カテゴリー別アーカイブ: 一軍ルアー

唯一無二の名作クランク その5


Imgp5000  名作クランク、スピードトラップは旧モデルのメキシコ製と新モデルの中国製では、いろいろ相違点があることを前回紹介しました。それだけ変わると、形や名前は同じでも、別のルアーと言ってもいいぐらいです。トム・スィワードはかつて雑誌のインタビュー記事で「自身がコントロールできるメイド・イン・USAにこだわりたい。最近は多くのメーカーがバスもいない国でルアーを作っている」と答えていました。
 では肝心のアクションはどうでしょうか? 実は両者のアクションの違いは、明確に分かるほどではありません。最も重要なハイスピードリトリーブでもバランスを崩さないという点に関しては新型でも合格点をあげられると思います。これはトム・スィワードのデザインが優れている証でしょう。ただ、新モデルはリップが薄くなって、ラトルボールのウェイトが大きい分、微妙にアクションが大きくなったような気がします。また、ボディーが大きくなった分(ウェイトは旧型とほぼ同じ)、浮力が大きくなったようです。というのも、旧モデルはどんなスローリトリーブでも厚い(重い)リップも手伝って、しっかり潜っていきますが、新モデルは浮力のせいで潜りにくく、スローリトリーブではウェイキングが可能なぐらいです。もちろん、スピードトラップはハイスピードリトリーブがお作法ですから、わざわざスローリトリーブで使う必要はありませんが、この違いは最大潜行深度に違いが出てくると思います。スピードトラップは意外によく潜るのもセールスポイントなので、この違いが釣果にどう影響するか興味深いです。
 そして、ボクが一番気になるのがラトル音です。旧モデルのラトル音はおとなしく、ときには鳴っているのかどうか分からないぐらいですが、新モデルはカンカンと大きく鳴り響く感じです。ラトル音って、大きければいいというものではありません。もちろん、大きいラトル音が効くこともあれば、ノンラトルが効くこともあります。ただ、バスにとっては旧型と新型では、ボク達以上に明確にその違いを感じ分けるはずです。
 中国製のルアーは粗悪というわけではありませんが、今回の件はバンディッド同様、オリジナルのデザイナーの真意やこだわりを無視して、コスト削減のためだけに安易に中国に丸投げで作らせる典型的な悪い例です。トム・スィワードが去り、親会社のラパラがビジネス優先でスピードトラップのコピー商品を作ったにすぎません。
 「旧モデルは釣れたけど、新モデルは釣れない」なんていう噂もチラホラ聞こえ始めています。ボクはまだ真剣に使い比べていませんから、なんとも言えませんが、新モデルも旧モデル同様に名品であってほしいものです。

唯一無二の名作クランク その4


Imgp4991  旧モデルのスピードトラップといってもアメリカ製とメキシコ製がある話は前回紹介しました。両者はかなり似ていますが、一番大きな相違点はリップの厚さです。アメリカ製はリップが薄い(約1.8ミリ)ですが、メキシコ製はリップが厚め(約2.5ミリ)です(写真上:左がアメリカ製、右がメキシコ製)。当然、これだけの違いがあれば、アクションのキレにも違いがあると思われますが、これまであまり気になったことはありませんでした。

