日別アーカイブ: 2012年12月13日

太ラインのススメ その3


 最近の細糸志向に対する警鐘については、それなりに反応があります。まあ、これはバスフィッシングに限らず、いろいろな釣りで日本は細いラインに頼ろうとする傾向が強いように思います。アユ釣りなんかは、仕掛けが繊細になりすぎて、入門者にとって敷居の高い釣りとなり、結果的に廃れてしまいました。
 例えばブレイドライン(PEライン)の場合、日本人は「同じ強度で太さが半分」みたいな発想を持ちますが、アメリカ人は「同じ太さで強度が倍」みたいな発想を持ちます。この違いは両者の釣りスタイルにも大きく反映されています。
 先日、利根川で行われたバサーオールスタークラシックもアメリカ組の選手と日本組の選手のタックルの違いが顕著でした。日本人は「太いと食わない」という洗脳にも似た固定観念に支配されている感じです。
 特にJBの試合は総重量制ではなく、ポイント制を採用しているので、ビッグウェイトを出すことよりも、絶対に外さず無難に釣ることが求められていますから、プラクティスのスタイルから、無難な釣りを目指してしまい、これが選手のライトライン化に拍車をかけているように思います。
 選手にしてみれば、ルールだから仕方がないのでしょうが、スモラバやライトリグの試合ばかりされても、正直、外野のボクたちにとっては、あまり興味がわきませんし、業界のことを考えるなら、せめて総重量制にしてもいいと思うのですが、何が都合が悪いんでしょうか? アメリカの試合が面白いのは、ビッグウェイトを持ち込んで大逆転があるからだと思うのですが・・・。