月別アーカイブ: 2014年7月

フットボールクランキング その4


 ちょっと前にフットボールクランキングについて書きました。アメリカはまさに今がシーズンインという感じで、各社から出ているウォブルヘッドを購入しようと通販サイトを見ても、いいサイズがほとんどソールドアウト状態で、アメリカでの流行が伺えます。
 日本でも川などで効きそうなんてことを書きましたが、すでに淀川の旧堰堤のハードボトムなどでは実績を上げているグループがいます。ボクもちょっと試してみたんですが、まだ釣果は出ていません。
 なぜ、ウォブルヘッド(スィングヘッド)なのか。使えば分かるのですが、フットボールジグでもなく、テキサスリグでもなく、あえてウォブルヘッドを使うにはワケがあります。
 テキサスリグはグラスのすり抜けはいいですが、広くハードボトムを横に探るには決して向いているとは言えません。ラインがシンカーの先端にあるがゆえにリグ自体が浮き上がろうとしやすく、シンカーのボトム接地感知力は高くありません。しかも、カレントのある川では、リグが引きずられると、岩の隙間にシンカーがかんでスタックしやすいです。しかも、ワームの自由度は高いようで、実はワームが横を向いたり上下逆を向いたり、形状的に上下左右がはっきりしているクリーチャー系やクロー系の場合、水流を受けてアクションをするまでに距離が必要で、立ち上がりが悪いといえます。
 フットボールジグは浮き上がりを抑え、ボトム感知力も高いですが、トレーラーの自由度がありません。ウォブルヘッドはトレーラーキーパーやスカートを巻くカラー部がない完全なフットボール形状なので、よりコンパクトなウェイトでボトム感知力が高い上に、ワームの自由度も高く、それでいてワームは横を向いたりしないので、わずかなヘッドの動きにもダイレクトにワームにアクションが伝わります。フックポイントが常に上向きなので、フッキング率も高い利点もあります。

カスタム・テッケル


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 先日のフロッグマン2014の表彰式後、ご希望の方にフロッグのスカート交換サービスをしました。日本ではほとんど市販されていないゼブラ柄のリビングラバーを用意したこともあって非常に好評でした。
 ボクはフロッグのカラーリングで一番重要なのは、お腹側のカラーとスカートのカラーだと思っています。もちろん、背中側のカラーも首を振らせたりする際に、チラチラとバス側からも見えるので、まったく関係ないとは思いませんが・・・。
 テッケルフロッグは、他のフロッグに比べても、けっこうカラーは豊富ですし、ノーマルの仕様で十分釣れますが、それでも個人的には、カラーミーで好みのカラーを作ったり、お腹側に色やラメを加えたり、スカートのカラーを交換したりして使ったりしています。そういう遊びができるのも、フロッグの面白いところです。
 そんなボクの愛用のフロッグを見て、ぜひ販売してほしいという声がちょくちょくあるので、限定ではありますが、ボク自身がカスタムしたテッケルフロッグを釣り友達のstudio SORA様でネット販売してもらえるようにお願いしました。
 ボク自身がカラーを塗ったり、スカートを交換したりするので、数には限度がありますし、そのときの好みで作ったりするので、常に定番のカラーがあるとは限りません。ただ、購入してくれた方が、思い出に残る1匹と出会えるように、1個1個、心を込めて作っていきます。近々、アップされると思いますので、興味のある方は下記サイトまで。
http://studiosora.net/index.html

