日別アーカイブ: 2015年3月2日

ブレードジグの秘密 その2


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ブレードジグにとっての命は、まさに文字通りブレードです。ブレードの形状は、ほとんどの場合、オリジナルのチャターベイトの六角形の形状をコピーしています。中にはその六角形の形状が少し違うものもありますが、たいていはほぼ近い形です。そんな中、実は大きく違うのがその厚みです。
いろいろなブレイドジグのブレイドの厚みを測ってみると、いろいろ面白いことが分かります。元祖のオリジナルチャターベイトが極薄素材で、日本のメーカーの多くが、極薄系で追従したのに対して、最近発売されているブレイドジグはブレイドが厚めになる傾向にあります。これは偶然でしょうか?
0.25mmと0.5mmでは厚みは2倍も違い、当然重量も2倍違うことになります。一般にブレードは薄くなるほど水切れがよく、アクションがハイピッチになって、バイブレーションのような微振動になるのに対して、ブレードが厚くなるほど、トルクフルなクランクベイトのような強振動になります。また、同じヘッド重量、同じトレーラーなら、ハイピッチなアクションほど、浮き上がりやすく、レンジが浅くなるような気がします。
どちらが絶対に釣れるとは言えませんが、これらの特徴を理解して使い分けるのは非常に面白いと思います。

ブレード厚
オリジナルチャターベイト 0.25mm
オリジナルチャターベイト・エリート 0.4mm
フェニックス・バイブレーティングジグ 0.4mm
モグラチャター 0.25mm
DKチャター 0.2mm
ブレイクブレード 0.3mm
ワイルドヘッダー 0.25mm
Bカスタムチャター 0.3mm
トライクチャター 0.35mm
ピュアポイズン 0.25mm
リベンジ・バイブレーター 0.5mm
アディー 0.5mm
モザイクチャター 0.5mm

ブレードジグの秘密 その1


Z-Manがチャターベイトのパテントを取得しても、どこ吹く風よと日米でブレードジグ(ここではあえて、チャターベイトとは呼びません)がいろいろ発売されています。赤信号みんなで渡れば怖くないというわけですが、Z-Manがここだけは許せないとばかりに、見せしめというか生け贄になったのがフェニックスのバイブレーティングジグでした。

フィニックスのバイブレーティングジグは、ブレット・ハイトが好んで使い、多くの試合で好成績を残し、チャターベイトの最大の驚異となりました。そんなわけで、今は廃盤となって入手困難となった今も、バイブレーティングジグは釣れるという神話はますます大きくなっています。

そんなバイブレーティングジグに対抗してZ-Manが作ったのが、チャターベイト・エリートでした。ブレット・ハイトが昨年のレイク・セミノールで開催されたエリート戦で優勝した際に使用したルアーは、公式にはこのチャターベイト・エリートだったと発表されていますが、実際はバイブレーティングジグを使っています。ブレット・ハイトは一生分のバイブレーティングジグのストックを持っているそうです。

一見すると、どこのチャターベイトも似たような感じですが、なぜ、バイブレーティングジグが釣れるのでしょうか・・・。日本ではチドることばかりに注目がされていますが、もっと単純なところに秘密があるような気がします。 P1130922 (800x551)