カテゴリー別アーカイブ: 裏技&アイデア

ラバー・バズにラブラブ


P1130963 (640x480) 昨年夏、モリックス・イタリアのパオロ・バニーニと一緒に琵琶湖で釣りをする機会があったのですが、そのときにパオロがキャストしていたのがラバー・バズSSというインラインモデルのバズベイトでした。このバズベイト、フックがジョイントタイプになっています。
インラインバズはフッキング率が悪いし、ウィードが絡んだりすると、クルクル回る(ワッパープロッパーも同じ理屈)し、個人的には好みじゃなかったのですが、そのバズの奏でる金切り音がとっても素敵で気になったのを覚えています。
先日、タックルウェアハウスで通販する際に、日本では未発売のこのバズをお試しで買ってみました。このラバーバズのSSって、なるほどスーパースクイーキーって意味だそうで、非常に考えられた作りになっています。
特製の特大のブラス製リベットを逆向きに装着し、ハンダで止めているのですが、このリベットがギザギザ構造になっていて、ペラが回転する際に、擦れて大音量のスクイーク音を発します。正直、惚れ惚れするアイデアです。いろいろな名作バズのいいところ取りした感じです。

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昨年発売されたUSバズやマツバズも個性的で、スクイーク音にこだわった作りになっていますが、これは背中がゾクゾクする不快レベルです。ただ、残念なのはインラインバズというところ・・・。
そこでパオロには悪いですが、パーツ取りさせていただきました。バズとリベットをちょうど机の上に転がっていたリベンジのバズへ緊急移植に成功しました。オフセットのペラの片面だけがシャフトに当たる感じで、もう完璧って感じです。次はどこのバズに移植しようか、悩ましいところです。
バラしたヘッドも捨てるのはもったいないので、チャターのブレードを付けて、フェザーフック仕様にしてみました。アメリカでスポッツ狙いで活躍しそうな感じです。そんなわけで、今シーズンはテッケルバズで釣るのも楽しみなんですけど、スーパースクイーキーなバズで釣るのも楽しみです。シーズンインが待ち遠しいです。

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自作ツインバズ


 最近、ご無沙汰の裏技&アイデアシリーズですが、久しぶりにナイスなアイデアが浮かびました。フィッシュアローのJバズですが、右回転と左回転のペラがセットになっているので、これをうまく利用して、ツインバズが作れちゃいます。
 用意する材料は0.8mmワイヤーとスリーブ(これはなくてもOK)です。あとはすべて元々のJバズのパーツを使います。ラジオペンチ一つで、あっという間に完成です。昨年、ツインバズの有効性に改めて開眼しましたが、日本ではあんまり売ってませんし、アメリカでもこのサイズのツインバズはかなり珍しいです。ヘッドは交換可能ですので、ジグヘッドにしたり、ウェイテッドのスクリューフックを使って、ウィードレス仕様で使うこともできます。
 先日、実際に投げてみたんですが、かなりいい感じでした。ちなみに、余ったパーツでおまけでなんちゃってチェリーリグも作れます。こちらはJバズのワイヤーをカットして、好きなテキサスシンカーを通して、ワイヤーを曲げるだけです。Jバズのヘッドが交換できる仕組みを利用しているので、いくつか用意しておくと、リグったまま、シンカーのサイズだけを交換することが可能です。

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モザイクチャター


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 チャターベイトって、フックがダメになったらどうしてますか? スピナーベイトの場合、たくさんバスを釣ってフックがダメになる前にワイヤーが折れてしまうことが多いですが、チャターベイトの場合はけっこう根掛かりしますし、フックが岩などにかんでフックポイントが折れてしまうことも多いです。樹脂タンのヘッド場合、岩にぶつけたりして、ヘッドが欠けてしまうこともあります。
 そんなとき、もったいない病のボクはついついブレードだけでも再利用を考えるわけですが、いざヘッド部分を探すとなるといいのが見つからないものです。最近のラバージグは、ショートシャンクのギャップが小さなフックばかりで、フッキングが心配なだけでなく、セットしたトレーラーも安定が悪いです。そろそろワイヤーが折れそうなスピナーベイトに第二の人生を与える手もありますが、すでに使い込んでいる場合が多いので、フックがなまっていることが多いです。
 そこで思いついたのがモザイクジグです。ラインアイ部分はワイヤーシャフトになっているので、スプリットリングを介さず、ブレードを直接付けることができます(ワイヤーの閉じている部分はロウ付けされていますが、ペンチで簡単に開くことができます)。ワイヤーをカットして、ヘッド近くに新たにワイヤーを曲げてブレードをセットする方法も考えましたが、面倒なのであえてそのままを利用しました。
 そうすることで、他のチャターベイトとは違うメリットもあります。チャターベイトって、バスが丸呑みバイトしてくるので、ブレードが邪魔をしてフッキング時にすっぽ抜けることがありますが、このモザイクチャターはフックポイントがブレードから距離があるので、フッキングがよくなります(よくなる気がします)。
 そして、もう一つこれが面白いのですが、フォール姿勢が素晴らしく安定します。ヘッド近くにブレードが付いたチャターの場合、フォーリング中にバランスを崩してしまう物が多いですが、このモザイクチャターは、ブレードがヘッドから離れているおかげで、キレイにカーブフォールしフォーリング中のバイトも期待できそうです(友達の家のプールで確認)。ボトム付近でのリフト&フォールでも効果ありそうです。
 さらに調子に乗って、スナップのブレードの裏側にローリングスイベルを通し、小さなコロラドブレードを付けたものも試したのですが、これがかなりいい感じです。これもノーマルのチャター系ベイトに試してもブレードがヘッドに近いと、水切りが悪いのか何か干渉してコロラドブレードがうまく回転しません。
 ”もったいない”から再利用のつもりが、偶然の産物なのかこれまた天使のイタズラか、意外にイケてるチャターベイトが生まれたので、ついつい人に教えたくなってしまいました。

