アメリカでは定番が日本ではマイナーというルアーってけっこうあります。チューブワームなんかもそうですが、ツインバズもその代表格だと思います。
ツインバズは日本のメーカーで販売しているものはありませんし、アメ物でも日本で探すのはかなり困難です。マイナーで”食わず嫌い”というより、その存在すら、もはや知られていない(意識されていない)のかもしれません。
ツインバズは使ってみれば分かりますが、ツインバズじゃないとダメな状況があります。そのツインバズが最大に本領を発揮する条件が、強風下で波が高いときです。ツインバズは波乗りがよく、シングルバズのように、波間で潜ったり傾いたりせず、安定してバジングで誘うことができます。
そのほか、ツインバズはアピール度が高く、バズペラ同士の接触音をさせるとさらにアピール度が増します。当然、ビッグフィッシュに効きます。浮き上がりが早く、しっかり水面に浮いて傾かないので、意外にゴミも引っ掛かりにくいです。さらに左右のバズペラが時計・反時計回りに回転して直進するので、狙いたいコースをキッチリトレースしやすい利点もあります。 もちろん、欠点もあります。バズペラが2枚もあるので、空気抵抗が大きく飛距離が出にくいのが最大の欠点です。かさばるので、メーカー、ショップ、釣り人、それぞれにとっても扱いが面倒です。特にオカッパリアングラーにとっては、持ち運びしにくいので、スタメン入りしづらいでしょう。
しかしながら、日本でキャストしている人が少ないというのは、大きなアドバンテージとなります。最近はアメリカからネット通販で購入することもできます。一見すると、かなり大味なイメージのルアーで釣れなさそうな印象を受けやすいですが、まだ投げたことがないという人は、一度お試しください。面白いですよ。
月別アーカイブ: 2013年8月
タングステンシンカーのチューブ止め
タングステンシンカーのチューブがペグ止めのせいで抜けたり、または元からチューブの入っていないタングステンシンカーってありますよね。今は亡きトゥルータングステンのシンカーは安くてカラーバリエーションが豊富だったんで、買ったりもしましたが、何度かラインブレイクしてバスにかわいそうなことをしてしまい、今ではノーマルでは絶対に使いません。
よくシンカーの穴を面取りしているから大丈夫なんていう商品がありますが、悔しい思いをしたくなければ使わないほうが無難です。というのも、ボクのイメージですが、ラインが切れる理由は穴のエッジがシャープだからという理由ではなく、ラインよりはるかに硬度の高いタングステンがフッキング時の高速なシンカーの移動による摩擦か何かでラインが切れているように思うからです。何度か経験していますが、あっけなくロッドも曲がる前から切れてしまいます。つまり、いくら面取りをしても表面が硬い限り、切れてしまうと思うのです。とにかく、ボクは絶対に使いません。
そこで簡単にチューブをインサートする方法ですが、ホームセンターで売っている熱収縮チューブの出番です。「またかい!」とつっこみを入れられるぐらい、何かと便利なグッズです。
熱収縮チューブは熱を加えてもいいですが、普通にゆっくりと引っ張ると、伸びて線径が縮みます。シンカーの穴に通るぐらいに引っ張って、チューブを通し、後はしっかりとまるまでさらにチューブを引っ張ります。シンカーの後端側をカットし、さらにゆっくりとチューブを先端方向に引き込み、最後に先端部をカットして完成です。接着剤は不要です。このときチューブの両端がわずかでもシンカーの穴より飛び出すようにセットするのが重要です。チューブがシンカーの穴より内側に入ってしまうとせっかくのライン保護の意味がありません。
遅すぎる決断
FLWは来季のツアースケジュールを先日発表しましたが、8月28日来季のルールの変更点やペイアウトの変更等を発表しました。中でも「やっとか!」というのがAリグ(アラバマリグ、アンブレラリグ)の使用禁止です。
アラバマリグ旋風後、B.A.S.S.エリートシリーズはすぐにその使用を禁止としましたが、FLWツアーは2シーズン使用を認めてしまいました。その間、署名運動を始め、いろいろな反対意見がありましたが、なかなか英断はされず、2シーズンの間、FLWツアーはAリグが不可欠な戦略となり、2シーズン連続でAOYを獲得したデビッド・ダッドリーとアンディー・モーガンもアラバマリグを多用していました。
さらに初年度に比べ、Aリグは過激に進化し、ますます本来あるべきバスフィッシングの姿から遠ざかってしまう印象を受けました。チカムーガ戦で優勝したケイシー・マーティンは13個のスイムベイトが付いたリグでした。選手にしてみれば、ルール上OKなら賞金のためにも使わないわけにはいきません。当初、Aリグに反対の立場だったランドール・サープもその魔力には勝てず、禁断のリグに手を染めてしまいました。
