1 Greg Hackney 5 20- 5 5 23- 1 4 17-11 5 23-15 19 85- 0
2 Todd Faircloth 5 20- 2 5 20- 2 5 20- 3 5 15- 6 20 75-13
3 Chris Zaldain 5 15-12 5 21- 8 5 19- 0 5 18- 8 20 74-12
4 Edwin Evers 5 19-12 5 19- 5 5 13-11 5 19-13 20 72- 9
5 Jared Lintner 5 17- 0 5 19- 6 5 17- 6 5 17-10 20 71- 6
6 Jacob Powroznik 5 20- 4 5 18-10 5 16-13 5 15- 0 20 70-11
7 Brent Chapman 5 19- 1 5 17- 6 5 17-13 5 15- 9 20 69-13
8 Brandon Palaniuk 5 20-10 5 16- 5 5 17- 8 5 14- 9 20 69- 0
9 Kevin Short 5 19- 6 5 19-14 5 12- 0 5 16- 6 20 67-10
10 Matthew Herren 5 18-11 5 15-12 5 17- 0 5 14- 9 20 66- 0
11 Dean Rojas 5 16- 1 5 16-12 5 18-10 5 13- 6 20 64-13
12 Paul Elias 5 17- 1 4 15- 4 5 19- 1 3 7-10 17 59- 0
http://www.bassmaster.com/tournaments/bassmaster-elite-series-cayuga-lake/leaderboard
月別アーカイブ: 2014年8月
エリザベス その6
それでは、エリザベスの核心について紹介します。このリグはステディリトリーブでも釣れるんですが、デカイバスに凶暴なぐらいのスイッチを入れるちょっとした使い方があります。
基本は表層を時に水面直下をウェイキング気味に引くのですが、ここぞというスポットで水面を割ってポッピングをします。ハイギアのリールがやりやすく、ハンドルをグリグリっと2回転ぐらい高速に巻くか、ロッドを立てながら軽くトゥイッチしてやると、まさにバスがベイトを襲う補食音そっくりな重低音のポップ音とスプラッシュを発します。ポッパーではまずこの音は出ません。
ボクがあるトーナメントにコアングラーで出てバックシートでポッピングをすると、フロントのプロは何度何度も振り返ってしまったぐらい、本物の補食音に聞こえます。ポッピングをさせた後は、リグ全体は泡のカーテンに包まれて、全体のシルエットをごまかしてくれます。
バイトはポッピング前後に水面を割る感じで出ることが多く、普通のトップウォーターのバイトと違って、本能むき出しの激しいバイトが特徴です。釣りキチ三平なんかの漫画で出てくるシーンのように、空中に全身飛び出して、上から襲いかかってひったくるバイトで琵琶湖で60cmを超えるバスを釣ったことがあります。あのシーンは一生忘れられないでしょう。
ここで出そうという瞬間にポッピングを入れて、ゴボン、ドカン!です。一度体験したら、この面白すぎる釣りに絶対にハマります。もちろん、オープンなフラットエリアでもポッピングを1キャストに3回ぐらい入れている内にバスの活性が上がることもよくあります。
ポッピングの際、リグが水面から飛び出して、水面を転がり跳ねてしまわないようにしなければなりません。言葉だけでは説明しづらいのですが、要は水面ギリギリで瞬間的にだけスピードを上げてやる感じです。実際に釣り場で練習すればすぐにコツをつかめるはずです。ブレイドラインの方がクイックにやりやすいですが、フロロカーボンやナイロンラインでもできます。ノーズジョブの前のスリップシンカーは3.5gぐらいの軽めがやりやすいです。
ラトリンなワッカー その2
ツインラトル装着のラトリンワッカーは風が強い日などにヒシモの上などで遠投して広く探るときにも有効です。こういう状況ではブレイドラインが風に引っ張られて、フロッグが勝手に動いてしまいがちですが、2つのラトルはアンカー効果もあって、しっかり狙いたいスポットをキープしてくれます。
もちろん、ヒシモや何かのカバーに軽く引っ掛かった状態でシェイクしたり、宙釣り状態のちょうちん釣りにも有効です。ただし、重量が増した分、ボディーに水が入ると沈みやすいので、オープンウォーターで長い距離を首を振らせて使うのは苦手です。
そんなちょっとマニアックなラトリンワッカーですが、ハニースポット様限定で販売していただくことになりました。あくまでボクが個人的にラトルを装着してカスタムしたモデルなので、数はそんなに作れません。そんなわけでカラーも代表的なものをセレクトしました。もちろん、ノーマルのワッカーをご自身でラトルを購入してカスタムすることも可能です。
ラトリンワッカーは、フロッグを1個2個しか持って行かない人にはあまりオススメしませんが、状況でカラーやタイプを使い分けるフロッグマニアな方なら、活躍する場面がきっとあるはずです。皆さんのスタメンフロッグにお供させてやってください。
http://honeyspot.shop-pro.jp/?pid=79835111
ラトリンなワッカー その1
日本で覚えている、または見たことがある人はほとんどいないと思いますが、スワンプドンキーは期間限定で、ラトリンタイプを販売したことがあります。ボクの個人的な思いで販売したんですが、思ったほど評価されず、そのまま廃盤となりました。
評価されなかった理由は簡単で、ラトルの抵抗で首振りが難しく、ノーマルとの使い分けが理解されなかったからです。ただ、個人的にはたまに出番があって常にボックスに入っています。スタメンというわけではありませんが、時に頼りになるピンチヒッターという感じです。
通常のワッカーのフックを引っ張り出して外し、市販のツインラトルを通してからフックを元の位置に戻すだけなんですが、このラトルアームを装着するのがやや難しく、失敗して指にフックを刺してしまうことがあるので要注意です。
2つのラトルは重くて水中に垂れるので、ヒシモの上をズル引くだけでも、ラトルがヒシモの歯を乗り越えては垂れるを繰り返し、ラトル音で存在感をアピールしてくれます。ラトルの重量分重くなっているので、飛距離もでますし、厚いマットの上では、よりマットを押してアピールすることができます。
B.A.S.S.エリートシリーズ最終戦(カユーガ・レイク) 3日目結果
1 Greg Hackney 5 20- 5 5 23- 1 4 17-11 14 61- 1
2 Todd Faircloth 5 20- 2 5 20- 2 5 20- 3 15 60- 7
3 Chris Zaldain 5 15-12 5 21- 8 5 19- 0 15 56- 4
4 Jacob Powroznik 5 20- 4 5 18-10 5 16-13 15 55-11
5 Brandon Palaniuk 5 20-10 5 16- 5 5 17- 8 15 54- 7
6 Brent Chapman 5 19- 1 5 17- 6 5 17-13 15 54- 4
7 Jared Lintner 5 17- 0 5 19- 6 5 17- 6 15 53-12
8 Edwin Evers 5 19-12 5 19- 5 5 13-11 15 52-12
9 Matthew Herren 5 18-11 5 15-12 5 17- 0 15 51- 7
10 Dean Rojas 5 16- 1 5 16-12 5 18-10 15 51- 7
11 Paul Elias 5 17- 1 4 15- 4 5 19- 1 14 51- 6
12 Kevin Short 5 19- 6 5 19-14 5 12- 0 15 51- 4
30 Morizo Shimizu 5 14-10 5 14-11 5 15- 5 15 44-10
http://www.bassmaster.com/tournaments/bassmaster-elite-series-cayuga-lake/leaderboard
エリザベス その5
チャターベイトの最大の欠点と言えば、根掛かりが多いことです。本当にビックリするぐらい引っ掛かりまくるルアーで、杭1本かわすことすら難しいです。そんなわけで、アメリカではチャターベイトはグラスレイク用といったイメージが強いです。実際、チャターベイトが生まれたのもフロリダです。
では、チャターベイトはグラスならうまくすり抜けたり、グラスを切ってくれるかと言えばそうとも言えません。比較的カナダモなどのトップをかすめるぐらいなら問題ありませんが、エビモなどの硬いグラスはブレードとヘッドのジョイント部に絡んだりしやすく、すぐ動かなくなってしまいます。仮に絡まなかったとしても、グラスとの当たりが強く、スムーズなリトリーブが行えません。
特に最近の琵琶湖のように放水量が多くなると、グラスが横に長くなびき、グラスを大きく揺らしてしまい、バスに警戒心を与えるばかりか、スタックしまくって本当にストレスを感じます。
一方のエリザベスリグですが、一見するとすり抜けが悪そうにも見えますが、襟巻き部は自由度が高いので、軽いタッチで何でもかわしてくれます。当然、グラスレイク以外でも場所を選びません。何も付いていないノーマルのテキサスリグよりも襟巻きがむしろウィードガード効果となって、ブッシュカバーなどでも本当に根掛かりしません。これは大きなアドバンテージです。
チャターベイトは水面直下を引くのも苦手ですが、エリザベスならスローリトリーブで水面直下を引くようなことも可能です。引き波を立ててウェイキングさせるような使い方も得意です。
B.A.S.S.エリートシリーズ最終戦(カユーガ・レイク) 2日目結果
1 Greg Hackney 5 20- 5 5 23- 1 10 43- 6
2 Todd Faircloth 5 20- 2 5 20- 2 10 40- 4
3 Kevin Short 5 19- 6 5 19-14 10 39- 4
4 Edwin Evers 5 19-12 5 19- 5 10 39- 1
5 Jacob Powroznik 5 20- 4 5 18-10 10 38-14
