やっぱりシャーク


 初日は凍えるような寒さでしたが、3日目のこの日は日中はTシャツ一枚でもすごせるほどになってきました。気になるトップウォーターの反応を見ようと、あらゆるトップ系ルアーをキャストし続けましたが、シャークでこの1匹が釣れただけでした。さらに暖かくなると、もっと出るんでしょうか? 非常に悩ましい1匹です。

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神様、見てましたか?


 公式プラクティス3日目はアンドレと釣りました。アンドレは現在、ポイントラインキング5位で、まだまだ年間チャンプを狙える位置にいます。昨日はけっこう釣ったそうですが、この日は気になるエリアのチェックをして回りました。
 ロッドマン・スルーというキャナルでキャットフィッシュの仕掛けが絡まって、飛ぶことも潜ることもできなくなった水鳥を見つけ、二人がかりで必死で追いかけて捕まえ、ラインをほどいてあげました。いいことをしてあげたので、きっと神様はボク達にトーナメント中にご褒美をくれると信じています。

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マイ・ダディー


Imgp3663   公式プラクティス初日と2日目はスティーブ・トッシュSr.と釣りをしました。スティーブはボクのことを”MY SON”と呼び、ボクはスティーブのことを”DADDY”と呼び合う仲で、付き合いはかなり長いです。スティーブは西海岸では知らない人がいないほど、有名なアングラーです。といっても、釣りがうまいというよりは、別の意味でなんですが・・・。
 スティーブは右手の親指がなく、ほとんどすべてをスピニングでこなす変わったアングラーです。久しぶりに一緒に釣りをしたましたが、なかなかいいパターンをつかんでいました。ただし、かなりの気難し屋なので、写真はNGでした。

ヒッチカラー


Imgp3637 クリアレイクに向かう前にデルタベイトタックルに立ち寄り、ポインターのクリアレイク・ヒッチという限定カラーを購入しました。このカラーはカリフォルニアの一部のショップでしか売っておらず、発売当初はかなり売れたらしいです。パッケージにはスキート・リース(クリアレイクは彼のホームレイク)の写真も入っています。
Imgp3643  ヒッチとはクリアレイクにいるベイトフィッシュの名前で、けっこう大きくなるようです。クリアレイク以外でヒッチという魚を聞いたことがありませんから、クリアレイクにしかいない魚かもしれません。クリアレイクのビッグバスはこのヒッチを食べているらしく、そのためか、クリアレイクにはニジマスがいませんが、スイムベイトによく反応します。実際、アメリカのスイムベイトには必ずといってほどヒッチカラーが存在します。一般的にはブラウンバックになっているものがヒッチカラーと呼ばれていますが、ラッキークラフトのヒッチカラーはゴースト系のグリーンっぽいカラーです。
Imgp3634  このヒッチという魚ですが、ボクは生きている本物を見たことがありません。ネットで検索してもあまりいい写真がでてきません。死んで浮いているのを一度見たことがありますが、ウグイのような感じでした。正直、スイムベイトのヒッチカラーにもポインターのヒッチカラーにも似ていませんでした。まあ、生きている水中での見え方は違うかもしれませんが・・・。
 以前、エバースタートのトーナメントに参戦したとき、ブライアン・ニクソンをボーターで引いたことがあります。彼は結局、この試合で優勝するのですが、ボクが見た限りでは、ポインター(ゴールデンシャイナー)を1日投げ続けて釣っていました。それだけに、ボクにとってはポインターはクリアレイクではすごく釣れるイメージのあるルアーです。ポインターはボクの一軍ルアーですし、コイツでトーナメント本番にデカイバスをキャッチしたいです。

クリアレイク公式プラ 初日


 いよいよ公式プラが始まりました。今日は朝イチから風が吹き荒れていて、風裏に逃げても釣りにならないほどでした。あまりの風で今日は昼前には上がりました。久しぶりのクリアレイクでしたが、今日は不完全燃焼な1日でした。写真ではそれほど風が強いようには見えませんが、けっこう吹き荒れています。向こうに見えるのはコノクタイ・マウンテンです。

