カテゴリー別アーカイブ: タックルネタ

噂のマネーベイト


ついに話題のチャター系ルアー、ジャック・ハンマーが発売されましたね。実は昨年、ブレット・ハイトがエリート第2戦で2位になった際に使っていたとレポートされてから、アメリカでは各方面で話題となり、複数のエリートプロやFLWツアープロたちから、送ってほしいというリクエストが舞い込んだものでした。ところが、いつまで経っても発売されない。いったいどうなっているんだと多くのメッセージやメールが来たものです。そして、あの試合からほぼ1年経って、ようやく待ちに待った発売となったわけです。
ジャック・ハンマーがなぜここまで話題となったのか。それはブレット・ハイトが公私ともに認めるアメリカNo.1のチャター系の使い手で、そのブレットがジャック・ハンマーの開発に協力したというからです。実はブレットは長年、フェニックス社のブレードジグを愛用していました。最初はシークレットだったのですが、もはや知らない人がいないぐらい有名になって、廃盤となったブレードジグがオークションで高値で取り引きされるまでになりました。ブレット自身は一生分のストックを保有していると語っていたほどです。それほどまでにブレードジグは一般的なチャター系とは何かが違うマネーベイトだったのです。
その違いが分かるブレットが、ついにブレードジグを超えるチャター系を作ったのです。そもそも、チャター系はアメリカではパテントの関係で、エバーグリーンはアメリカで販売できません。それでも、自身が欲しいために作ったのがジャック・ハンマーと聞かされたら、気にならないわけがありません。
来週にはクラシックに行くことになったので、買ってきてほしいというリクエストが次々と入ってきたので、ショップを回ったものの、少しタイミングを逸して、まとまった数を確保することができず、あちこちで通販するはめになりました。
そんなわけで、ボクも定番の3/8オンスを手に入れたので、さっそくパッケージから取り出してみました。「フック、デカっ!」が手に取った第一印象で、バルキーなトレーラー付けても良さそうですが、正直、根掛かり多発しそう。琵琶湖のようなウィードエリア向きな感じがしました。次に感じたのがヘッドの小ささ。「これタングステン?」って思うぐらいコンパクトで、一般的な3/8オンスのイメージより小さく感じます。そこで、フェニックス・ブレードジグ、愛用のアディの3/8ozのヘッドとウェイトを比べてみました。可能な限り誤差が出にくいように、スカートを取り除いて、アディはガードも抜いて比べてみました。
結果はジャック・ハンマーが11.0g、アディが12.4g、ブレードジグが12.7gという結果でした。ブレードの重さはそれほど変わらなそうですし、フックはジャック・ハンマーが一番重そうに見えるので、ヘッド単体でアディやブレードジグより1g以上軽いことになります。これは少し興味深いですね。一概には言えないかもしれませんが、ジャック・ハンマーの方が同じウェイト表示なら少しレンジが浅くなるんじゃないでしょうか。

 

 

 

10ftのバスロッドってどうよ


先日、B.A.S.S.のサイトでショッキングなニュースが飛び出しました。2017年シーズンからB.A.S.S.のトーナメントでは10ftまでのロッドの使用を認めるというものです。これまでのルールは8ftのロッドがMAXだったわけで、いきなり2ftも使用制限が伸びたことになります。

当然、facebook上でもいろいろ話題になりましたが、おおむねロッドメーカー関係者は歓迎ムードというか好意的な発言が多かったように思います。そりゃあ、全く新しいジャンルのロッドの登場ですから、新しい需要を生み出すという点で売り上げアップが期待できるのかもしれません。

しかしながら、我々一般釣り人はどうなんでしょう? 個人的にはそんな長いロッドを振り回したいか、と聞かれたら答えはノーです。もちろん、今は違和感があるだけで、何年か経てば、普通になるのかもしれませんけど、とにかくバスフィッシングのスマートさがぜんぜん感じられません。実際、B.A.S.S.の記事に対するコメントも否定的な意見と肯定的に意見が半々といったところでしょうか。

それでは、10ftのロッドが、バスフィッシングの可能性をどれほど広げてくれるのでしょうか? 

