カテゴリー別アーカイブ: タックルネタ

バンディットがプラドコ傘下に


 BASSFANのニュースを見て、ビックリしたのが、プラドコがバンディットを買収したという話です。”ついに”という感じもしないでもないですが、正直、残念な気持ちでいっぱいです。
 もともとそれぞれが独自の味を出していたアメリカの老舗ルアーメーカーたちですが、プラドコ傘下になって、よくなったルアーなんか一つもないというのがボクのイメージです。特に最近はオリジナリティーがどんどんなくなっています。中国製に次々と移行するようになってからは、クオリティこそ上がっていますが、いい意味での味がなくなってしまっています。
 バンディットもすでに工場をメキシコから中国に製産工場を移していますが、バンディットが使っている工場とプラドコが使っている工場は違うので、今後どうなっていくんでしょうか? また新しい金型になってフットルース、100、200がリニューアルされるかもしれません。
 個人的には旧モデルのバンディットのストックが一生分あるので、困ることはありませんが、バンディットといえば豊富なカラーバリエーションが魅力の一つでもあります。プラドコ傘下になって株主目線での利益、効率優先で、そんな魅力の一つが消えてしまわないか心配です。
http://www.lurenet.com/blog/bandit-lures-family/

お探しものはこれですか?


 以前にフカシンがお気に入りのシンキングブレイドライン、YGKよつあみのGソウルSS112について紹介したことがありました。フロロとまではいかないまでも、ナイロンと同じくらいの比重なので、実際に使うとノーマルのブレイドライン(PEライン)と比べると違いは明らかです。特に少しでも風があると、このアドバンテージは非常に大きいです。
 このラインはアメリカでも紹介されたこともあって、アメリカの友人からも何度か頼まれたことがあるぐらいで、先日、芹川ダム釣行に連れて行ってくれた塚本謙太郎さんも愛用しているようでした。ところが、このライン、とっくに廃盤になっていて、今ではYGKよつあみにも在庫が全くないそうで、塚本さんもお店で見かけたら買い占めると言ってました。
 そこで調べてみると、同じ比重でものはまったく同じ、色違いの”ハイブリッドPE与一”という商品があることを知りました。このラインはダークグリーンとダークブラウンに10mごとに色分けされていて、イカのヤエン釣り用として販売されているものです。こちらの商品はまだ現役だそうで、0.8号、1号、1.2号、1.5号があります。
 ボクもさっそく手に入れてみました。140mで4000円とちょっと高いですが、色分けされているので、うまく使えば、かえってお得です。バーティカル気味に使うなら45mで3等分して使ってもいいでしょう。
http://www.yoz-ami.jp/product/002ika/002_N790.html

P1130118_640x480

エリザベス その6


 それでは、エリザベスの核心について紹介します。このリグはステディリトリーブでも釣れるんですが、デカイバスに凶暴なぐらいのスイッチを入れるちょっとした使い方があります。
 基本は表層を時に水面直下をウェイキング気味に引くのですが、ここぞというスポットで水面を割ってポッピングをします。ハイギアのリールがやりやすく、ハンドルをグリグリっと2回転ぐらい高速に巻くか、ロッドを立てながら軽くトゥイッチしてやると、まさにバスがベイトを襲う補食音そっくりな重低音のポップ音とスプラッシュを発します。ポッパーではまずこの音は出ません。
 ボクがあるトーナメントにコアングラーで出てバックシートでポッピングをすると、フロントのプロは何度何度も振り返ってしまったぐらい、本物の補食音に聞こえます。ポッピングをさせた後は、リグ全体は泡のカーテンに包まれて、全体のシルエットをごまかしてくれます。
 バイトはポッピング前後に水面を割る感じで出ることが多く、普通のトップウォーターのバイトと違って、本能むき出しの激しいバイトが特徴です。釣りキチ三平なんかの漫画で出てくるシーンのように、空中に全身飛び出して、上から襲いかかってひったくるバイトで琵琶湖で60cmを超えるバスを釣ったことがあります。あのシーンは一生忘れられないでしょう。
 ここで出そうという瞬間にポッピングを入れて、ゴボン、ドカン!です。一度体験したら、この面白すぎる釣りに絶対にハマります。もちろん、オープンなフラットエリアでもポッピングを1キャストに3回ぐらい入れている内にバスの活性が上がることもよくあります。
 ポッピングの際、リグが水面から飛び出して、水面を転がり跳ねてしまわないようにしなければなりません。言葉だけでは説明しづらいのですが、要は水面ギリギリで瞬間的にだけスピードを上げてやる感じです。実際に釣り場で練習すればすぐにコツをつかめるはずです。ブレイドラインの方がクイックにやりやすいですが、フロロカーボンやナイロンラインでもできます。ノーズジョブの前のスリップシンカーは3.5gぐらいの軽めがやりやすいです。

