This is Sprinker その4


スプリンカーの使い方ですが、ストレートリトリーブが基本です。テールが回るギリギリのスピードか、ややそれよりも速めのスピードで巻くのが基本です。PEラインを使っていますし、バイトしたらダイレクトにアタリが伝わって、弾かれやすいので、バイト後ロッドを倒してラインスラックを作りやすいように、ロッドは立て気味にリトリーブしてみてください。止めても浮いているので、バイトの間を与えてやるのも効果的です。
変則技としては、ボディにあえて水を入れて、サスペンド気味にして水面直下を引き波立てて引くのも面白いです。テールは完全に水中に入った方がスローでもキッチリ回ります。いわば新種のスイムベイトです。
出しどころとしては、ヒシモやハスなどの葉が水面からチラホラ顔を出し始めたタイミングとか、カナダモやエビモなどが水面まで顔を出しているエリアなど、バスベイトやワッパープロッパーでは、釣りにくい状況が面白いです。ウィードレス性能を生かして、パラアシやブッシュ周りも有効です。
ただし、トロロ状のモスが浮いているエリアはスプリンカーは苦手です。どうしても回転するテールがモスをキャッチして、スイベル周りに絡みついてしまうからです。スイベルにカップ状のカバーを付ける等の対応策も考えましたが、絡みつくのを防ぐことができない上に、カバーを付けるとスイベル周りに絡んだときに、掃除するのがかえって厄介となるので、シンプルな構造にしました。
フッキングがうまく決まらないと感じたら、ダブルフックを左右に少し開いてみるのも有効です。その分、若干ウィードレス性能は落ちますが、ヘビーカバーでない限りは、それほどストレスを感じないはずです。

This is Sprinker その3


スプリンカーの開発で、もう一つ悩んだのがテールの接続方法です。
スプリンカーのテールはPVC、いわゆるワーム素材でできています。エラストマー素材では浮力が大きくて水カミが悪く、硬い素材でも理想のアクションや独特のチョッパーサウンドが得られませんでした。そのため、テールの強度に問題があります。早い話がテールがちぎれてなくなる可能性があります。特にライギョなんかにテールだけ噛みつかれて、フッキングしてしまったら、ひとたまりもありません。
テストでは、なんとかちぎれない方法はないか、接続方法も含めて、マテリアルの硬度も調整しながら試行錯誤しました。しかし、残念ながら、解決策は最後まで見つけることができませんでした。結果的にテールは交換が可能な方法を選択しました。
スプリンカーのテールはオーナー製のツイストロックのばねを使って接続しています。スペアテールも1つ付属しています。テールがなくなった場合は、簡単に取り付け可能です。将来的にはテールのみの販売も考えていますので、テールカラーをいろいろ組み合わせて楽しんでもらいたいと考えています。また、純正テール以外もいろいろなワームやブレードを付けて楽しんでもらうことも可能です。

This is Sprinker その2


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スプリンカーの開発で苦労したのがフックアップ率です。この手のルアーは正直、フッキング率が悪い印象は拭えません。ホンカーもストレートリトリーブでは、なかなかフッキングさせるのが難しいです。いくらバイトがあっても、ミスフッキングばかりでは楽しくありませんし、フラストレーションばかり溜まってしまいます。本場アメリカのトーナメンターは使ってくれません。そこで、いかに満足できるフックアップ率を確保できるか、このテーマの下に微調整を繰り返し、テールの金型は4回、ボディーの金型を5回も作り直しました。
そして、1日1バイトや2バイトが普通の日本では、なかなか思い通りのテストができないので、昨年は韓国に4回、メキシコに2回、アメリカに1回テスト釣行しました。そして、ようやく納得できるフックアップ率を確保できるようになりました。正直、ホニートードやリビット等のソフトベイト系バジングフロッグに比べても遜色ないフックアップ率です。むしろ、止めても浮くので、食わせるタイミングを与えやすい分、フックアップ率はより高いかもしれません。
フックのセッティング位置はワッカーやホンカーよりも緩く、フックポイントも後方にズラしてフックが180度ひっくり返りやすくしています。ワッカーのようにヘビーカバーの奥の奥に撃ち込むような釣りではないので、ウィードレス性よりもフックアップ率を優先させました。テールは立ち上がり良く、いかにスローに巻いても回転するよう、飛沫と音のバランスを見ながら、テールの角度や大きさの調整を繰り返しました。
もちろん、それでもスプリンカーは中空フロッグルアーです。誰でも、どんなタックルでも簡単にフッキングが決まるわけではありません。PEラインは絶対ですし、ロッドはやや長め、やや柔らかめをオススメします。個人的には昨年テストした中では、レジットデザインのWSC72Mが使いやすかったです。

