年別アーカイブ: 2011年

適当に作りました


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 今回のアラバマリグ騒動で、今まで聞いたこともなかったメーカーも我先にとコピー合戦に参戦中です。今回のハヴォックルアーズのAリグはバークレーのハヴォックとは無関係です。アラバマリグはFLWのサイトでは度々略してAリグと呼ばれることがあったのですが、その名前を頂いちゃいましたって感じです。

Arig_skirted_shad_head  ヘッドにスカートを巻いたバージョンもあって、オリジナル性を主張していますが、ヘッドの先にペラを付けるのと変わらないレベル。なんせスイベルにスナップがこれでもかってぐらいの安物です。このスナップの強度だと、デカイのが掛かると確実に伸ばされてしまいます。そんな適当な作りでも、価格は19.99ドルと強気の設定です。

最後のRC


P1030889  バサクラ会場のラッキークラフトブースで限定カラーのRC1.5を手に入れました。2色あったんですが、あくまで実釣向きのカラーの”ミツオマッディータイガー”をチョイス。メタリックなベースのホットタイガーで、マッディーだけでなく、いろいろな水色で使えそうです。限定色だけに思い切って3つ購入しました。
 このルアーはまだRC1.5の名が入っていますが、これがRCとしては最後のカラーになるでしょうか? 今後は名を変えて、名作は引き継がれていくわけですが・・・。

アラバマR&D


 今回、バサクラ出場のために帰国していたエリートプロの桐山孝太郎さんもアラバマR&Dというブランド?を立ち上げ、アラバマリグ系を販売する計画があるみたいです。
 桐山さんの代わりにそのプロトをバサクラ会場でキャストしてデモンストレーションしていた方がおられたので、プロトを見せていただき写真を撮らせていただきました。そのデモンストレーターの方は、興味を持って近づいてくる方には1人1人、丁寧に説明をされていましたが、着水音が実は非常に大事な要素なんだそうです。
 実はアラバマ在住の桐山さんはこのブームが起こる何ヶ月も前から、アラバマリグを知っていたそうです。そんな桐山さんはエリート戦で使えるアラバマリグ系を作ろうと決意し、自身の経験を詰め込んだプロトは、何度も修正を繰り返しながら、ようやく完成形に近づいたそうです。
 そんな桐山さんのアラバマリグ系ですが、桐山さん自身がバサクラのウェイインステージで、アラバマR&Dについてかなり熱く語っていましたが、日本でも早ければ年内には手に入るかもしれないということでした。値段等の詳しいことは不明ですが、アラバマリグ騒動は、国内でもますますヒートアップしそうです。

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スパークリグ?


 バサクラ会場でもアラバマリグは大きな話題でした。あちこちでアラバマという単語を耳にしました。そして、メガバスのブースでは、早くもプロトのスパークリグが展示されていました。まあ、オカシラヘッドにスーパースピンドルを販売しているメガバスには、アラバマリグ系を販売する資格があるというわけです。昔からのメガバスファンはどう感じるでしょうか? 個人的にはメガバスらしくない気がしますが・・・。

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アラバマリグから何を学ぶ? 自作編 その4


 サンビキリグ1号のロワーアーム部に、スイベルを介せずにジグヘッドを直に連結させて、このジグヘッドを重めにして重心を取れば、リグの上下がハッキリする上、ロワーアームのジグヘッドは常にフックポイントを上向きに保つので、根掛かりを軽減する効果もあります。これがサンビキリグ1号・改です。ただし、サンビキリグ1号・改はロワーアーム部のジグヘッドを交換することができませんので、自作派向きです。
 サンビキリグ1号・改の作り方は下記に紹介しますが、省略している部分は、http://granbass-blog.teckellure.com/2011/11/post_697c.html”>ココを参照ください。
①ステンレスワイヤーシャフトの真ん中の位置でラジオペンチの先を使って直角にコの字に曲げ、さらに写真のように鈍角にくの字に曲げる。両方の角度は同じにする。

