日別アーカイブ: 2011年11月3日

アラバマリグから何を学ぶ? その3


 アラバマリグが相変わらずの大きな話題です。ボクは心情的には否定派ですが、どこからがOKでどこからがNGなのかの境界線が見いだせないで苦しんでいます。
 否定派の意見もさまざまです。「あんなもんで釣って楽しいんかい?」ボクも同感です。ボクが少年時代に憧れたバスフィッシングの姿ではありません。スマートさのかけらもない(コンセプトは認めますが・・・)上、バスをヒットさせてからもファイトが面白くないでしょう。ただ、トーナメントは楽しさを追求する場ではなく、あくまで釣果&賞金がすべての世界です。そもそも、トーナメンターにこの論点は無意味といえます。
 一方、楽しさ云々を論点にするなら、個人的にはサイトフィッシングだってNGです。これはあくまでボク個人の価値観なので、人に押しつける気はありませんが、サイトフィッシングでバスを釣るぐらいなら、アラバマリグの方がよっぽどワクワクする釣りだと思います。
 「5個もルアーぶら下げたら反則やろ!」ボクも同感です。ただ、何個ならOKで何個ならNGなのかボクには分かりません。個人的にはフロントランナーやダブルフルークはOKですし、楽しい釣りだと思います。でも、中にはフロントランナーもNGだという人もいるでしょう。2個ならOKで5個ならNGなのか? ならば3個、4個ならどうなのか・・・。日本のトーナメントは2個でもダメなので、境界がハッキリしていますが、アメリカのトーナメントはあいまいです。ただ、一方でアメリカは州ごとにレギュレーションがしっかり定められていて、トーナメントでは州のレギュレーションに準ずる形となりますが、日本は無法地帯です。つまり、10本だろうが20本だろうが、はえ縄状態のドロップショットでバスを釣っても、罰金を取られることもありません。また、テネシー州のレギュレーションにあったように、5個ぶら下げてもフックは1本ならOKなのか・・・。
 結局はアラバマリグのあまりにも不細工な仕掛けに拒絶反応が出ているだけで、もっとスマートなリグなら、5個ルアーがあっても抵抗なく受け入れてしまうのかもしれません。アラバマリグばかりが主役となって、そこに装着されたワームが脇役になっている点も気に入りません。ポール・アライアスなんて、数種のスイムベイトをごちゃ混ぜに使っていたぐらいです。同じ5つ泳がすにしても、全てを並列にするのではなく、食わせるのはこのワームという具合に、優劣があれば、少しは抵抗感がなくなると思うのですが・・・。