 

This is Sprinker その1


テッケルから新作フロッグ”Sprinker(スプリンカー)”をリリースします。発売は5月末から6月初旬を予定しています。全国のテッケル取り扱い店様には発注書を案内していますので、早いところでは4月20日には予約を開始すると思います。
テッケルの製品は常に在庫するようにして、ほしいときに買えってもらえるよう努めてきましたが、今回のスプリンカーはアメリカで予想通りの大反響で、初回分は十分な在庫が日本向けに確保できない可能性があります。そんなわけで、確実に手に入れるには、予約を入れるか、発売後、なるべく早く手に入れるようお願いします。
さて、スプリンカーですが、シングルテールのニューボディで、シャッドテール状のソフトテールがローリングスイベルで接続されています。リトリーブすると、テールが回転し、スイムベイト系というよりはバジング系のカテゴリーに入るルアーです。
回転時の飛沫とソフトに水をたたくチョッパーサウンドが独特で、アメリカではワッパープロッパーのウィードレス版と表現されています。とにかく、使って楽しいルアーです。リトリーブしているだけで、ドキドキ、ワクワクさせる、バスフィッシングの楽しさを再認識させてくれる自信作となりました。
実釣可能な初期サンプルは、1年以上前にはありまして、昨年のキープキャストでは、実はボディだけは展示しておりました。ただ、テール部分の核心部分は、非公開とさせていただきましたが・・・。正直、最初にサンプルが上がってきて、テストしたときは、本当に鳥肌が立ったぐらいの感動でした。大げさじゃなく、これは大ヒット間違いないと確信しました。そこからは本当に身近な人にしか見せず、まさに極秘テストを繰り返し、サンプルの修正を繰り返し、ブラッシュアップを重ねて、ついにリリースできる運びとなりました。

噂のマネーベイト


ついに話題のチャター系ルアー、ジャック・ハンマーが発売されましたね。実は昨年、ブレット・ハイトがエリート第2戦で2位になった際に使っていたとレポートされてから、アメリカでは各方面で話題となり、複数のエリートプロやFLWツアープロたちから、送ってほしいというリクエストが舞い込んだものでした。ところが、いつまで経っても発売されない。いったいどうなっているんだと多くのメッセージやメールが来たものです。そして、あの試合からほぼ1年経って、ようやく待ちに待った発売となったわけです。
ジャック・ハンマーがなぜここまで話題となったのか。それはブレット・ハイトが公私ともに認めるアメリカNo.1のチャター系の使い手で、そのブレットがジャック・ハンマーの開発に協力したというからです。実はブレットは長年、フェニックス社のブレードジグを愛用していました。最初はシークレットだったのですが、もはや知らない人がいないぐらい有名になって、廃盤となったブレードジグがオークションで高値で取り引きされるまでになりました。ブレット自身は一生分のストックを保有していると語っていたほどです。それほどまでにブレードジグは一般的なチャター系とは何かが違うマネーベイトだったのです。
その違いが分かるブレットが、ついにブレードジグを超えるチャター系を作ったのです。そもそも、チャター系はアメリカではパテントの関係で、エバーグリーンはアメリカで販売できません。それでも、自身が欲しいために作ったのがジャック・ハンマーと聞かされたら、気にならないわけがありません。
来週にはクラシックに行くことになったので、買ってきてほしいというリクエストが次々と入ってきたので、ショップを回ったものの、少しタイミングを逸して、まとまった数を確保することができず、あちこちで通販するはめになりました。
そんなわけで、ボクも定番の3/8オンスを手に入れたので、さっそくパッケージから取り出してみました。「フック、デカっ!」が手に取った第一印象で、バルキーなトレーラー付けても良さそうですが、正直、根掛かり多発しそう。琵琶湖のようなウィードエリア向きな感じがしました。次に感じたのがヘッドの小ささ。「これタングステン?」って思うぐらいコンパクトで、一般的な3/8オンスのイメージより小さく感じます。そこで、フェニックス・ブレードジグ、愛用のアディの3/8ozのヘッドとウェイトを比べてみました。可能な限り誤差が出にくいように、スカートを取り除いて、アディはガードも抜いて比べてみました。
結果はジャック・ハンマーが11.0g、アディが12.4g、ブレードジグが12.7gという結果でした。ブレードの重さはそれほど変わらなそうですし、フックはジャック・ハンマーが一番重そうに見えるので、ヘッド単体でアディやブレードジグより1g以上軽いことになります。これは少し興味深いですね。一概には言えないかもしれませんが、ジャック・ハンマーの方が同じウェイト表示なら少しレンジが浅くなるんじゃないでしょうか。

