日別アーカイブ: 2009年6月10日

フリッピンベイトの進化の最終型


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 最新号のバサーに興味深い記事がありました。トミー・ビッフルがエリートシリーズ、レイク・ウィーラー戦で優勝したレポートの補足で、アマケンがスイートビーバーを語っています。今さらって感じがしないでもないですが、なかなかインパクトのある大胆なレイアウトでビックリしました。
 アマケンの分析によると、スイートビーバーは”グラスなどヘビーカバーでのすり抜けがいいこと”、”シルエットがバルキーで、アピール力があること”、”扁平ボディのため、フッキングがいいこと”の3点を兼ね備えた”フリッピングベイトの進化の歴史における最終型なのかも”、とけっこうな持ち上げぶりです。
 ビーバーフリークのボクがさらに補足をするとすれば、数多くのメジャープロがさらに口を揃えて言うのがカラーバリエーションの豊富さです。とにかく、ビーバーのカラーはセンスがあるというか、「これ釣れそう」と思える絶妙のカラーがたくさんあります。例えば定番のブラック&ブルーだけでも、下記の4タイプがあります。
ブラック/ブルーフレーク(文字通りブラックにブルーラメ)
ヘマトマ(ブラックとブルーのスワールカラー)
ヒルビリースペシャル(ブラックにブルーパールティップ)
ペネトレーション(ブラック系とブルー系の上下ラミネート)
 在庫負担を無視した釣り人視点のこだわりです。実際、スイートビーバーの登場以降、インジェクションワームでもラミネート系のカラーをリリースするメーカーが増え、そういう意味でも時代を大きく変えたといえるでしょう。
 もう一つは、スティーブ・ケネディーから直接聞いた興味深い話ですが、スイートビーバーはクローフィッシュのイミテートにもブルーギルのイミテートにもなるバーサタイルな形状だと教えてくれた点です。イッシュも似たような話をしていて、人気カラーの一つでもあるスプレイドグラスはブルーギルそのものだと言っています。実際、バスがビーバーを何と思って食っているのかはバスに聞いてみない限り分かりませんが、バスがクローフィッシュを食っていようが、ブルーギルを食っていようが、ビーバーなら対応できると信じて使うことができるのは、気持ち的に大きなアドバンテージになるんでしょうね。イッシュは先日のストレーン・デルタ戦でもスプレイドグラスカラーのパンチングで見事優勝していました。