いつものぼやき その4


 ボクが毎年、毎年ブログでぼやきを書くのは、バスを片手に複数匹のバスを持って、いわゆる下品なフンガー持ちを止めさせたいだけではありません。今回のJBでの”ルールだからNG”だとか、”トップ50選手は特別だからOK”とか、そんなレベルの低い話をしたいわけでもありません。
 バスフィッシングの基本は、キャッチ&リリースです。ここで言うキャッチ&リリースは、釣れたらすぐにその場でリリースすることを意味します。決して、ライブウェルに入れて半日、または丸1日拉致監禁、拷問まがいの行為の後に、半殺しにしてポイ捨てする行為ではありません。
 そもそも、いつもマリーナ等に持ち帰って、同じ背景をバックに、目が死んで、ヒレというヒレが赤く血がにじんだ生気のないバスの写真を撮って何が満足なんでしょうか? 写真を撮るなら、釣れた場所を背景に、釣れたばかりの生き生きとしたバスの写真の方がよくありませんか? ヒットルアーが映っていたりすると、そのときの光景がよみがえってきます。一人で釣りに来ていても、三脚を使えば、写真ぐらい撮れます。別に写真を撮らなくてもいいです。
 ボクはベッドのサイトフィッシングをしません。オスとかメスとか、そういう問題ではなく、フェアじゃないと思うからしません。楽しくありませんし、釣っても虚しいだけです。優勝が掛かったトーナメントの決勝でも、狙ったことはありません。でも、これはボク自身のポリシーであって、人に強要するつもりはありません。もちろん、ブラインドで偶然ベッドのバスが釣れてしまうことは否定しませんが、仮にベッドのバスであっても、すぐにリリースをしてやれば、ダメージは最小限で済みます。
 よく”プリのメス”なんて言葉が飛び交っていますが、ボクはそんな乱暴な表現が好きじゃありません。”プリのメスバス”を産卵を控えた身重の”妊婦バス”だと考えてみてはいかがでしょうか? また、ベッドやフライを守るオスは釣ってしまうと、ベッドの卵や生まれたばかりのフライ(稚魚)は、コイやブルーギルにあっという間に食べられてしまいます。それでも、「オレはそんなの関係ねぇ!」とばかりに、非情にキープしたいんでしょうか?
 もちろん、トーナメントはそうはいきません。だからこそ、できるならスポーニングの時期はトーナメントの開催は控えてほしいですし、トーナメントに出る人は、一般アングラー以上に普段はバスに対してやさしいアングラーになってほしいと思うわけです。

いつものぼやき その4」への8件のフィードバック

  1. GRANBASS

    makimakio 様 面白いたとえです。そんなことを書くと、犯罪はどれも犯罪だと反論してくる人がいるんでしょうが・・・。
    元低レベルアングラー様 ぼやきは歳がいくほど出てくるもんなんです。ぶっちゃけな話、ボクは釣り人が減ってくれた方が嬉しいんですよ。ボクにでも釣れるバスの割合が増えますから・・・。

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  2. 匿名

    なんぼ、訴えてもそうは変わらんと思いますよ。
    じゃなきゃ、前田氏のこんなぼやきが毎年出てくるはずないですし。
    とっくにバスをやめた、元低レベルアングラーより。

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  3. makimakio

    概ね同意(同感?)です。
    私も意図的にネストの釣りをしたことがありませんし、これからもしたいと思いません。見えていなくてもネストを釣っている可能性は当然あるんですけどね…。
    ヘタな例えですが、
    もし生活に困って犯罪に手を染めることがあったとしても、年金支給日に高齢者を待ち伏せする卑劣漢には成りたくない…という感じでしょうか?
    とはいえ、バスからしたら釣りそのものが迷惑な話でしか無いでしょうし、魚体を傷つけるバスフィッシングを趣味としている以上、矛盾を抱えているので、そのあたり各人がどう折り合いをつけているのかは気になりますね。

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  4. GRANBASS

    kei様 コメントありがとうございます。誤解がないようにしたいのですが、ボクは基本的に日本のトーナメントには出ません。
     アメリカではバスが資源として認知され、釣り人はフィッシングライセンスを買い、トーナメント団体はリリースボートを用意し、時に行政の監視の下、可能な限りバスに負担がないようにケアされて行われます。さらに、バスが減らないように、時としては放流も行われます。それでも、トーナメントはやらない方がいいに決まってますし、スポーニングシーズンの試合は好きじゃありませんから、なるべく避けています。
     そして、ボクが試合中、どれぐらいバスに対してケアをしているかを見れば、拷問まがいとは決して言えないはずです。
     まあ、それでも矛盾していると言われれば、矛盾しているのかもしれませんが・・・。要は自分なりの落としどころなんです。
     さらに、日本で行われるトーナメントに対しても、一部、レジュベネイドを提供して、バスのケアを啓蒙しています。
     何が言いたいかと言えば、いつまでもみんなが楽しくバスフィッシングができる環境を守りたいということです。

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  5. kei

    むやみに体を触らないとか、メジャーあてる為に地面に置かないとか。
    リリースする以上は釣ったバスは丁寧に扱いたいですね。
    ただちょっとあれっと思うことが、、
    ご自身がトーナメントに出て、釣ったバスをライブウェルに入れて半日、または丸1日拉致監禁する拷問まがいの行為はセーフなんですか?なんか矛盾してませんか?

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  6. GRANBASS

    popqueen様 ボクはネストのバスは絶対に釣るなとは言っていません。それを100%避けようと思えば、日本では何ヶ月も釣りができなくなってしまいます。
     まあ、今季のボクはまだ1匹もバスを釣っていませんから、ある意味、本当にバスに優しいわけですが・・・。
     ただ、ブラインドでもそこにネストがあると確信していて、そこにルアーを投げる釣りは、微妙ではありますね。ボクはあまりやりたいとは思いません。
     とにかく、釣ってもすぐにリリースしてくれるなら、まだ救いです。
    DEN様 たしかに、いるんですよねぇ。「だったら釣りをやめれば」って言う人が・・・。バス釣りをする人に、そんな低レベルの人がいると思うと、悲しくなります。

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  7. DEN

    考え方は人それぞれですが、バスフィッシングが大好きな一人として、バスを大切にしたいという気持ちは、全く同感です。
    だったら釣りをやめたら?といわれることもあるんですが、釣りが好きでやめられないからこそ、バスにできるだけ優しいアングラーでありたいと思います。
    コメントの中には、顔が見えないことをいいことに言いたい放題なものもありますが、自分の考えをしっかり持っていて、こういう場で記事として発言できるって、本当にバスフィッシングのことが好きなんだなあってここの管理人の方にすごく共感できます!

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  8. popqueen

     ネストバスを狙わないのが自分のバスフィッシングのスタイルだったら、トーナメントだからといって狙ったら、その時点でその人にとってのバスフィッシングではなくなりますものね。
     ただ最近一つ言えることは、今シーズンの琵琶湖のスコーンは深めのネストバスを釣っているという最終見解もあります。・・・ブラインドだったらネストでも良いのか・・・なんて考えると複雑な心境ですね。

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