日別アーカイブ: 2009年12月10日

ラインスルーなヤツら その2


Imgp0785  もう10年以上前の話ですが、12月にレイクフォークに釣りに行ったことがあります。その時期はテールスピンジグのリフト&フォールが定番中の定番で、外道のホワイトバスやクラッピーの入れ食いに混じって、良型のバスが釣れる楽しい釣りを経験しました。

 このとき、最初は持っていたリトルジョージを使っていたのですが、バラシの連発で、3匹に1匹はバレるぐらいでした。フォール中のバイトで瞬時に掛け合わせるので、フッキングが浅く、ジャンプされると簡単にルアーが飛ばされました。そこでガイドのオススメのラインスルータイプのローカルベイトに変えた途端にバラシがほとんどなくなったのを覚えています。実際、多くのアメリカのメーカーがラインスルータイプを販売していて、今ではラインスルータイプの方が主流に感じます。ラインスルーだとラインが傷ついてしまうと心配する人もいるようですが、鉛は軟らかいので全然問題ありません。鉛のバレットシンカーを使ってラインが傷付くのを心配する人がいないのと一緒です。
 日本ではテールスピンジグって、バス用ではほとんど普及していませんし、今ではむしろシーバス用というイメージが強くなっています。でも、当然のことながらすごくよくバレます。バレやすさはバス以上です。でも、どこのメーカーもラインスルーを出してきませんね。個人的にはすごく不思議です。

ラインスルーなヤツら


 トーナメントでもプライベートでもせっかくの貴重なバスがジャンプ一発で、バレてしまうのは悔しいものです。特にバレやすいルアーの代表といえば、バイブレーション、テールスピンジグ、ビッグスイムベイトなどなど。いずれもルアーに重量があって、ジャンプされるとルアーが大きな力で左右に振られてしまうのが原因です。
 バラさないためにはロッドを水中に突っ込んでジャンプさせないことも大事ですが、アメリカ人はよく考えます。ルアーをラインスルー構造にすれば、フッキング後はルアーとフックが離れてしまい、バスがいくら暴れても口元はフックだけとなってバラシを大きく軽減することができます。
Imgp0781  キング・オブ・バイブレーション、ビルルイスのラトルトラップには、ラインスルータイプが発売されています。テールスピンタイプで、テールフックは付いておらず、フッキング後はルアーボディーが完全にバスの口から離れるようになっています。フックはゴム栓のついたヒートで止まっているので、バスがヒットして暴れるまでは固定された状態となるように工夫されています。なかなかいいアイデアですが、ハードプラスチックルアーの場合、ラインスルー部をソリッドにしないといけない分、ルアーの内部の空気室が減ってしまい、アクションに切れがなくなってしまうのが難点です。