 

 

 

got blowup?


got milk? って知っていますか? 直訳すると「ミルクある?」とか「ミルク飲んだ?」といったニュアンスですが、アメリカ人では知らない人はまずいない有名なキャッチコピーです。

1993年から今も続く、全米乳飲料加工業者連盟が展開する牛乳促進のキャンペーンで、ロックスター、映画スター、スポーツ選手といった有名セレブを起用し、ミルクを飲んだ後に唇の上に出来てしまうミルクの口髭を付けてポーズをとるオシャレな広告が常に話題となっています。

このgot milk?という誰もが知ってるコピーは、いろいろなグッズにも利用され、同じフォントを使ったパロディー物も無数に販売されています。ボクは以前からこのフォントを使ったパロディー版Tシャツを作りたいと思っていまして、このたび、got blowup?というコピーで、オリジナルのTシャツを作りました。

blowup(ブローアップ)とは、トップウォーターの水面バイトのことを意味します。よくアメリカ人と釣りの話をしていると、”I got three blowups on frog.” (フロッグで3発出たよ。)とか”I got a huge blowup on this.”(これにメチャすごいバイトしてきたよ。)みたいな使い方でよく耳にします。つまりgot blowup?とは、「バイトあった?」みたいなニュアンスだと思ってください。

このTシャツは今まで作ってきたドライ素材の釣り用というよりは、普段着としも着られるように、6.2オンスのコットン素材で作りました。もちろん、釣りで着ても面白いです。バスをフロッグで釣ってTシャツが写るように写真を撮ってSNSにあげると、アメリカ人ウケすること間違いなしです。

今回キープキャストで限定販売しますので、オシャレって感じてもらえた方はぜひ手に入れてください。

エリートシリーズの夢と現実


久々の更新です。2016年も残すところ、後数時間になりました。2016年の締めくくりには、ふさわしくない内容かもしれませんが、フェイスブックを通して興味深い記事を見つけたので、長文になりましたが、まとめてみました。

以前、このブログで元エリートプロのケヴィン・ショート(今年のバサーオールスタークラシックのバスキャットブースに来ていましたね)の興味深い記事を紹介させていただきました。

http://granbass-blog.teckellure.com/2016/03/24/2679

簡単に要約すると、エリートプロが1シーズンを戦うための単純な平均的最低限の経費(エントリーフィー、ガソリン代、宿泊代、食費、トラック代、保険代、フィッシングライセンス代等、ボート代とタックル&装備費は含まず)だけで68,000ドルも掛かり、2015年シーズンに賞金だけでこの経費をペイできたプロは、税金を引かれる前で上位39人、税金を引かれた後では上位12人しかいないというものです。つまり、出場選手の半数以上が、経費と賞金の収支で赤字というエリートプロの現実をリアルに紹介したこの記事は、大きな反響がありました。

華やかなアメリカのトップカテゴリーのトーナメントシーンですが、現実はかなり厳しそうです。特に下位の選手はエントリフィーすら回収できず、数百万円単位の赤字を出している計算になります。それでも毎年出場できるのはなぜか。もともとお金持ちや副業があるプロもいますが、多くはスポンサーによる金銭的援助に頼ることになります。仮に毎年出場できて、食いつなげたとしても、ポケットにお金は残りません。スポンサーを失えば、出場することができませんし、引退しても老後の蓄えはありません。正直言って、夢なんかありません。