1番に考えられるのはやはりディープクランキングじゃないでしょうか? 昨今のウルトラディープクランキングのブームに拍車をかけることになるかもしれません。よりロングキャストができて、ロッドを水中に突っ込んでニーリングすれば、未知のディープエリアを引っかき回すことが可能になるわけですから、今まで釣れなかった魚をキャッチできるかもしれません。そこまでウルトラディープじゃなくても、クランキングをしていて、立ち木か何かにスタックしても、ロッドが長いと簡単に外すことできます。

トーナメントでのアドバンテージを考えれば、サイトフィッシングでの優位性が上げられると思います。ボートはパワーポールで突き刺して、バスの鼻先に真上からルアーをそっと落とすなんてことが可能になるかもしれません。

フリッピングでもそっとアシ際に落とすこともできるでしょうし、桟橋下やオーバーハングの奥に竿先を突っ込んで、ウナギの穴釣りみたいにルアーを送り込むなんてこともできるかもしれません。

それ以外に考えられることといえば、今までならできなかったロングリーダーのキャロライナリグをキャストすることが可能になることでしょうか? 

それでは、デメリットというかネガティブ要素としてはどんな点が上げられるでしょうか?

個人的に1番抵抗があるのは、バスとのやりとりや取り込みです。正直、スマートさに欠けてしまうと思うのです。特にエリート戦はハンドランディングが基本で、ネットは使用できませんが、ボート上で10ftのロッドで掛けたビッグバスをハンドランディングするのは、かなりたいへんです。バスマスターオープンのようなネットが使える試合でも、ネットの柄が長くないとランディングはけっこう難しいと思います。当然、釣り味にも欠けると思います。

ロッド開発技術が進んだとはいえ、10ftもなると、かなり重いロッドになるのは必至です。ルアーの引き抵抗も大きくなりますし、フッキング時やキャスト時の肘や手首への負担も大きくなることでしょう。

もう一つ、大きな問題はその長さ故の不便さです。10ftのロッドなんて、ボートデッキ上でもてあまして邪魔でしかたありません。20ftクラスのボートでもコンソールがあると、デッキにうまく置けません。

バスマスターオープンの試合では、バックシートにコアングラーが乗りますが、試合中ルアーのフックを頭などに引っかける事故も多発すると思います。実際、私はコアングラーの経験が多数ありますけど、アメリカ人って、垂らしを長くしてサイド気味に投げる人が多くて、何度もヒヤリとした経験がありますし、二度フッキングさせられたこともあります。失明なんて最悪な事故が起きないことを祈るばかりです。

そもそも、豪快なアメリカ人たちが10ftのロッドをうまく扱えるのか、それ自体が疑問です。フッキング時、ランディング時、輸送時、ロッドを折るトラブルが多発するんじゃないでしょうか?

 そんなわけで、個人的にはアラバマリグが登場したときと同様、かなりネガティブな私であります。果たしてFLWがどう出るか。そして、日本のトーナメント団体はどう出るか。

 