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クリアレイクに到着


ようやく、クリアレイクに到着しました。ネットも自分のパソコンでできる環境になりました。明日から公式プラクティスが始まりますが、今こっちは冷たい雨が降っています。かなり寒いです。オフリミット明けなので、釣れるはずですが・・・。

サンフランシスコ空港に到着


 予定よりも1時間早くサンフランシスコ空港に到着しました。しかも、イミグレーションは全く並ばずに済みました。友達が迎えに来てくれるのですが、早く着きすぎたので、空港でワイヤレスでネットしています。1時間6ドルです。この後、タックルショップに行って、カリフォルニア州のフィッシングライセンスを購入します。

行ってきます


 今からクリアレイクに向けて出発です。ブログを開設してから初めてのカリフォルニアです。久しぶりのクリアレイク楽しみです。現地でもできるだけブログをアップします。それでは行ってきます。

テールが立ちます


Hs_watermelonseed  キッカーフィッシュ・ベイト社は少しアレンジの効いたソフトルアーを販売するテキサスのブランドですが、新たに流行のフィネスワーム系ホールショットがラインナップに加わりました。見た目はフィネスワームにそっくりですが、そのまんま出さないところが、キッカーフィッシュらしいところで、テール側ボディー半分には7つのエアーチャンバーが空けられているのが特徴です。テール部側の浮力が増すことで、シェイキーヘッドスタイルで、しっかりテールが立つということです。同じようなコンセプトで、ギャンブラーからギッギースティックが販売されていますが、ギッギースティックはボディーが中空な分、水押し効果が少なくユラユラ揺れる感じですが、ホールショットはよりフィネスワーム系に近いアクションで水押し効果が期待できそうです。サイズは4.75インチで、20本入り3.19ドルとなっています。

I love bass fishing.


 10月9日の”決別宣言”へに多くのコメントが寄せられ少なからず反響がありまして嬉しく思っています。「トーナメントならキープしてもOK?」というコメントに対する回答を書こうと思ったのですが、マジメに書いていくうちに長々となってしまい、いろいろ参考リンクを貼りたくなったので、コメント欄ではなく、新しいブログ原稿として紹介させていただきます。初めてボクのブログを見る人でもこれを読んでいただければ、ボクが伝えたいバスフィッシングへの想いが分かっていただけると信じています。

 まず、ボクはブログ内で発言することに対して責任と一貫性を持たせたいと思っています。ロッド&リール誌の編集方針については、これまでも否定的な意見をブログ内で紹介したことがありました。もちろん、直接編集部にもクレームを入れてきました。その後もロッド&リール誌とは付き合いが続きましたが、このままではボクの発言に一貫性が保てないと判断し、不器用ですが、ボクなりにけじめをつけた次第です。ところで、以前、バス業界のカリスマ、今江克隆氏がルアーニュースの連載の中で、「陸っぱりの記事での複数匹のフンガー持ち」写真を掲載するメディアに対しての疑問も投げかけていました。また、ルアーマガジン誌では並木敏成氏の「釣ったバスはすぐにリリースするのがベスト」というコメントを載せていました。さすがはバス業界を代表するようなお二人は、バスフィッシングの将来を真剣に考えてくれているんだと、ボクは嬉しくって、ブログでも紹介させていただきました。メーカーの代表として経営者でもあるお二人が、今回のフンガー写真掲載に関して、どう思われているのか、ボクとしては非常に興味深いです。偶然でしょうが、今月号のロッド&リール誌にはイマカツ、OSPの両メーカーのカラー広告が入っていません。来月号以降どうなるか楽しみです。