タングステンシンカーのチューブ止め


 タングステンシンカーのチューブがペグ止めのせいで抜けたり、または元からチューブの入っていないタングステンシンカーってありますよね。今は亡きトゥルータングステンのシンカーは安くてカラーバリエーションが豊富だったんで、買ったりもしましたが、何度かラインブレイクしてバスにかわいそうなことをしてしまい、今ではノーマルでは絶対に使いません。
 よくシンカーの穴を面取りしているから大丈夫なんていう商品がありますが、悔しい思いをしたくなければ使わないほうが無難です。というのも、ボクのイメージですが、ラインが切れる理由は穴のエッジがシャープだからという理由ではなく、ラインよりはるかに硬度の高いタングステンがフッキング時の高速なシンカーの移動による摩擦か何かでラインが切れているように思うからです。何度か経験していますが、あっけなくロッドも曲がる前から切れてしまいます。つまり、いくら面取りをしても表面が硬い限り、切れてしまうと思うのです。とにかく、ボクは絶対に使いません。
 そこで簡単にチューブをインサートする方法ですが、ホームセンターで売っている熱収縮チューブの出番です。「またかい!」とつっこみを入れられるぐらい、何かと便利なグッズです。
 熱収縮チューブは熱を加えてもいいですが、普通にゆっくりと引っ張ると、伸びて線径が縮みます。シンカーの穴に通るぐらいに引っ張って、チューブを通し、後はしっかりとまるまでさらにチューブを引っ張ります。シンカーの後端側をカットし、さらにゆっくりとチューブを先端方向に引き込み、最後に先端部をカットして完成です。接着剤は不要です。このときチューブの両端がわずかでもシンカーの穴より飛び出すようにセットするのが重要です。チューブがシンカーの穴より内側に入ってしまうとせっかくのライン保護の意味がありません。

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超反則のフワフワスカート


 ちょうどボクがICASTでアメリカに行っている間にウッチーのダビートが発売されたみたいで、さっそくボクも入手しました。
 小粒で丸呑みしやすいのに、レギュラーのフロッグタックルで、しっかりドッグウォークさせることができるわけですから、まさに反則フロッグです。
 デフォルトの仕様はアピール度を落とさないように長めのスカートで設定されていますが、動かしにくい人は少しカットして使うといいと思います。
 さらにスカートの付け根を細めのラインでユニノットで締め込んで縛ると、スモラバ風にスカートが1本1本フレアして、虫っぽいシルエットになっていい感じです。ポーズ時もスカート一本一本が自発的に動いて誘ってくれます。反則を超えて超反則フロッグです。近く、リザーバーで試してみようと思います。

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フロッグはカエル?


いわゆるフロッグルアー、ホロー(中空)ボディータイプのルアーを総称してそう呼びます。ネズミや魚の形をしていても、それはフロッグルアーです。なんかややこしいです。
 ところで、バスってカエルの形をしたフロッグを本当にカエルだと思ってバイトしてきていると思いますか? ボクはほとんどの場合、特にカエルを意識してフロッグを投げていません。子供の頃、バスを飼っていて、よくエサにカエルを与えたりしたものですが、自然界でバスがカエルを襲うシーンって、なぜか1度も見たことがありません。
 関東の亀山ダムでは、春のアカガエルパターンなるものがあると聞きますが、関西では見たことないです。実際、釣り場でカエルを見かけることもありますし、バスがカエルを食べないと言っているわけではないですが、好き好んでカエルを偏食しているとは思えません。
 琵琶湖でフロッグを投げる場合は、カエルよりもブルーギルを意識して使う方が、より自然です。どんなに形がカエルでも、「お前はギルだ!」と催眠術をかけてやるわけです。
 先日、琵琶湖に行った際には、トランスポーターをブルーギルに似せて、見事グッドサイズをキャッチできました。
 トランスポーターの4本足は短くカットして、それぞれの付け根をラインで絞り、ヒレをイメージ。ボリュームをアップと、ポーズ時にアピールする目的で、ブルーギルの尻尾のイメージでチャートのシリコンスカートとティンセル、それに白のフェザーをゴージャスにフックに巻いてみました。

