月別アーカイブ: 2015年2月

テッケルなバズベイト その3


実はテッケルなバズベイトには大きな欠点があります。バズベイトとしては致命的なほど浮き上がりがめちゃくちゃ悪いんです。ルアー開発って、そう甘くはありません。 このバズベイトはスローリトリーブではまったく使いものになりません。ハイスピード専用です。しかもシングルプロップなので、一度水中に没してしまうと、浮き上がるまでの助走にかなりの距離が必要となります(一度浮き上がってしまうと、問題ないのですが・・・)。そんなわけで、かなりクセのある使いにくいバズベイトと言わざるをえません。 ハイスピードリールとロングロッドは絶対条件で、ライナー気味にキャストして、着水前にはリトリーブ体勢に入って、着水後素早くリトリーブを開始できる人でないと扱いにくいと思います。上級者向けとは言いませんが、ある程度の慣れが必要です。 着水後すぐにバイトチャンスがあるようなピンポイント狙いでは不利ですが、広大なウィードフラットを探るような釣り方では面白いです。使いこなせるかどうかは、あなた次第です。 正直な話、メジャーなブランドでは、絶対にリリースできないようなルアーです。逆を言えば、インディーズブランドだからこそ、リリースできるルアーといえます。まさにテッケルらしいルアーだというわけです。 ボク自身、このバズベイトがあれば、他のバズベイトは要らないなんて思っていません。いろいろあるローテーションの一つとして使いたいと思っています。最近のバス業界は、似たようなルアーばかりですが、これで釣ったら楽しいと思えるような異端児があってもいいんじゃないでしょうか。まだまだ開発段階で、発売は夏以降となると思いますが、個人的には今年の5月のデルタのトーナメントでプロトを実戦投入したいと思っています。 10811340_423495214464421_548230480_n

テッケルなバズベイト その2


テッケルなバズベイトの特徴は、ワッパープロッパーのような一体成形のプロップではなく、あえてABS樹脂とアルミの複合プロップにしたことです。まんまパクリでは面白くありません。ワッパープロッパーのようなソフトなPVC素材のサウンドも捨てがたいのですが、ここはあえてバズベイトっぽさを残しました。アルミのウィングを自在に曲げて遊ぶ面白みもあります。
プロップは一般的なバズベイトによくあるシャフトを貫通させる構造ではなく、リベット部をプロップ内に収めました。これでグラスがシャフト後部に巻き付いてスタックするトラブルを軽減することができます。
さらにこれがアルミウィングを使った理由でもあるんですが、ブリンプスのミスターマウス(最近バスを始めた人は知らないでしょうか)のように特殊なキュルキュル、チュウチュウ音を発生させる工夫をしました。おかげで、金型が複雑になってしまいました。
このバズベイトですが、とにかくよく飛びます。さらに直進性に優れ、シングルプロップ独特のトルクフルな回転と今までにないサウンド&スプラッシュでバスを誘い出してくれます。P1130903 (640x480)

 

P1130904 (640x480)

 

 

テッケルなバズベイト その1


P1130901 (640x388)

名古屋のキープキャストで展示したので、ご覧になった方もいるかと思いますが、昨年秋より、秘密裏にバズベイトの開発をスタートしておりました。
ここ2シーズン、ワッパープロッパーにハマり、どこでも投げまくっていたんですが、使えば使うほどストレスが溜まることがありました。一つめは、とにかくフッキング率が悪いこと。とんでもなくデカイのもバンバン出るんですが、不思議なぐらい乗りません。何度、心臓バクバクの悔しい思いをしたことか・・・。
二つめはウィードに弱いこと。水面近くまでグラスが伸びたような場所でこそ使いたいのですが、トリプルフックがウィードを拾ってしまい、チャンスを逃すケースが多々ありました。
そんなストレスを解消したいという思いから、個人的にどうしても欲しくなったのが、テッケルなバズベイトです。最初は単純にワッパープロッパー風のシングルプロップを付ければいいぐらいに思っていたのですが、いろいろテストを繰り返すうちに、今のプロトの形状になりました。なんとか今シーズン中には発売したいと思っています。

恩返し


2日間、名古屋のキープキャストにテッケルブースとして参加してきました。毎年楽しみなイベントで、自身のブースとして出展するのは2度目でした。とにかく、楽しくて、忙しくて、あっという間に終わった感じです。中には昨年に塗ったフロッグで釣ったバスの写真を見せてくれた中学生もいました。とても嬉しかったです。
ボクの大好きなバスフィッシングは、釣果至上主義や大物至上主義ではありません。親から子、子から孫に受け継がれる文化的要素であり、それを通して生まれる多くの人との出会いの場であり、一生忘れることができない感動を与えてくれる場です。だからこそ、ボクは常日頃からバスを大事にしようと訴えかけています。
今回も熱心なファンや素敵な家族連れの方がたくさん、テッケルフロッグの色塗りに来てくれました。特にお子さんのキラキラした目と、それを優しく見守るお父さんの目を見ていると、このイベントをやってよかったと思えます。「お子さんが塗った世界に一つのフロッグで、お父さんがビッグバスをキャッチする」または「子供たちの中から、将来のエリート選手が生まれるかもしれない」そんなことを想いながら、このイベントをボク自身楽しんでいました。
ボクはバスフィッシングに出会えたおかげで、本当に有意義な人生を送ることができています。そんなバスフィッシングへの感謝と恩返しが、テッケルを通してできたら、ボクとしては最高に幸せです。
2日間、テッケルブースにお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。釣果報告を楽しみにしています。そして、また来年お会いしましょう。

