太ラインのススメ その2


 確かにラインは細くなればなるほど、飛距離は伸び、風や水流の影響を受けにくく、より自然にルアーを送り込むことができ、バスからもラインが見えにくいので、バイトは得られやすくなります。これは水深があればあるほど、透明度が高くなればなるほど、アドバンテージを発揮します。
 しかし、一方でラインが細くなればなるほど、ラインを切られるリスクが高くなります。また、仮にランディングできたとしても、取り込みに時間を掛けるすぎるために、バスが弱ってしまい、キープするとすぐに死んでしまうケースも出てきます。また、ラインが太ければ外れたかもしれないルアーまでも、軽く根掛かっただけでラインが切れてしまいます。
 ボクはいつも不思議なんですが、獲れる確率が低くても、極端に細いラインを使う人がいます。獲れたとしてもラッキーなだけで、自慢にはなりません。たいていそういう人は、悪びれることもなく、平気で切られたと言っています。ラインを切って逃げたバスはその後どうなるか考えたら、無神経に毎度毎度、切られたなんて言えないはずです。掛けた魚は確実に獲れるラインで、バスと対峙するのが最低限のマナーだと思います。
 ボクは今シーズン、ラインブレイクは1回(55ポンドのブレイドラインを根ズレで切られました)。昨シーズンもラインブレイクは1回(20ポンドのフロロを切られました)です。ラインブレイクのことを思い出すと、今でも苦い思いですし、来シーズンこそはラインブレイクをゼロで終えたいです。
 そこで来シーズンは普段使っているラインよりも1ランクでも2ランクでも太いラインを使うように心がけてはいかがでしょうか? JB等のトーナメントでも本気で環境問題を考えているなら、使用できるラインの最低基準をせめて4ポンドくらいまでにしてもらいたいものです。

太ラインのススメ その2」への10件のフィードバック

  1. blendegg

    うわー、同じこと考えてる人がいてうれしい(プロの方ですよね?)
    村田基さんが太い糸を使えと啓蒙していた時から、針が伸びるくらいの糸を使ってます。
    でも、まだまだこういう考え方は浸透してないですよね、、、。

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  2. GRANBASS

     最近、バス釣りを始めた人は、細いラインが当たり前で、太いラインやナイロンラインを使ったことがない人もいるかもしれませんね。とにかく、たいして試さず、「太いと食わない」と思いこんでいる人が多いような気がします。

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  3. juno

    僕もやっぱりバス釣りなら太いラインでカバーを釣る釣り方が面白いと思います
    でも細ラインの流行に関しては釣り人の固定観念の影響も大きいでしょうし難しいですよね
    絶対に切れないようなラインで釣りをするのは野暮だ、駆け引きを楽しむことを切り捨てている、というような考えの方もいますが、ルアー・フライを使った釣りに関してはいかにして魚を探してバイトさせるかというところが最大の魅力だと思います
    日本人の細ライン信仰はバス釣りに限った話ではないと思いますし、ソルトでもPEラインがメインになったこともあって細ライン化が進んでいますが、バスアングラーの場合はほとんどメインライン直結でしょうから余計に気になりますよね…

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  4. さすぺん堂

    はじめまして!
    いつもロム専でしたが、こういう事を提唱されている方はなかなか見かけないので、嬉しくなり初めて書き込ませて頂きます。
    さて、以前見た某関西系釣り番組でのこと。
    現在売り出し中の—ビッグマウスこと—某若手トッププロ。
    旧吉野川のブッシュ周りを3lbラインで攻め、バスが掛かるとドラグをジージー鳴らしながら「切られる~!切られる~!」
    我が目を疑いました・・・。
    結果的にラインブレイクせずにランディングしていましたが(切られたシーンは編集することも可能ですし)、これを見た初心者がマネをすれば、結果は想像するまでもなし・・・。
    このような意識の低いプロがもてはやされているバス釣り界の現状に危機感を感ぜずにはいられません。

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  5. 匿名

    前田さんの言う、細糸のメリットばかりを重視してるプロが多過ぎます。
    太いと食わない!
    ここ1番の大事な試合で太い糸を使う事にリスクがある!
    と言う固定観念があるんだと思います。
    ルールを変えようにも、反対する人がいて無理なんだと思います^^;

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  6. Nexus7

    バスとは離れますが、最も最低なのは村越 正海さんではないでしょうか? GTやシイラ等のラインブレイクでヘラヘラして解説する…もはや常軌を逸しているとしか思えません。

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  7. GRANBASS

     ボクもまったく同意見なんですが、恥ずべきラインブレイクのシーンをわざわざ編集・カットせずに見せることが自体が根本的な問題です。バスをなんとも思っていない無神経な人がこの業界に多すぎる証拠です。
     ボクもたいていの場合はそういうシーンを見ると不快に感じます。バスをいつまでも手に持ったまま、講釈をたれるのも我慢できませんが・・・。
     ラインブレイクした際のリアクションで、そのアングラーのバスへの愛情の有無がよく分かりますね。中にはサイトフィッシングで、何度も切られたと言いながら、それでもラインを太くすることなく、あっけなく切られるものまで。
     それを許すスポンサーも、それを販売するショップも、みんなバスがいなくなれば、他の釣りに移行すればいいぐらいにしか思っていないんでしょうね。

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  8. show

    いつも楽しく拝見しています。
    太ラインは全く同じ意見です。
    私が気になるのは、メディアに出ている方の切られたときのリアクションです。
    魚にゴメンナサイだとか、魚への反省の意を感じる方をほとんど見たことがありません。
    個人的にはラインを太くしないのなら、せめてバーブレスにしたりして欲しいところです。。
    ※私は、釣りを始めて20年、ずっと太ライン&バーブレスを使っていますが、どうにかなっています。
    無理な願いなのでしょうか・・・

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  9. 佐藤

    考えさせられる問題ですよね、自分も必要以上に細いラインを使うことには違和感を感じます、トーナメントでの比較でも日本とアメリカのトーナメンターとの大きな違いは、「アメリカのトーナメンターは太いラインを使ってでも取れる魚を確実に取る!」と言う事でしょうか、これは各国でのシュチュエーションの差の大きさも否めませんが、、片やバスフィッシングを生業としているプロ、片や名目だけのプロ、プロフェッショナル・アングラーとしての意識とプライドの差でしょう、トーナメント団体?でも、バスマスタークラッシック出場に一番近いと言われている日本のローカル団体も以前のルールでは、ラインブレイク等により魚に与えるダメージを考えて使様ラインは4ポンド以上と決められていましたが、今ではもっと細いラインまで使用しても良いようにルールが変更されたようです、これはルールの改悪なのでしょうねw、前田さんも言われている通り、本気で環境を考えるなら各トーナメント団体も使用できるラインの最低基準を考えないといけないのでしょうね、自分はこれからの日本でのバスフィッシングの将来を考えると、魚を増やすのは色々と規制が有り難しいと思うので、減らさないと言う努力をするべきだと思います。
    長文及びまとまりの無い文章、スミマセンでした。

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  10. イフエ

    釣りのDVD見ていると、よくラインブレイクのシーンが入ってますが、かっこいいと思って入れているんですかねぇ。いつも不快になります。あんな恥ずかしいことを平気で入れちゃう感覚をなんとかして欲しいです。
    プロは上手なんだから、最低4lbと言わず最低20lbでもいいんじゃないですかね。

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