Nosejob05

ラトリンなワッカー その2


 ツインラトル装着のラトリンワッカーは風が強い日などにヒシモの上などで遠投して広く探るときにも有効です。こういう状況ではブレイドラインが風に引っ張られて、フロッグが勝手に動いてしまいがちですが、2つのラトルはアンカー効果もあって、しっかり狙いたいスポットをキープしてくれます。
 もちろん、ヒシモや何かのカバーに軽く引っ掛かった状態でシェイクしたり、宙釣り状態のちょうちん釣りにも有効です。ただし、重量が増した分、ボディーに水が入ると沈みやすいので、オープンウォーターで長い距離を首を振らせて使うのは苦手です。
 そんなちょっとマニアックなラトリンワッカーですが、ハニースポット様限定で販売していただくことになりました。あくまでボクが個人的にラトルを装着してカスタムしたモデルなので、数はそんなに作れません。そんなわけでカラーも代表的なものをセレクトしました。もちろん、ノーマルのワッカーをご自身でラトルを購入してカスタムすることも可能です。
 ラトリンワッカーは、フロッグを1個2個しか持って行かない人にはあまりオススメしませんが、状況でカラーやタイプを使い分けるフロッグマニアな方なら、活躍する場面がきっとあるはずです。皆さんのスタメンフロッグにお供させてやってください。
http://honeyspot.shop-pro.jp/?pid=79835111

P1120962_640x479

エリザベス その5


 チャターベイトの最大の欠点と言えば、根掛かりが多いことです。本当にビックリするぐらい引っ掛かりまくるルアーで、杭1本かわすことすら難しいです。そんなわけで、アメリカではチャターベイトはグラスレイク用といったイメージが強いです。実際、チャターベイトが生まれたのもフロリダです。
 では、チャターベイトはグラスならうまくすり抜けたり、グラスを切ってくれるかと言えばそうとも言えません。比較的カナダモなどのトップをかすめるぐらいなら問題ありませんが、エビモなどの硬いグラスはブレードとヘッドのジョイント部に絡んだりしやすく、すぐ動かなくなってしまいます。仮に絡まなかったとしても、グラスとの当たりが強く、スムーズなリトリーブが行えません。
 特に最近の琵琶湖のように放水量が多くなると、グラスが横に長くなびき、グラスを大きく揺らしてしまい、バスに警戒心を与えるばかりか、スタックしまくって本当にストレスを感じます。
 一方のエリザベスリグですが、一見するとすり抜けが悪そうにも見えますが、襟巻き部は自由度が高いので、軽いタッチで何でもかわしてくれます。当然、グラスレイク以外でも場所を選びません。何も付いていないノーマルのテキサスリグよりも襟巻きがむしろウィードガード効果となって、ブッシュカバーなどでも本当に根掛かりしません。これは大きなアドバンテージです。
 チャターベイトは水面直下を引くのも苦手ですが、エリザベスならスローリトリーブで水面直下を引くようなことも可能です。引き波を立ててウェイキングさせるような使い方も得意です。

P1040605_479x640

P1120936_640x524

エリザベス その4


 巻いて使うのが基本のエリザベスリグをその透明な襟巻き部からスクラウンジャー系と見る人がいるかもしれませんが、やはり大きな違いがあります。スクラウンジャーは大きなロールアクションが基本で、しっかりアクションするリトリーブスピードの幅が狭い欠点があります。遅すぎるとまったく動きませんし、速すぎるとグルグル回転してしまいます。ヘッドに固定されたソフトリップが大きな抵抗になって飛距離が出ない欠点もあります。
 エリザベスはスローリトリーブでもファストリトリーブでもしっかり動きますし、飛行時は抵抗が少なく極端に飛距離が落ちません。スキッピングだってできます。
 スクラウンジャーはトレーラーにはシャッドシェイプ系のワームが相性がよく、シャッドテール系は向いていないと思いますが、エリザベスはトレーラーを選びません。
 スクラウンジャーはよりナチュラルに誘うので、クリアウォーター系のフィールドで特にアメリカではスポッツ狙いで効果を発揮するのに対して、エリザベスは水を攪拌しまくって、見た目以上の存在感でアピールしますので、マッディーウォーターでも有効です。
 たとえて言うなら、スクラウンジャーはミノー系、チャターベイトはバイブレーション系、エリザベスはクランク系の動きじゃないでしょうか?