そして、ケヴィン・ショートの続編記事がアップされました。2016年シーズンの総括として、かなり突っ込んだ内容になっています。

この記事によると、今シーズンのエリートシリーズの全選手へ支払った賞金総額(AOYやクラシック賞金を含む)は848万3500ドルで、その内訳は選手から徴収したエントリーフィーが522万4500ドルで61.58%、バスマスター側が工面した額が325万9000ドルで38.42%だったそうです。

さらに衝撃的な指摘が続きます。B.A.S.S.が今のエリートシリーズを始める前のTOP150ツアーの時代、エントリフィーは今のような高額ではなく、賞金額も今の半分ぐらいでした。2004年当時の全選手へ支払った賞金総額(AOYやクラシック賞金を含む)は507万9900ドルで、その内訳は選手から徴収したエントリーフィーが173万2500ドルで34.10%、バスマスター側が工面した額が334万7400ドルで65.89%だったそうです。

エリートシリーズが始まった2006年の場合、全選手へ支払った賞金総額(AOYやクラシック賞金を含む)は1,127万6350ドルで、その内訳は選手から徴収したエントリーフィーが583万ドルで51.70%、バスマスター側が工面した額が544万6350ドルで48.30%だったそうです。

この記事でケヴィン・ショートが指摘しているのは、エリートシリーズは賞金額が上がり、華やかで成功を収めているように見えても、現実は選手の負担割合が年々上がっているという点です。バスマスター側が支払った額は(といってもスポンサーから協賛金を集金している)2016年シーズンよりも2004年シーズンの方が多かったというのは驚きです。今シーズンで言えば、選手が獲得している賞金の約6割に当たる分が、選手たちが工面したエントリフィーを取り合っているにすぎません。

果たして、これが選手たちが本当に望んだプロフェッショナルトーナメントの姿だったんでしょうか? 極論を言えば、トップのエリートプロを支えているのは、毎年出場するだけで精一杯のその他大勢のエリートプロということになります。そして、バスマスターは確実にスポンサーの協賛金とメンバーシップの年会費で儲けているというわけです。

今年もバサクラ行きます その4


バサクラ会場では2日間、ハーツマリン様ブース内に常駐しまして、テッケルフロッグの色塗りイベントをやっております。色塗りは本当に楽しいですし、ぜひ体験していただきたいのですが、色塗り以外にも、フロッグの補修等もやっています。使い込んで、スカートが切れたり、溶けてしまったものや、ウェイトが取れてしまったものなどがあれば、ぜひ持って来てください。無料で補修させていただきます。毎年、歯形がいっぱい入ったフロッグを見せていただくのを個人的に非常に楽しみにしています。

また、当日は私も開発テストに1シーズン参加させていただいたレジットデザインのフロッグロッド、WSC65MH / WSC69MHを1本ずつ用意しております。購入を検討中の方がおられましたら、気軽に声をかけてください。フックを折ったテッケルフロッグで試投できるように準備しておきます。ただし、リールは右ハンドルしか用意しておりませんので、左ハンドルをお使いの方はPEラインを巻いたご自身のリールをご持参ください。

フロッグをうまく動かせない、アクションのさせ方がよく分からない、首振りさせているつもりなんだけど、これでいいのか見てほしい、という方がおられましたら、レクチャーもさせていただきます。ちょっとしたコツをつかむだけで、簡単に動かせるようになります。こういう体験は水辺のアウトドアイベントだからこそできる貴重なチャンスです。とにかく、遠慮なく声かけてください。

今年もバサクラ行きます その3


img_0709バサーオールスタークラシックでは、ハーツマリン様ブース内で、テッケルの通常アイテムも販売しています。テッケルは取り扱い店様が限られているので、近くのショップでは買えないという方もおられると思います。まだ使ったことがない、見たことすらない人もぜひ、試しに買ってみてはいかがでしょうか?

当日はテッケル商品を購入していただいた方には、もれなくオリジナルステッカーをプレゼントさせていただきます。

今年もバサクラ行きます その2


img_0703 毎年、楽しみにしているバサーオールスタークラシック。いよいよ来週となりました。私は今年もハーツマリン様のブース内で、カラーミーイベントをさせていただきます。

すでにイベント限定として、ポッパーチューンのワッカーを販売する予定であることをお知らせしましたが、さらに日本では販売していないブラックバードカラーのワッカーとホンカーを数量限定で販売させていただきます。こちらも普段はなかなか手に入らないカラーですので、ぜひこの機会に手に入れてください。