バスをキープしないトーナメントのススメ その2


 バスをキープしないトーナメントとして、ボクが提案しているのは、写真をメールで送って、オンタイムで釣果をアップデートしていくものです。この方式の面白いところは、今誰が何匹、どれぐらい釣っているかが常に分かるところです。もちろん、そのことによる弊害もあるかもしれませんが、分かることによって戦略を変えたり、時合いが分かったり、今までとは違う楽しみ方があります。
 例えば、全体で最初に釣った人に特別賞を出す早掛け勝負もできますし、最後に釣った人や全体で10匹目や20匹目といった区切りの魚を釣った人などに特別賞を出すのも盛り上がります。アメリカのビッグバス・スプラッシュのアウアリー・ペイアウトをマネて、毎時ごとに順位を決めていくフォーマットも面白いと思います。これなら、毎時ごとに仕切り直しなので、途中でダレたりしません。アメリカではこのアウアリー・ペイアウト方式はけっこう人気で、ヤマモトオープンやバークレービッグバストーナメントなども採用しています。
 フロッグマンは2匹長寸で競いましたが、リミットを設けない数釣りフォーマットも可能です。実際、メジャーリーグトーナメントはリミットはありません。釣ったすべてのバスがカウントされます。
 その他、主催者のアイデア次第で、いろいろイベントを盛り上げる試みも可能です。例えば、ボーナスタイムを設けて、その時間内に釣った人はプラス5cmのボーナスを与えるとか、大会スポンサーメーカーのルアーで釣ったり、お題のルアーで釣ったらプラス5cmのボーナスを与えるなんていうのも楽しいでしょう。縛りタイムを設けて、例えば朝の1時間はハードルアーオンリーにするのも面白いでしょう。
 また、メジャーリーグトーナメントをマネて、メールの写真のバスが例えば濡れタオルを敷いていないなど、ケアが足りないと判断したら、ペナルティーを課すなんていうのもバスのケアを啓蒙するのにいいと思います。
 とにかく、スタートしたら、ウェイインまでみんなバラバラで、最後まで結果が分からない従来のトーナメントスタイルにこだわる必要はないと思うのです。
 興味があって、バスをキープしないトーナメントをやってみたいという方は、今回作ったメジャーを参加者全員分無料でお貸ししますので、メールで問い合わせください。
granbass@mint.ocn.ne.jp

ワッパープロッパーの必需品


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 昨年マイブームだったワッパープロッパーが今年も大活躍しています。というか、こればかり投げているので、必然的に釣果が上がっているわけですが・・・。昨年、惜しい巨大なバイトが何発かありましたが、今年も1匹、もったいない巨大なバイトがあり不思議とデカイヤツに限ってフッキングが悪いのが欠点です。
 最近は売っているショップも増えて、使っている人も増えているみたいですが、このルアーを使い込んでいるボクからのアドバイスです。
 その前に、このルアーをホッパー・プロッパーと呼ぶ人がいますが、英語の発音を日本語風に表現するならワッパーが正解です。例えばバーガーキングのワッパーをホッパーと呼ぶ人がいないように、この部分はボクとしてはこだわりたいです。ちなみWhopperとは「とてつもなく大きい」という意味があります。
 本題ですが、このワッパープロッパーは強烈なプロップ音が魅力ではありますが、欠点もいろいろあります。まず、とにかくストレスなのが糸ヨレです。このルアーの構造的な宿命なのですが、ベリーのフックが細いウィード一本拾っただけで、テールが回転できず、ボディー全体がクルクルと回転してしまい、たった1投で悲惨なぐらい糸ヨレしてしまいます。そのため、基本的にノーマルの状態で使うのはオススメしません。
 最初はローリングスイベルをスプリットリングの前に装着して使っていましたが、最近はより糸ヨレが起こりにくい、回転がスムーズな溶接リング仕様のクロスロックスナップ付きのボールベアリングスイベルを使っています。間違っても普通のベアリングスイベルは使わないようにしてください。デカイのが掛かってリングを伸ばされて後悔することになるでしょう。
 このルアーはとにかく琵琶湖のようなグラスレイクで使うと、まともに使えないことがあるぐらいグラスを拾いやすい欠点があります。浮力が小さく、キャスト後の着水時にドボンと水中に突っ込んでしまうので、そのタイミングでグラスを拾ってしまうことも多々あります。とにかく、まともに回転しなければ、ゲームは始まらないので、グラスが多いエリアではフッキング率が低くなってもダブルフック仕様にしています。
 オススメはオーナーのSD36の3/Oサイズですが、これが最近はなかなか売っていません。ワッパープロッパーを扱うショップさんは、ぜひこのフックも仕入れて販売してください。
 そして、最後にそう度々起こるわけではありませんが、丸1日投げ続けていると、細かいグラスのゴミが隙間に巻き付いて、テールがうまく回転しなくなってしまいます。こうなってしまえば使い物になりません。そんなとき、ボクは糸ようじを使って隙間の掃除をしています。
 ちなみにボクのワッパープロッパー用のタックルですが、硬めのグラスロッドにPEラインの50ポンドを使用しています。重いルアーなのでグラスロッドの方がキャストしやすく手首への負担も軽減できます。また、グラスの方がバイトを弾かれにくく、PEラインを使うことでフッキングをガッチリ決めることができます。

