月別アーカイブ: 2011年12月

ニューキュラド


 最近のシマノは以前のようなロングセラーのリールを売るのではなく、モデルチェンジを次々と繰り返します。好評だったキュラドのEシリーズも早々に廃盤にし、今年のICASTでは4代目のGシリーズを発表しました。
 そのニューキュラドの200G7が売っていたので、早速1台買ってみようと手に取ってみたんですが、一目見て、何かが違う感じ・・・。うまく言えないんですが、一言で言えばチープ。ハンドルも回してみても、やはりチープな感じがします。結局、買いませんでした。
 確かにGシリーズに比べて、値段が安くなって160ドルになったんですが、普通リールなんてモデルチェンジを繰り返して、ますます良くなっていくはずなんですが・・・。よくよく見て見ると、リールのフットの裏にMALAYSIAの文字が刻印されています。どうやら、これまでのキュラドは日本製だったんですが、今回からマレーシア製になったみたいです。
 最近の円高で、日本製でアメリカで勝負するのは厳しくなったので、マレーシア製産に切り替えたんでしょうか。がさつなアメリカ人には違いが分からないだろうという判断かもしれませんが、この価格帯のクアンタムやアブのリールも年々よくなっているだけに、個人的にはシマノブランドのイメージに傷がつかないか心配です。

P1040028

P1040029

禁断の果実 その3


 想像してみてください。アラバマリグスタイルを投げ、パーソナルレコード、しかも今後、一生掛かっても更新できないかもしれないような巨大なバスがヒットしたとします。ところが、バスの腹や尻尾に他のルアーのフックが突き刺さり、バスは身動きできずにノーファイトで浮き上がってきた光景を。
 正直、不幸&悪夢としか言いようがありません。自身の人生における記念すべきトロフィーサイズですが、歓喜のの声もありません。こんな姿ではランディング時の忘れられない瞬間も味気ない、なんとも言えない苦い思い出になってしまいます。
 アラバマリグスタイルの賛否両論の根拠は人によって様々ですが、ボクが否定的なスタンスを取るのは、釣れるバスにダメージを必要以上に与えてしまうことが懸念されるからです。
 実際に釣っている人の話を聞くと、他のジグフックがバスのボディーに刺さってしまうことが度々あるそうです。テレビを見ていてもそうでした。これはヒットするバスがデカイほど起こりえます。また、一方で、かなりの頻度で周囲の4本よりも、センターの一番後方を泳ぐルアーにヒットするともいいます。
 それならば、フックはセンターの1本だけにして、残り4本はフックなしのティーザーであってもいいはずです。そもそも、ボクたちは同時に複数のバスを釣りたいわけではありません。当てものくじみたいに、5本のルアーのうちの1本にヒットさせるよりも、本命のルアーにバスをバイトさせてキャッチする方がゲームとして面白いです。周辺の4本のワイヤーは曲げたり戻したりするので、センターの1本よりも折れやすいので、せっかく掛かったバスをワイヤーが折れてバラすというケースも軽減できるはずです。
 周辺の4本がフックレスなら、もう一つ懸念される根掛かりの問題も大きく解消されるはずです。4方向にガードの役を果たすティーザーがあるわけですから、スピナーベイトよりもスナッグレスなルアーになるかもしれません。

禁断の果実 その2


 実は今回のFLWツアーオープンの試合の模様がどんな風に放映されるのか興味深かったのですが、やはり放送を見た数人と同じような意見が出まし た。それは、リミットメイク後にダブルヒットをしたら、その時点で失格ではないのか? という疑問です。
 アメリカのトーナメントではリミットが5匹の場合、6匹目が釣れたらどれか1匹をリリースするまで、次のキャストは認められません。釣れるだけ 釣ってライブウェルにキープし、最後に大きい順に5本を選り分けるなんてことは許されません。つまり、一時的に最高6匹目のバスまでしかランディ ングすることができないはずです。ところが、今回のアラバマリグでは、ライブウェルにすでに5本のバスがキープされた状態で、ダブルヒットした ケースが起こった可能性があります。
 もちろん、クランクベイトやトップウォーター等で、1個のルアーにアクシデント的にダブルヒットが起こる可能性もゼロではありませんが、アラバマリグが違うのは複数のルアーが付いて、明らかに複数のバスを意図的に狙うリグであるという点です。
 一時的であれ、ボート上に7匹目のバスがランディングされた状態は、厳密に言えば、ルール違反で失格となってもおかしくないはずです。アメリカ のトーナメントでは、うっかりミスであっても、6匹のバスをキープして持ち帰ったら、たとえどんなビッグウェイトを持っていても失格となります。 うっかりミスが許されないなら、意図的に7匹目を釣ることも許されてはいけないはずです。この見解については、いろいろ調べてみたいと思います。