Imgp4993  ボク自身使い込んだのはメキシコ製ですし、今となってはアメリカ製は入手も困難なので、ここではメキシコ製を旧モデルと呼ぶことにします。中国製の新モデルと旧モデルのボディー形状は、よく見るといろいろ相違点が見つかります(写真下:上が旧モデル、下が新モデル)。例えば、旧モデルの目玉はシールアイですが、新モデルはペイントになっています。ノギスで測ってみると、新モデルの方が体高も幅も2mm近く大きくなっています。リップは新モデルの方が薄く(約2.0ミリ)なっています。そして、旧モデルに比べて、新モデルの表面は非常にツヤがあって、コーティングも厚めな感じです。
 ボディーのつなぎ目の処理も新モデルは超音波溶着でキレイになっています。そして腹部&背部のつなぎ目及び両サイドのエッジは角が取れて丸くなっています。旧モデルの金型は痛んでいたのか、腹部やノーズ等に”引け”が出ていたのですが、新モデルはこの”引け”が当然ありません。そして、スピードトラップの特徴でもある背中のくぼみは新モデルでは溝が浅くなっています。スピードトラップはボディー内を自由に動き回るラトルボールが1個入っています。旧モデルはおとなしめのラトル音ですが、新モデルはラトルボールのサイズが大きいのか、ボールの素材が変わったのか、カン高く反響するラトル音に変わっています。
 そして一番の関心事がそのバランスです。フックやリングを外したボディーのみのウェイトは旧モデルが9.2~9.3gで新モデルは9.4gとほとんど違いはありませんでした。ただ、このボディーのみの状態で水に浮かべると違いは明らかでした。旧モデルはラトルボールの位置に関わらず真っ直ぐ浮くのに比べて、新モデルはラトルボールの位置によって左右どちらかに偏って浮いてしまうのです。つまり、旧モデルは重心となる固定ウェイトがしっかりあるのに対して、新モデルは固定ウェイトが軽く、ラトルボールのウェイトによって重心がズレてしまうことを意味しています。

唯一無二の名作クランク その3


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 久しぶりにスピードトラップを購入して気がついたのですが、スピードトラップも知らないうちにマイナーチェンジしていました。ルーハー・ジャンセンがラパラグループの傘下に入ったことがきっかけで、いつの間にかメイド・イン・チャイナとなっていたのです。
Imgp4986  スピードトラップもけっこうストックがあったので、しばらく買っていませんでしたが、先日アメリカで欲しいカラーがあって購入して初めて気が付きました。おそらく、最新のウィグルワート等と製造工場は同じだと思われます。スピードトラップはラパラグループ傘下となる前はメキシコ製でしたし、その前はアメリカ製でした。
Imgp4983  メキシコ製とアメリカ製は同じパッケージを使用していて、メキシコ製は"Made in U.S.A."と表記されたところが白く塗りつぶされて、上から"Made in Mexico"とスタンプが押されています。

Imgp4982   新しい中国製は表のパッケージデザインは同じですが、オレンジ色で11gと書いたステッカーが貼られています。裏のデザインは変わって、バーコードステッカーに"MADE IN CHINA"と表記されています。少しマニアックな話ですが、アメリカ製やメキシコ製の旧モデルのスピードトラップは、パッケージを開けると独特の懐かしい香り(古いタックルボックスを開けたときの匂い)がありますが、新モデルにはあの匂いがありません。

唯一無二の名作クランク その2


Imgp4831  ボクの知る限り、スピードトラップほどハイスピードでリトリーブできるクランクベイトは他に見当たりません。大きなスクエアリップは、ワイドなアクションをイメージさせますが、クランクベイトといえば、浮力と低重心を生かすために、腹部側を小さく、背部側を大きくするデザインが一般的ですが、スピードトラップはまったく逆の発想です。スクエアリップの延長線がそのまま真っ直ぐ背中に向けて続くような美しいフォルムで、エッジの効いた背中のラインはリップで受けた水流を左右にスムーズに受け流す整流効果があるのだと思います。ただ、スピードトラップの特徴でもある背中のくぼみは、ただのデザイン上のアクセントで特に何か大きな効果はないと思います。
Imgp4837  腹部側の角度はちょうど120度となっていて、トリプルフックがピッタリとボディーに沿うデザインとなっていて、ベリーフックの横揺れを抑える効果があります。ボディー腹部の最大横幅はトリプルフック#4サイズの横幅とほぼ同じで、大きすぎず、小さすぎない絶妙なサイズのスクエアリップとの相乗効果で高いウィードレス効果を発揮します。
 内部構造はメインの固定ウェイトとボディ内を自由に動き回るラトルボールが一個のシンプルな構造です。ラトルボールはキャスト時の重心移動的な役割もあり、後方から見ても空気抵抗の少ない形状をしていて、重さの割には意外とよく飛びます。スピードトラップは”シン・ウォール・コンストラクション(Thin-Wall Constraction)”をうたい文句にしており、薄いボディ 壁で作られています。内部にも固定ウェイト以外に余分な仕切りを一切排除して、最大限の浮力を引き出しています。
 スピードトラップはシャローランニングにカテゴリー分けされますが、意外に水深2m近く潜ります。ただ、潜行角度が急ではなく、リップがグラスに突っ込みすぎず、グラスの切れもよく、ウィードレス効果も高いので、タイド(潮の干満)によってグラスのトップが水深1mから2mぐらいの範囲で変動しても、同じルアーでカバーできるメリットがあります。そのあたりがカリフォルニア・デルタでご当地ルアーとして長年実績を積み上げてきた理由ではないでしょうか?

