月別アーカイブ: 2012年10月

所変われば・・・


 サムレイバン近郊のあるタックルショップでのワンショットです。これほど大量なトリックワームはなかなか見られません。
 アメリカに釣りに行くと、明確なご当地ワームがあるのが非常に興味深いです。例えば前回行ったデトロイトリバーでは見事にチューブワーム(デイッピングの肉厚チューブ+チューブヘッド)だらけでした。他のワームはいらんのかい!って突っ込みたくなるぐらい・・・。
 そして、今回のサムレイバンでは、見事にトリックワームでした。プラや試合、周りの人もみんなトリックワームを投げていました。テキサスだったり、シェイキーだったり、キャロだったり、ドロップショットだったり、使い方はいろいろなんですが、なぜかみんなトリックワームを使います。ちなみに、スワンプクローラーなんて、どこにも売ってませんでした。
 しかも、カラーは圧倒的にレッドバグが人気。小さなタックルショップや地元のウォールマート、ガソリンスタンド内のしょぼいタックルコーナーですら、レッドバグのトリックワームは欠かせないようでした。まさにご当地カラー。そして、不思議とよく釣れます。
 日本のタックルショップって、アメリカでも1店舗ではどこにも負けないぐらいの品揃えで、さらに流行廃りが早いですが、少しずつこういうご当地カラー、ご当地ワームみたいな傾向が進んでいくような気がします。釣り業界としては面白くないかもしれませんが、それが本来の姿なのかもしれません。と言いながら、人と同じものを使うのが嫌なあまのじゃくのボクみたいな釣り人もいるわけですが・・・。

P1080086_640x480

サムレイバンで出会った魚たち その3


 レイク・サムレイバンと言えば、テキサス州を代表するトーナメントレイクですが、スポッツ(スポッテッドバス)がいるなんて知りませんでした。知らなくても、釣れた瞬間に見分けがつくのがスポッツです。相変わらず、日本でスポッツが釣れたなんて言う人がいますが(メールもよくいただきます)、日本にはスポッツはいません。スポッツ系ラージなんていう魚も生物学的に存在しません。
 サムレイバンの場合、沖の釣りではスポッツが入れ食いになるぐらい魚影が濃かったですが、釣っても釣ってもキーパーの14インチなんて1匹も釣れません。せいぜい12インチぐらいです。しかも、何年も前からこの状況は変わらないそうです。大きなスポッツはディープにいて釣れないのか、サムレイバンではスポッツは大きく育たないのか、とにかく不思議です。
 日本では、ラージマウスをフロリダなのかノーザンなのかと判別したがる人が多いですが、移植が繰り返される現代において、純血を語ることすらナンセンスです。そういう人に限って、種と亜種の違いや定義すら理解していないものです。
 そんなわけで、このスポッツもノーザンスポッツ(ケンタッキーバス)なのか、アラバマスポッツなのか、またはそれらのは混血なのかはDNAでも調べてみない限り分かりませんし、誰も気にしません。

P1080022_640x472

P1080023_640x481

P1080029_640x480

サムレイバンで出会った魚たち その2


 今回、サムレイバンの沖のベイトのスクールにメタルジグを落とすと入れ食いになったのが、写真のイエローバスです。別名バーフィッシュ(barfish)と呼ばれます。レイク・フォークでもかつてテールスピンジグで入れ食いになったことがあり、テキサスの湖では馴染みの魚のようです。
 イエローバスはホワイトバスにも似ていますが、全体に(特にお腹のあたりが)黄色っぽいのが特徴です。写真では太陽光が強すぎて、少し分かりづらいですが、同じ場所で釣れたホワイトバスとは明らかに色が違うので、どちらか悩むようなことはなさそうです。
 ホワイトバスがけっこう大きくなるのに対して、イエローバスはそれほど大きくならないのか、釣れるのはほとんどが手のひらサイズです。ルアーへの反応がよく、種類は違いますが、日本のコトヒキみたいなイメージです。ワールドレコードは3ポンドぐらいだそうです。
 クラッピーのように食べるという話も聞きませんし、厄介な外道といったイメージです。

P1080077_640x471

P1080084_640x480

備えあれば憂いなし 現実編


 サムレイバンの試合では、2日目に冷や汗をかきました。まさかまさかのエレキのヒモが、最後の最後で切れたんです。さあ、ラストキャストって言って、沖のディープのブラッシュパイルに向けて、お互いルアーをキャスト後、ロッドを握りながら片付けを始め、パートナーがエレキを上げようとした途端、プツン・・・。
 パートナーはキーパー3本、ボクは賞金ゲットは確実のリミットメイク。何が何でも帰着遅れは避けたい展開です。幸い、プロは慣れた手つきでエレキを上げ、そこから全開走行で15分。残り時間1分でギリギリ帰着できました。ヒモが切れて賞金を逃すなんて最悪の展開ですから、本当に焦りました。
 試合後、フカシンと会うと、フカシンは最近日本でも話題?のGフォースハンドルを取り付けていました。フカシンはすでに半年ぐらい使っているそうで、オススメだそうです。フカシンのモーターガイドのマウントはヒモの切れ防止で、ヒモが擦れるマウントのエッジ部分をグラインドで面取りしている念の入れようです。
 ちなみにマウントの下に映っているのはRMCのトロールロック。エレキシャフトのアウターチューブとインナーシャフトの境目にはパーフェクトトロールがセットされていますね。

