バスルアーの中にはアメリカでは定番中の定番なのに、日本ではマイナーというルアーがいくつかあります。定番になるのは、いくつもの理由があって、代わりがきかないからこそバスフィッシングの長い歴史の中で生き残ってきたと言えます。
そんな日本ではマイナーな定番ルアーのほとんどは、実はアメリカでも全米規模で普及しているというよりは、ローカル色が強いものが多いです。要はアメリカとひとくくりに言っても、西や東、中央部、北と南では気候風土も違えば、対象魚もラージマウス以外にスモールマウスや日本にはいないスポテッドバスなどさまざまで、エサとなるベイトの種類も違い、ベイトの生態などにも釣り方が大きく左右され、そんな条件の下、代わりのきかないルアーが生まれたわけで、日本でも同じように通用するとは限らないのです。
反対に日本では定番なのに、アメリカではあまり見かけないルアーもたくさんあります。虫系ルアーやワカサギ系ルアー(I字系)なんかがその代表各でしょうし、メタルバイブなんかもその部類に入るでしょう。
日本でマイナーな定番のルアーの一つと言えば、ダブルコロラドのスピナーベイトがあります。日本でスピナーベイトをリリースしているメーカーはたくさんありますが、そのほとんどが今やダブルウィローで、ダブルコロラドに関しては最初からラインナップすらされていないところばかりです。
確かに日本のフィールドや釣りスタイルは、オカッパリがマーケットに占める割合も大きく、さらにボートフィッシングにおいても、透明度が高い、深いフィールドが多く、遠投して広く探るのに便利なダブルウィーローが有効な場合が多いと思います。
一方のダブルウィローは、シャローのマッディウォーターをショートキャストで、バイブレーションの強い波動を生かして、ややスロー気味に釣るのに有効です。水は濁れば濁るほど、ダブルコロラドが効果を発揮します。
では、ダブルコロラドは要らないかと言えば、そんなことはありません。日本でもマッディーシャローなフィールドでは、唯一無二の威力を発揮することがあります。では、なぜ日本では売っていないのか? それは単純にメーカーがマジョリティー向けの商品開発をして、マイノリティーは商売の効率上、無視されているからにすぎません。要は儲からないものは作らないというわけです。
お近くにマッディシャローな釣り場がある方は、食わず嫌いにならず、一度試してみてはいかがでしょうか? 日本では使っている人が少ない分、実はアメリカよりも効果があったりします。
オールドフェイバリットのススメ
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