アンタッチャブル その2


 今の世の中、日用品などたいていのものは原産国を表示するのが常識となっていますが、日本国内で販売するルアーに関して、原産国の表示を義務づける法律はありません。ただ、消費者庁のホームページに次のような記述があります。
http://www.caa.go.jp/representation/keihyo/hyoji/kokujigensan.html
景品表示法第4条第1項第3号の規定に基づく告示である「商品の原産国に関する不当な表示」(昭和48年公正取引委員会告示第34号)は,商品の原産国について,原則として,次のような表示を不当表示として規定しています。
 外国で生産された商品についての次に掲げる表示であって,その商品がその原産国で生産されたものであることを一般消費者が判別することが困難であると認められるもの
(1) その商品の原産国以外の国名,地名,国旗,紋章その他これらに類するものの表示
(2) その商品の原産国以外の国の事業者又はデザイナーの氏名,名称又は商標の表示
(3) 文字による表示の全部又は主要部分が和文で示されている表示
事業者が,「商品の原産国に関する不当な表示」に規定されている不当表示を行っていると認められた場合は,消費者庁長官は当該事業者に対し,措置命令などの措置を行うことになります。
つまり、簡単に言えば、外国製のルアーをあたかも日本製であるかのようにごまかすのは不当表示で違法だということです。
話を本題に戻しますと、最近、あるメーカーのルアーのパッケージが変わっているのに気が付いて手にとって見たところ、重大な不当表示を発見してしまいました。そのメーカーは、かつてはパッケージにMade in Japanという表示がしっかりされていたのですが、いつのまにか、製造工場を日本からベトナムに移したようです。現在はショップに旧パッケージと新パッケージの同じルアーが混在して売られている状態です。
バンディットやストームなど、パッケージ違いで原産国の違うルアーが売られているのは、なかなか面白いのですが、このメーカーが問題なのは、新パッケージは原産国を表示していない点です。
日本の国旗がパッケージの表側に表示がされ(不当表示の規定事項その1)、メーカーの所在地、商標および社長兼デザイナーのサインと氏名が表示され(不当表示の規定事項その2)、裏書きの説明文の主要部分が和文で表示され(不当表示の規定事項その3)ています。不当表示と規定されるすべての事項に完璧に当てはまっています。
おそらく、この新パッケージのルアーを見た人のほぼすべての人が日本製であることを疑わないでしょう。
規定事項のその2とその3で、不当表示と判断されるなら、現在の原産国非表示の多くのメーカーのルアーもまた不当表示に当たると判断されるかもしれません。まあ、これはクロに限りなく近いグレーだとしても、もともとMade in Japanと表記していた商品を告知なく、原産国を変更し、パッケージには意図的に原産国表記を外し、代わりに以前は表示していなかった日本国旗をわざわざ表示するという行為は完全にクロだと思います。明らかに意図的にユーザーに誤認させる重大な不当表示であり、その悪質性はかなり高いと言わざるをえません。不正競争防止法が定める誤認惹起行為にも当たるものと思われます。
ボクは中国製やベトナム製を粗悪だの質が悪いだのというつもりはありません。ただ、そのメーカーのルアーを長年愛用してくれているファンの人たちを欺く行為は、許されるべきものではないと思います。と同時に原産国を隠すことは毎日一生懸命ルアーを製造してくれている工場の工員達に対しても、失礼な行為だと思います。
メーカーは大いに反省し、消費者庁から措置命令がなくても、早急に改善に努め、現在流通している商品に関しても回収するか、Made in Vietnamのシールを貼り直した方がいいんじゃないでしょうか。
ちなみに、パッケージにMade in Japanとウソの表記をして輸入しようとすれば、輸入許可が下りないばかりか、より罪が重い不正競争防止法による偽装行為に当たります。ルアーだけを輸入し、国内でパッケージだけをしてMade in Japanと表記して売れば、誰にもバレなかったかもしれませんが、内部告発でもされて、バレたときはもうお終いです。そんなわけで、バレても措置命令程度で済む不当表示を選んだのでしょう。とにかくファンや小売店は軽んじられたものです。

アンタッチャブル お詫びと訂正


アンタッチャブル その1と題した先のブログで、「常識的に考えて、日本製の商品なのにMade in Japanと表示しないメーカーはないと思います。つまり、原産国の表示がないルアーは、外国製と思ってほぼ間違いないでしょう」と書きましたが、訂正があります。
完璧主義を貫く“純国産”をキャッチコピーしているルアーメーカーがあります。NIPPON QUALITYが基本コンセプトのこのメーカーのルアーはパッケージのどこを見てもMade in Japanの表示がありません。もちろん、日本製という表示もありません(すべてのルアーを確認したわけではないので、中には表示があるものがあるかもしれません)。
そもそも純国産とは以下のような意味だそうです。
「構成内容がすべて自国内で作られたものであることを意味する語。例えば、加工だけでなく原料の生産も自国内で行われた食品、組み立てだけでなく部品の製造も自国内で行われた機械、チーム編成だけでなく選手の育成指導も自国内で行われたスポーツ競技のチーム、企画だけでなくプログラミングも自国内のプログラマーによって行われたソフトウェア、などは一般的に純国産と形容される」
つまり、純国産のルアーと言えば、それを構成するフック、ウェイト、リング、アイ、ボディー等、すべてのパーツが自国内で製造され、自国内で組み立て製産されたものということになると思います(製造物に関しては原料自体は不問)。ウェイトにタングステン球などを使っている場合、そのウェイトボールさえも自国内で製造した物を使わなければ、純国産とは呼べません。まさに完璧主義じゃないとできないかなり高いハードルです。
そんな高いハードルをクリアしているのに、比較的低価格を維持できているのは並大抵の企業努力ではないはずです。本当に素晴らしいです。にもかかわらず、「原産国の表示がないルアーは外国製」と読者に誤解を招く表現を使ってしまったことを深くお詫び申し上げます。
ただ、パッケージにMade in Japanをあえて表示しない理由とこだわり、メリットがボクには理解できません。もちろん、日本国内で販売するルアーに関して、原産国を表示する義務はありませんが、海外に輸出する際には、輸入国側の通関の際にも原産国表示はあった方が面倒がありません。それでもあえて原産国非表示を貫く“純国産”ルアーがあることを断っておきます。

