年別アーカイブ: 2011年

ピカソも参戦表明


Picassoalabamarig  今回の騒動ほど、アメリカのメーカーの動きが早かったことはかつてありません。アラバマリグがベールを脱いで、まだ1カ月も経っていませんが、次々とウチもオレもと発売前からコピー合戦の参戦表明をしています。ピカソルアーもトップページでスクールEリグをカミングスーンと紹介しています。各メーカーの慌てっぷりが目に浮かびます。

急げ、負けるな、早い者勝ち


Good20copy20of20rig  先日、スウォーミングホーネットのアラバマリグ風を紹介しましたが、今度はパワータックルがアラバマリグ風をさっそくパクって出荷を開始したみたいです。その名はゲット・エム・ゴーイング・リグ。価格は24.99ドル。こんな物が25ドルで売れたら、そりゃあ、ウハウハです。
 金の匂いがすると、ほんとみんな行動が素早いですね。でも、みんなテストすらまともにしていないんでしょうね。

アラバマリグから何を学ぶ? 自作編 その2


P1030770  サンビキリグを紹介する前に、まずは一番簡単なクアトロリグの作り方を紹介します。5本リグを作るのは少し面倒ですが、4本なら、誰でも簡単に特別な道具無しで作れます。5本よりは集魚力は劣るかもしれませんが、個人的には3本の方がいいと思っているぐらいなので、4本以上の不便さ体感するにはピッタリでしょう。この不便を味わった人は、サンビキリグの使いやすさを実感できると思います。
P1030767  用意するのはステンレスバネ線の0.8mm、ダルマクリップのSサイズ(ヤマシタ製、タチウオコーナーやイシダイコーナーに売ってます)、ローリングスイベル(サイズは5番くらいが適当)、強度のありそうなスナップ(写真はデコイのエッグスナップを使用していますが、これではジグヘッドが装着できないことが判明)。全て釣具屋さんで揃います。釣具店でスナップ付きのローリングスイベルが売ってますが、スナップが弱くて伸ばされてします。自分で自作した方が無難です。ボールベアリングスイベルはスプリットリングが伸ばされやすく、強度的に不安です。特に回転性能を求める訳ではないので、強度的に安心で、ピカピカ光らないローリングスイベルがオススメです。
 必要な道具はラジオペンチ、ニッパー、ペンチの3つがあればOKです。所要時間はテレビを見ながら30分もあれば、1つは作れます。
①ステンレス線を2本、それぞれ真ん中の位置で写真のようにラジオペンチの先と親指を使って、直角に凸に曲げる。このとき、2本の凸のサイズが同じになるように注意

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②2本のワイヤーの片方だけ、写真のようにダルマクリップを通して、ニッパーで軽く挟み込んで仮止めしておく。

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③ペンチを使って、凸に曲げたワイヤーの角を2つ均等に力が掛かるように押さえ込むと、角が取れてΩ状になる。
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④ローリングスイベルを通して、もう一方もダルマクリップを通して閉じる。ニッパーでダルマクリップを挟み込んでしっかり止める。

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⑤ワイヤーアーム4本を均等に根本から曲げ広げる(これは釣り場でしてもOK)。

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⑥ワイヤーアーム4本が同じ長さになるようにカットする。

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⑦ワイヤーアームにダルマクリップを通してから、ラジオペンチの先と親指を使って写真のようにR状に曲げる。ダルマクリップを通し忘れることが多いので、先に通して、セロテープ等で止めておくとよい。

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⑨ペンチを使って、ワイヤーの直角の角を2つ均等に力が掛かるように押さえ込む。角が取れて丸く仕上がる。ローリングスイベルを通してからダルマクリップを通して、余った端をカットする。ニッパーでダルマクリップを挟み込んでしっかり止める。

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⑪スイベルにスナップを装着して完成(補足:写真はデコイのエッグスナップですが、よほど大きなアイの付いたジグヘッドでなければ、装着できないことが判明しました。エバーグリーンのスナップが良さそうです)

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アラバマリグから何を学ぶ? 自作編 その1


 あれから、いろいろ作ってみました。作っているうちに次のアイデアが浮かんで、また作るを繰り返し、やり始めると寝られないほどです。買ってきた材料を使い切って、ようやく就寝タイムです。昔、スピナーベイトやラバージグを自作したり、ワームのハンドポアを覚えた頃のような懐かしい感覚です。
 スイムテストもいろいろ試し、分かったこともありました。この点は今は触れません。いろいろな追随メーカーがどんな物を出すか、お手並み拝見です。
 そして、ボクなりに出した結論は、ルアーは3個までならギリギリセーフ。もちろん、数は多い方がよりベイトの群れっぽくていいですが、その分、いろいろ面倒なことが起こります。アピール力とその他の不便を天秤に掛け、さらにスマートさも追求して出した結論が3個というわけです。具体的な面倒とは、アームやルアーの数が増えるほど①抵抗が大きく、飛距離が落ちる、②ゴミを拾いやすく、根掛かりも多くなる、③ボートでの移動時に邪魔、収納が不便(バックシーターのボクには特に大問題)、④ルアー同士の絡みやライントラブルが多くなる、⑤キャッチしたバスへのダメージが大きくなる可能性がある、⑥フックを外す際のトラブルが多くなる、⑦キャスト時に同船者に危険が及ぶ可能性がある 等々が挙げられます。
 もちろん、5個を否定するつもりはありませんが、3個までならテネシー州やカリフォルニア州のレギュレーションでも問題ありません。3匹のベイトが泳ぐので、サビキリグと引っかけて、サンビキリグと呼ぶことにしました。サンビキリグは1号、2号、3号・・・といろいろありますが、作り方も含めて、少しずつ紹介していこうと思います。

