カテゴリー別アーカイブ: タックルネタ

フットボールクランキング その4


 ちょっと前にフットボールクランキングについて書きました。アメリカはまさに今がシーズンインという感じで、各社から出ているウォブルヘッドを購入しようと通販サイトを見ても、いいサイズがほとんどソールドアウト状態で、アメリカでの流行が伺えます。
 日本でも川などで効きそうなんてことを書きましたが、すでに淀川の旧堰堤のハードボトムなどでは実績を上げているグループがいます。ボクもちょっと試してみたんですが、まだ釣果は出ていません。
 なぜ、ウォブルヘッド(スィングヘッド)なのか。使えば分かるのですが、フットボールジグでもなく、テキサスリグでもなく、あえてウォブルヘッドを使うにはワケがあります。
 テキサスリグはグラスのすり抜けはいいですが、広くハードボトムを横に探るには決して向いているとは言えません。ラインがシンカーの先端にあるがゆえにリグ自体が浮き上がろうとしやすく、シンカーのボトム接地感知力は高くありません。しかも、カレントのある川では、リグが引きずられると、岩の隙間にシンカーがかんでスタックしやすいです。しかも、ワームの自由度は高いようで、実はワームが横を向いたり上下逆を向いたり、形状的に上下左右がはっきりしているクリーチャー系やクロー系の場合、水流を受けてアクションをするまでに距離が必要で、立ち上がりが悪いといえます。
 フットボールジグは浮き上がりを抑え、ボトム感知力も高いですが、トレーラーの自由度がありません。ウォブルヘッドはトレーラーキーパーやスカートを巻くカラー部がない完全なフットボール形状なので、よりコンパクトなウェイトでボトム感知力が高い上に、ワームの自由度も高く、それでいてワームは横を向いたりしないので、わずかなヘッドの動きにもダイレクトにワームにアクションが伝わります。フックポイントが常に上向きなので、フッキング率も高い利点もあります。

ワッパープロッパーの必需品


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 昨年マイブームだったワッパープロッパーが今年も大活躍しています。というか、こればかり投げているので、必然的に釣果が上がっているわけですが・・・。昨年、惜しい巨大なバイトが何発かありましたが、今年も1匹、もったいない巨大なバイトがあり不思議とデカイヤツに限ってフッキングが悪いのが欠点です。
 最近は売っているショップも増えて、使っている人も増えているみたいですが、このルアーを使い込んでいるボクからのアドバイスです。
 その前に、このルアーをホッパー・プロッパーと呼ぶ人がいますが、英語の発音を日本語風に表現するならワッパーが正解です。例えばバーガーキングのワッパーをホッパーと呼ぶ人がいないように、この部分はボクとしてはこだわりたいです。ちなみWhopperとは「とてつもなく大きい」という意味があります。
 本題ですが、このワッパープロッパーは強烈なプロップ音が魅力ではありますが、欠点もいろいろあります。まず、とにかくストレスなのが糸ヨレです。このルアーの構造的な宿命なのですが、ベリーのフックが細いウィード一本拾っただけで、テールが回転できず、ボディー全体がクルクルと回転してしまい、たった1投で悲惨なぐらい糸ヨレしてしまいます。そのため、基本的にノーマルの状態で使うのはオススメしません。
 最初はローリングスイベルをスプリットリングの前に装着して使っていましたが、最近はより糸ヨレが起こりにくい、回転がスムーズな溶接リング仕様のクロスロックスナップ付きのボールベアリングスイベルを使っています。間違っても普通のベアリングスイベルは使わないようにしてください。デカイのが掛かってリングを伸ばされて後悔することになるでしょう。
 このルアーはとにかく琵琶湖のようなグラスレイクで使うと、まともに使えないことがあるぐらいグラスを拾いやすい欠点があります。浮力が小さく、キャスト後の着水時にドボンと水中に突っ込んでしまうので、そのタイミングでグラスを拾ってしまうことも多々あります。とにかく、まともに回転しなければ、ゲームは始まらないので、グラスが多いエリアではフッキング率が低くなってもダブルフック仕様にしています。
 オススメはオーナーのSD36の3/Oサイズですが、これが最近はなかなか売っていません。ワッパープロッパーを扱うショップさんは、ぜひこのフックも仕入れて販売してください。
 そして、最後にそう度々起こるわけではありませんが、丸1日投げ続けていると、細かいグラスのゴミが隙間に巻き付いて、テールがうまく回転しなくなってしまいます。こうなってしまえば使い物になりません。そんなとき、ボクは糸ようじを使って隙間の掃除をしています。
 ちなみにボクのワッパープロッパー用のタックルですが、硬めのグラスロッドにPEラインの50ポンドを使用しています。重いルアーなのでグラスロッドの方がキャストしやすく手首への負担も軽減できます。また、グラスの方がバイトを弾かれにくく、PEラインを使うことでフッキングをガッチリ決めることができます。

