カテゴリー別アーカイブ: タックルネタ

コールドウォータークランキングとは その2


 ちょっと古い動画ですが、ウィグルワートマスターと知られるFLWツアーのグレッグ・ボハンナンがウィグルワートによるコールドウォータークラキングを語っています。いろいろ興味深い内容ですが、キーとして彼が何度も語っているのがクリアウォーターのロッキーバンクという点です。
 この点に関しては、オザークマウンテン水系と日本がそのままハマルとは言い切れない部分があります。というのも、この地域にいるようなクローフィッシュは、日本にはいないからです。あえて言うならウチダザリガニがいる桧原湖が一番マッチするかもしれません。
 ところで、彼が動画の中でウィグルワートの新旧の見分け方について語っていますが、核心部分はあえてなのか語っていません。動画撮影時はラパラがオリジナルウィグルワートの復刻版をまだ出していなかった時期なのか、いわゆる後付けリップのウィグルワートとの見分け方についてのみ説明しています。

http://www.flwoutdoors.com/flwondemand.cfm?vid=11975

コールドウォータークランキングとは


 今回限定でテスト販売させていただいた”お蔵入り”クランクですが、旧モデルのウィグルワートを研究し、ウィグルワートを超えるクランクを作りたいという想いから、何年も前に開発に着手したクランクです。すでにサンプリングで最初に送ったウィグルワート愛好者の方々からも、いい評価をいただいています。
 そもそも、ウィグルワートは”コールドウォーター”クランクとか、”アーリースプリング”クランクと呼ばれるように、水温が華氏で45度から55度、つまり摂氏で約7度から13度ぐらいで有効と言われています。もちろん、その水温でしか釣れないというわけではありませんが、この水温こそ、つまりまさに今こそ、威力を発揮するというわけです。
 昨年の極寒のバスマスタークラシックで、最終日ウィグルワートのファントムグリーンを使い、猛ラッシュで2位でフィニッシュしたブランドン・パラニュークも記憶に新しいです。彼もロック周りをスローリトリーブをしていたのが印象深いです。
 今回”お蔵入り”クランクを買っていただいた方にも、その辺りをよく理解して、テストしていただけると嬉しいです。アメリカでは、わざわざシンカーを貼って、スローフローティングやサスペンドチューンして使う人もいるぐらいで、本来カバークランキングで使うものではありません。大きなリップが付いていますが、ロールでかわしたりしませんから、決してスナッグレス性能が高いとは言えません。
 このクランクベイトに関しては、改めていろいろ書きたいことがありますが、まずはウィグルワートの本場とも言えるテーブルロックレイクでの非常にためになる動画を見つけたので紹介します。

注目のフリッピングベイト



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 ギャンブラーの今年の新製品、ワイノットが発売され、さっそく手に入れました。このワイノットはレイク・オキチョビーで開催されたFLWツアーやRAYOVACシリーズで、プロトが数名の名フリッパーの間で使われていて、全貌は分からなかったのですが、すごくネット上で話題になっていて、個人的にすごく気になっていました。
 ギャンブラーはフロリダのご当地メーカーだけあって、多くのフリッピングベイトが発売されていますが、マテリアルが非常にモチっとしていて、ヘビーベジテーションで撃ったり抜いたりするのに非常に向いているのが特徴です。そんなギャンブラーがテストにテストを重ねて発売したのがワイノットです。
 4.5インチサイズで、ボディーはビーバー系のフラットボディーではなく、スリムなストレートボディーながら、5/Oサイズのストレートフックをしっかりホールドする適度の太さが特徴です。左右のウィングとテールは薄めで水流を受けて動きやすいようにリブをしっかり設けています。
 ストレートなボディーだけに縦刺しと横刺しでアクションの違いも楽しめそうです。ビーバー系のようなスライドフォールは期待できませんが、よりヘビーなカバーをパンチするときには向いていそうな感じです。ストレートなボディーだけに、頭部を少しカットしても形状を崩さず、ボリュームを落として3/Oフックで使うこともできそうです。
 もう一つ、面白そうなのがチャターベイトのトレーラーです。縦刺しで使うと、かなり良さそうです。カラーも豊富で7本入りで3.99ドルとお手頃価格です。ギャンブラーもこういうオリジナルのデザインができるんだから、パクリみたいなセコいマネはやめてほしいものです。
http://www.gambler-lures.com/category_s/259.htm

