日別アーカイブ: 2011年11月15日

プレミアもの


 アメリカでは300ドルで取引されたとも言われる本物のアラバマリグです。手に入れたわけでなく、見せてもらいました。思ったより小さい感じです。ワイヤーがステンレスじゃないのか、色が付いています。残念ながら、曲げさせてはもらえませんでした。

 重さは全体で約13g。ほとんど、ワイヤーとスイベルの重さって感じです。ヘッドは発泡樹脂っぽい感じでした。
 アラバマの田舎のオジサンは「これはイケル」とひらめいて、コツコツと手作りし、まさにグッドタイミングでFLWの2試合が開催され、地道なプロモーション活動も手伝って、空前の大ブームを引き起こしたわけですが、詰めが甘いというか、結局は生産キャパの問題で、需要に供給が追いつかず、ハイエナのようなパクリメーカーの餌食になってしまいました。まさか太平洋を越えて日本人の手にまで渡り、今や日本でもブームになっているなんて想像すらしなかったでしょうね。

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アラバマリグの大事なキモ


 http://granbass-blog.teckellure.com/2011/11/post_697c.html”>クアトロリグの作り方を紹介したところ、数人から「ヘッドは要らないの?」、「テキサス用のシンカーを使えばいいのか?」と聞かれました。
 シンカーは不要です。すでにアメリカではいくつかのメーカーがパクリ商品をリリースし始めていますし、ebayでも多くの手作り品が出品されていますが、鉛等の重いヘッドになっているものをよく見かけます。これは明らかに、本物を見ずに、しかもまともに実釣テストをせずに慌ててコピーを作った証しみたいなものです。または、よほど釣りのセンスがないか・・・。
 本物のアラバマリグにはヘッドが付いていますが、これは鉛ではありません。樹脂か何かの軽い素材でできています。これが”キャスタブル”アンブレラリグの非常に重要なポイントです。ヘッドに重いシンカーが付いていると、キャスト時、シンカーを先頭にして、5本のスイムベイトとラインが重なって飛んでしまいます。また、着水後もシンカーを先頭にして、5本のスイムベイトが引っ張られる形で沈んでいくので、どうしても5本のうちの一本のフックがラインを拾ってしまい、ライントラブルを起こしてしまいます。これではキャスタブルとは言えません。本物のアラバマリグは軽いヘッドのおかげで、飛行中も沈降中もジグヘッドが先行になるので、ライントラブルが起きにくいのです。
 つまり、アラバマリグ風を自作するなら、鉛などのシンカーは不要です。深く沈めたいときは、重いジグヘッドを使うのが正解です。また、ライントラブルを防ぐなら、発泡の中通し玉ウキをシンカーストッパー等で止めて使うといいと思います。カラーが目立ちすぎて気になるなら、マジックペンで黒に塗るといいでしょう。