そんな最近の傾向に歯止めが掛かれば、FLWツアーもまた面白くなると思います。ルール変更はFLWツアーでのみの使用禁止で、エバースタート等の他のサーキットでは使用可能ということです。
http://www.flwoutdoors.com/fishing-articles/155233/flw-highlights-2014-flw-tour-rule-changes-payout-modifications/#.Uh6ZjoyCjIU
B.A.S.S.エリートシリーズ最終戦(レイク・セントクレア) 最終結果
1 Chris Lane 5 22- 9 5 17- 1 5 22-15 5 19-11 20 82- 4
2 Mark Davis 5 22- 1 5 20-10 5 20-15 4 13- 3 19 76-13
3 Alton Jones 5 16- 1 5 16-10 5 21- 8 5 22- 3 20 76- 6
4 Takahiro Omori 5 18- 2 5 20- 3 5 17- 0 5 20-11 20 76- 0
5 Nate Wellman 5 17- 7 5 18- 3 5 20- 8 5 19- 9 20 75-11
6 Kotaro Kiriyama 5 20- 7 5 20- 0 5 17- 6 5 16- 7 20 74- 4
7 Morizo Shimizu 5 17- 0 5 18- 9 5 20-11 5 17-14 20 74- 2
8 Randy Howell 5 20- 4 5 18- 7 5 16- 7 5 16- 3 20 71- 5
9 Jeremy Starks 5 18-13 5 18- 4 5 17-14 5 16- 5 20 71- 4
10 Keith Combs 5 20- 4 5 19- 6 5 16-14 5 12- 3 20 68-11
11 Derek Remitz 5 19-10 5 15-15 5 22- 5 3 5- 9 18 63- 7
12 Aaron Martens 5 21-14 5 19- 9 5 20-11 0 0-0 15 62- 2
http://www.bassmaster.com/tournaments/2013-elite-series-lake-st-clair-championship/leaderboard
日本人3人決勝進出
レイク・セントクレアで開催中のバスマスターエリートシリーズ最終戦は3日目が終了し、決勝に残るトップ12が決しましたが、日本人3人が決勝に進出です。前日3位だった桐山孝太郎さんはややウェイトを落として5位、前日13位だった清水盛三さんが7位にジャンプアップ、大森貴洋さんが9位につけています。宮崎友輔さんも初日の出遅れを取り返し15位でフィニッシュしています。
これで宮崎友輔さん、大森貴洋さん、清水盛三さんの3人のクラシック出場が確実となりました。また、AOYレースは決勝を待たずにアーロン・マーテンスがAOYとなりました。
1 Mark Davis 5 22- 1 5 20-10 5 20-15 15 63-10
2 Chris Lane 5 22- 9 5 17- 1 5 22-15 15 62- 9
3 Aaron Martens 5 21-14 5 19- 9 5 20-11 15 62- 2
4 Derek Remitz 5 19-10 5 15-15 5 22- 5 15 57-14
5 Kotaro Kiriyama 5 20- 7 5 20- 0 5 17- 6 15 57-13
6 Keith Combs 5 20- 4 5 19- 6 5 16-14 15 56- 8
7 Morizo Shimizu 5 17- 0 5 18- 9 5 20-11 15 56- 4
8 Nate Wellman 5 17- 7 5 18- 3 5 20- 8 15 56- 2
9 Takahiro Omori 5 18- 2 5 20- 3 5 17- 0 15 55- 5
10 Randy Howell 5 20- 4 5 18- 7 5 16- 7 15 55- 2
11 Jeremy Starks 5 18-13 5 18- 4 5 17-14 15 54-15
12 Alton Jones 5 16- 1 5 16-10 5 21- 8 15 54- 3