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②ペンチでコの字の両角に均等に力を加えると、角が取れて丸くなる。

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③ジグヘッドを通してから、ダルマクリップを通して、ニッパーで挟み込んでしっかり止める。

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④2本束ねたワイヤーを曲げてRベンドを作る。作り方はラジオペンチの先を使って、直角に曲げた後、ペンチで角を均等につぶすと丸く仕上がる。

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⑤ダルマクリップを通して、ニッパーでしっかり止める。2本のワイヤーの長さが同じなるようにカットして、V字状に開く。先端を丸く閉じ、ローリングスイベルを通してからダルマクリップで止める。

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⑦スイベルにスナップを付けて完成。

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アラバマリグ騒動 サードステージ


 11月15日、アラバマリグを販売するスリック・ルアーズ社はホームページ上でプレスリリースを発表しました。その内容は、多くの人がなんとなく予想したとおり、マンズ・ベイト・カンパニーがアラバマリグの独占販売ライセンスを取得したというものです。アラバマリグ騒動は早くも第3ステージに突入です。
 マンズといえば、ポール・アライアスの長年のメインスポンサーでもあり、今回の騒動ではもっとも普通な流れといえるでしょう。実際にはどれくらいの金額提示があったのか、興味深いところです。
 これで、今後はマンズから”本物”のアラバマリグが発売されることになります。果たして、大量生産モデルもやはり25ドルもするんでしょうか? 今後はマンズが他のコピー商品に対して、どんなアクションを起こすかも注目です。

アラバマリグから何を学ぶ? 自作編 その3


 前回、http://granbass-blog.teckellure.com/2011/11/post_697c.html”>クアトロリグの作り方を紹介しましたが、バックシーター(ノンボーター)視点で見るとスイムベイトは4個でも多すぎです。根掛かりも多い上、不便がいっぱいです。そして、何よりもスマートさに欠けます。そこで、http://granbass-blog.teckellure.com/2011/11/post_dbac.html”>ボクが行き着いたのがサンビキリグだと以前紹介しましたが、サンビキリグにもいろいろなタイプがあり、現在進行形で進化しています。まずはサンビキリグ1号を紹介します。
 サンビキリグ1号の原型はツインアームのスピナーベイトです。ツインアームのブレードの代わりにスイムベイトが付いたと思えば、それほど違和感がないのではないしょうか? アラバマリグに比べると、随分コンパクトになりますから、不便さも少しは解消できます。ほとんどスピナーベイトを投げるような感覚で使えます。
 ロワーアームとツインアームの角度や長さを同じにして、それぞれにスイベルを介してジグヘッドのサイズやスイムベイトのサイズも均一にして使う方法が基本ですが、ロワーアームには重めのジグヘッドや大きめのスイムベイトを付け、ツインアームには軽めのジグヘッド(またはノーシンカーオフセット)や小さめのスイムベイトを付け、2匹のコアユをハスが追うようなイメージで使うことも可能です。ロワーアームとツインアームの長さを変えたりして、意図的にロワーアーム部のスイムベイトに食わせるような工夫をすれば、ツインアーム部はフックがなくてもいいかもしれません。もちろん、100%ロワーアームのスイムベイトにバイトするとは限りませんが・・・。

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プレミアもの


 アメリカでは300ドルで取引されたとも言われる本物のアラバマリグです。手に入れたわけでなく、見せてもらいました。思ったより小さい感じです。ワイヤーがステンレスじゃないのか、色が付いています。残念ながら、曲げさせてはもらえませんでした。