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キラキラしてほしくないときは・・・


 最近、ますますチャターベイトがブームなようで、今さらながら日本でも次々とチャターベイトが発売されるみたいです。
 個人的にはテキサスリグのシンカーもそうですが、キラキラ光るのに、どうも抵抗があって釣れる気が半減してしまいます。スピナーベイトは例外ですが、チャターベイトのブレードは光らない方がどうも釣れる気がします。もちろん、濁っている時なんかはブレードが光る方がアピールしてくれるんでしょうが・・・。そういう意味ではOSPのブレードジグはいいセンスしていると思いますが、如何せんフックが小さすぎです。
 そこでブレードをマジックペンで黒に塗ってみました。絶縁テープを貼ってみる方法もありますが、せっかく極薄ブレードをうたっているので、ブレードの厚みを変えたくありません。これなら釣り場ですぐできます。少々汚くても、光らなければOKなので充分です。マジックペンはPEラインを黒く塗ったりするのにも使えるので、タックルボックスに1本入れておくと、なにかと便利です。

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ボーンカラーのフロッグ


 ボーンカラーって、何か分からないですが、すごく釣れるカラーだと思うんですが、日本ではボーン素材によるサウンドばかりに注目が集まって、カラー自体については多くを語られていません。
 実はボクは秘かにボーンカラーのフロッグを作っていて、ヘビーローテーションで活躍しています。フロッグといえば、定番の白がありますが、ボクはバスが白とボーンを見分けられると信じています。というか、ただ、ボーンが釣れそうな気がするので使い続けられ、結果として釣果に出ているだけなのかもしれませんが・・・。
 用意するのはソフトビニール用のソフビカラースプレーです。このスプレーにはいろいろなカラーがありますが、これのナチュラルというカラーがボーンカラーにピッタリです。フロッグのスカートやフックを一度取り外し、ボディーをスプレーし、乾いてからフックとスカートを取り付け直します。
 フロッグのスカートは浮いてしっかりフレアするラウンドラバーが好みですが、カラーのバリエーションがイマイチです。フライ関係のショップを覗くと、珍しいボーンカラーやグレー、オリーブなどの中間色が売っています。

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話題のエビガエル その3


P1070518_640x480 関東で話題のエビカエルですが、ベントホール(水抜き穴)を開けると、ずいぶんストレスなく使えるようになりました。これでウィードレスポッパーとして、広範囲をスピーディーに探るにはいい仕事をしてくれそうです。
 ただ、レビューでも書きましたが、ピンを撃つボクの大好きなスタイルには、不満な部分が残ります。そこで、いくつか買った中の一つを、使い分けのバリエーションとして、さらに手を加えてみました。
P1070519_640x480 ”着水音を抑え、移動距離を抑え、ポーズで食わせられる”がコンセプトです。先ず、ベントホールを開けるのは同じです。次に重すぎるウェイトをヤスリ等で削ります。鉛なのでプラスチック用のニッパーでも簡単にそぎ落とすようにカットすることもできます。これで0.5gの軽量化に成功しました。たかが0.5gですが、水0.5gは相当な量でもあります。
P1070520_640x480 次にせっかくのエビシェイプのデザインを活かして、ティンセルとスカートをフックに巻いてみました。スカートは浮力の大きいラバー製ではなく、水に沈むシリコン製にあえてしてみました。そうすることで浮き姿勢を安定させることができると考えたからです。スカートはラバージグを巻く要領と同じで、前を短く、後ろを長めにカットしてみました。
 自画自賛ですが、思った以上にいい感じになったので、釣果が出る前に紹介したくなってしまいました。

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虫パターンのフロッグ


 フロッグのラバーレッグは、ウォークドッグさせると、スカートが大きく左右になびいて、さらに時間差でゆっくりとフレアしてバスを誘ってくれます。ただ、その一方で全体にシルエットが大きくなってしまい、時にレッグ側にバイトしてフッキングできない場合もあったりします。
 スカートはボディの付け根から真っ直ぐ出ているのですが、根っこの部分で細めのラインでユニノットできつく縛ってやる(締め込みすぎるとラバーが切れてしまうので要注意)と、ラバーにラインが食い込んで、短くカットするとスモラバのように全体に大きくフレアします。水の抵抗が大きくなって、1点シェイクがしやすくなり、ラバー1本1本がバラバラに震えて、虫っぽいアクションでバスを誘ってくれます。
 写真はペイチェックベイツのトランスポーターですが、ラバーレッグを4カ所で縛って、短くカットすると、スモラバが4つ合体したような感じになりました。虫パターンで、リザーバーのオーバーハングの下にスキップさせて、軽くポップ音をさせて、後は一点シェイク。もう釣れたようなもんです。

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