唯一無二の名作クランク その1


Imgp4973  アメリカで釣りをするようになると、ご当地ルアーというものの威力を知るようになります。たとえば、今年のクラシックが開催されたレイク・ハートウェルがあるサウスキャロライナ州やお隣のノースキャロライナ州といった地域では今もシャッドラップが定番中の定番です。今年のクラシックのテレビ放送の中でもシャッドラップを投げている人を見かけました。
 テーブルロックレイクやビーバーレイクのあるミズーリー州やアーカンサス州では、ウィグルワートが定番です。毎年多くの新しいクランクベイトがリリースされているにも関わらず、今でもウィグルワート(特に旧タイプ)は爆発的な威力があります。
 そして、カリフォルニア州のデルタやクリアレイクではルーハー・ジャンセンのスピードトラップはなくてはならない必携のルアーです。ここで紹介するスピードトラップとは最大サイズのものを指します。表記は1/4ozとなっていますが、実際は11gぐらいあります。
 スピードトラップは数多くの名作ルアーを世に送り出したデザイナー、トム・スィウァードの代表作です。ボクはどちかと言えば、人と違うものを試したいアマノジャクな性格ですが、それでもスピードトラップの威力は100%信じています。とにかく、不思議とこのルアーはよく釣れます。今回のFLWシリーズ・デルタ戦でも多くの選手がスピードトラップに全幅の信頼を寄せてキャストしていました。毎日、毎年、みんなが同じルアーをキャストすれば、バスもいい加減スレてしまいそうに思いますが、それでも今年も数多くのビッグバスがスピードトラップでキャッチされていました。
 このスピードトラップの特徴は名前の通り、ハイスピードでリトリーブしても安定して、真っ直ぐバランスを崩さず泳ぐ点です。引き重り感も少なく、ちょうどバイブレーションプラグをリトリーブするような感覚で使えます。今流行りのハイピッチ・ワイドウォブルではなく、タイトなアクションです。ちなみにスピードトラップは通常のラトルモデルと反射板入りのノンラトルモデルがあります。

幻のリザード


Imgp4954  バスフィッシングを長年している人ならご存じかもかれませんが、ハニーホール社のフリップテール・リザードというワームが昔ありました。ティファが正規輸入代理店として扱っていた商品でした。子供心に強烈な印象だったタイガーマスクに登場する悪役レスラー”ミスター・ノー”を連想させる不気味なヘッドは、まさにミスター・ノーのようにボディをつかんで持つと、頭を左右に振り振りします。
Imgp4934   リザードといえば、4本足と尻尾がカーリーテールとなっているのが定番ですが、このフリップテール・リザードはリザードらしくないデザインが斬新でした。このフリップテール・リザードの最大の特徴は、ボディー全体に無数の小さな気泡が入ったフローティング素材だったことです。一般のフローティングワームと比べて、明らかにプカプカ浮きました。その浮力を利用して、テキサスリグで底で立たせたり、キャロライナリグで中層で浮かせたり、ノーシンカーリグで、トップウォーターワーミングとして、いろいろ他のルアーではできない誘いでバスをキャッチすることができました。特に最近ご無沙汰のヘビキャロでは、本当によく釣れました。当時はまだドロップショットなんて釣り方がなかった時代ですから、ワームを中層でサスペンドさせて誘うのって、このワームの独壇場といった感じでした。
 今では比重が小さくてビヨーンと伸びるエラストマー系素材のプカプカ浮くワームもありますが、当時は完全に浮くワームといえば、フリップテール・リザードぐらいでした。
 このフリップテール・リザードは製法上、気泡が入ったマテリアルをインジェクションするので、気泡の多い少ないがあったり、型の中で冷えて固まるまでの間に気泡同士がくっついて大きなエアーポケットができたりする”当たり”もありました。ボクはそれらの浮力の違いで、一軍、二軍に分けて使っていました。
 ところが、ハニーホール社はなくなり、今はフリップテールという新しいメーカーがありますが、あの気泡を混入する製法ではワームが作れなくなったのか、もう10年以上フリップテール・リザードは作られていません。今や完全に世の中から消えてしまいました。ボクのお気に入りのワームだったのですが、今では数本思い出に残しているのみとなってしまいました。
 エラストマー系のフローティングワームをいろいろ試したのですが、素材が軟らかすぎるようで、個人的にはあまり好きにはなれませんでした。また、なぜかバスはこの素材が嫌いなような気がします。昔の石油臭い中国製のワームを使うと、極端に釣れなかった思い出がありますが、同じようにバスは塩ビ系ソフトプラスチックとエラストマー系のマテリアルの違いをかぎ分ける能力があるような気がします。
http://www.fliptail.com/

