います。
1363325199_5847_6 3月1日、Randy Piersonが3月9日に開催されるABAのトーナメントのプラクティス中にキャッチしたのは、ワールドレコードにわずか約3オンス満たない、10ポンド1オンス、長さが約67cm、胴回りが約51cmの見事なモンスタースポッツでした。この魚は地元のショップにより公式に検量され、レイクレコードとして公式に認定され、その後元気にリリースされたそうです。ワールドレコード更新も時間の問題かもしれません。
 ちなみに、ヒットルアーはジョイクロもどきのリバー・トゥー・シーのSウェイバーだったそうで、この魚の後ろには同サイズが1匹と一回り大きな1匹がついてきたそうで、ともにスポッツだったそうです。
 Sウェイバーは、今やカリフォルニアでは、秘かなブームとなっているんですが、その発端が、実は長谷川耕司さんだったりするんです。2009年に長谷川さんがカリフォルニアを訪れた際、ジョイクロの使い方とその威力をバブ・トッシュに見せつけ、それでバブが1人ジョイクロにはまり、それが他の人たちに見られて、アメリカで入手可能なSウェイバーが徐々に浸透していったわけです。
 ニュー・マローニはボクも度々釣りに行ったことがあり、前回行った際には、自己記録を更新した場所でもあります。次回、カリフォルニアに出かけるときは、ジョイクロを忘れずに持って行きたいと思います。

常陸利根川のレンタルボート店


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 プライベートでお世話になっている常陸利根川のハーツマリンさんが、3月1日からレンタルボートサービスを開始されました。常陸利根川はボクも大好きなフィールドで、毎年1度は必ずフロッグを持って出かけます。といっても、誰かに乗せてもらうわけですが・・・。
 レンタルボートができたということで、今シーズンは暖かくなったら、テッケルフロッグの面白いイベントをさせてもらおうなんて、勝手に計画しています。
 ハーツマリンの出船場所からは利根川への水門も近く、レンタルボートで利根川を釣ることも可能です。広大なフィールドゆえ、攻略するのも難しいですが、非常に面白い釣り場なので、興味がある人は遊びに行ってみてください。ちなみに4月26日まではオープニングキャンペーンで、3000円オフみたいです。
http://heartsrental.com/

Fish to live, or Live to fish? その2


 「なぜあなたはバスフィッシングをするのですか?」と尋ねられたら、皆さんはなんと答えますか? 「暇つぶし」、「有名欲や自己顕示欲のため」、「人と競うのが楽しいから」、「お金儲け(生活)のため」など、世の中にはいろんな人がいるでしょう。ボクの場合はズバリ「バス釣りが好きで好きでしようがないから」と答えます。ボクにとってバスフィッシングは生き甲斐であり、人生そのものです。バスフィッシングのない人生なんて考えられません。
 バスフィッシングのおかげで、ボクは多くの出会いに恵まれました。そして、心臓が破裂しそうなドキドキ、手足が震えるほど、涙が溢れるほどの感動、思い出すと眠れなくなるぐらいの悔しさなんて、人生においてそうそう体験できるものじゃありませんが、バスフィッシングはそんな強烈な刺激・快感も度々、味あわせてくれます。だから、バスフィッシングは止められません。バスという魚に感謝です。
 どんな理由でバスフィッシングをしている人も、最終的には「そこにバスがいてくれるから」バスフィッシングが成立します。バスが減って、いなくなってしまっては、誰にとっても面白くありません。これはバスフィッシングを楽しむすべての人にとって共通認識のはずです。ところが、昨今は金儲けや自己顕示欲のためだけに、バスへの感謝の気持ちを忘れ、乱暴に扱う人が本当に増えてしまいました。そして、年々バスは釣れなくなっているのが今の現状です。
 ボクは常々、ブログでバスの扱いについて書いてきました。その一つのシンボリックな対象として、いわゆるフンガー持ちを非難してきました。ただ、真の目的はバスへの感謝といたわりです。この気持ちがあれば、むやみやたらにバスをキープしたいとは思えないはずですし、トーナメントでも検量後のバスを1秒でも早く水に帰してあげたいと思うはずです。熱いボートデッキやコンクリートの上にバスを置いて写真を撮るような拷問は、頼まれてもできないでしょう。試合でもなければ、引っかけまがいの行為でわざわざベッドのバスを釣りたいと思わないはずです。人に言われたからとか、世間の空気がどうとか、ルールだからとか、そんな理由ではなく、愛すべきバスのために、シンプルに行動してほしいと願っています。

