イヨケンへのエール


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2月15日は光栄にもイヨケンのB.A.S.S.エリートシリーズ参戦の壮行会に招待され、常滑まで行ってきました。多くの方とお会いできて、楽しい一時を過ごすことができました。
皆さん、想い想いのエールをイヨケンに送っていたのですが、田辺さんの「ツアーはそんな甘いもんじゃない」という言葉が印象的でした。ツアーを参戦経験のある田辺さんしか出てこない重い言葉でしたが、参加者のほとんどは、その重みを真に理解している人は少ないように感じました。そんなわけで、お節介ながら、イヨケンが今季戦うエリートシリーズがいかに過酷なツアーであるかを紹介したいと思います。
エリートシリーズを多くの方が”世界最高峰”と呼びます。実際、ここ2-3年のエリートシリーズは世界最高峰と呼ぶに相応しい顔ぶれとなってきました。スター級のFLWツアープロの多くがエリートシリーズへ移籍し、その台頭が著しいです。例えば昨年のエリートシリーズの年間ランキング上位20人の半数は元FLWや前FLWの選手という状態です。あのKVDですら、今季クラシック出場権を逃してしまうぐらい、今のエリートシリーズの選手層の厚さは数年前とは比べものになりません。
イヨケンは今のフォーマットになってから、エリート昇格を勝ち取った初めての日本人です。かつてのツアー昇格権利と比べれば、比較にならないほどの狭き門です。この難関を2年連続で争ったのは、真の実力と言えます。
2年前、イヨケンは惜しくもあと1人でエリート昇格を逃しましたが、このセントラルオープンから昨年エリートに昇格した5人の内、ランドル・サープとブレット・ハイトは貫禄でクラシック出場を決めました。一方で、イヨケンのエリート昇格を阻んだ5人の内、トレヴァー・ロマンズは8戦中1試合で賞金獲得、ランキング105位、ジョエル・ベイカーは8戦中1試合で賞金獲得、ランキング102位という結果で、1年限りでエリートシリーズを去ることとなりました。これが現実です。
正直な話、普通に考えれば、イヨケンは今季、苦戦を強いられるのは明らかです。今季のエリートシリーズは過去にないぐらいのスケールの大きなものです。全8試合で、西は太平洋岸、東は大西洋岸、南はメキシコ湾岸、北はカナダ国境と移動し、文字通りの全米トレールです。スケジュールはタイトで、移動するだけでも孤独との闘いです。体調を崩しても、ボートや車を壊しても試合は待ってもくれません。
全8試合中、イヨケンが過去に試合経験がある釣り場は一つもありません。彼自身経験のないバリエーションに富んだ釣り場ばかりです。しかも、一つ一つの釣り場は、どこも気が遠くなるような広大で長大で複雑です。片道1時間や2時間のボートドライブが当たり前の試合ばかりです。さらに、これまたイヨケンには経験のないスモールマウスの試合や、4日間でトータルウェイトが100ポンドを超えるようなヘビーウェイト合戦なんかもあります。命がけのラフウォーターも経験することでしょう。
そんな今季のシリーズを限られた公式プラクティスだけで試合をしなければなりません。公にはノーインフォメーションルールです。もちろん、実際は水面下で情報合戦が繰り広げられているのですが、英語が得意と言えないイヨケンにとっては、これまたアドバンテージはありません。
身体的にも精神的にも経済的にも厳しい世界です。これが世界最高峰のエリートシリーズです。そんなボクがイヨケンに声を掛けることができるなら、「頑張ってこい」でも「暴れてこい」でもありません。「無事に帰ってこい」というのが本音です。そして自分を信じて、悔いなく、やりきってほしいと思います。シーズン終了後、土産話をいっぱい聞かせてもらうのが今から楽しみです。

イヨケンへのエール」への1件のフィードバック

  1. 佐藤

    壮行会はお疲れ玉でした!
    前田さんがずっと言われていた「皆はガンバレしか言わないけど、自分は無事に帰ってきてくれる事を願っているよ!」と言う言葉が印象的でした、今年のトレイルは、どれをとっても過酷なトーナメントになるのは確実ですね、彼にとっては初めての全米規模のトーナメントですが、気を付けて無事に尚且つ良い成績を残してくれる事を願います。

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