合掌


Imgp4716  ボクのお宝のバンディット・フットルース(初期モデル・ボーンボディ)がついにお亡くなりになりました。リップラップに当ててしまい、リップが見事に割れてしまいました。かなりショックです。
Imgp4717  このフットルースはこれまでどこに行くのも一緒で、たくさんの思い出をボディー刻んできました。小さなボディーにもかかわらず、不思議といいサイズのバスもよく釣れました。このバンディットに出会わなかったら、これほどまでにフットルースマニアにならなかったかもしれません。

ライン選びの条件


Imgp4580  メキシコに行くお客様から「どこのラインを使っているの?」とよく聞かれます。ボクが現在気に入って使っているのは、フロロならよつあみのDARMです。ちなみに”ダーム”ではなく”ディー・アーム”と読むそうです。ボクにはスポンサーなんてありませんから、どこのラインでも自由に買って使えます。そのボクが選んだのがDARMなのです。
 ボクがフロロカーボンのライン選びで重要視しているのが、しなやかさ(軟らかさ)です。いくら強いと言われても、硬すぎて扱いにくいラインは、ストレスが溜まるのでボクは使いません。ボクの基準はベイトなら20-25ポンドでノーシンカーのセンコーがストレスなく扱えること、スピニングなら7-8ポンドラインでもストレスなく扱えることです。そして、どこでも比較的簡単に手に入ることも重要です。取り扱っているショップが少なかったり、25-30ポンドの太い番手がラインナップされていなかったり、あっても手に入りにくいものも困ります。
 そして、このボクの条件をクリアしているのがDARMだったというわけです。実はボクは以前はDANのジグ&テキサスというラインを気に入って使っていました。ところが、DANがジグ&テキサスの販売を中止(今は再開?)したのをきっかけに、新しいラインを探し求めました。そして、やっと巡り会えたのがDARMだったというわけです。
 特に違いがハッキリ出るのが6-8ポンドをスピニングで巻いて使う時です。4ポンド程度の細いラインを使うときは、どこのメーカーのラインでも、それほど違いが分からないですが、6ポンドぐらいから、硬いラインと軟らかいラインの差はハッキリと感じることができます。ちなみにボクはトーナメントでもプライベートでも、日本でも海外でもスピニング用のフロロは6ポンド以上(まれに5ポンド)しか使いません。硬いラインは糸ヨレが出やすかったり、コイル状の巻き癖がつきやすかったり、飛距離も伸びません。新品のラインでも1日も釣りをしないうちにライントラブルが発生したりします。とはいえ、日本ではスピニングに6ポンド以上を巻く人って少ないらしく、実感する人は少ないかもしれませんね。ただ、100m(太いところは75m)巻きスプールしか売っていないのが、少し不満ではありますが・・・。
 皆さんは、ブランド名や「みんなが使っているから安心」という単純な理由でラインを選んでいませんか? ボクは市販されているすべてのラインを試したわけではないですし、別にDARMを宣伝したいわけではありませんが、釣り人各自が自分のスタイルに合ったラインを見つけて選んでいるのか、疑問に思ったので書いてみました。

