日別アーカイブ: 2010年3月11日

サナギマン・ジグ


44  エイキンスジグで有名なジュエルベイトから面白いジグが発売されました。名前はJロック・フリッピンジグといいます。まずは写真を見てもらいたいんですが、見た瞬間にボクはサナギマンを連想してしまいました。
 エリートプロのKピンクこと、ケヴィン・ショートがデザインしたというこのジグは、非常に興味深い要素が詰まったフリッピング用ジグです。
 サナギマンのようなヘッドデザインは水流抵抗によるバイブレーションやフラッシング効果があるそうです。ボトムをズル引いても、抵抗感があって感度が高そうですが、トロロのエリアでは使いもんにならん気もします。
 一番興味深いのは片面が凸凹の表面処理がされたシリコンラバーです。ハイパーフレアスカートと呼ぶそうです。水カミが良さそうで、気泡をつかんでラバー1本1本の浮力も増しそうです。また、光の屈折率の関係で、水中でのフラッシング効果も期待できそうです。最近はモップジグ系のネタが多かったですが、シリコンラバーのカラーバリエーションもまた魅力です。
K2  もう一つ、このジグの面白いところは、Jロックシステムというトレーラーキーパーシステムが付いている点です。トレーラーをフックに装着後、ワイヤーキーパーの先端部分をワームに突き刺して、フックのシャンク部分に引っかけて固定する仕組みです。これなら、トレーラーはそう簡単にズレたりしません。
 ヘッドサイズは3/8、1/2、5/8オンスの3サイズがあって、4.35ドルとアメリカのジグの値段としては、かなり高めの設定となっています。

ラバースカートの歴史 


Imgp2244  最近、極太ラバーのネタが続きますが、特別な意図があるわけではありません。個人的に興味があるだけなんです。バスという魚は見慣れたアクションにはスレてしまっても、見慣れない動きにはいとも簡単に反応したりするものです。ボクのような下手くそは人と同じことやったり、流行を追いかけていたんでは、絶対に釣り負けるので、人と違うことをしたり、人が持っていないものを使うことで努力しています。
 この極太ラバーもしかり。かつてラバージグといえば、リビングラバー社の断面が四角いレギュラーラバー(フラットラバーと呼ばれる)が主流でした。その後、リビングラバーのファイン(フラット)ラバーが大流行し、みんなラバーをタイイングしてソークしたものです。
 その後、リビングラバーのフラットラバーは廃盤となり、断面が丸いラウンドラバーの販売を開始しました。アメリカでは今やフラットラバーを巻いたジグはほぼ皆無で、ラウンドラバーが巻かれたジグが市場で受け入れられましたが、日本ではこのラウンドラバーは、なかなか受け入れられず、今ではリビングラバー社以外のルートでフラットラバーのジグが流通しています。もちろんアメリカでも今や入手困難となったフラットラバーにこだわる根強いファンがいます。おかげで、アメリカに行く際にファイン(フラット)ラバーをお土産で持って行くと、非常に喜ばれることがあります。
 ちょうどその頃、カラーが豊富なシリコンラバーが日本で台頭してきました。スモラバやスイミングジグといった流行がシリコンラバー人気に拍車をかけました。今やジグの主流はシリコンラバーといえるでしょう。ただ、浮力の高いリビングラバー系のアクションも捨てがたいです。シリコンラバーとリビングラバーをコンボしたりするのもアメリカでは人気です。
 そのタイミングで登場したのがモップジグ(写真)です。オリジナルのモップジグは四角い断面の極太ラバーが使われていましたが、今のモップジグはラウンドタイプが使われています。ラバー一本一本が生きているがごとく、水を押して大きく動くわけですから、見たことがない(感じたことがない)ジグを見て、ビッグバスも思わず飛びつくというわけです。妄想ですが・・・。