15 Yusuke Miyazaki 5 13-13 5 21- 5 5 17- 4 15 52- 6
http://www.bassmaster.com/tournaments/2013-elite-series-lake-st-clair-championship/leaderboard
FLWフォレストウッドカップ 最終結果
1 RANDALL THARP 18-8 (5) 11-3 (5) 9-7 (5) 14-0 (5) 53-2 (20)
2 JACOB WHEELER 7-4 (5) 13-7 (5) 14-4 (5) 14-3 (5) 49-2 (20)
3 BRYAN THRIFT 18-7 (5) 11-0 (5) 9-15 (5) 6-11 (5) 46-1 (20)
4 KERRY MILNER 8-15 (5) 12-4 (5) 11-10 (5) 11-10 (5) 44-7 (20)
5 LARRY NIXON 13-4 (5) 14-5 (5) 8-5 (5) 8-6 (5) 44-4 (20)
6 MICHAEL NEAL 11-5 (5) 10-11 (5) 10-4 (5) 11-14 (5) 44-2 (20)
7 MARK ROSE 12-15 (5) 11-14 (5) 9-9 (5) 9-1 (5) 43-7 (20)
8 TROY MORROW 10-15 (5) 10-10 (5) 10-14 (5) 9-1 (5) 41-8 (20)
9 TOM MONSOOR 11-8 (5) 13-3 (5) 7-9 (5) 8-14 (5) 41-2 (20)
10 ROBBIE DODSON 10-15 (5) 12-8 (5) 9-14 (5) 4-6 (4) 37-11 (19)
http://www.forrestwoodcup.com/results/6949
FLWフォレストウッドカップ3日目結果
1 BRYAN THRIFT 18-7 (5) 11-0 (5) 9-15 (5) 39-6 (15)
2 RANDALL THARP 18-8 (5) 11-3 (5) 9-7 (5) 39-2 (15)
3 LARRY NIXON 13-4 (5) 14-5 (5) 8-5 (5) 35-14 (15)
4 JACOB WHEELER 7-4 (5) 13-7 (5) 14-4 (5) 34-15 (15)
5 MARK ROSE 12-15 (5) 11-14 (5) 9-9 (5) 34-6 (15)
6 ROBBIE DODSON 10-15 (5) 12-8 (5 9-14 (5) 33-5 (15)
7 KERRY MILNER 8-15 (5) 12-4 (5) 11-10 (5) 32-13 (15)
8 TROY MORROW 10-15 (5) 10-10 (5) 10-14 (5) 32-7 (15)
9 TOM MONSOOR 11-8 (5) 13-3 (5) 7-9 (5) 32-4 (15)
10 MICHAEL NEAL 11-5 (5) 10-11 (5) 10-4 (5) 32-4 (15)
http://www.forrestwoodcup.com/results/6949
ネーミングは慎重に
いつも思うんですけど、この業界ってみんな仲悪いというか、メディアも含めて旗振り役がいませんね。最近、ますます流行中の新リグ(あえて中立を保って
名無し)についても、名前の統一ができず、非常に業界としてはマイナスです。お互い「オレがアイツより先」とか「オレのの方が優れている」とか「オレのはちょっと違う」とか「アイツが
名付けた名前では呼びたくない」とか、いろいろ事情もあるんでしょうけど、見ていて非常にみっともないというか滑稽です。
個人的にはジカリグでOKだと思ったんですが、それを商品名(商標登録しているのは知りません)にしちゃあ、他のメーカーさんやそのプロスタッフはジカリ
グとは呼びにくくなります。同じことは以前にもありました。村上晴彦氏が名付けたツネキチリグも、オリジナリティーにリスペクトしたい気持ちはあっても、
結局はメーカー名になってしまっては定着もしません。グローバルな現代では英語表記して呼びやすい名前の方がさらにいいです。結局はドロップショットとか
ダウンショットで落ち着いた感じです。
そもそもオーナーさんも”ジカリグ”なのか”直リグ”なのかの表記もあいまいで、さらにアメリカ向けにはジグリグとあえて名前を変えて販売しています。
今ではいろんな呼び名があって、若干仕様が違うにせよ、ダイレクトリグ、パンチチョット、ゼロダン、スルーリグ、ワイヤーリグ、チェリーリグと出るわ出るわで、非常にやや