さらなる秘密


Imgp4518_2  バンディットのフットルースは小さいながらもよく飛び、デカイバスまでよく釣れる本当に頼りになるボクの一軍ルアーです。このブログでも過去にフットルースには3モデルの金型がある話やクリアボディとボーンボディがある話などを紹介してきました。ところが、存在しないと思っていたボーンボディのセカンドモデルがフラッターに売っていたのです。写真はともにセカンドモデルですが、リップ全体がクロームメッキになっているのがボーン(ナチュラルABS)素材で、リップがマスキングされてクリア素材が見えているのがABS素材です。振ってみるとラトル音の反響の仕方がまるで違います。ボーンボディは乾いたカン高い音に対して、クリアボディーは曇ったゴロゴロといった感じの音です。
 おそらく、金型がセカンドモデルに変わった当初は、クロームメッキボディのみ、ファーストモデル同様にボーン素材を使用していて、その後、クリアボディーの上にも真空蒸着メッキが可能となったことで、セカンドモデルはすべてクリアボディーに移行されたのでしょう。
Imgp4517_2  そこで早速、いつものように比較してみることにしました。今は寒くて、釣りに行く気がしないのでとりあえずウェイトの違いです。スプリットリングやフックによる誤差が生じないように、ボディーのみのウェイトを量りました。サードモデルは比較までもないクソルアーですが、資料として紹介します。
1st model Clear body(Paint): 8.3g
1st model Bone body(Chrome): 7.5g
2nd model Clear body(Paint): 7.6g
2nd model Clear body(Chrome): 7.7g
2nd model Bone body(Chrome): 7.1g
3rd model Clear body(Chrome): 7.0g
 これを見れば、一目瞭然ですが、一番スリムで体積が小さいファーストモデルが一番ウェイトがあるのがよく分かります。確かにファーストモデルはよく飛びます。反面、立ち上がりが悪い欠点があり、引き始めにやや潜り気味となった後にウェイキングを開始します。ボクのお宝はファーストモデルのボーンタイプで、買い貯めたストックを大事に大事に使っています。今回手に入れたセカンドモデルのボーンがどんな感じか楽しみですが、今まで見たことがなかっただけに、かなりレアなアイテムかもしれません。もしかしたら、ファーストモデル以上の傑作で、すでにマニアなアメリカ人の間で密かに買い占められているのかもしれませんね。

今や不朽の名作


Imgp3577  レイクフォークで日本未発売?のイエローマジックマグナムを購入しました。イエローマジックは言わずと知れた定番中の定番ポッパーで、日本だけでなく、アメリカでも人気です。特にレイクフォークはイエローマジックのアメリカの総販売元があるので、よく売られています。レイクフォークマリーナの売店でも、レジ前にバッチリ置かれていました。日本ではレギュラーサイズの1/4ozサイズしかありませんが、アメリカでは1/2ozサイズのマグナムサイズも売られています。イエローマジックはマイケルのコピー商品ですが、イエローマジックマグナムもやはりマイケルビッグと見分けがつかないほどそっくりです。ただし、ラトル音は違います。
Imgp3570  イエローマジックは本家がパクリを食った代表的一例です。当時のマイケルはドブ漬けコーティングだったため、カップ部分にコーティング剤がたまってクオリティーが悪かったのですが、イエローマジックはカップがキレイに処理されて、カラーリングからコーティングまで本家を凌ぐ美しさと低価格で、一気に普及しました。聞くところによると世界中で100万個以上が売れたそうです。
 イエローマジックは最近でこそ出番が少なくなってしまいましたが、今でもボクの定番一軍ルアーです。このイエローマジックも奥が深いというか、長年売られているだけにいろいろなタイプがあります。ダイリツ時代のものから、谷山商事、魚矢で売られ、最近では”カンジ”パッケージで売られています。素材もボーン系や黒いマテリアルの頃があったり、クリアなABSのものまであります。ボクはそれほど詳しくはありませんが、ボーン系のホイル貼りが微妙に水かみが違うのか一番釣れる気がします。

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