シャンプレーンネタが続きますが、今回の試合で2位でフィニッシュしたゲーリー・ヤマモト氏は4日間、ラージマウスのみをターゲットにした戦略で、初日の24ポンド4オンスというシャンプレーンでは驚異的なウェイトを含む、4日間のトータルで74ポンド12オンスを持ち帰ってきました。
ゲーリーのラージマウスの戦略はボクが大森さんと同船した際のようなヘビーカバーのフリッピングではなく、数多くある桟橋(アメリカではドックと呼びます)をランガンするというものでした。桟橋といっても、その下をスキッピングで探るようなイメージの大きな据え置きタイプの桟橋ではなく、冬期は簡単に撤去が可能な小さなものがほとんどで、水深もほとんどありません。透明度も高く、正直あんまり釣れそうな気はしないのですが、ゲーリーはディスタンスをしっかりとって、センコーをバックスライドにフォールさせて釣ったというのです。
「バックスライドならファットイカでいいんじゃない?」って思いましたが、そこはゲーリーのこだわりがあるんでしょう。ゲーリーは決勝のウェイインステージでそのリグに関してコメントしましたが、聞いている人はあんまりイメージできないのか、あまり理解しているような感じではありませんでした。そもそも、アメリカではファットイカなんてほとんど売っていませんし、バックスライドで使うなんて知らない人がほとんどですから・・・。FLWのサイト上でも記事になりましたが、詳細はキッチリとは説明されていません。
ゲーリーのバックスライド・センコーのリグはがまかつのオクトパス・フックの4/Oサイズをセンコーのテール側からウィードレスになるようにセットし、センコーの頭部に3/4インチまたは1インチサイズの木ネジをネイルシンカーとして刺すというものでした。
オクトパスフックといっても、日本では馴染みがないですが、海外ではまさに万能フックで、ルアー以外にライブベイト用、フライ用としても広く使 われているフックです。小さなサイズはパンフィッシュやウォールアイ、中型サイズはトラウトやサーモン、大型サイズはソルトの大物用としても使われています。フックはひねりが入っていて、少しネムリ気味のポイントが特徴です。日本ではオクトパスフックは手に入りにくいですが、エサ釣り用の管付きフックで代用できるものはありそうです。
ボクはその日の晩、ゲーリーとデレックと3人でチャイニーズ・バッフェに夕食を食べに行ったのですが、その際にポケットに残っていた木ネジをゲーリーが見せてくれて、その写真を撮ってフェイスブックにアップしたところ、その写真がインサイドラインのオンラインマガジンでも掲載されました。
ゲーリーは逆刺しのことを"backwards rigged"と、バックスライドフォールすることを"swim away from me on the fall"と表現していました。ゲーリーはこのリグを試し始めてからかなり調子がいいそうです。オクトパスフックは太軸で頑丈ですが、全体にコンパクトなので、早合わせは禁物だそうです。また、ゲーリーはブレイドラインにフロロのリーダーをつないでスピニングタックルで釣っていたそうです。ブレイドラインは水に浮くので、バックスライドするセンコーに対してちょうどいいテンションが張れるそうで、視認性の高いイエロータイプのブレイドラインを使うことでラインの変化によるバイトもとりやすいそうです。ボクもさっそく、日本で試してみたいと思います。
http://www.insideline.net/index.php/tournament-fishing/710-yamamotos-pursuit-of-design-perfection-pays-off-at-champlain
ナイジェル様 あまり重いネジはうまくバックスライドしないような気がしました。小さめのネジから試してみてください。
いつも楽しい記事をありがとうございます。
ネコリグが紹介され出した頃にネイルシンカーをケチって木ネジを使おうと買ったんですが、細身のワームが主体だったので使わずじまいでした。
ちょうどイエローのPEを巻いたばかりな事もあり、いつものフィールドのヘラ台を狙って、早速マネしてみようと思います。
Ryu様 ゲーリーさんのバイオグラフィーはこちらをどうぞ。
http://www.insideline.net/weeklynews/2009/09-0819.html
ものすごい素朴なのですが、
ずっと疑問だったので教えて下さい。
ゲーリーさんって日系の方なのでしょうか?
また、アメリカでのゲーリーヤマモトの人気は
どの程度なのでしょうか?