禁断の果実 その3


 想像してみてください。アラバマリグスタイルを投げ、パーソナルレコード、しかも今後、一生掛かっても更新できないかもしれないような巨大なバスがヒットしたとします。ところが、バスの腹や尻尾に他のルアーのフックが突き刺さり、バスは身動きできずにノーファイトで浮き上がってきた光景を。
 正直、不幸&悪夢としか言いようがありません。自身の人生における記念すべきトロフィーサイズですが、歓喜のの声もありません。こんな姿ではランディング時の忘れられない瞬間も味気ない、なんとも言えない苦い思い出になってしまいます。
 アラバマリグスタイルの賛否両論の根拠は人によって様々ですが、ボクが否定的なスタンスを取るのは、釣れるバスにダメージを必要以上に与えてしまうことが懸念されるからです。
 実際に釣っている人の話を聞くと、他のジグフックがバスのボディーに刺さってしまうことが度々あるそうです。テレビを見ていてもそうでした。これはヒットするバスがデカイほど起こりえます。また、一方で、かなりの頻度で周囲の4本よりも、センターの一番後方を泳ぐルアーにヒットするともいいます。
 それならば、フックはセンターの1本だけにして、残り4本はフックなしのティーザーであってもいいはずです。そもそも、ボクたちは同時に複数のバスを釣りたいわけではありません。当てものくじみたいに、5本のルアーのうちの1本にヒットさせるよりも、本命のルアーにバスをバイトさせてキャッチする方がゲームとして面白いです。周辺の4本のワイヤーは曲げたり戻したりするので、センターの1本よりも折れやすいので、せっかく掛かったバスをワイヤーが折れてバラすというケースも軽減できるはずです。
 周辺の4本がフックレスなら、もう一つ懸念される根掛かりの問題も大きく解消されるはずです。4方向にガードの役を果たすティーザーがあるわけですから、スピナーベイトよりもスナッグレスなルアーになるかもしれません。

禁断の果実 その3」への5件のフィードバック

  1. Ryu

    魚のダメージの話は少し野暮じゃないでしょうか。
    それを言ったら、シングルバーブレスフック×1以外は同じになってしまうかと思います。
    私は現在バーブレス派ですが、以前他人に推奨されても何も感じませんでした。今は自分でコッチの方が楽だし安全だから行っているだけです。
    論点をずらすつもりはありませんが、そんな様な話だと思いますよ。

    返信
  2. アールグレイ

    ネタに飢えた雑誌メディアと有効なフィールドを持つ琵琶湖ガイドがここぞとばかり知性の欠片も感じられない丸パクリの品を作ったりして騒いでるようですが、陸っぱりの多い日本では同じくメディア先行のベイトフィネスとやら以上に流行るとも思えないですがね。
    アメリカのことは彼らが決めるんでしょうが、落としどころはフックの数に制限を加えることでしょうね。釣果は落ちるでしょうけど、これを認めると他のルールとの整合性がつかなくなるような。賛成派はトレブルフックは1個で針が3本云々…ってお決まりの話を出すでしょうが

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください