日別アーカイブ: 2014年3月19日

ペイバック率について考える その4


 ついにエリートシリーズが開幕しました。過去にFLWツアー、RAYOVAC FLWシリーズ、B.A.S.S.オープンそれぞれのペイバック率について検証してみたので、最後にエリートシリーズについても検証してみたいと思います。
 特にこのシリーズは個人的に注目していました。というのも、昨年末、B.A.S.S.は今季のエリートシリーズの賞金の減額を発表していたからです。例年50位まで1万ドルあった賞金を41~50位を8000ドルにするというものでした。ちなみに今年のクラシックの賞金は実際50万ドルから30万ドルに減額されています。
 ところが実際にエリートシリーズが開幕すると、どうやら選手の苦情もあったせいもあり、最終的には50位まで1万ドルが支払われたようです。具体的には優勝が10万ドル、2位が2万5000ドル、3位が2万ドル、4位が1万5000ドル、5位が1万4000ドルで、それ以降は6位から12位まで500ドル刻みで6位が1万3500ドル、12位が1万500ドルとなっています。13位から50位までは一律1万ドルが支払われています。
 優勝賞金こそFLWツアーと同じですが、全体的には上位の賞金額がやや低めです。特に12位と50位では500ドルしか違わないわけですから、ポイントこそ大きく違いますが、日曜日まで決勝で試合をする分、翌月曜日から始まる次の試合の公式プラクティスに万全で臨めないので、次の試合に大きくハンデを負いかねません。
 詳しく計算すると、エントリーフィーは1試合5000ドルで108人が出場していますので、総額が54万ドルとなります。賞金額の総額は63万8000ドルとなります。つまり、パイバック率は約118%となります。選手のエントリーフィーの収入以上に、毎試合9万8000ドルを支出しているわけです。
 これだけ見るとFLWツアーの方がペイバック率が132%もあり、毎試合エントリフィー以上に20万ドルも支出しているので、FLWツアーの方がお得感があります。ただし、エリートシリーズはAOYレースにもきっちりと賞金を出しているので、これだけでは単純に比較できません。
ペイバック率について考える
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2014/01/post_9839.html
ペイバック率について考える その2
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ペイバック率について考える その3
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