ケイテックが標的 その5


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 パクリが専門というか、得意の大本命、バスプロショップからはスピードシャッドという名のそっくりさんが登場です。ご丁寧にサイズは3.8インチと4.8インチがあります。3.8インチは6本入り、4.8インチは5本入りで価格は7.29ドルとぜんぜん安くもありません。最近、バスプロショップのオリジナル商品って、どんどん値段が上がっていますね。
 それにしてもボクたちの世代はスピードシャッドといえば、ボーマーでしょうって感じなんですが・・・。
http://www.basspro.com/Bass-Pro-Shops-Speed-Shad/product/1311080716305/

ニューキュラド


 昨年夏からダイワのタトゥーラに話題を持って行かれっぱなしだったシマノですが、定番の人気シリーズ、キュラドのニューモデルを発表しました。キュラドはシマノのスコーピオン1500のアメリカモデルとして発表され、コストパフォーマンスで大ヒットしました。
 その後、ニューキュラドが発表されましたが、すぐにグリーン系のカラーを引き継いだEシリーズ、Gシリーズとモデルチェンジされてきました。今度のIシリーズは伝統のグリーン系をやめ、イメージも一新しています。キュラドファンのボクとしては、非常に興味深いモデルです。というのも、Eシリーズはよかったのですが、Gシリーズはチープ感が出てしまって、個人的に使う気にならなかったからです。
 ギア比は5.5、6.3、7.2の3モデルが登場するみたいです。ラインキャパは14ポンドが110ヤード、価格は179.99ドルだそうで、発売はバスマスタークラシックに合わせるみたいです。

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ケイテックが標的 その4


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 お次は丸パクリをご紹介。テキサスのワームメーカー、キッカーフィッシュから発売されたのは、テール・スラッパーという名のそっくりさんです。キャッチコピーが"The most versatile and realistic swim bait on the market! Realistic "Life-Like" Swimming Action!" とまあ、しゃあしゃあと得意気に語ってくれます。しかも、リブ付きのテーパーボディーはパテントペンディングなんだそうです。
 「オリジナルはよその国にあるけど、自分の国ではまだ誰もパテント取っていないから、先に取ってしまえ」的なやり方って、どうも好きになれません。こんな理不尽なパテントが通ったら、本家のケイテックがアメリカで売れなくなってしまうんでしょうか・・・。そうなったら、まさに中国の商標権先取りトラブルと同じですね。
 ちなみにこのテール・スラッパーですが、ご丁寧に3.8インチ(6本入り)と4.8インチ(5本入り)があって、価格は4.99ドルだそうです。カラーもかなり充実してます。せっかく、円安になってこれから日本のメーカーが海外に進出するときなのに、極端に目立ってしまうと、ハイエナの餌食です。
http://kickerfishbait.com/shop/new-tail-slapper/

ウィグルワート系のニューフェイス


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 なかなか本家のウィグルワートを超えるクランクベイトが世に出てきませんが、コッパーズからHFCクローフィッシュというウィグルワート系のクランクベイトが新発売です。HFCとはHunt For Centerという意味で、右に左にハントしても軌道はセンターラインをキープするという意味です。エラティックアクションをセールスポイントに、動画でアクションを見ても、ワイドウォブルのウィグルワート系だというのがよく分かります。
 ただ、動画ではそのセールスポイントのエラティックアクションやハントする軌道が分からず、ボトムにノックさせたりして使っていて、分かっている人が撮っているのか疑問です。跡、ファントム系のカラーがラインナップに少ないところが、分かってないなぁ・・・って感じです。
 とにかく、お蔵入りクランクを世に出そうか悩んでいるボクには非常に興味深いルアーです。再びウィグルワートブームが来る予感です。
http://www.koppersfishing.com/products/freshwater/crawfish-hunt-for-center.php