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マグナム級の衝撃 その3


ちょうどケンタッキーレイクでFLWツアー最終戦が開催された頃、同じ水系のピクウィック・レイクではB.A.S.S.が主催のカレッジトーナメントが開催され、109組のチームが参戦したのですが、その頂点に立ったチームが使用していたのが、やはりマグナムスプーンでした。初日のウェイトは27ポンド5オンスと、ピクウィックでは驚異的なハイウェイトでした。
 その初日のキャッチの模様が動画で配信されているので、ぜひご覧ください。2人の若者がしゃくりまくりの釣りまくりで大忙しです。

http://www.bassmaster.com/video/bethel-catches-27-5-magnum-spoon

マグナム級の衝撃 その2


 続いてマグナムスプーンのデザイナーであるベン・パーカー自身が解説するケンタッキーレイクでの実釣動画をどうぞ。こんな巨大な金属のかたまりに、次々とビッグバスがバイトする様はまさにアンビリーバボーです。今までのバスフィッシングってなんだったの?ってぐらいの衝撃です。テネシーリバー水系は巨大なシャッドがいることで有名ですが、これってケタバスを食っている琵琶湖のバスにも効くような気がするんですが・・・。腱鞘炎が治らないボクには危険な誘惑です。

マグナム級の衝撃 その1


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 すっかりフェイスブックの方が楽しくて、ブログはサボリ気味ですが、さすがにこれは書かずにいられないのが、今アメリカで話題の中心になっているマグナムスプーンです。今までのビッグスプーンなんて、今回のシャモジスプーンに比べたら、ビッグでもなんでもありません。
 話題の発端は先週開催されたFLWツアーの最終戦でした。ケンタッキーレイクで開催されたこの試合で、上位5人中3人(2位、4位、5位)の選手が全長8インチ、ウェイト3オンスの巨大なスプーンをメインに釣っていたのです。
 とにかく、その映像はまさにアラバマリグ以来の衝撃です。まずは4位になったランディー・ハインズの動画と、このスプーンのデザイナーであるベン・パーカーやこのスプーンを使っていた選手のインタビューをどうぞ。


フロッグマン2014受付開始


 本日より受付を開始しましたフロッグマン2014ですが、嬉しいことにたくさんのメールをいただいています。本当にありがとうございます。しかしながら、大事な受付の前日に釣りに行ってしまった上に、ちょっとしたパソコンのトラブルが重なり、仕事も溜まって、すぐに返事ができない状態です。今日中には返信しますので、もうしばらくお待ちください。
 また、何人かからトレーラー付きのボートでどうしても参加したいという話を聞いています。元々、1人でも多くのカエルラブな人と楽しい時間を過ごしたいという趣旨で企画したイベントなので、別枠でなんとかならないか、検討したいと思います。この件に関しては改めて報告します。

