フロッグロッド開発の次なる課題は”フロッグを動かしやすく、1日やり続けても疲れない”ことです。
ボクのフロッグゲームでは、いかにピンで左右に首を何度も振らせられるかが命です。せっかく、アキュラシーがよくても、1回目からクイックに首を振らせられなければ、バイトチャンスは半減してしまいます。さらに首を振らせることができても、ブレイドラインを弾きすぎて水を切る音が大きいと、やはりバイトチャンスは減ってしまいます。
ボクの理想とするロッドは、スプラッシュを伴う強い首振り、高速に連続ターン、ロングポーズを伴うスローなピッチ、すべてで力を入れなくても緩急自在に180度ターンをさせることができるロッドです。その際、ブレイドラインが水を切る音を極力立てないのが重要です。そして、1日やり続けても疲れないことも大事です。
同じような硬さ、テーパーのロッドでも、ロッドの弾性のちょっとした違いで、フロッグの動かしやすさが大きく変わるということは、今回のテストで初めて興味深く実感することができました。
また、ロッドが長すぎると、ロッドティップが水面についてしまい正面では動かしにくくなりますが、短すぎてロッドティップから水面までの距離ができてしまうと、うまく小さな力でフロッグにダイレクトにアクションを伝えにくく、ラインが水を切る音が出やすくなってしまいます。例えば、同じロッドであっても、バスボートのフロントとバックでは、立ち位置の高さの違いでフロッグの動かしやすさが微妙に違ったりするものです。
リールシートの位置、ロッドグリップの長さ、グリップエンドの形や大きさも早いテンポでピッチングを繰り返すフロッグゲームでは重要な要素となります。
1日やり続けるには、バランスも大事ですが、ブランクは軽い方がベターです。ただ軽いだけのトルクのないブランクでは、安心して渾身の力でフッキングを入れることができません。アタリを感じ取る釣りではないので、ブランクに感度は必要ありません。
60cmクラスのバスがヒットしても、主導権を与えることなく強引にやりとりできる安心感と軽さの両立が今回のロッド開発の大きなテーマの一つでもあります。
理想のフロッグロッド その3
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