月別アーカイブ: 2012年11月

提案とお願い


 今年も残りわずかとなりました。今シーズンの様々なトーナメントもほとんどが終了したと思います。今年よく耳にしたのが、どこの釣り場も「釣れない」という嘆きに近いネガティブな言葉でした。実際、貧果に終わったトーナメントが目立った1年だったと思います。
 果たして、来年は? ボクは常々、日本の釣り場に関する危機感を訴えていますが、世間は相変わらず、釣れないバスを無理して釣る方向にばかり目を向けているような気がします。
 そこでお願いしたいのですが、様々な団体、ショップ、グループ、マリーナ等のトーナメントが数多く、全国で開催されていますが、来年はその開催時期に、なるべくスポーニングシーズンを外す努力をしてもらえないでしょうか? または、最低でも1匹大物勝負にするとか、スポーニングエリアを禁止(自粛)エリアにするとか、できないでしょうか? 言うまでもなく、スポーニングシーズンのトーナメントは釣り場に与えるダメージは最悪です。
 釣り場は一部のアングラーのものではなく、バス釣りを愛するすべてのアングラーのものです。バスが減って釣れなって、喜ぶバスアングラーはほとんどいないでしょう。スポーニング時期にトーナメントを外せば、少しは今の現状を改善できると思うのですが・・・。

バスの止血方法


 先日の宮崎友輔さんの壮行会パーティーでは、ボクを含め、アメリカナイズされた人たちばかりで、かなりコアな話題で盛り上がりました。
 そんな話題の中で一つ興味深いものを紹介します。不運にもフックの掛かりどころが悪く、出血をしてしまうことがあります。こうなってしまうと、かなりの確率でバスは死んでしまいます。仮にトーナメントではウェイイン時はライブ判定されたとしても、その後死んでしまうことが多いと思います。
 実は前回のサムレイバンの試合では、エドモンのクランクベイトをその日最大のキッカーが丸呑みしてしまい、フックが2本もエラに刺さってしまい、かなり出血してしまいました。慌てたせいもありますが、うまくフックを外せなかったせいもあります。ライブウェルには冷やした水とレジュベネイドが入ってしまいましたが、バスはあっという間に横たわってしまいました。結局、その後は気になって釣りに集中できずでしたが、どうすることもできず、最終的には死んでしまいました。もちろん、大きなペナルティーを課せられましたが、それよりもバスを殺してしまったことが申し訳なくて・・・。
 そんな話を試合後、ルーク・クラウセンたちと話していると、「ペプシを持っていなかったの?」と聞かれました。出血したら、すぐにペプシ等の炭酸飲料をかけると、かなりの確率で出血が止められるというのです。その話は以前聞いたことはあったのですが、眉唾っぽくて、試したことがなかったのですが、トーナメンターの間では、かなり常識になりつつある話のようです。実際、話をすると多くのトーナメンターがその効果を実感したことがあるようで、この止血方法を信じていました。
Coke_bass_txi_2_3640 今回のパーティーでもその話題になって、やはり実際にしている人がいるみたいです。炭酸がきつめなスプライトが効くとか・・・。
 これはトーナメントに限った話ではありません。仮にすぐにリリースするとしても、出血がひどいままリリースするとバスはいずれ死んでしまうかもしれません。魚の血液量は体重1キロに対して、たったの60ml、だそうです。血がエラから尻尾に伝ってカーペットにポトポトと垂れるのは、かなりの大量出血と言えるでしょう。
 そうなる前に出血したら、すぐに炭酸飲料をかけて止血をしてからリリースをするというのを心がけてみてはどうでしょうか? そのためには、常に炭酸飲料を用意しておかないといけませんね。そういえば、ハリ傷にイソジンを塗ると、ばい菌が入りにくいなんていう話も聞いたことがありますが・・・。
 下記は関連記事のリンクです。
http://www.lsonews.com/fishing-news/1551-bill-miller

15年後もスタンダード?


P1080295_546x640 Bカスタムの15周年記念・限定カラーが発売されていたので、1個購入してみました。3色発売されたみたいですが、購入したのはブレードの裏面のみがホワイトに塗装されたパールグリッターというカラーです。
 最近は裏面のみがホワイトのブレードがマイブームで、ビニールテープで自作したりして、デトロイトリバーの試合でも活躍しました。個人的には限定といわず、定番で売って欲しいです。
 それにしても発売から15年経っても、ほとんど仕様を変えずに今も定番として支持されるBカスタムって、すごいスピナーベイトです。この15年間に、どれほどのスピナーベイトが出ては消えていったか・・・。
 丈夫なワイヤーに大きめのフック(個人的にはもっと大きい方が好み)。ビッグバスをターゲットにしたコンセプトがはっきりしたルアーで、作った本人が今も自信を持って使い続けられるからこそ、実績として後押しされるんでしょう。
 今ではハンドタイイングのスカートが定番ですが、そこをあえてバンド式のスカートを使い続ける点も興味深いです。ハンドタイイングのスカートは、乱暴に使ってもスカートがずれにくい半面、魚を釣るとどうしてもブチブチ切れてしまいます。自分でスカートをタイイングできる人はいいですが、そうでない人は困ってしまいます。最近のスピナーベイトは細軸のワイヤーを採用しているメーカーが多くて、4、5匹釣ってスカートがブチブチ切れてしまったら、もうお払い箱なのでしょうか。
 とにかく、15年ってすごいです。15年前といえば、もっとみんながたくさん釣れて平和な時代でした。それが今じゃあ、「これにしか食わない」とか、みんなギスギスして、神や奇跡の力に頼らなくちゃあいけない時代です。
 まあ、神や奇跡の力は、5年と保たないかもしれませんが、Bカスタムは15年後も定番なんでしょうね。バスの扱いは相変わらずで、バスは年々減る一方ですから、15年後もバス釣りが楽しめるかどうかが心配ですが・・・。