フットボール・クランキング


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 アメリカではケイテックのスィングインパクトが大人気という話はよくしますが、他にもトレンドというか、新たに定番になっている釣りがあります。それがウォブルヘッド(スィングヘッドとも呼ばれるジョイントスタイルのフットボールヘッド)です。
 トミー・ビッフルがビッフルバグとの組み合わせで、ハードヘッドを使い、好成績を次々とおさめたのがきっかけですが、今ではこのタイプのヘッドは各社から発売されています。日本でもザップからバウヘッドが発売されています。特に昨シーズンのエリートシリーズ、ミシシッピリバー戦での劇的な優勝がテレビで放送され、一気にブームに火が付いた感じです。
 今シーズンもエリートシリーズのテーブルロック戦で予選をトップで通過し、最終2位でフィニッシュしたマーク・デイビスがこの釣りをしていました。今ではトミー・ビッフルだけの十八番ではなく、多くのプロがその利点を理解し、一つの釣りとして確立されつつあります。
 ただアメリカでは、このウォブルヘッドがどんな風に使われているか、知らない人も多いのではないでしょうか。写真だけを見ても、おそらく想像なんてできませんし、ザップのバウヘッドをプロデュースした大西健太さんの釣りとは、大きく違います。というのも、このウォブルヘッドが活躍する場所はグラスのないようなフラット、または傾斜の緩いロックやゴロタなどのハードボトムだからです。ウィグルワートが大活躍だった今回のテーブルロック戦でマーク・デイビスが使ったのも、まさにそんなエリアです。
 この釣りは一言で言えば、クランキングです。重たく、浮き上がりを抑えたフットボールヘッドでボトムをガンガンとノッキングさせながらリトリーブを繰り返し、クランクベイトよりも効率よくボトムをサーチする釣りです。日本のフットボールヘッドのスイミングが中層を引くのに対して、ウォブルヘッドはボトムを叩いてなんぼの釣りです。
 日本ではなかなかそんなフィールドはないかもしれませんが、利根川や長良川、淀川などでは、有効な場面がありそうです。実はボクも練習をしているところなんですが、まだ結果は出ていません。
 昨年のエリートシリーズのミシシッピーリバー戦は下記Youtubeで見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?v=3q0_8McYXdE 

ケイテックが標的 その6


 アメリカで今何が流行っているかと聞かれたら、間違いなくキーテックでしょうって答えます。ケイテックをアメリカ人はキーテックって発音しています(ちなみにガンクラフトはギャンクラフト)。
 ちょっと前にもブログで書きましたが、アメリカに行った際に今季のバスマスターエリートツアーの放送を大きな画面でじっくり見ましたが、本当にみんなスイングインパクトをよく使っています。アメリカではバカ売れなのか、売っているショップでは売り切れで歯抜けだらけです。
 そんなわけで取り扱っていないショップではパクリが堂々と大量に売っていたりします。写真はバスプロショップでの光景です。一つはココでも紹介したバスプロオリジナルブランドのパクリものです。バスプロオリジナルというと、以前は安いイメージがありましたが、けっこうな値段で売っております。
 もう一つはカリンズのニューフェイスのシズミックシャッドです。どいつもこいつも3.8インチと4.8インチって、サイズぐらい変えろよーってぐらいノープライドなパクリっぷりです。
 シズミックシャッドのパッケージには"EARTH SHATTERING ACTION"というキャッチコピーが書かれています。どんなアクションをこう表現するんでしょうね。

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コールドウォータークランキングとは その3


 今日はウィグルワートを30年以上使い込んでいるというステイシー・キング先生のコールドウォータークランキングのセミナーにご招待します。いろいろな人の記事や話には、いろいろ共通点があって、非常に参考になります。

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BORN TOUGH. TESTED TOUGHER.


 アメリカではパワーポールの勢いに押されっぱなしなイメージがあるタロンですが、最近は12フィートモデルを発表したりと頑張っています。そんなタロンがパワーポールに対抗して面白いサイトを立ち上げました。
 アメリカでよくある堅牢さをアピールする強度テストのYouTube動画集です。まじめな強度テストもあれば、キックボクサーがボコボコにしたり、火炎放射で丸焦げにしたり、ショットガンで撃ったり、トラックで引っ張りまわしたりとやりたい放題。いかにもアメリカって感じのおバカな実験の数々です。これをまじめにやっているのが笑えます。
http://www.talontorturechamber.com/