P1080127_640x479

P1080058_478x640

エリザベス その3


 エリザベスリグはチャターベイト的な要素があると前回書きましたが、チャターベイトと違う特徴をうまく理解して使い分けることが有効です。チャターベイトとの違いは下記の通りです。
①金属的なノイズを発しない
 チャターベイトのノイズは決してデメリットばかりではありませんが、みんながこればかり使うことで、バスがこのノイズにスレている時はサイレントが有効です。特に日本のフィールドは釣り人が過密なので、この傾向は強いかもしれません。
②クリアカップが目立たない
 チャターベイトは金属ブレードが激しく動き、タイプによってはキラキラ光り目立ちすぎる場合がありますが、クリア素材の襟巻きは水中ではほとんど目立ちません。
③トレーラーを選ばない
 チャターベイトは時にセットするトレーラーを選ぶというか相性があります。例えばシャッドテールワームを使うと、リトリーブスピードによってはブレードの動きとテールの動きのピッチがシンクロ?して、結果的にテールがうまく動かないことがありますが、エリザベスリグはトレーラーを選びません。
 まあ、この3つは見ただけでもその違いがなんとなく想像できるところでしょうし、実際のところ、これだけではそれほど興味を沸かない人も多いかもしれません。なぜ、エリザベスリグが楽しすぎるのか、その核心部分はちょっとずつ紹介していきます。

Nosejob06

P1040614_640x478

エリザベス その2


 エリザベスリグは巻いて使うのが基本です。独特のウォブリングを感じながら引くので、チャターベイト的な要素があります。ただ、チャターベイトはブレードが激しく左右に水を切って進むのに対して、エリザベスはカップが大きく水を受け止め、その水を後方に逃がしながら進みます。
 リトリーブスピードの幅はチャターベイトよりも広く、スローリトリーブからファストリトリーブまで安定して動きます。そしてこの引き抵抗のおかげでリトリーブスピードを調整することでレンジコントロールが非常にしやすい利点があります。さらに先端のシンカーやウェイテッドフックのウェイトサイズを使い分けることで、水面直下から水深3mぐらいまでトレースすることができます。
 エリザベスの最大の特徴の一つですが、カップの後方に乱流を作りだし、後方のスカートがまるでクラゲのようにフワフワと大きく広がっては萎んでを繰り返し、ユラユラ艶めかしくフレアします。シリコンスカートの動きって、スピナーベイトやチャターベイトでも、実際はあまりフレアしていないもので、ベタっとただ萎んだままになっているものが多いですが、エリザベスリグはまるで生きているようなスカートの動きで確実にバスを誘うことができます。

Nosejob03

Nosejob04

エリザベス その1


P1120954_640x480

 実はすでに3年以上、個人的にほとんど秘密にしているリグがあります。アメリカでもそれほど流行っているわけではないのですが、百聞は一見にしかず、実際にアクションを見ると、「これは釣れそう」って納得してしまう強力なリグです。
 特に日本では、おそらくまともに使っているのはボクぐらいでしょうから、そりゃあ、この動きにスレていないので、よく釣れます。しかも比較的デカイのがよく釣れます。そんな極秘リグをついに公開しようと思ったのは、昨日の琵琶湖釣行でした。このリグって、とにかく楽しすぎるので、1人占めせず、みんなでこの楽しさを共有したいと思うようになりました。
  そのリグはペイチェックベイツから販売されているノーズジョブを使うことから、バブ・トッシュの名前をとってBリグと呼んだりします(アラバマリグをAリグと呼んだりします)。ボクが特に多用するのは、写真のような感じです。シンカーストッパー、スリップシンカー、ノーズジョブ、パンチスカートの順にラインを通し、ウェイテッドフックを結びます。ボクのお気に入りはザップのパイルドライバーのカウンタータイプです。カウンターウェイトがないフックだとワームがグルグル回ることがあるので、ウェイテッドフックは絶対に必要です。ワームはシャッドテール系のワームがお気に入りですが、ピンテール系などでもOKです。
 カップ状のノーズジョブが水流を受けて、ブルブルとウォブリングし、さらに反転した水流が後方のスカートをモワモワっと大きくなびかせます。犬を飼っている人なら分かると思うのですが、エリザベスカラー(犬が傷口を舐めないように首に巻く防護具)に似ているので、日本ではエリザベスリグなんて呼ぶのはいかがでしょうか。このリグは絶対に日本で(特に琵琶湖で)流行ると断言できます。

P1120938_640x480

 

Nosejob02_2

しゃもじ着弾


P1120891_640x480

 噂のマグナムスプーンを手にしました。このマグナムスプーンはニコルスから、ベン・パーカーのシグネーチャーモデルとして発売されたばかりですが、アメリカでもかなり売れ行きがいいみたいです。
 ニコルスと聞いて懐かしいなと思う人は、かなり年季の入ったバスアングラーでしょう。こんな金属片が17.49ドルもするんですから、アメリカって一発当てると夢ありますね。
 初めてこのマグナムスプーンを手にしたとき、写真で見ていたイメージ以上に大きく感じました。とにかくデカイです。ただ、大きさの割りに厚みが薄いというか、Dスプーンやダイラッカよりも薄く、持った感じはずっしりと重い感じはありません。それでも3オンスあるんですけど・・・。全体にカーブが緩くフラット気味な形状なので、フォールスピードはかなり抑えられるんじゃないかと思います。
 琵琶湖ではこれくらいのケタバスが追われているのをよく見ますから、決してデカすぎるわけではないでしょうし、早く北湖で試してみたいです。
http://nicholslures.com/