トーナメントの未来の姿 その2


 以前、バークレーはプロスタッフであろうとなからろうと、トーナメントで上位入賞したら、使っていようがなかろうが、バークレーのルアーやラインを使用したと公式にコメントをしただけで、ボーナスを支払うというプロモーションを展開しました。その年のFLWやB.A.S.S.系のトーナメントでは上位入賞をバークレーが席巻したことはいうまでもありません。
 ボクの知人はある試合で優勝した際のテレビインタビューで正直にロボワームを使用したとコメントしたところ、プロデューサーがカメラをカットして「3000ドル欲しかったら、今のところをバークレーのワームを使ったと言い直せ」と言ったほどです。その知人はロボワームのプロスタッフでもなかったので、ウソをついて3000ドルをもらう選択もできましたが、キッパリと断りました。しかし、これはごくまれなケースです。
 FLWの番組内でも分かる人が見れば、どこのワームかすぐ分かるのに、なんでもかんでもバークレーとテロップが出たこともありました。当時はバークレー自体がFLWのスポンサーでしたから・・・。
 バークレーのような巨大メーカーにしてみれば、本当によく釣れるワームを真剣に開発するよりも、金をばらまいて”バークレーのワームは釣れる”という評判を買う方を選択したわけです。なんとも乱暴なやり方でしたが、これはこれで成功しました。
 しかしながら、資金力のないメーカーはたまったものではありません。せっかく、いいワームをデザイン、開発して、トーナメンターに支持され、ウィニングルアーになっても、公式にはバークレーで釣ったと公表されてしまうわけですから・・・。
 話が少し逸れてしまいましたが、何が言いたいかといえば、今回のツイキャストのようなネット中継が普及すれば、包み隠さず真実が映されるわけで、資金力のない弱小メーカーにとっては望むべき姿なのかもしれません。もちろん、ボク達一般アングラーにとっても真実を知ることができるわけで、トーナメントのあるべき姿だといえるでしょう。ただ、問題はたくさんあります。

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