P1130881 (640x481)

P1130879 (640x480)

もらってください


P1130798 (640x480)

いよいよキープキャストです。なんとか準備もギリギリ終わりそうで、明日は搬入です。キープキャスト当日、テッケルブースにてバスマスターマガジンやFLWマガジンを置いておくので、自由にお持ち帰りください。雑誌って、溜まってくると捨ててしまうのですが、欲しい人がいればもらってくれると嬉しいです。ショップさんなんかでは、表紙をインテリアとして飾ると雰囲気出るかもしれません。
もう一つ、当日はチョコレートなんかをテッケルブースで置いていますので、ご自由にお取りください。アメリカのローカルのフィッシングショーなんかに行くと、家族連れのお子さんにキャンディーなんかを配っているブースをよく見かけます。そんな雰囲気をマネしてみたいと思い、たくさん用意しました。
とにかく、ボク自身、とても大好きなキープキャスト。皆さんとお会いし、お話するのを楽しみにしています。

今年の販売 その2


いよいよキープキャストです。慣れない準備で大忙しです。今年は申し訳ないぐらいのいい場所にブースを出させていただくので、去年よりは少し気合いも入れて、いろいろ用意しています。まあ、所詮はインディーズ・ブランドなので、手作り感が満載ですけど。
実は自分たちスタッフ用にパーカーを作ったんですけど、予想以上に反響があって、元々そんなに数は作っていなかったのですが、現地で販売することにしました。売り切れてしまったら申し訳ありません。こんなマイナーブランドのロゴが入ったパーカーを欲しいと言ってくれる人がいるなんて、本当に感謝です。
まさかないとは思いますが、このパーカーを着て、両腕に何匹もバスを持ったフンガー持ちの写真なんて、絶対に撮らないでくださいよ。フェイスブックやブログ等で見かけたら、地の果てまで追いかけて、パーカーを取り返しに行きますから・・・。
このパーカーですが、Currentさんに製作を依頼しました。お値段は税込みで5900円です。ちょっと面白い試みですけど、ダックスフンドを飼っている方は、携帯等に入っている写真をボクに見せていただければ、500円引きにします。ご自慢の愛犬の写真、楽しみにしています。
ご存じない人がいるかもしれませんが、テッケルはスペイン語でダックスフンドを意味します。テッケルの”T”の文字は我が家の愛犬の横顔がモチーフとなっています。そんなテッケルのパーカーを着て、ダックスフンドを散歩させている人がいてくれたら嬉しいです。

