日別アーカイブ: 2009年8月6日

理想のグラスロッドは何処に


 ボクは長年、理想のグラスロッドを探し求めていますが、なかなか見つかりません。それは簡単に言うと6フィート半の硬めのグラス(コンポジ)ロッドです。
 スローテーパーではなく、ティップは少し入るけど、あるところからはガッチリと止まって、しっかりフッキングが決まる感じ。50cmぐらいのバスなら楽々引っこ抜ける感じ。スーパースプークやペンシルポッパーサイズのルアーでも負けずにぶん投げることができる感じ。バックシートから手首を返すようなサイドキャストでライナーでキャストが決まるショートグリップであること。1日ジャークベイトやペンシルベイトを動かしても疲れない軽さも大事。言葉で表現するのは難しいけど、まあこんな感じです。それならカーボンロッドでもいいんじゃないの?という人もいますが、あのグラスのフィーリングがボクにはたまらなく心地いいんです。
 今までにいろいろなグラスロッドを試してきました。日本のロッドの軽さは申し分ないんですが、ほとんどがボクには軟らかすぎて、しかもスローテーパーすぎる感じでした。魚を寄せてくるパワーを感じられないロッドが多いような気がします。アメリカのロッドも最近は軽くなってきましたが、アメリカでは7フィートが主流で、6フィート半はあまり売ってません。日本のグラスロッドに比べるとやや硬めのものもありますが、それでもスローテーパー気味なものが多く、ガッチリ止まる感じになかなか出会えません。

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 ここ10年以上愛用しているロッドは写真のSEEKERのCR707-6-1/2Tというコンポジットロッドです。SEEKERなんて聞いても、知らない人がほとんどでしょうが、海のツナ用のロッドなんかを作ってるグラスが専門のメイドインUSAにこだわる職人気質なメーカーです。そんなSEEKERがREACTシリーズという名でバス用を作っているんですが、正直、ボク以外が使っているのをいまだかつて見たことがないぐらいマイナーなロッドです。売っているのすらほとんど見たことがありません。

 このSEEKERのグラスロッドはかなりボクの理想に近いロッドです。いまだにこれを超えるロッドに巡り会えていません。もちろん、これは好みや相性の問題なので、「よくこんな重いロッドをいつまでも使ってるね」と言われたりもします。でも、このロッドだけはどこに行くにも一緒でした。ところが最近、さすがに酷使のせいでガタがきた感じで、そろそろ引退させてあげようかと考えるようになってきました。そこで真剣にいろいろ調べているうちに、キスラーのコンポジットロッド(マグネシウム・コンポジットクランキングロッド6.6ミディアム:159.99ドル)を見つけ、ネットで衝動通販してしまいました。実際にロッドを触らずに買ったのは初めてでしたが、そのロッドが無事、今日届きました。結論から言うと、やっぱり軟らかかった・・・。もちろん、日本のロッドに比べれば随分しっかりしていますが・・・。今風のデザインで、かなり軽い感じです。とりあえず、次回フィールドで試すのが楽しみです。

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