日別アーカイブ: 2013年1月31日

テレスコピックの復権を


 最近、テレスコピック仕様のロッドがすっかり減ってしまったような気がします。特に長いフリッピングロッドは絶対にテレスコピックが便利だと思うのですが、「メーカーの開発担当者って本当に釣りしているんだろうか?」って思ってしまいます。
 特にパンチング用などの7フィート11インチクラスの超ロングロッドまでが、アメリカではワンピースがすっかり主流になっていますし、日本でもグリップ脱着が主流?になっているような気がします。
 ワンピースだと車に入れるのもたいへんだし、マンションやホテルのエレベーターに乗る際に折りそうになるし、部屋の天井にだってつっかえます。ボートのストレージなんて、20フィートクラスでないと入らないし、とにかく不便です。
 だからといって脱着タイプは、リグったままにするとワンピースと結局同じだし、脱着すると、グリップがどこか行ったりして困るし、同じブランドのロッドが複数あると、どれとどれがセットなのか分かりづらいこともあります。ありがたいのは飛行機に乗るときぐらいです。
 その点、テレスコピックは優秀です。リグったままでも移動が楽だし、小さなボートのストレージにだって入ります。バット部分が太くて安心感もあります。困ることなんて、隙間にゴミや水が入ったときに抜けにくいぐらいです。
 特に海外に釣りに行く人間にとっては、ロッドの仕舞寸法は非常に大事な問題です。例えば、ボクがよく使うユナイテッド航空は、3辺(縦、横、高)の合計が292cm以内に収まっていれば無料で預けられますが、太めのロッドケースの場合、縦、横の合計だけで、50cmぐらいはカウントされてしまいますし、ロッドケースの前後の遊びも加味すると、実質7フィートがいいところです。さらに旅程にアメリカ国内線のユナイテッドエクスプレス運航便が含まれている場合、長さが203cmを超えると預けることすら拒否されてしまいます。203cmに納めようとすると、6フィート6インチでもかなり厳しいです。
 それでなくてもロッドケースは短く収まるほど破損等のトラブルに遭う確率は低くなるので、テレスコピックのロッドは本当にありがたいです。まあ、世の中でロッドケースを持って飛行機に乗る人がどれだけいるかと聞かれると困ってしまいますが、そんな少数派の意見にも耳を傾けてほしいものです。

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