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アラバマリグ騒動 セカンドステージ


Sworminghornetswarm  http://granbass-blog.teckellure.com/2011/10/post_a590.html”>アラバマリグ旋風はアメリカだけでなく、日本でも大きな話題になっています。今やアメリカではオリジナルのアラバマリグはebayで100ドルを超え、多くのメーカー、個人がこぞってコピー商品を売り出しています。日本でもいくつかのメーカーがコピー競争に参戦を表明しているようです。
 ただし、これらをアラバマリグと呼ぶわけにはいきません。なんせ、アラバマリグは商標登録されたものですから、訴えられては困ります。遠慮気味にアラバマリグ・スタイルまたはタイプ(日本的に言うとアラバマリグ風やアラバマリグ系)と呼んだり、「こんなものは昔からあったぞ」と言わんばかりに開き直って、キャスタブル・アンブレラリグと呼んだりしています。チャターベイトで喩えるなら、チャター系と呼ぶか、ブレイド(ブレイデッド)ジグやバイブレータージグと呼ぶかの違いでしょうか。
 それなりに名の知れたメーカーの中で、コピー競争の一等賞に輝いたのはスウォーミング・ホーネットでした。正確にはフライイングというべきでしょうか。その名はスワーム。まだ発売されたわけではないですが、一部の有名オンラインショップでは、プレオーダーの受付を開始しています。

 赤信号みんなで渡れば怖くない。今後は次々とコピー商品が出てくるんでしょうね。

アラバマリグから何を学ぶ? その3


 アラバマリグが相変わらずの大きな話題です。ボクは心情的には否定派ですが、どこからがOKでどこからがNGなのかの境界線が見いだせないで苦しんでいます。
 否定派の意見もさまざまです。「あんなもんで釣って楽しいんかい?」ボクも同感です。ボクが少年時代に憧れたバスフィッシングの姿ではありません。スマートさのかけらもない(コンセプトは認めますが・・・)上、バスをヒットさせてからもファイトが面白くないでしょう。ただ、トーナメントは楽しさを追求する場ではなく、あくまで釣果&賞金がすべての世界です。そもそも、トーナメンターにこの論点は無意味といえます。
 一方、楽しさ云々を論点にするなら、個人的にはサイトフィッシングだってNGです。これはあくまでボク個人の価値観なので、人に押しつける気はありませんが、サイトフィッシングでバスを釣るぐらいなら、アラバマリグの方がよっぽどワクワクする釣りだと思います。
 「5個もルアーぶら下げたら反則やろ!」ボクも同感です。ただ、何個ならOKで何個ならNGなのかボクには分かりません。個人的にはフロントランナーやダブルフルークはOKですし、楽しい釣りだと思います。でも、中にはフロントランナーもNGだという人もいるでしょう。2個ならOKで5個ならNGなのか? ならば3個、4個ならどうなのか・・・。日本のトーナメントは2個でもダメなので、境界がハッキリしていますが、アメリカのトーナメントはあいまいです。ただ、一方でアメリカは州ごとにレギュレーションがしっかり定められていて、トーナメントでは州のレギュレーションに準ずる形となりますが、日本は無法地帯です。つまり、10本だろうが20本だろうが、はえ縄状態のドロップショットでバスを釣っても、罰金を取られることもありません。また、テネシー州のレギュレーションにあったように、5個ぶら下げてもフックは1本ならOKなのか・・・。
 結局はアラバマリグのあまりにも不細工な仕掛けに拒絶反応が出ているだけで、もっとスマートなリグなら、5個ルアーがあっても抵抗なく受け入れてしまうのかもしれません。アラバマリグばかりが主役となって、そこに装着されたワームが脇役になっている点も気に入りません。ポール・アライアスなんて、数種のスイムベイトをごちゃ混ぜに使っていたぐらいです。同じ5つ泳がすにしても、全てを並列にするのではなく、食わせるのはこのワームという具合に、優劣があれば、少しは抵抗感がなくなると思うのですが・・・。

