テッケルフロッグ・ワッカー


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 テッケルフロッグ・ワッカー(Whacker)はスワンプドンキーとほぼ同じです。唯一違う点は、レッグのスカートをファインラウンドラバーからレギュラーラウンドラバーに変更した点です。ファインラバーは動きはいいのですが、レギュラーラバーに比べて、水を吸って劣化するのが早く、まめにスカートの交換が必要となりますが、思った以上に一般の釣り人はスカートの交換をしない(できない)ことが分かったので、レギュラーのラバーを採用しました。
 スワンプドンキーを使ったことがある人ならご存じだと思いますが、ワッカーは乱暴な言い方をすると、使い手を選ぶフロッグです。世間では「誰でも簡単に動かせる」がキャッチコピーのフロッグもありますが、ワッカーは簡単には動かせません。ときどき、ボクがフロッグを動かしているのを見て、何か動かすためのチューニングをしているのかと尋ねる人がいますが、動かすためのチューニングはまったく不要です。
 うまく首を振らせるようになるには練習が必要です。ただ、コツさえ習得すれば、どんなフロッグよりも大きく水を押し、移動距離を抑えて一点で左右に首を振らせることができるようになります。左右のほっぺで水を弾き飛ばすポッピング、スピッティングも思いのままです。うまく首を振らせられるようになると、フロッギングはますます面白くなり、カバーを見るとフロッグを投げずにはいられなくなってしまいます。
 同じ楽器を使っても、腕の差で奏でる音が違うように、同じ食材でも料理人によって、料理の味に違いが出るように、ルアーも使い手の経験値や技量で、アクションに違いが出るものがあってもいいと思います。最近の世の中は毎年、次々と新製品が出ては消えを繰り返していますが、使い込むほどにルアーへの愛着が沸くものです。噛めば噛むほど味が出る。ワッカーはそんな小憎たらしいフロッグです。

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