アンタッチャブル その1


フィッシングショーOSAKAを前に、ルアーフィッシング業界のアンタッチャブルに踏み込んで、物申したいことがあります。それはルアーの原産国表示に対する意識です。
多くの日本のメーカー、ブランドのルアーのパッケージをよく見てもらうと分かると思いますが、原産国を表示していない商品が、本当に多いです。もちろん、しっかり原産国を表示しているメーカーもたくさんありますけど。
ルアーは、「JAS法の対象となる飲食料品」と違って、原産国の表示が法的に義務付けられていません。非表示でもそれ自体は問題ではありません。ただ、日本製でもないものをMade in Japanと偽って表示するのは、違法な偽装となります。常識的に考えて、日本製の商品なのにMade in Japanと表示しないメーカーはないと思います。つまり、原産国の表示がないルアーは、外国製と思ってほぼ間違いないでしょう。
今の世の中、他の業種ではたいていの商品は原産国の表示がしっかりされていると思いますが、ルアーフィッシング業界は、原産国非表示がまかり通ります。「●●社も表示してないし、▲▲社も表示してないから、ウチもいいんじゃない?」って感じなんでしょう。日本釣用品工業会なんて団体があるのに、なれ合いで襟を正そうという気配もありません。
断っておきますが、ボクは中国製のルアーがすべて粗悪で、釣れないとは思っていません。iPhoneが中国で組み立てられている今、中国製は品質が低いなんて思っている人は完全に時代遅れです。バンディッドのクランクベイトが中国製になって釣れなくなったなんて話がありますが、ルアー自体のクオリティー(金型の精度、商品の均一性、塗装、コーティング等)はメキシコ製の頃とは比べるまでもなく格段によくなっています。
テッケルの商品は中国で作っています。当然ですがMade in Chinaと表示しています。工場にもたびたび顔を出し、品質のチェックもしていますし、作っている工員達の顔も知っています。商品に対する自信と誇りがありますから、Made in Chinaであることを隠したいなんて思ったこともありません。
それでもこの業界の一部の人たちは、イメージが悪い?からなのか、メーカー側が商品に信用がないのか、原産国を知られたくないようです。
国内で販売するルアーの原産国の表示の義務はありませんが、外国製品を日本に輸入する際、原産国の表示がないと、通関できない(輸入許可が下りない)ことがありますので、パッケージのデザインの際に「表示を入れるのを忘れただけ」は通用しません。通常、原産国非表示の商品はダミーパッケージやバルクで輸入して、パッケージングだけ日本で行っているか、または商品に原産地表示のシールを貼って輸入し、1個1個シールを剥がしてから出荷していると思われます。