ケイテックが標的 その3


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 これはパクリというレベルではないですが、ミサイルベイツからショックウェイバー4.25というシャッドテールワームが発売されました。
 この手のワームはアメリカではスキニーディッパーがブームの発端で、それこそ猫も杓子もスキニーディッパーもどきを作って、スキニーディッピングなんていう言葉まで生まれました。
 ミサイルベイツのこのショックウェイバーもまた、そんなカテゴリーの一つではあるんですが、ケイテックのデザインを意識しているのが分かります。今さら数多く似たようなものがあるスキニーディッパーのテールデザイン(アクションはロール系)よりも、最近注目のケイテックのテールデザイン(アクションはたぶん非ロール系)を採用したと思われます。
 価格は5本入りで4.39ドルだそうです。カラーはリアル系が多いのが少し残念ですね。
http://missilebaits.com/index.php/baits/shockwave-4-25.html

ウィグルワートの復習


 お蔵入りルアーの話を進めるにあたり、復習しておきたいのがウィグルワートです。このブログでは何度も登場していまして、ボクも久しぶりに読み返すと、なかなか面白いです。当時と今では少し違う部分もありますが・・・。
 あと昨年、大注目で登場したラッキーストライクのワートホッグは、水漏れやらウェイトの固着によるアクション不良などのクレームが多発し、今は回収されたのかオンラインショッピングサイトでも完全に見かけなくなってしまいました。

奇跡の名作?ウィグルワート その1
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_450d.html

奇跡の名作?ウィグルワート その2
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_def6.html

奇跡の名作?ウィグルワート その3
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_80b8.html

奇跡の名作?ウィグルワート その4
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_e6da.html

奇跡の名作?ウィグルワート その5
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_4806.html

奇跡の名作?ウィグルワート 番外その1
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/04/post_5c6c.html

奇跡の名作?ウィグルワート 番外その2
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/05/post_6ae5.html

奇跡の名作?ウィグルワート 番外その3
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/05/post_cd97.html

奇跡の名作?ウィグルワート 番外その4
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/05/post_ac47.html

奇跡の名作?ウィグルワート 番外その5
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2007/05/post_2177.html

秘密だったクランクベイト その1
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2012/06/post_fcb2.html

秘密だったクランクベイト その2
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2012/06/post_45d6.html

秘密だったクランクベイト その3
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2012/06/post_40bd.html

秘密だったクランクベイト その4
http://granbass.blog.ocn.ne.jp/granbass/2012/06/post_7820.html

ケイテックが標的 その2


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 バスアサシンほどの露骨な丸パクリではありませんが、明らかにアイデアいただきましたって感じで登場したのが、バークレーのパワーベイトシリーズの4.5インチリブシャッドです。5本入りで4.49ドルとバスアサシンのそっくりさんよりも安いです。フーダディーやジュンバグといったケイテックにはないけど、フロリダではアメリカではド定番のカラーがあるところが抜け目ないです。さすがに、ジュンバグは買ってしまいそうです。
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 同じくバークレーのハヴォックシリーズのビートシャッドはアイクがデザインしたという4インチサイズのそっくりさん。激安シリーズだけに8本入りで2.99ドルで売られています。ハヴォックシリーズは安かろう、悪かろうって感じで、パッケージの中で半分ぐらいが曲がって使いものにならないようなことがよくありますが、そんなこともあまり気にしないウォールマートで釣り具を買っちゃうような人がターゲットで、テールのわずかな曲がりも許せないケイテックとは、対局の存在かもしれませんね。
http://www.berkley-fishing.com/