太ラインのススメ その3


 最近の細糸志向に対する警鐘については、それなりに反応があります。まあ、これはバスフィッシングに限らず、いろいろな釣りで日本は細いラインに頼ろうとする傾向が強いように思います。アユ釣りなんかは、仕掛けが繊細になりすぎて、入門者にとって敷居の高い釣りとなり、結果的に廃れてしまいました。
 例えばブレイドライン(PEライン)の場合、日本人は「同じ強度で太さが半分」みたいな発想を持ちますが、アメリカ人は「同じ太さで強度が倍」みたいな発想を持ちます。この違いは両者の釣りスタイルにも大きく反映されています。
 先日、利根川で行われたバサーオールスタークラシックもアメリカ組の選手と日本組の選手のタックルの違いが顕著でした。日本人は「太いと食わない」という洗脳にも似た固定観念に支配されている感じです。
 特にJBの試合は総重量制ではなく、ポイント制を採用しているので、ビッグウェイトを出すことよりも、絶対に外さず無難に釣ることが求められていますから、プラクティスのスタイルから、無難な釣りを目指してしまい、これが選手のライトライン化に拍車をかけているように思います。
 選手にしてみれば、ルールだから仕方がないのでしょうが、スモラバやライトリグの試合ばかりされても、正直、外野のボクたちにとっては、あまり興味がわきませんし、業界のことを考えるなら、せめて総重量制にしてもいいと思うのですが、何が都合が悪いんでしょうか? アメリカの試合が面白いのは、ビッグウェイトを持ち込んで大逆転があるからだと思うのですが・・・。

太ラインのススメ その3」への3件のフィードバック

  1. 通りすがり2号

    久々のコメント入れさせて頂いております。
    特に言いたいのはJBトーナメントでは、例えばTOP50の三日間の試合で初日と最終日はクランクのみだけとかベイトタックル最低8ポンド以上使用で二日目は自由でもスピニングタックル4ポンド以上ベイトタックル8ポンド以上使用で年間通してローテーションして行くなど規制を強くしたほうが見てる側は面白いですけどね。年に一回ビックベイト縛り、バズベイト縛りとかやってもらった方が新鮮で勉強にもなっていいし、あとラインの話からズレてしまいますがだれかさんの勘違いなカッコつけフンガー持ちは即刻廃止して欲しいし、ウエイン待ちのバスのケア設備を充実すべき。そもそも高いエントリー代収集してるJBが今だにそうした設備も揃えないのはどうかしてるとしか考えられないし、その費用は有益に使われてるのかも疑問に思います。変なパフォーマンスばかりが先行してるスポーツは健全でないと思います。そんなトーナメントを続ける団体は時代も時代でいつ解散に追い込まれたっておかしくないわけで、それにJBには高いエントリー代を払ってるトーナメンターに納得のできる等価とし環境を整備することから始めてほしいと思いますし、今まで以上に危機感をもっと持つべきと言いたいですね。金額についてあーだこうだ言いたくないですが一時期私も参加してましたから言いますけど苦労して稼いだエントリー代は運営費と何でその額なのか明細が見てみたいもんです。環境の整備に使ってるとかしっかり明示しているのであればいいですけど、ルールや運営方法などはたからみたらホントにツッコミ所満載です。
    環境を守る、魚を守ると言う意味ではもちろん僕らみたいな休日アングラー?にも言える事だと思いますから自分たちから率先してやれることからやって行きたいですね。

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  2. Nexus7

    >同じ太さで強度が倍」みたいな発想
    私がまさにその発想でした。ヒロさん20lb.推奨の影響を受けてPEラインに変遷し、2.5号で30lb.のバークレイ・ファイヤーラインに移行したものの、結果それより性能の下回る、3号で24lb.のスパイダーワイヤー・フジュージョンに落ち着きました。
    なぜならフュージョンの方がスペクトラファイバーで伸びずに、耐摩耗性もあるため、ラインの毛羽立ちやゴロタでも無敵でしたが、一見すると低性能なので早々に生産中止になり、いま自宅には新品1つを残すのみです。
    ちなみに当然リーダーも組めますが、ダイレクト感やノット部の強度劣化なども加味すると、直結型となり、フュージョンに落ち着いたわけです。ですが今のスキルなら、ヒロさん推奨のナイロン20lb.でリスクを排除した場所でのみ、釣りをするでしょう。それは一度だけゴロタ場でバイブを切られ、その日は「バイブ丸飲みのバスは、もうエサを食べられない…」とショックで釣りが出来なかったからです。

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  3. 平田

    以前にルアーマガジンで、今江さんがポイント制の優位性を記事にしていた覚えが有ります。
    『ポイント制の方が不正が少ない・・・・』と言った内容だった気がしますが、オブザーバー制が導入できない為の言い訳にしか聞こえなかった様な・・・・
    確か2011年末もしくは、2012年初めの方の号だった。
    個人的には、重量制のほうがパターンが色々出てくるので面白いのですが・・・・

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