月別アーカイブ: 2015年3月

次のトレンドはヘアージグ その2


ビッグヘアージグはギザードシャッドのような大きめのベイトが群れでいるようなフィールドでフォールで食わせるルアーです。狙っている魚はマグナムスプーンと同じだと思います。

マグナムスプーンがアピール系だとすると、ビッグヘアジグはナチュラル系のアプローチとなります。ともにフォールで食わせるのがキーとなります。 基本中の基本の使い方は、ロッド操作で誘うリフト&フォールではなく、リール&キル、つまりロッドはあまり上下させず、リールを素早くグリグリと4~6回巻き、ストップさせます。

ボトムに着けば、再びリール&キル、これを繰り返します。アタリはフォール中がほとんどみたいです。 別にリフト&フォールでも良さそうに思うのですが、みんなリール&キルをしています。ここに何かキモが隠れていそうです。

 

次のトレンドはヘアージグ? その1


これまでアメリカのトーナメントシーンから数多くのトレンドが生まれてきました。最近だけでもアラバマリグやウルトラディープダイビングクランク、マグナムスプーンなど、ちょっと前ならチャターベイトやパンチングなど。これらって、不思議とバスマスターではなく、すべてFLWが発信源となっています。B.A.S.S.発信ならウォブルヘッドがありますが・・・。
実は昨年、マグナムスプーンの強烈なインパクトで、陰に隠れてしまったもう一つのトレンドがあります。それがヘアージグです。ヘアージグと聞いても、他のトレンドと違って、昔からあったルアーだけに、インパクトは薄いですが、あえて言うならビッグヘアージグです。ヘッドウェイトは1/2~3/4オンスで、全長は6インチ近くにもなります。バックテールジグやプリーチャージグ、フェザード・バックテールジグなんて呼び方もあります。
このビッグヘアージグですが、マグナムスプーンと同じくテネシーリバー水系が発信源となります。この水系に多く生息するギザードシャッドを補食しているバスにスイッチを入れるキーがあるようです。
昨年のFWツアーでは、ピクウィック・レイク戦やケンタッキー・レイク戦、B.A.S.S.エリートシリーズの特別オープン試合となったバスフェスタが開催されたチカムーガ・レイク戦でビッグヘアージグが使われました。特にチカムーガ戦では優勝したFLWツアープロのジェイコブ・ウィーラーの他、KVDも使っていたことで一気に注目度が上がりました。
すでにアメリカでは多くのメーカーからこのタイプのビッグヘアージグがリリースされ始めています。といってもローカル色の強いルアーであることに違いありません。マグナムスプーン同様、全米でトレンドになるようなことはなさそうですが、意外にマグナムスプーンが威力を発揮した琵琶湖では、ビッグヘアージグが効くかもしれません。

big-hair-jigs-for-ledge-fishing

HONEY SPOT JAM! その2


HONEY SPOT JAM! 8ブランド合同インストア・イベント@ハニースポットまでいよいよ一週間となりました。テッケルではカラーミーの色塗り体験以外に、限定数ではありますが、Tシャツも販売させていただきます。キープキャストやオールスタークラシックなどのイベント限定での販売ですので、興味のある方はぜひこの機会によろしくお願いします。
半袖が3800円(税込み)、長袖 5000円(税込み)で、フロッグを1個プレゼントします。このTシャツはカレントとのコラボとなっていまして、個人的に”絶対”のドライ素材となっています。フロッグシーズン本番のムシムシした時期でも快適で、汗でベタつかず快心のフッキングが決まりますよ。

1375766_595063530599630_8246489060158321117_n

 

HONEY SPOT JAM!


IMG_1328 今月末3月28、29日には福岡国際会議場にて、「ルアーフェスタ」が開催されます。
http://www.lurefestafukuoka.jp/
そのルアーフェスタ2日間に合わせて、ハニースポット様で開催します店頭イベントに8社のブランドの一つとして光栄にもテッケルが参加させていただきます。ルアーフェスタの帰りにでも、ぜひお立ち寄りください。
昨年、ハニースポット様で単独色塗りイベントをさせていただきましたが、今回も色塗り体験をしていただけます。
カラーミーを購入して、ご自由に色付けしてください。ラメも豊富に用意していますので、ラメを表面に塗ることも可能です。この色塗りは、やった人はみんなが楽しいと言っていただけます。誰でも簡単にできますし、自分で色付けしたフロッグで釣った喜びは格別です。
傷んだスカートやフックの無料交換もしますので、歯形がいっぱい入ったテッケルフロッグを見せに持ってきてください。釣果自慢も大歓迎です。もちろん、ブレードやシンカーが取れたものも修理・補修もします。皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