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バスをキープしないトーナメントのススメ その1


 フロッグマン2014が大成功で、参加していただいた方からも好評でしたので、バスをキープしないトーナメントに関しての手応えを感じました。スポーニング期にバスをキープすると、釣り場の将来に大々的なダメージを与えますが、これからの高水温期にバスをキープするのもバスが死にやすく、バスの駆除大会になりかねません。
 日本ではバスのキャッチ&リリース後のサバイブ率を調査するような文献はありませんが、ネットで検索すると、アメリカではいろいろ出てきます。それら資料によると、水温が25度を超えると、極端にバスのサバイブ率は下がるそうです。仮にリリースして泳いで行ったとしても、実はその後死んでいる可能性があるのです。
 トーナメントでもないのに、毎度毎度バスをキープする人はとにかく止めてもらいたいですし、トーナメントでバスをどうしてもキープしなければならない人は、いつも以上に水温に気を遣い、バスへの負担を可能な限り小さくするように心がけてほしいと思います。
 また、ショップやマリーナ等のあくまでバスフィッシングを楽しむのが趣旨のイベントは、バスをキープしないトーナメントの可能性について考えてみてください。今回フロッグマン用に作成したメジャーは、ご希望の方には無料で貸し出しします。

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フロッグマン2014 大成功


 7月13日、おかげさまで好天&釣果に恵まれ、”バスをキープしないトーナメント”を掲げたフロッグマン2014は事故もなく無事に楽しく長門川&将監川で開催することができました。
 当日は36名のフロッグメンが参加。バスをキャッチした猛者は10名もいました。キャッチできなかった人も、多くの人が複数のバイトをとっていて、フロッグフィールドとしてのポテンシャルの高さを再認識しました。
 釣ったバスはすぐにリリースするために配布した専用メジャーで計測、随時フェイスブックのイベントページで更新していくので、参加者が常に状況を知ることができる、メジャーリーグトーナメント風のフォーマットを採用しました。参加者の皆さんにはタオルを用意してもらい、バスを計測する前に塗れたタオルを下に敷いて写真を撮ってもらいました。
 次々と結果が更新されていくので、大会に参加している人だけでなく、残念ながら都合が悪く行けなかった人や、この大会に興味を持ってくれた方にも、オンタイムでチェックしてもらい、大いに盛り上がったと思います。
1位 90.0cm 古家裕二さん
2位 84.0cm 斉藤寛之さん
3位 74.0cm 尾野未来さん
4位 44.5cm 内海昭さん
5位 39.5cm 向後真承さん
6位 37.5cm 高橋智之さん
7位 36.0cm 大場未知さん
8位  33.5cm 越川晴彦さん
9位タイ 31.0cm 板坂邦之さん
9位タイ 31.0cm 鈴木良忍さん

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予定通り開催します


 心配した台風の影響もほとんどなく、フロッグマン2014は予定通り開催できそうです。皆さん、フロッグにはいくら熱中してもらってもかまいませんが、かなり暑いので熱中症対策は万全でお願いします。あと、バスが火傷しないように、タオルや新聞紙など、濡らして下に敷くものを用意しておいてくださいね。それでは、現地でお会いしましょう。

いよいよフロッグマン その2


 台風の影響が心配なフロッグマンですが、ボクは予定通り関東に向けて出発します。関東のフロッグマニアの方たちとフロッグ談義するのが楽しみです。大会後は、フロッグの無料補修、スカート交換会をしたいと思っています。
 たくさん釣ってくたびれてしまったフロッグでも、まだまだ現役で使えるように補修します。フックポイントが甘くなったものでも、テッケルフロッグなら無料でフック交換をします。ウェイトが取れてしまったものがあれば、取り付けします。
 もちろん、テッケルフロッグに限らず、スカートが吸水や紫外線等で劣化したり、切れて貧弱になったものがあれば、Dフロッグでもダビートでもスプロでも何でも無料で交換します。日本ではまず市販されていないゼブラ柄のリビングラバースカートも用意しているので、かなり格好良く生まれ変わります。
 ペイントができる塗料も持って行くので、興味がある方はご自身のフロッグに模様を入れてみてください。