禁断の果実 その1


 FLWツアーオープン、ガンターズヴィル戦のテレビ放送はオンラインでご覧になりましたか? とんでもない釣れっぷりでしたが、全員が同じリグで、ヘビーなタックルで釣る大味な内容に、個人的にはあまり興味をそそられませんでした。そこにはスポーツやゲームとしてのバスフィッシングの姿は感じられません。正直、こんな魅力のない試合には出たくないものです(出場しなくてよかった)。できれば、アメリカのトーナメントでは禁止になるか、使用を制限をされる方向に進んでほしいものです。
     日本のファンフィッシングにおいても、琵琶湖を中心にアラバマリグスタイルが大人気です。例年の12月とは思えないような釣果が続いているようで、多くの人が「今まで口を使わなかったであろうバスが反応する」と口をそろえます。ガイドの人たちも次々とたまらず”禁断の果実”に手を出してしまったようです。一方でその釣れっぷりにむなしさを覚える人も出始めているようです。
     ガイドにとってはまさにジレンマとの戦いです。お客様のリクエストには応えるのが仕事ですが、簡単に釣れすぎてはガイドとしての技量、価値が損なわれます。また、将来のバスの個体数にも影響を及ぼす懸念も出てきます。業界にとっても、短期的に見ればシャッドテールワームやジグヘッドが売れて、売り上げが伸びますが、一方で猫も杓子もアラバマリグスタイルでは、他のルアーが売れなくなってしまい、バスフィッシングを単調なものにしてしまいます。釣りの雑誌もアラバマリグばかりではネタが持ちませんし、広告が減ってしまえば廃刊です。結局は自分たちで自分の首を絞めているような感じがしないでもないです。パンドラの箱が開けられた今となっては、アラバマリグが登場する前の過去に戻ることはできません。願わくば、バスが賢 くて、1日も早くアラバマリグにもスレてほしいものです。

   

ワンテン人気の行方は?


P1040016 昨年までは入手が困難だったワンテンですが、メガバスもようやくアメリカマーケットを本気で考えるようになったのか、流通し始めたようです。ハイズ・タックルボックスにもワンテンとワンテンマグナムがカラーも豊富に揃っていました。日本でみたことないカラーもありました。
 アメリカ向けのパッケージもリニューアルされていました。アメリカドル紙幣の写真を使い、まさに”マネーベイト”と言いたいところでしょうが、1個25
ドルと値段が値段だけに、金の掛かるルアーっていう感じにも見えます。値段が1/3のラッキーストライクのRCジャークも発売されたみたいなので、今年のようなワンテンフィーバーは今後どうなるでしょうか?

P1040017

こっちも話題はやっぱりアラバマ


 カリフォルニアに到着しました。実は昨日、ここアメリカでガンターズヴィルのFLWツアーオープンのテレビ放送があったばかりで、アラバマリグの話題で
持ちきりです。ボクもさっそく、ザックの家で放送を見ましたが、アラバマリグのプロモーションビデオのような感じで、繰り返し繰り返し、アラバマリグが登場します。いったい、何回アラバマリグという単語が放送時間内に発せられたことか・・・。アラバマリグでキーパーを釣りまくり、ダブルヒットシーンもたび
たび登場します。
 FLWのサイトでも今ならトップページから放送内容を見ることができます。ただし、通常のFLWオンラインTVのページではまだリンクされていません。
http://www.flwoutdoors.com/

P1040024

プライド、何処?


Bypc3ss アラバマリグの話題に気が向き気味ですが、いつの間にかブーヤーからフロッグがリリースされていました。しかも、案の定というか、コッパーズのライブターゲットのフロッグにそっくり。カラーリングもそっくりですから、かなり悪質です。
 日本ではプラドコって、アメリカンルアーの代表みたいな印象が強いかもしれませんが、最近のプラドコって、さらにパクリに磨きがかかってきたというか、
度が過ぎるというべきか、とにかく品がない商品が多いです。エクスキャリバーのバイブレーション、Xr50シリーズのリアルクローシリーズもライブター
ゲットのカラーにそっくりですし、レーベルのフロッグRもモローベイツにそっくりなボディーをダウンサイジングしてライブターゲットのカラーリングです。どうも、カナダのメーカーの台頭がお気に召さないようです。
 そんなブーヤーのフロッグですが、パッドクラッシャーという名で、価格は価格は5.99ドルとお手頃価格となっています。パクって安く売るが板に付いたプライド何処(昨晩の情熱大陸の影響?)でした。
http://www.lurenet.com/new-products/booyah-pad-crasher

泳ぐガラガラヘビ


1680515 スキニーディッパーの大流行で、アメリカでは総称してスキニーディッピングといって、スイムベイト(シャッドテールワーム)の釣りが大流行ですが、今回
のアラバマ騒動が拍車をかけて、各社のスイムベイトが売れに売れているみたいです。そりゃあ、一回に5本も掛けて、釣れまくるんですから、メーカーとしてはうれしいところです。
 すでにスキニーディッパーのコピー商品は、数社から登場していますが、今後もいろいろなメーカーからシャッドテールワームがリリースされそうな予感です。ギャンブラーからワンナップシャッドもどきが出たように、日本の売れ筋のデザインも標的になりそうです。
 個人的には名前に親近感を覚えるテキサスのワームメーカー、グランデバスは、なかなかイケてるデザインが多いと思うのですが、不思議と日本には
入ってきません。今回リリースされたスイミング・ラトルスネイクは、5インチサイズのシャッドテールワームです。同社のリングボディーのラトルスネイクシ
リーズのシャッドテール版ですが、日本のどこかのワームに見えなくもないです。ただ、テールデザインも全く違うので、これをコピーといってしまうのは、今
の世の中では少々酷かもしれませんね。6本入りで4.99ドルだそうです。 
http://www.grandebass.com/gb93t/store/comersus_listCategoriesAndProducts.asp?idCategory=90