ボクのいうフロッグゲームとは、ヒシモやウキゴミ等の上を引くだけの釣りではありません。スキッピング、ピッチングでフロッグをカバーの奥深くに送り込み、首を振らせてラバーで誘うウィードレス・ペンシルベイトまたはフローティングラバージグというスタイルです。だから、桟橋の下、リザーバーのオーバーハング、川の消波ブロックなどなど、フロッグが活躍するステージは無限です。
そう聞くと、わざわざフロッグを投げなくても、ノーシンカーのワームなど、代用できるルアーはいくらでもあるように思うかもしれませんが、ボクはフロッグにしかバスが反応しない条件が必ず存在すると信じています。それは例えば着水音の違いかもしれません。フロッグの着水音はプラグでもジグでもノーシンカーのワームでもない独特のペタンというソフトな音です。着水後のアクション時はポッパーやペンシルベイトのようなスプリットリングやフックの擦れる音がない完全なサイレントでもあります。その違いこそが、重要だと考えています。
だからこそ、フロッグはアメリカでは度々ウィニングルアーになるのです。昨年のFLWフォレストウッドカップでは、マイケル・ベネットがフロッグパターンで見事優勝し、賞金100万ドルを手にしました。フッキングが悪いだけのイメージしかない人にとっては、なんともリスキーな戦略ですが、マイケルにとっては唯一最強の戦略だったわけです。
この釣りには専用タックルが不可欠です。何かで応用、対応できるようなものではありません。それが、この釣りを難しくして、今一つ流行らない要因にもなっています。フロッグゲームといえば、ライギョロッドを連想させるような長いグリップにガチガチの棒のようなブランクのロッドをイメージする人が多いようですが、それではフロッグゲームはできません。ショートグリップの7フィートまでのロッドが理想です。7フィート以上のロッドでフロッグを操る腕っ節の強いアメリカ人がいますが、ボク達日本人には真似できません。ボクは身長が176cmありますが、そのボクでも愛用ロッドは6フィート10インチです。ボクよりも身長が低い人なら、6フィート6インチでもいいぐらいです。
ボクが愛用しているフロッグロッドは下記4本です。
CASTAWAY GRASS RAKE610
ボクが長年愛用しているロッドです。6フィート10インチ。軽い割にトルクのあるブランクで、丸1日使っても疲れません。オープンウォーターからヘビーカバーまで使用範囲も広いです。グリップエンドがソフトなフォームでできていて、フッキングが強引なやりとりを繰り返してもお腹が痛くなりません。
FISHARROW MONSTER QUEEN NEO-610XXX
フィッシュアローのフロッグ、カバージャック専用に作られたロッド。6フィート10インチ。先調子で硬すぎるのか、サイドキャストでポイントを打つのは苦手な感じですが、ピッチングでは狙ったポイントに決まりやすいです。ロッドが硬い分、フロッグに首を振らせるのは慣れが必要です。どちらかといえば、ヒシモ等のカバー向き。トップガイドはPE専用。
MAJOR CRAFT ARC-69DWF(Walking Frog Special)
名前の通り、フロッグの首振り専用ロッド。6フィート9インチ。トルクのあるスロー気味のテーパーのブランクと短いグリップのおかげで、低い弾道でキャストが決まりやすく、フロッグも非常に動かしやすいです。若干パワー不足を感じるシーンもありますが、ヒシモなどのカバーでなければ十分。トップガイドはPE専用。
G-Loomis SWR843C
ソルトウォーター用の7フィートで、マスキーロッドと同じ。ライギョも釣れてくるようなフィールドでヒシモの上を引くときにだけ使っています。ライギョと聞くと、ヒステリックなライギョフリークが「ライギョ用ロッドでないとダメ」と文句を言ってきそうですが、個人的に今までこのロッドで獲れなかったライギョはいません。基本はバスを狙うためで、遠投してヘビーカバーのど真ん中を狙うような釣りはしませんから・・・。
アメリカで売られているフロッグは、ノーチューニングが基本です。めんどくさがりのアメリカ人にとって、パッケージから出してすぐに使えないルアーなんて論外ですから。
そういうわけで、ボクも基本はノーチューニングです。基本をベースに少しいじったりして使い分けることはありますが、色を塗ったり、スカートのボリュームや長さを変えたり、スカートを交換したりと、その程度です。
フロッグになにかチューニングをしているのなら知りたいです!!
私もフロッグゲームチャレンジしてみます!
流石に新興宗教"フロッグ教"の布教活動をされているだけあって攻め方やタックルまで情熱的ですね。
私もやりたくなってきました。