10947324_767215916667183_7451997960750577194_o

イヨケンへのエール


iyobe%20-%20JO

2月15日は光栄にもイヨケンのB.A.S.S.エリートシリーズ参戦の壮行会に招待され、常滑まで行ってきました。多くの方とお会いできて、楽しい一時を過ごすことができました。
皆さん、想い想いのエールをイヨケンに送っていたのですが、田辺さんの「ツアーはそんな甘いもんじゃない」という言葉が印象的でした。ツアーを参戦経験のある田辺さんしか出てこない重い言葉でしたが、参加者のほとんどは、その重みを真に理解している人は少ないように感じました。そんなわけで、お節介ながら、イヨケンが今季戦うエリートシリーズがいかに過酷なツアーであるかを紹介したいと思います。
エリートシリーズを多くの方が”世界最高峰”と呼びます。実際、ここ2-3年のエリートシリーズは世界最高峰と呼ぶに相応しい顔ぶれとなってきました。スター級のFLWツアープロの多くがエリートシリーズへ移籍し、その台頭が著しいです。例えば昨年のエリートシリーズの年間ランキング上位20人の半数は元FLWや前FLWの選手という状態です。あのKVDですら、今季クラシック出場権を逃してしまうぐらい、今のエリートシリーズの選手層の厚さは数年前とは比べものになりません。
イヨケンは今のフォーマットになってから、エリート昇格を勝ち取った初めての日本人です。かつてのツアー昇格権利と比べれば、比較にならないほどの狭き門です。この難関を2年連続で争ったのは、真の実力と言えます。
2年前、イヨケンは惜しくもあと1人でエリート昇格を逃しましたが、このセントラルオープンから昨年エリートに昇格した5人の内、ランドル・サープとブレット・ハイトは貫禄でクラシック出場を決めました。一方で、イヨケンのエリート昇格を阻んだ5人の内、トレヴァー・ロマンズは8戦中1試合で賞金獲得、ランキング105位、ジョエル・ベイカーは8戦中1試合で賞金獲得、ランキング102位という結果で、1年限りでエリートシリーズを去ることとなりました。これが現実です。
正直な話、普通に考えれば、イヨケンは今季、苦戦を強いられるのは明らかです。今季のエリートシリーズは過去にないぐらいのスケールの大きなものです。全8試合で、西は太平洋岸、東は大西洋岸、南はメキシコ湾岸、北はカナダ国境と移動し、文字通りの全米トレールです。スケジュールはタイトで、移動するだけでも孤独との闘いです。体調を崩しても、ボートや車を壊しても試合は待ってもくれません。
全8試合中、イヨケンが過去に試合経験がある釣り場は一つもありません。彼自身経験のないバリエーションに富んだ釣り場ばかりです。しかも、一つ一つの釣り場は、どこも気が遠くなるような広大で長大で複雑です。片道1時間や2時間のボートドライブが当たり前の試合ばかりです。さらに、これまたイヨケンには経験のないスモールマウスの試合や、4日間でトータルウェイトが100ポンドを超えるようなヘビーウェイト合戦なんかもあります。命がけのラフウォーターも経験することでしょう。
そんな今季のシリーズを限られた公式プラクティスだけで試合をしなければなりません。公にはノーインフォメーションルールです。もちろん、実際は水面下で情報合戦が繰り広げられているのですが、英語が得意と言えないイヨケンにとっては、これまたアドバンテージはありません。
身体的にも精神的にも経済的にも厳しい世界です。これが世界最高峰のエリートシリーズです。そんなボクがイヨケンに声を掛けることができるなら、「頑張ってこい」でも「暴れてこい」でもありません。「無事に帰ってこい」というのが本音です。そして自分を信じて、悔いなく、やりきってほしいと思います。シーズン終了後、土産話をいっぱい聞かせてもらうのが今から楽しみです。

今年の販売


キープキャストネタが続きます。今年もテッケルTシャツを用意しています。テッケルのTシャツは基本、イベント時だけの限定販売とさせてもらっています。昨年は半袖だけの販売でしたが、個人的にどうしても欲しかったロンTがキープキャスト初登場です。半袖は昨年同様、3800円(税込み)、長袖は5000円(税込み)で販売します。Tシャツを買っていただいた方には、お好きなテッケルフロッグを1個プレゼントします。
ボクはもはや真夏でも半袖や短パンで釣りをすることはまずありません。写真を見ている人にとっては暑苦しく見えるかもしれませんが、日焼けを防止すると、疲れが残らず、2日以上の連続の釣りをすると、その効果を実感します。このロンTも半袖シャツと同様のドライ素材なので、フロッグのような動きの激しい釣りでも袖が汗でベタつきにくく、と同時に涼しさも感じます。
袖にはフロッグフィッシャーマンの心意気と言える”Set the hook as hard as you can”というメッセージを入れました。

1375766_595063530599630_8246489060158321117_n

1947896_595064513932865_6558715584777460788_n

P1130459 (640x480)

 

キープキャストで今年も色塗りします


いよいよキープキャストまで1週間を切りました。毎年、楽しみなイベントで、ワクワクします。昨年に引き続き、今年もテッケルで1コマブースを出します。恒例のカラー・ミーの色塗り体験をしていただけます。また、昨年のバサーオールスタークラシック用に用意した限定のクリアボディも用意しています。フロッグを買っていただければ、お好きなカラーに色付けできます。
自分やお子さんが塗ったフロッグで釣ったバスは格別ですよ。誰でも簡単にできますし、非常に楽しいです。今年はラメも豊富に用意していますので、ラメを表面に塗ることも可能です。
また、傷んだスカートやフックの無料交換もしますので、歯形がいっぱい入ったテッケルフロッグを見せに持ってきてください。もちろん、ブレードやシンカーが取れたものも修理・補修もします。皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

P1120123 (640x480)

P1120109 (640x480)

コールドウォータークランキング


たった4日間の滞在でしたが、もう一つの目的である春のコールドウォータークランキングを楽しんできました。日本のコールドウォーターはボクには厳しすぎるので、春が近づきつつある北カリフォルニアのリザーバーを3日間楽しんできました。
結果は深刻な雨不足なカリフォルニアで年間降水量の10分の1ぐらいの雨が前日に降って、かなり期待したのですが、前線通過後の晴天無風に苦戦してしまいました。そんな中、ここしかないといった絶妙の水深と角度のバンクを発見し、なんとかグッドサイズを1匹キャッチすることができました。もちろん、ヒットルアーは今年発売予定のテッケルクランクです。
そんなわけで、楽しかった時間はあっという間に過ぎ、これから空港に向かいます。

P1130775 (640x480)