IMG_0012 (800x439)

今年もやります フロッグマン2


昨年、長門&将監川で開催しました中空フロッグオンリーの大会”フロッグマン”。バスをキープしない新しいスタイルの提案として、企画させていただき、参加者皆さんに楽しんでいただきました。
今年も長門&将監川で7月12日に開催します。先日、6月14日で計画中とブログで書いて、すぐに削除したんですが、7月12日で決定します。正式なアナウンスは改めてしますが、ボートの予約等は大会受付と一括でこちらでしますので、長門川マリーナ(北総マリン) 様には電話しないようにしてください。

ボクたちがバスフィッシングを楽しめるのは、バスがいてくれるおかげです。将来も自分たちがバスフィッシングを楽しむためには、バスになるべく負担をかけない工夫や努力が必要だと思います。本気のプロの賞金の掛かった競技でもない限り、バスをキープしなくても、自分たちだけで大会を楽しむことは十分できます。本当に面白い大会ですので、皆様予定を空けておいてください。盛り上がれば、盛り上がるほど、バスをキープしないスタイルの可能性をこの業界に提案できると信じています。また、何かアイデアなんかもあれば、ぜひお聞かせください。

なお、ショップ様やマリーナなどで、このバスをキープしない大会を実施してみたいという方がおられましたら、メジャーを無料でお貸ししますので、気軽にお問い合わせください。

P1120727 (800x598)

ラバー・バズにラブラブ


P1130963 (640x480) 昨年夏、モリックス・イタリアのパオロ・バニーニと一緒に琵琶湖で釣りをする機会があったのですが、そのときにパオロがキャストしていたのがラバー・バズSSというインラインモデルのバズベイトでした。このバズベイト、フックがジョイントタイプになっています。
インラインバズはフッキング率が悪いし、ウィードが絡んだりすると、クルクル回る(ワッパープロッパーも同じ理屈)し、個人的には好みじゃなかったのですが、そのバズの奏でる金切り音がとっても素敵で気になったのを覚えています。
先日、タックルウェアハウスで通販する際に、日本では未発売のこのバズをお試しで買ってみました。このラバーバズのSSって、なるほどスーパースクイーキーって意味だそうで、非常に考えられた作りになっています。
特製の特大のブラス製リベットを逆向きに装着し、ハンダで止めているのですが、このリベットがギザギザ構造になっていて、ペラが回転する際に、擦れて大音量のスクイーク音を発します。正直、惚れ惚れするアイデアです。いろいろな名作バズのいいところ取りした感じです。

P1130970 (640x480)
昨年発売されたUSバズやマツバズも個性的で、スクイーク音にこだわった作りになっていますが、これは背中がゾクゾクする不快レベルです。ただ、残念なのはインラインバズというところ・・・。
そこでパオロには悪いですが、パーツ取りさせていただきました。バズとリベットをちょうど机の上に転がっていたリベンジのバズへ緊急移植に成功しました。オフセットのペラの片面だけがシャフトに当たる感じで、もう完璧って感じです。次はどこのバズに移植しようか、悩ましいところです。
バラしたヘッドも捨てるのはもったいないので、チャターのブレードを付けて、フェザーフック仕様にしてみました。アメリカでスポッツ狙いで活躍しそうな感じです。そんなわけで、今シーズンはテッケルバズで釣るのも楽しみなんですけど、スーパースクイーキーなバズで釣るのも楽しみです。シーズンインが待ち遠しいです。

P1130972 (640x481)

P1130973 (640x480)