こしいです。ゼロダンみたいな海外で通用しないネーミングはイマイチですし、ワイヤーリグなんて、「タチウオ仕掛けかい!」とつっこんでみたくなるぐらい意味不明でセンスありません。個人的にはスルーリグでいいと思う
んですが、どんなもんでしょう? スルーには形容詞で直通といった意味もありますし、副詞で貫通、突き破るといった意味も連想させます。だからお願いですから、どこのメーカーさんもスルーリグで商標取らないでくださいね。まあ、そうなったらダイレクトドロップショットでDDショットとでも呼びますか・・・。
レッドリバーでフォレストウッドカップ開催中
すっかりお盆休みモードでブログをしばらく放置していました。その間にエリートシリーズはセントローレンスリバー戦が先週末に終了し、今はFLWのフォレストウッドカップ(レッドリバー)が2日目まで終了しています。トップ20の選手は3日目に進出です。トップはランドール・サープで、2位のブライアン・スリフトとは4オンス差での接戦となっています。
こちらの勝負の行方も気になりますが、このフォレストウッドカップに出場したイッシュ・モンローとジェイソン・クリスティーの人間離れしたタフさにも感服します。来週にはエリートシリーズの最終戦がレイク・セントクレアで始まりますが、イッシュ・モンローは現在暫定9位、ジェイソン・クリスティーは暫定35位。ジェイソン・クリスティーはすでにクラシック出場を第3戦優勝で決めています。エリートシリーズとFLWツアーを掛け持ち参戦するだけでも、あり得ないスケジュールなのに、両シリーズで好成績で上位をキープするのはどんな精神力なんでしょうか・・・。
1 RANDALL THARP 18-8 (5) 11-3 (5) 29-11 (10)
2 BRYAN THRIFT 18-7 (5) 11-0 (5) 29-7 (10)
3 LARRY NIXON 13-4 (5) 14-5 (5) 27-9 (10)
4 RAY SCHEIDE 12-7 (5) 12-12 (5) 25-3 (10)
5 MARK ROSE 12-15 (5) 11-14 (5) 24-13 (10)
6 TOM MONSOOR 11-8 (5) 13-3 (5) 24-11 (10)
7 JOHN COX 10-10 (5) 13-5 (5) 23-15 (10)
8 ROBBIE DODSON 10-15 (5) 12-8 (5) 23-7 (10)
9 MARK DANIELS JR 11-12 (5) 11-6 (5) 23-2 (10)
10 JUSTIN LUCAS 10-3 (5) 12-13 (5) 23-0 (10)
http://www.forrestwoodcup.com/results/6949
格別の1匹
テッケル”いいね”グランプリが始まりました。皆さん、奮ってご参加ください。ボクも早速、釣りに行ってきました。場所は岡山県七区貯水池。ボクにとっては思いで深い釣り場の中の一つです。
1998年にカリフォルニア・デルタでフロッグのイロハを学んだボクは、その年と翌年、七区貯水池に通い、フロッグの腕を磨きました。その後、スモウフロッグがこの地から生まれました。スモウフロッグが生まれなければ、ブロンズアイフロッグは生まれていなかったでしょうし、今のアメリカのフロッグブームの発端になった場所とも言えるでしょう。
七区貯水池はその後、渇水による酸素不足で大量のバスが死んで浮いてしまい、ボクもすっかりご無沙汰になってしまい、最後に出かけたのがいつなのかも思い出せませんが、10年以上ぶりに、テッケルフロッグのルーツに出かけたというわけです。
七区貯水池は全盛期の頃とは比べものになりませんが、それなりに復活しているようです。ボクにとってはすべてが懐かしく、無心にフロッグをキャストし続け、楽しい1日となりました。
そして、七区バスもボクの想いに応えてくれました。この1匹は格別でした。なんとも言えない充実感がありました。やっぱり、フロッグゲームは面白すぎます。実はもう1匹、デカイのを掛けたんですが、ハンドランディングに手間取ってしまい、オートリリースしてしまいました。
今回の釣行はレンタルボートNANAKUさんのお世話になりました。また利用したいと思います。NANAKUさんは、地元の人と交渉を続けスロープ使用の理解を広めています。スロープは工事の関係で使用できる期間が限定的なようですから、将来もこの釣り場でみんなが楽しめるように、身勝手な行為は謹んでください。スロープの状況はNANAKUさんのブログで更新されています。