 これまでボクのブログを飽きもせずに読んでくれている方は、ボクのスタンスは何度も書いているのでご存じだと思います。私はどこまでならOKでどこからがNGだと線引きをしたいわけではありません。だから、「トーナメントならOKで、ファンフィッシングはNG」だとは言っていません。ボクが広く多くの方と意見交換をしたいのは、1人1人がバスという愛すべき魚に対して、どう向き合うかを真剣に考えてほしいということです。人それぞれ価値観は違います。トーナメントは出ないという人もいるでしょうし、フックを呑み込まれる確率の高いワームは使わないという人もいるでしょう。バーブレスフックしか使わないという人もいるでしょうし、切られやすい細糸は使わないという人もいるでしょう。すぐにリリースしても死にそうな魚はキープして食べるという人もいるかもしれません。それぞれ自分の価値観を実践して素晴らしいことだと思います。ボクは偏執狂的なバス愛護者のつもりではありません。ただただ、人生に刺激と喜びを与えてくれるバスフィッシングをいつまでも楽しみたいと願っています。そして、あわよくばお隣の釣り人よりも大きいバスや1匹でも多くを釣りたいと、釣り人ならごく当たり前に思うエゴ的な感情も持っています。そのためならワームも使いますし、バラしたら悔しいのでバーブ付きのフックも使います。
 要は人それぞれが、「どこに落としどころを見つけ、自らを律するか」ということだと思います。ボクはボクなりの落としどころを見つけ、それを実践しています。ただ、それはボクの価値観ですから、それを他人に何が何でも押しつけたいわけでもありません。以前にも書きましたが、ボクは日本のトーナメントや大会には参加しません。日本でのトーナメントや大会そのものにも否定的な立場です。バッカンやクーラーに電池式の”ブクブク”だけの名ばかりのライブウェルを認めるような大会は大問題だと思っています。バスを守って増やすことができない日本では、釣り人がバスを無意味に減らす側の立場に立ってはいけないというのがボクの基本的な原則です。
 もちろん、ボクはアメリカではトーナメントを楽しんでいます。アメリカの大会は、多くのスタッフとボランティアに支えられ、できるだけバスのダメージが少なくなるように心がけられています。ライブウェル付きのバスボートが出場条件で、リリースボートも用意されています。それでもトーナメントをすれば死ぬ魚も出てきます。実際、前回の試合では氷やバスメディックスを使って、こまめにバスをケアしたつもりでも2匹のバスを殺してしまいました。本当にかわいそうなことをしたと思っています。しかしながら、アメリカではこうしたトーナメントの開催で、その町に多くのお金が落ち、町自体がトーナメントの誘致に熱心です。トーナメントのレジストレーションでは、その町の市長が挨拶に来ることも普通です。以前、アミスタッドによるデル・リオの経済効果について書きましたが、まさにデル・リオはバスバブルに沸いている町でした。毎週のようにトーナメントが開催され、参加者はボート使用許可証(パーミット)を購入し、モーテルに滞在し、毎日ガソリンスタンドでガソリン、アイス、スナック、ドリンクを購入し、レストランで食事をします。その経済効果は計り知れません。当然、町もバスを増やすためにその落ちたお金を使ってくれます。アメリカで釣りをするためには州ごとのフィッシングライセンスを購入しなければなりません。そのライセンス収入もまた、バスを守り、増やすために使われています。ローカルのトーナメントの中にはレイ・レイクオープンAdopt A Bass tournamentのようにエントリーフィーの一部がバスの放流資金に当てられるものもあります。もちろん、「トーナメントをしたければ、アメリカに行け」と言っているわけではありません。これがアメリカでトーナメントに参加するためにボクが自分自身を納得させる口実なんです。ちなみにアメリカではトーナメントのウェイインステージでも片手に1匹ずつ持つのが基本で、片手に複数匹のバスを持つ人はいません。この日本独自の悪しき慣習は早くなくなってほしいものです。無理に2匹以上持って、落としでもし