6 Chris Zaldain 5 15-12 5 21- 8 10 37- 4
7 Casey Scanlon 5 20- 4 5 16-15 10 37- 3
8 Mark Davis 5 20- 7 5 16-10 10 37- 1
9 Brandon Palaniuk 5 20-10 5 16- 5 10 36-15
10 Brent Chapman 5 19- 1 5 17- 6 10 36- 7
11 Jared Lintner 5 17- 0 5 19- 6 10 36- 6
12 Fred Roumbanis 5 17-12 5 17-12 10 35- 8
39 Morizo Shimizu 5 14-10 5 14-11 10 29- 5
90 Takahiro Omori 5 11-11 4 8- 4 9 19-15
94 Yusuke Miyazaki 5 13- 4 4 5- 7 9 18-11
97 Kotaro Kiriyama 5 10- 3 5 8- 4 10 18- 7
http://www.bassmaster.com/tournaments/bassmaster-elite-series-cayuga-lake/leaderboard
エリザベス その4
巻いて使うのが基本のエリザベスリグをその透明な襟巻き部からスクラウンジャー系と見る人がいるかもしれませんが、やはり大きな違いがあります。スクラウンジャーは大きなロールアクションが基本で、しっかりアクションするリトリーブスピードの幅が狭い欠点があります。遅すぎるとまったく動きませんし、速すぎるとグルグル回転してしまいます。ヘッドに固定されたソフトリップが大きな抵抗になって飛距離が出ない欠点もあります。
エリザベスはスローリトリーブでもファストリトリーブでもしっかり動きますし、飛行時は抵抗が少なく極端に飛距離が落ちません。スキッピングだってできます。
スクラウンジャーはトレーラーにはシャッドシェイプ系のワームが相性がよく、シャッドテール系は向いていないと思いますが、エリザベスはトレーラーを選びません。
スクラウンジャーはよりナチュラルに誘うので、クリアウォーター系のフィールドで特にアメリカではスポッツ狙いで効果を発揮するのに対して、エリザベスは水を攪拌しまくって、見た目以上の存在感でアピールしますので、マッディーウォーターでも有効です。
たとえて言うなら、スクラウンジャーはミノー系、チャターベイトはバイブレーション系、エリザベスはクランク系の動きじゃないでしょうか?
B.A.S.S.エリートシリーズ最終戦(カユーガ・レイク) 初日結果
1 Brandon Palaniuk 5 20-10
2 Mark Davis 5 20- 7
2 Mike Kernan 5 20- 7
4 Greg Hackney 5 20- 5
5 Jacob Powroznik 5 20- 4
5 Casey Scanlon 5 20- 4
7 Todd Faircloth 5 20- 2
8 Edwin Evers 5 19-12
9 Kevin Short 5 19- 6
10 Brent Chapman 5 19- 1
11 Nate Wellman 5 18-15
12 Matthew Herren 5 18-11
12 David Walker 5 18-11
37 Morizo Shimizu 5 14-10
58 Yusuke Miyazaki 5 13- 4
77 Takahiro Omori 5 11-11
89 Kotaro Kiriyama 5 10- 3
http://www.bassmaster.com/tournaments/bassmaster-elite-series-cayuga-lake/leaderboard
エリザベス その3
エリザベスリグはチャターベイト的な要素があると前回書きましたが、チャターベイトと違う特徴をうまく理解して使い分けることが有効です。チャターベイトとの違いは下記の通りです。
①金属的なノイズを発しない
チャターベイトのノイズは決してデメリットばかりではありませんが、みんながこればかり使うことで、バスがこのノイズにスレている時はサイレントが有効です。特に日本のフィールドは釣り人が過密なので、この傾向は強いかもしれません。
②クリアカップが目立たない
チャターベイトは金属ブレードが激しく動き、タイプによってはキラキラ光り目立ちすぎる場合がありますが、クリア素材の襟巻きは水中ではほとんど目立ちません。
③トレーラーを選ばない
チャターベイトは時にセットするトレーラーを選ぶというか相性があります。例えばシャッドテールワームを使うと、リトリーブスピードによってはブレードの動きとテールの動きのピッチがシンクロ?して、結果的にテールがうまく動かないことがありますが、エリザベスリグはトレーラーを選びません。
まあ、この3つは見ただけでもその違いがなんとなく想像できるところでしょうし、実際のところ、これだけではそれほど興味を沸かない人も多いかもしれません。なぜ、エリザベスリグが楽しすぎるのか、その核心部分はちょっとずつ紹介していきます。