このパッケージを見て「懐かしい」と感じる人はボクと同じタックルボックス誌世代だと思います。もうすっかり過去の人のドン・アイビーノ(Don Iovino)は、昔、日本では最も有名なバスプロの中の一人でした。かつて、ブラスシンカー&ガラスビーズのシェイキング”ドゥードゥリング”を提唱し、フェニックスロッドのドゥードゥリングモデルに2500Cのドン・アイビーノチューニングモデルを組み合わせて持つのがステータスなんて時代がありました。
ドン・アイビーノとは西海岸のトーナメントで度々会うことがありますが、どちらかというと怪しさ満点というか、正直すごいプロというオーラは微塵も感じません。実際、メジャークラスのトーナメントでは目立った成績はほとんど出していませんし、ドロップショットがアメリカで流行り始めた頃に、「あれはオレが考案して、日本人がパクッた」なんてセミナーで話しているのを聞いて、ボクの中での彼へのリスペクトは完全になくなりました。
ただ、彼のオリジナルブランドでもあるドン・アイビーノ・ハンドポアード・カスタム・ベイツ(通称アイビーノ・ワーム)は非常に優秀なワームです。特にボクのお気に入りの6インチ・ストレートは本当によく釣れるワームで、今でも多くのウェスタンアングラーが秘かに愛用しています。アイビーノ・ワームは粗塩たっぷりが特徴で、この6インチストレートはドゥードゥリング用にデザインされたワームですが、ドロップショット(ヘビダン)が本当によく効きます。