 重さは全体で約13g。ほとんど、ワイヤーとスイベルの重さって感じです。ヘッドは発泡樹脂っぽい感じでした。
 アラバマの田舎のオジサンは「これはイケル」とひらめいて、コツコツと手作りし、まさにグッドタイミングでFLWの2試合が開催され、地道なプロモーション活動も手伝って、空前の大ブームを引き起こしたわけですが、詰めが甘いというか、結局は生産キャパの問題で、需要に供給が追いつかず、ハイエナのようなパクリメーカーの餌食になってしまいました。まさか太平洋を越えて日本人の手にまで渡り、今や日本でもブームになっているなんて想像すらしなかったでしょうね。

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アラバマリグの大事なキモ


 http://granbass-blog.teckellure.com/2011/11/post_697c.html”>クアトロリグの作り方を紹介したところ、数人から「ヘッドは要らないの?」、「テキサス用のシンカーを使えばいいのか?」と聞かれました。
 シンカーは不要です。すでにアメリカではいくつかのメーカーがパクリ商品をリリースし始めていますし、ebayでも多くの手作り品が出品されていますが、鉛等の重いヘッドになっているものをよく見かけます。これは明らかに、本物を見ずに、しかもまともに実釣テストをせずに慌ててコピーを作った証しみたいなものです。または、よほど釣りのセンスがないか・・・。
 本物のアラバマリグにはヘッドが付いていますが、これは鉛ではありません。樹脂か何かの軽い素材でできています。これが”キャスタブル”アンブレラリグの非常に重要なポイントです。ヘッドに重いシンカーが付いていると、キャスト時、シンカーを先頭にして、5本のスイムベイトとラインが重なって飛んでしまいます。また、着水後もシンカーを先頭にして、5本のスイムベイトが引っ張られる形で沈んでいくので、どうしても5本のうちの一本のフックがラインを拾ってしまい、ライントラブルを起こしてしまいます。これではキャスタブルとは言えません。本物のアラバマリグは軽いヘッドのおかげで、飛行中も沈降中もジグヘッドが先行になるので、ライントラブルが起きにくいのです。
 つまり、アラバマリグ風を自作するなら、鉛などのシンカーは不要です。深く沈めたいときは、重いジグヘッドを使うのが正解です。また、ライントラブルを防ぐなら、発泡の中通し玉ウキをシンカーストッパー等で止めて使うといいと思います。カラーが目立ちすぎて気になるなら、マジックペンで黒に塗るといいでしょう。

アラバマリグの問題点


 アラバマリグ風がいよいよ本格的に日本でも流行しそうな気配が出てきました。釣り業界が盛り上がっているところに水を差すようですが、お節介なボクが心配するのは根掛かりの問題です。
 アラバマリグって、アームを自分で広げたりして使うので、基本的にリグに絶対の上下がありません。つまり、アームは回転して、どの角度になってもいいように、先端にはスイベル付きのスナップを介してルアーをセットします。ジグヘッドは自発的にフックポイントを上向きにして泳いでくれますが、ヘッドが障害物等に当たった際にはフックが倒れたりするので、スピナーベイトのようには障害物をかわしてくれません。
 スイベル付きのスナップは魚が掛かった際にはバレにくい効果もありますが、根掛かりした際にはこれが邪魔で外れにくいです。それでも外そうとして張ったり緩めたりしていると、他のフックまで掛かってしまい蟻地獄です。ルアーリトリーバーを使っても、アームの長さが邪魔で、うまく外れにくいです。
 ラインを切ってしまって、アラバマリグ風を湖底に残してしまうと、さらに将来の道連れが増えてしまいたいへんです。琵琶湖の魚礁などがスイムベイトのクリスマスツリーのようになってしまう事態は避けたいところです。ラインは太めにして最悪でもフックが伸びて回収できるような心遣いが必要だと思います。
 また、アーム自体を真っ直ぐに広げるのではなく、写真のように内向きにベンドカーブさせて、アーム自体がガードの役割をするように工夫するのもアリだと思います。 写真は昨日紹介したhttp://granbass-blog.teckellure.com/2011/11/post_697c.html”>クアトロリグです。

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