3day_015

3day_017_2

サムレイバンで出会った魚たち その1


 サムレイバンでもいろいろな魚に出会いました。日本では馴染みのないクラッピーですが、アメリカでは食べて美味しいと評判で、ゲームフィッシングの対象魚としても人気です。一般にクラッピーと呼ぶ魚ですが、実際にはブラッククラッピーとホワイトクラッピーがいます。ブルーギルにも似ていますが、口が大きく、比較的大きなルアーでもヒットすることがあります。
 ブラッククラッピーは全体に黒っぽく、ドット状の模様があるのに対して、ホワイトクラッピーは全体に白っぽく、縞状の模様があるのが特徴です。今回の写真のクラッピーはブラッククラッピーです。ワールドレコードは5ポンドだそうです。
 クラッピーという魚はブラッシュパイルや立ち木に付く習性が強く、クラッピーフィッシングが盛んな場所では、クラッピーアングラーが沈めるブラッシュパイルが湖底のあちこちにあって、これがバスフィッシングにおいても重要なカギとなることがあります。

P1080063_640x479

P1080071_640x498

6

変化するバスフィッシング


 今回のレイク・サムレイバンでのプラクティスでのワンショットです。プラクティスで同船したルーク・クラウセンにとって、サムレイバンは初めての釣り場だったそうで、プリプラもしていませんでした。
 たった3日間のプラクティスで広大な湖の中から、どうやって”本物のプロ”がポイントとパターンを絞り込むのか、個人的に興味津々でした。そんなルークが持ち込んだのが、iPadでした。事前にグーグルアースで航空写真を見て、地図だけでは分からないグラスラインをチェックしていて、大まかにいくつかのエリアを選定していたのです。
 一昔前なら、飛行機をチャーターして、実際に目で確認するプロもいたりしましたが、今ではホテルでも簡単に航空写真がチェックできる便利な時代です。Navionicsも便利ですが、魚探のGPS画面でグーグルアースと連動できるようになると、もっと便利になるでしょうね。

P1080031_640x480

トーナメント終了


 釣れ釣れを期待してやってきたサムレイバンでしたが、本当に釣れないタフな試合でした。プラは大森さん、ルーク・クラウセン、クラーク・リームと乗り、なんとかキーパー(14インチ)を釣る方法を見つけた気になっていましたが、結局初日は1本(プロは2本)で終了。またしても初日で外す展開になってしまいました。2日目は挽回して5本キャッチ(プロは3本)。またしてもエドモン・クランクに救われました。
 終了間際、最後の最後でエレキのヒモが切れるというあり得ないようなドラマチックな展開で、エレキを上げるのに手間取り、危うく帰着遅れ(1分前に到着)となるところでした。なんとか、成績も初日のほぼボトムからの追い上げで39位まで順位を上げ、チェックももらえました。
 最近は2日間安定した成績が残せません。コアングラーはパートナーのくじ運次第な面もありますが、少し強い釣りをしすぎな傾向があり、もう少し確実に釣る方法も身につけないといけないようです。 

サムレイバン プラクティス初日終了


 今日のパートナーはT.O.こと、大森貴洋さんにお願いしました。コールドフロントの影響で、2日前まで半袖短パンでOKだったところが、最低気温が5度ぐらいまで下がり、最高気温でも15度くらいしか上がらず、しかも風が強いので体感的にはかなり寒い1日でした。おかげでまったくと言っていいくらい釣れません。明日以降、少しずつ気温は上昇するので、どうなっていくでしょうか?

P1080026_640x480

師弟再会


 先週、レイク・コンローで行われたTTBC(トヨタ・テキサス・バスクラシック)を制したブライアン・スリフトは、現在BASSFANのワールドランキングで3位の好調ぶりです。そんなブライアンはMblow、松下雅幸君にスイムジグの有効性を教えた、いわば師匠みたいな人です。

 機内の暇つぶしに買っていたバスワールドを見つけて、興奮気味に「マサじゃないか」と。表紙を飾る弟子の出世ぶりを見て喜んでいました。たばこ好きで知られるブライアンはバスワールドのある記事(写真)を見て、「だからオレは日本に行きたいんだ!」と、日本の状況をうらやましがっていました。

P1080015_640x480

レイク・サムレイバンへ


 すっかりブログのサボリ癖がついてしまいました。始めた頃は毎日書かないと気が済まなかったのですが、最近はネタはいくらでもあっても、ゆっくりパソコンに向かう時間がありません。
 今日から、FLWツアーオープンのレイク・サムレイバン戦に向けて出発ですが、準備に取りかかるのが前日の夜10時を回ってからでした。なんとか、ギリギリ準備は終わりましたが、ケツに火が付かないとエンジンがかからない性格は直りません。
 長年バス釣りをしていたら、サムレイバンという名前は、一度は必ず耳にするはずですが、ボク自身行くのは初めてです。事前情報では、この時期はトップから水深10m以上のディープまで、広く散って何でもありのようです。個人的にはフロッグ、フリップで釣りたいですが、それはパートナーしだいなので、持って行くタックルはかなりの量になりました。あと、個人的にはビッグスプーンもマスターしたいところです。