第三極結集?


 世間はすっかり選挙ムードに突入。テレビや新聞、ネット、あちこちで第三極というキーワードが飛び交ってます。そこで思ったんですが、バスフィッシング業界も第三極ブームがあってもいいんじゃないでしょうか?
 つまり、広告宣伝費を使いまくって、次々と新製品を出し続け、全国津々浦々のショップに販売するメーカーではなく、コツコツ愛情を持って、得意なルアーを作り(販売し)続けるインディーズブランドにもっと注目が集まってもいい頃だと思います。
 そもそもルアーなんて、何年も使い込んでこそ、そのルアーの善し悪し、癖が分かるというものです。最近の日本では、まともにテストをしたのかどうかも怪しいルアーが市場に溢れ、出ては消えを繰り返しています。作った本人、販売したメーカーの人たちですら、出したら最後、ほとんど使わないルアーまであります。安っぽい宣伝コピーは、まさに嘘っぱちのマニフェストと一緒。いい加減、バスアングラーも騙されにくくなってきたんじゃないでしょうか?
 先月、バサクラに遊びに行った際に、お客さん一人一人に丁寧に、自信を持って説明をしている楽しそうな塊ブースのビルダーさんたちを見て、ふと、そんなことを思いました。

注目のソフトベイトがついに


P1080261_640x480 キナミ・ベイツから注目のクローワーム、サイコダッドが発売されました。このワーム、実はバブ・トッシュのデザインで、ペイチェックベイツから発売される予定だったんですが、親交のあるデレック・ヤマモトがデザインに惚れ込み、デザインを買い取りキナミで発売されることになりました。
 そんなわけで、昨年のプロトはペイチェックのロゴが入っていましたが、発売されたモデルはロゴがなくなっています。
P1080264_640x481 デザインを見れば、ドライブクローに似ている部分もありますが、正直なところドライブクローほど、ハサミはきれいに動いてくれません。大きさはスピードクローと比べている写真を見れば、分かると思いますが、ボディーサイズがやや大きめです。
 マテリアルはノンソルトで、いわゆるゲーリー素材ではありません。その分、マテリアルはプリンと張りがあって、カバー撃ちに向いています。
P1080266_640x480 パンチングで使うにはボディーが薄めで、意外かもしれませんが、よく考えられたデザインです。ボディー半面がフラットなのは、フォール時のイレギュラーのスライドを狙ってのことで、ボディーが薄い分フッキング率が高いです。また、ストレートフックを使用しても、フックがずれにくいリバーブを保持するデザインとなっています。
P1080268_640x451 さらに、ボクが気に入っているのがガラスラトルを装着できるチャンバーが頭部にあることです。ボクは大音響のガラスラトルが好きで、パカクローやチューブを使うときは、よく装着して使います。ただ、大きなラトルがフックのゲイブ部分に位置するので、フッキングの邪魔をしてしまいます。サイコダッドはフックの外側にラトルが装着できるので、フッキングの邪魔になりませんし、上下にリフト&フォールするだけで、かなり大きなラトル音を発し、カバー奥のバスをコールアップしてくれます。
 5本入りで5.39ドルと、高めのワームですが、いいカラーが12色も揃っていてオススメです。

ブルーギルカラーの真実


 もう、ずいぶん前ですが、スモークにブルーラメ、ゴールドラメ、ブラックラメの入ったカラーを、なぜブルーギルカラーと呼ぶのかと、ブログで書いたことがありましたが、ケイテックのブログ、”林圭一のFLIP MY MESSAGE Vol.228”で非常に興味深い記事が紹介されています。
 林さんによると、名付け親はボビー・ガーランドなんだそうです。知りませんでした。さすが、教授です。まあ、今じゃ、ボビー・ガーランドと言っても知らない人の方が多いでしょうが・・・。
 まあ、とにかく日本じゃあ、ブルーギルカラーと言えば、すっかりこのスモークにブルー、ゴールド、ブラックが定着していますが、アメリカではこの色をブルーギルカラーと呼ぶ人はかなり少ないと思います。実際、ボクは日本だけのカラーだと思っていたほどです。
 個人的にはブルーギルにはぜんぜん見えません。ブルーギルと言えば、スプレイドグラスの方がそれっぽいと思うのですが・・・。