将来の自分たちのために


 テッケルフロッグの発売はまだ先ですが、すっかりシーズンインですね。テッケルフロッグの売上金の一部はバスの資源保護のために使いたいと思っていますが、発売まで待ってられないので、活動開始です。
 まずは昨年から試験的に始めているレジュベネイドの無料配布です。個人的に親しくさせていただいている”利根川の職人”こと、鈴木美津男さんを通じて、TBCのトーナメントに出場する選手全員にレジュベネイドを配ってもらうことになりました。初戦は4月14日なので、少し早いですが、準備開始です。今回は135袋用意しました。引き続き、いろいろなトーナメントに配布していきたいと思います。
 レジュベネイドは魔法の粉ではありません。レジュベネイドを入れると、バスはライブウェルで暴れず落ち着いて、弱りにくい効果はありますが、これを入れたから、死にそうなバスが生き返るわけではありません。あくまで、ないよりはマシというものです。1人1人、可能な限りバスをケアして、検量後は素早く優しくリリースしてあげてほしいと思います。
 利根川はボクも毎年訪れる大好きな釣り場です。難しい場所ですが、過去2年はバサーオールスタークラシックも開催され、素晴らしい環境だと思います。ただ、オールスターの釣果はちょっと寂しすぎます。日本の川は大雨が降ると、すぐ激流になって、バスの繁殖には決して向いているとは言えません。特にスポーニング中に大雨が降ると、せっかくの産卵がダメになってしまいます。つまり、他の釣り場よりもスポーニングの成功率が低い釣り場と言えます。理想は春の試合数を可能な限り減らすことですが、それができないなら、検量されるバスが、少しでも体力がしっかり残った状態で元気にリリースされることを望みます。
 なお、トーナメントでバスが釣れず、レジュベネイドを使う機会がなかった人も、捨てずに次のトーナメントで使ってください。ペットボトルに現場の水を入れて持って帰り、レジュベネイドを溶かして冷凍して用意しておき、ライブウェルの中で少しずつ溶かしながら使うのも効果的です。

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アラバマといえば・・・


Keitech_640x425 先週、アラバマ州レイク・ガンターズヴィルで開催されたエバースタートシリーズは、全米屈指のビッグバスレイクということもあって、優勝ウェイトは3日間で86ポンド7オンス、上位3名が80ポンド超えというハイウェイトな試合となりました。
 この結果を見ると、来年のバスマスタークラシックが楽しみになりますが、一つ大きな問題があります。実は今回の試合、上位3人すべてAリグを使用していたのでした。さすがはAリグ旋風の発祥の地だけあって、今もその威力は健在のようです。ちなみに、優勝のジェイムズ・マクミューレン(写真)が使っていたスイムベイトはケイテックのスウィングインパクだったみたいです。
 日本では一過性のブームに終わり、今や過去の遺物的存在ですが、アメリカでは一つの引き出しとして定着した感があります。さすがにB.A.S.S.偏重の日本のメディアでは、エリートシリーズで使用が認められていないAリグは話題になりづらいですが、FLWでは昨シーズンのツアーでも重要なキーとなる試合もあり、デビッド・ダッドリーのAOYにも貢献しました。
 そして明日からはFLWツアー第2戦がやはりアラバマ州のルイス・スミスレイクで開幕します。Aリグがまたしてもビッグファクターとなるのか、はたまた定番のウィグルワートやワンテンが勝つのか。個人的にはAリグ大会にはなってほしくありませんが・・・。

Fish to live, or Live to fish? その1


 ニシネルアーワークスの西根さんが、ブログで”未来の釣り場へ 『バスという魚に感謝』”というタイトルで、ご自身のバスフィッシングへの思いを綴っておられます。バスという魚に出会っていなかったら、自分はどんな人生を送っていたんだろうか? まさに共感できる内容です。先日、オーランドで一緒に釣りをした北嶋さんとも同じ話題になりました。
 小学校5年生のとき、コーモランのクランクベイトで釣った人生初の36cmのバスは、今も鮮明に覚えています。あの瞬間、ボクの人生は変わりました。バスフィッシングという遊びに出会えたおかげで、ボクは最高に有意義な人生を送れています。死ぬまでにあと何匹、忘れられないバスと出会えることができるでしょうか。
 最近は面倒な時代ですから、正々堂々とキャッチ&リリースを語る人が少なくなってしまいました。テレビ等の動画もキャッチ&リリースのシーンは御法度のようで、最近バスフィッシングを始めた人の中には、キャッチ&リリースの正しい方法を知らない人が多いそうです。その影響はお隣の中国でも起こっているそうです。
 メディアは広告クライアントの広告塔ばかりをフィーチャーし、自己顕示の釣果自慢ばかりに熱心で、照れくさいバスフィッシング愛を語ってくれる人はほとんどいません。だからこそ、草の根でもいいから、今こそ高らかに胸を張ってバスフィッシング愛を叫びたいです。

http://beatour.exblog.jp/17907478/

バス持ちの功罪。


 今月号のルアーマガジンの114ページにうれしい記事が載りました。昨年、並木さんのJBに対しの提言&JBの試合での複数持ち禁止の気運にも、率先して無視し続け、バスの複数持ちを積極的に実践してきた今江さんが、ついにバスの複数持ちを封印してくれるそうです。
 日本のバス業界では、ダントツに影響力があり、規範となるべきプロとしては、もっと早く気がついてほしかったですが、とにかく一歩前進です。
 バスを複数持つというのは、一つのシンボリックな行為であるために、ボクもブログで度々、批判してきましたが、本当の真意はトーナメントでもない限り、バスはキープせず、1秒でも早くリリースしてほしいということです。つまり、バスへの愛情です。
 特に春はバスのスポーニングを台無しにしてしまいます。つまりは、将来の自分たちのフィールドに決定的な打撃を与えてしまいます。今回の記事を読んで、1人でも多くの人が、そのことに気が付いてくれると嬉しいです。
 ちなみに、バス持ちの功罪。というタイトルですが、功罪とは”功績と罪過”、つまり悪い点ばかりではなく、よい点もあるという意味です。この点に関しては、ボク個人としては異論があります。日本の悪しき慣習は雑誌やネットを通じて、今やヨーロッパや韓国、アメリカや中国にまで悪影響が及んでいます。これを機に、日本の雑誌・メディアはフンガー持ちを全面撤廃してほしいと思います。

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