日別アーカイブ: 2014年5月28日

フットボール・クランキング


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 アメリカではケイテックのスィングインパクトが大人気という話はよくしますが、他にもトレンドというか、新たに定番になっている釣りがあります。それがウォブルヘッド(スィングヘッドとも呼ばれるジョイントスタイルのフットボールヘッド)です。
 トミー・ビッフルがビッフルバグとの組み合わせで、ハードヘッドを使い、好成績を次々とおさめたのがきっかけですが、今ではこのタイプのヘッドは各社から発売されています。日本でもザップからバウヘッドが発売されています。特に昨シーズンのエリートシリーズ、ミシシッピリバー戦での劇的な優勝がテレビで放送され、一気にブームに火が付いた感じです。
 今シーズンもエリートシリーズのテーブルロック戦で予選をトップで通過し、最終2位でフィニッシュしたマーク・デイビスがこの釣りをしていました。今ではトミー・ビッフルだけの十八番ではなく、多くのプロがその利点を理解し、一つの釣りとして確立されつつあります。
 ただアメリカでは、このウォブルヘッドがどんな風に使われているか、知らない人も多いのではないでしょうか。写真だけを見ても、おそらく想像なんてできませんし、ザップのバウヘッドをプロデュースした大西健太さんの釣りとは、大きく違います。というのも、このウォブルヘッドが活躍する場所はグラスのないようなフラット、または傾斜の緩いロックやゴロタなどのハードボトムだからです。ウィグルワートが大活躍だった今回のテーブルロック戦でマーク・デイビスが使ったのも、まさにそんなエリアです。
 この釣りは一言で言えば、クランキングです。重たく、浮き上がりを抑えたフットボールヘッドでボトムをガンガンとノッキングさせながらリトリーブを繰り返し、クランクベイトよりも効率よくボトムをサーチする釣りです。日本のフットボールヘッドのスイミングが中層を引くのに対して、ウォブルヘッドはボトムを叩いてなんぼの釣りです。
 日本ではなかなかそんなフィールドはないかもしれませんが、利根川や長良川、淀川などでは、有効な場面がありそうです。実はボクも練習をしているところなんですが、まだ結果は出ていません。
 昨年のエリートシリーズのミシシッピーリバー戦は下記Youtubeで見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?v=3q0_8McYXdE