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いよいよフロッグマン


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 いよいよ13日(日曜日)はフロッグマン2014です。台風の影響が心配ですが、土曜日には通過しそうな感じです。最終的な判断は土曜日にしますが、将監川オンリーに限定しての開催になるかもしれません。レンタルボートの予約は締め切らせていただきますが、カートップでの参加はまだ受け付け中です。興味のある方はぜひご参加ください。
 フロッグマンは中空フロッグタイプオンリーの釣り大会です。バスに可能な限り負担をかけないために、バスをキープしない大会とします。アメリカのメジャーリーグフィッシングのような新しい試みですので、うまく機能するかどうか心配もありますが、皆さんの協力で、ぜひとも大会を成功させたいと思っています。1回きりのイベントで終わらせず、毎年開催できたらと思っていますので、いろいろ勉強させてください。
 受付時間は朝4時スタートします。参加費は3000円+レンタルボート代2000円、またはスロープ使用代1000円です。受付時に今回のために製作した専用のメジャーを全員に貸し出しますので、忘れずに受け取ってください。競技時間は5時半スタートで、1時帰着とします。メジャーを回収して、帰着完了とします。
 エレキオンリーでエリアは長門川・将監川のみ。使用できるルアーは中空フロッグのみでワームタイプは不可とします。スピニングタックルによるスモールフロッグはOKです。ランディングネットの使用はOKとします。
 バスをキャッチした人は専用メジャーを当てて、ヒットルアーと一緒に写真を撮って、すみやかにリリースをお願いします。2匹長寸で順位を決めます。バスは何匹でもメールを送ってきただいてけっこうです。こちらで2匹の最長でカウントします。
 写真撮影の際に、バスが火傷をしないように、タオル等を用意して濡らして下に敷いてください。ライブウェルは不要です。
 写真はメールで送っていただきます。バスは原則口閉じでお願いしますが、すみやかにリリースしていただきたいので、どうしてもうまく撮影できない場合は、口が開いていてもOKとします。長さは自己申告していただきますが、こちらで判定して補正することがあります。写真はフェイスブックのイベントページに随時アップして、経過報告していきます。つまり、競技中でも、今誰がどれぐらい釣っているか、トップは誰でどれぐらい釣っているかが分かるというわけです。もちろん、当日都合が悪くて参加できない人や友人、家族も状況がオンタイムで分かるという仕組みです。
 もちろん、競技中の選手同士でコメントを入れたり、途中経過などを報告してもらうことも大歓迎です。近くの参加者に写真を撮ってもらって、イベントページに投稿してもらってもOKです。とにかく、堅いことは抜きで、みんなで楽しむことが最優先です。

フロッグマン2014 フェイスブック・イベントページ
https://www.facebook.com/events/1491750084376233/

写メールの送り先、参加申し込みは下記まで
granbass@mint.ocn.ne.jp

バスをキープしないトーナメント その4


 ちょっと、報告が遅れてしまいましたが、先月末の29日、ちょうどアメリカでマグナムスプーンが炸裂している頃、セブンパームスさん主催のフロッグオンリー特別戦が滋賀県伊庭内湖で開催されました。
 ボクもイヨケンやウッチーと一緒にゲスト参加させていただきました。イヨケンとウッチーはさすが、貫禄のキャッチでしたが、ボクは残念ながらノーキャッチでした。
 この大会はキープする魚を1匹とし、正午帰着でバスをキープする時間をなるべく短くし、さらに参加者全員にレジュベネイド入りの氷を配布しました。ボクも自宅と隣の家の冷凍庫を占領して、氷作りに協力しました。
 ショップ主催の大会でも、やろうと思えば、これぐらいの準備はできます。ほかの大会も参考にしていただけたらと思います。ただ、それでも思ったのですが、参加者の人たちって、帰着したらそれぞれ片付けに大忙しで、他の人の釣った魚って、ぜんぜん興味ないんだなあって・・・。ならば、やはりバスをキープする意味って、本当にないんじゃないでしょうか?

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