違いの分かる男


P1130942 (640x479)   花粉で花がムズムズし始め、いよいよ春の到来を感じるようになってきました。春といえば、個人的にはシャロークランクです。まだ、ボクの背中をポンッと押してくれるほどの陽気が続かないので、完全な釣りモードというわけには行きませんが、そろそろ準備だけでもと、ルアーをいろいろいじり始めました。
ここ2年ぐらいは気に入ってローテーション入りしているミブロのバレットヘッドですが、よく見るとラインアイの位置というか、角度というか、微妙にポジションの違うのがボクのボックスの中に存在します。
ツカケンさんのブログによると、何度もマイナーチェンジを繰り返しているそうなのですが、ボクの持っているのは、たぶん2014年のマイナーチェンジ前とマイナーチェンジ後の2タイプだと思われます。
このあたりを詳しく説明しないところは、ツカケンさんの憎い戦略というか、クランクオタクのツボをよく突いているところでしょう。そんなツカケンさんの「気付いてね」というオタク心をくすぐる演出を、得意気にブログで披露してしまうボクって、デリカシーのないヤツなんでしょうね。
写真で比べると明らかですが、マイナーチェンジ前のラインアイはボディに少し埋まっているのに対して、マイナーチェンジ後のラインアイは少し飛び出して角度も少し上向きになっているような感じです。
ツカケンさんのブログによると、マイナーチェンジ後は”ステディリトリーブ時における限界スピードを大幅にアップ”させたそうなので、高速リトリーブ向きということになります。
次回の釣行の際は、このあたりの違いを確認しながら、使い比べてみたいと思います。

マイナーチェンジ前

P1130955 (640x479)

マイナーチェンジ後

P1130957 (640x479)

 

ブレードジグの秘密 その2


P1130920 (800x559)

ブレードジグにとっての命は、まさに文字通りブレードです。ブレードの形状は、ほとんどの場合、オリジナルのチャターベイトの六角形の形状をコピーしています。中にはその六角形の形状が少し違うものもありますが、たいていはほぼ近い形です。そんな中、実は大きく違うのがその厚みです。
いろいろなブレイドジグのブレイドの厚みを測ってみると、いろいろ面白いことが分かります。元祖のオリジナルチャターベイトが極薄素材で、日本のメーカーの多くが、極薄系で追従したのに対して、最近発売されているブレイドジグはブレイドが厚めになる傾向にあります。これは偶然でしょうか?
0.25mmと0.5mmでは厚みは2倍も違い、当然重量も2倍違うことになります。一般にブレードは薄くなるほど水切れがよく、アクションがハイピッチになって、バイブレーションのような微振動になるのに対して、ブレードが厚くなるほど、トルクフルなクランクベイトのような強振動になります。また、同じヘッド重量、同じトレーラーなら、ハイピッチなアクションほど、浮き上がりやすく、レンジが浅くなるような気がします。
どちらが絶対に釣れるとは言えませんが、これらの特徴を理解して使い分けるのは非常に面白いと思います。

ブレード厚
オリジナルチャターベイト 0.25mm
オリジナルチャターベイト・エリート 0.4mm
フェニックス・バイブレーティングジグ 0.4mm
モグラチャター 0.25mm
DKチャター 0.2mm
ブレイクブレード 0.3mm
ワイルドヘッダー 0.25mm
Bカスタムチャター 0.3mm
トライクチャター 0.35mm
ピュアポイズン 0.25mm
リベンジ・バイブレーター 0.5mm
アディー 0.5mm
モザイクチャター 0.5mm

ブレードジグの秘密 その1


Z-Manがチャターベイトのパテントを取得しても、どこ吹く風よと日米でブレードジグ(ここではあえて、チャターベイトとは呼びません)がいろいろ発売されています。赤信号みんなで渡れば怖くないというわけですが、Z-Manがここだけは許せないとばかりに、見せしめというか生け贄になったのがフェニックスのバイブレーティングジグでした。

フィニックスのバイブレーティングジグは、ブレット・ハイトが好んで使い、多くの試合で好成績を残し、チャターベイトの最大の驚異となりました。そんなわけで、今は廃盤となって入手困難となった今も、バイブレーティングジグは釣れるという神話はますます大きくなっています。

そんなバイブレーティングジグに対抗してZ-Manが作ったのが、チャターベイト・エリートでした。ブレット・ハイトが昨年のレイク・セミノールで開催されたエリート戦で優勝した際に使用したルアーは、公式にはこのチャターベイト・エリートだったと発表されていますが、実際はバイブレーティングジグを使っています。ブレット・ハイトは一生分のバイブレーティングジグのストックを持っているそうです。

一見すると、どこのチャターベイトも似たような感じですが、なぜ、バイブレーティングジグが釣れるのでしょうか・・・。日本ではチドることばかりに注目がされていますが、もっと単純なところに秘密があるような気がします。 P1130922 (800x551)