パクられる痛み


ここ数日、フェイスブック上でちょっとした話題になっているのがデプスの2016年のウェブメンバー限定ルアー”ユウドウ”です。通常販売ではなく、あくまで会員になった人だけもらえる特典ルアーのようです。
写真(デプスさんのHPより拝借)を見れば、ワッパープロッパーがネタになっているのは一目瞭然です。サイズまで130mmとワッパープロッパーと同じサイズですから、ボクも最新号の雑誌で写真を見たときは、ちょっとビックリしました。
さっそく、フェイスブック上では親切な告げ口シェアで、リバートゥーシー(以下R2S)の知るところとなって、法的処置だの、被害者振った内容で大騒ぎになってます。
だいたい、R2Sというブランドは、もともとアレンジゼロの露骨なコピーメーカーで、最近でこそ、オリジナリティのあるルアーを作るようになりましたが、正直、「言える立場かい!」って、突っ込み入れたくなります。
やはりR2Sのザリガニルアーが、ヨーヅリのザリガニルアーに似ていることから、得意気になって、比較写真を載せたりして、シェアされまくって、完全に上から目線です。まあ、これで今まで無神経にパクってきたR2Sも、やっとパクられる痛みが分かったでしょうか。
話を少し戻して、デプスのユウドウですが、ワッパープロッパーの丸パクリというより、いろいろアレンジがされています。ラインアイは糸ヨレ防止のスイベルアイになっていますし、テールセクションはワイヤー貫通方式ではなく、スイベルによるジョイント方式になっています。このジョイント方式に関しては、ワイヤー貫通式にする方が製作上難しかったからでは?ってうがった見方をしてしまいますが、とにかく、同じじゃないと言えば、同じじゃありません。そもそも、この手のルアーはワッパープロッパーがオリジナルではなく、カナダ・アメリカ北部のマスキー用ルアーによくある定番のルアーです。
R2Sの言い分としては、テール部がぶつけても割れず、独特のサウンドを出すソフト素材になっている点は譲れないのかもしれませんが・・・。
とにかくワッパープロッパー好きのボクとしては、興味深いルアーでありますが、フックハンガーのアイがスイベル式になっている点がビミョー。琵琶湖のエビモ周りをガンガン使うときは、いつもダブルフック仕様にしているんですが、スイベル式だとそれができないのが残念。それでも、やっぱり気になるし、今までウェブメンバーになったことありませんが、今年は登録してみますか・・・。
http://www.depsweb.co.jp/aboutwebmembers/16/aboutwebmembers.html

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サキッチャのすすめ


日本ではそれほど認知されていませんか、アメリカではワームのテール部先端がチャートになったものが多数あります。また、釣り人自身がディッピングダイやダイマーカーペンなどでテール部先端をチャートに塗る(染める)のも定番で、ほとんどの釣り人のボートには、この手のペイントが常備されています。
ボク自身、かなりの”サキッチャ”マニアで昨シーズンあちこちで釣ったバスの写真を見直してみると、ほぼほぼサキッチャで釣ったものです。ドロップショットワームからフリップベイト、スイムベイト、チャターのトレーラーなどなど。おそらく、7割以上はサキッチャになっていたと思います。もはや、先っちょがチャートになっていないと、釣れる気が半減してしまうほどです。
ディッピングダイなどでチャートに染める場合、グリパンなどのダーク系のワームに染めた場合、陸上ではそれほどチャートにも見えませんし、あんまり効果がないように見えます。ところが、一度水中に入れると、不思議なほどテール部が光って見えます。この光り具合が本物のブルーギルのテールの光り具合にそっくりだという人もたくさんいます。
ディッピングダイは可燃物ということで航空便での輸入が難しく、今ではほとんど日本では売っていませんが、マーカーペンタイプは今でも入手可能なので、やったことない人は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
また、昨年、アウトレックの向後店長と霞水系で釣りを一緒にさせてもらったとき、向後店長はマツラバのトレーラーのシャッドテール部をワーム&チャンクペイントのチャートで塗って目で確認しながら表層を引いて使っていました。ボクも教えてもらった通りにやってみて、ナイスなバスをバイトさせたんですが、不意打ちを食らった形でフッキングさせることができませんでした。非常に面白い釣りで、今年もシーズンインが楽しみです。

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オールドフェイバリットのススメ


バスルアーの中にはアメリカでは定番中の定番なのに、日本ではマイナーというルアーがいくつかあります。定番になるのは、いくつもの理由があって、代わりがきかないからこそバスフィッシングの長い歴史の中で生き残ってきたと言えます。
そんな日本ではマイナーな定番ルアーのほとんどは、実はアメリカでも全米規模で普及しているというよりは、ローカル色が強いものが多いです。要はアメリカとひとくくりに言っても、西や東、中央部、北と南では気候風土も違えば、対象魚もラージマウス以外にスモールマウスや日本にはいないスポテッドバスなどさまざまで、エサとなるベイトの種類も違い、ベイトの生態などにも釣り方が大きく左右され、そんな条件の下、代わりのきかないルアーが生まれたわけで、日本でも同じように通用するとは限らないのです。
反対に日本では定番なのに、アメリカではあまり見かけないルアーもたくさんあります。虫系ルアーやワカサギ系ルアー(I字系)なんかがその代表各でしょうし、メタルバイブなんかもその部類に入るでしょう。
日本でマイナーな定番のルアーの一つと言えば、ダブルコロラドのスピナーベイトがあります。日本でスピナーベイトをリリースしているメーカーはたくさんありますが、そのほとんどが今やダブルウィローで、ダブルコロラドに関しては最初からラインナップすらされていないところばかりです。
確かに日本のフィールドや釣りスタイルは、オカッパリがマーケットに占める割合も大きく、さらにボートフィッシングにおいても、透明度が高い、深いフィールドが多く、遠投して広く探るのに便利なダブルウィーローが有効な場合が多いと思います。
一方のダブルウィローは、シャローのマッディウォーターをショートキャストで、バイブレーションの強い波動を生かして、ややスロー気味に釣るのに有効です。水は濁れば濁るほど、ダブルコロラドが効果を発揮します。
では、ダブルコロラドは要らないかと言えば、そんなことはありません。日本でもマッディーシャローなフィールドでは、唯一無二の威力を発揮することがあります。では、なぜ日本では売っていないのか? それは単純にメーカーがマジョリティー向けの商品開発をして、マイノリティーは商売の効率上、無視されているからにすぎません。要は儲からないものは作らないというわけです。
お近くにマッディシャローな釣り場がある方は、食わず嫌いにならず、一度試してみてはいかがでしょうか? 日本では使っている人が少ない分、実はアメリカよりも効果があったりします。

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ウォブルヘッドのススメ その5


tbb ウォブルヘッドのオススメトレーラーをいろいろ考えてみましょう。
まずはご存じ、元祖ともいうべきビッフルバグ。まさにこの釣りのためにデザインされた専用ワームです。扁平の中空ボディーが特徴で、フッキング率を高める工夫があります。やや硬めのマテリアルで、スローな動きではツインテールの動きが少し悪いのが難点です。中空ボディーの中にはガラスラトルを挿入して誘うこともできます。
最近、マイブームなのがストライクキングのレイジテールシリーズのストラクチャーバグ(上)とシェルクラッカー(下)です。ともにツインテールが特徴で、スローリトリーブでもテールがピリピリと小気味よく動きます。レイジテールはアピール系として、シェルクラッカーはギルっぽいシルエットでナチュラル系として使い分けます。ボディーがソフトなのでフッキング率もビッフルバグよりいいです。というか、最近はこの2つしか使っていません。
ストラクチャーバグはフリッピングベイトとしてもよくできていますし、シェルクラッカーはチャターの縦刺しにしてチャターのトレーラーとして使うのもいいです。

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ウォブルヘッドのススメ その4


ウォブルヘッドは最適なハードボトムを見つけることができれば、非常に面白い釣りです。ボトムの様子も手に取るようによく分かります。
難点はフッキング率が少し悪いような気がします。まだまだボク自身の練習が足りないと思いますが・・・。オフセットフックでトレーラーをセットして、ラインは常に張っているのでアタリがあっても弾かれたり放されたり、フッキングしてもすっぽ抜けたり・・・。
そこで重要なのがトレーラー選びとフックのセット方法です。ビッフルやKVDなどのいろいろな動画やサイトを見ていると、ウォブルヘッドのトレーラーは扁平ボディタイプを横刺しするのが定番のようです。理由の一つにはフッキング率を上げるためがあると思います。体高のあるバルキーなボディだと、フッキング率がさらに悪くなってしまいますから・・・。
扁平でコンパクトなボディだと、ヘッドがゴツゴツとボトムを叩く度に、機敏に反応して左右上下に大きく揺れる効果も期待できます。さらにカーリーテールなどの水流の抵抗を受けて自発的に動くパーツが付いている方が向いていると思います。
フックのセット方法ですが、基本はハードボトムですし、フックポイントは常に上を向く(フックとヘッドをスプリットリングを介せずにジョイントする理由の一つ)ので、根掛かりはあまり気にせずフックポイントはむき出し気味でいいです。根掛かりはヘッドがボトムの隙間にはまるケースがほとんどですから。ただし、ブラッシュパイルなどが絡むスポットでは、フックポイントはむき出しにしません。

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