アラバマリグから何を学ぶ? その2


 ポール・アライアスがアラバマリグで持ち込んだ100ポンドオーバー(4日間)は、この時期のガンターズヴィルでは驚愕のウェイトでした。同じくガンターズヴィル戦で7位でフィニッシュしたジェイ・イェラスがアラバマリグを使用したのはトーナメント3日目になってからだったそうです。この日、ジェイは自身のベストエリアで単体のスイムベイトをキャストして、約11ポンドのリミットメイクをした後、アラバマリグを初めて試し、21ポンド8オンスまでウェイトを伸ばしたとコメントしています。つまり、アラバマリグは今までそこにいても口を使わなかったバスにスイッチを入れ、バイトに持ち込む何か(アメリカではトリガーと呼んだりします)があるということになります。
 あんな不細工な巨大な傘の骨のようなリグがルアーの真ん前にあっても賢いはずのバスが食ってしまうわけですから、バスにはワイヤーなんか見えていないということになります。または、見えていても気にならないほどのバスを本気にさせて盲目にバイトさせてしまう何かがあるということになります。
 つまり、バスはスクールするベイトをより本物のエサと認識する習性または本能があるということでしょうか? 実際、自然界ではエサとなるベイトが1匹で泳いでいる状況ってあまり見かけませんし、バスにとってもそんな”独りぼっち君”に出くわすチャンスって多くないのではないでしょうか? つまり、バスにとってベイトとは”群れで泳いでいるもの”という刷り込みがされているなら、単体で泳ぐルアーには違和感があるのかもしれません。
 アラバマリグはリアクション系の釣りではなく、見せて食わせる釣りだと思います。つまり、遠くからでもバスがルアーに気が付いて、バスからルアーに近づいてきてもらわなくてはいけません。単体のスイムベイトよりも複数のスイムベイトの方が水を攪拌する波動が大きいわけですから、遠くのバスにも気が付いてもらいやすいとも言えるでしょう。ただ、ビッグベイトが登場した頃は、ファーストインパクトのおかげで多くのバスが浮いてきたように、アラバマリグもファーストインパクトで釣れているだけで、アピール度が大きい分、みんなが使うと、あっという間にスレてしまうかもしれません。

アラバマリグから何を学ぶ? その1


P1030624  アラバマリグに関する話題が続きますが、決して煽っているつもりはありません。この話題を続ける上で、1つ誤解している人がけっこういるみたいなので、ここで確認させていただきます。アラバマリグはYou Tubeの映像がセンセーショナルなために、複数のバスを同時に釣るリグだと思っている人がいるみたいですが、一度に2匹、3匹釣れることもあるというだけで、それを意図して考えられたリグでありません(たぶん)。実際、今回の2週連続の試合でも、ほとんどのアングラーが1匹ずつキャッチしたはずです。

 もう一つ、今回、アメリカではアラバマリグが2週連続でトーナメントの上位を独占する結果となりましたが、アラバマリグが全米のどこの釣り場でもいつでも有効な仕掛けだというわけではないと思います。今回のレイク・ガンターズヴィルとケンタッキーレイクは、同じ水域の釣り場であり、ベイトの種類や釣り場の環境、バスの習性が似ていることも忘れてはいけません。
 個人的にはアラバマリグの今回の一連の騒動には否定的な立場です。実際、アメリカでもネット上では否定的な意見の方が多いように思います。
 ただ、禁断の扉とも言えるアラバマリグの威力が本物であることは否定できません。今まで見たことも使ったこともなかった人たちが、手にしたその日からビッグウェイトをバンバン持ち込み、トーナメントで上位を独占していくわけですから、アラバマリグを持っていない人や否定派はたまったものではありません。正直、今までのバスフィッシングって、何だったの?って気すらします。
 とにかく、釣り人なら一度試してみたい、その威力がどれほどのものかを体感してみたいと思うのが普通だと思います。手に入らないのなら、作ってしまおうという人たちも続出しているようですが、まんまコピーの猿マネは面白くありません。アラバマリグがボク達に何を教えてくれたのかを考えなければなりません。

禁断のリグ、その時系列


 アラバマリグの勢いはアメリカでは日本で思っている以上の大旋風です。その威力は禁断と呼べるレベルです。すでにeBayではオリジナルが100ドルを超える勢いで、数多くの人が自作したアラバマリグもどきを出品する異常事態となっています。まだ、アラバマリグを知らない、または初めて聞いたと言う人のために、アラバマリグ騒動を時系列にしてまとめてみました。

10月20日
 FLWツアーオープン(レイク・ガンターズヴィル)初日。ポール・アライアスが秘密のルアー?で26ポンドのビッグウェイトを持ち込みトップに立つ
10月21日
 FLWツアーオープン(レイク・ガンターズヴィル)2日目。ポール・アライアスが初日を上回る29ポンド3オンスという脅威のウェイトを持ち込む。FLWのサイト上でポール・アライアスがアラバマリグを使用していると紹介。写真も公開される。また、2位に立ったボブ・バールもアラバマリグを使用していることが紹介される
10月22日
 FLWツアーオープン(レイク・ガンターズヴィル)3日目。ポール・アライアスは24ポンド超えで、トップを維持。トップ10カットした選手の内上位5人がアラバマリグを使用したことが紹介される。この日、ポール・アライアスとペアを組んだケイシー・マーティンがアラバマリグを使用して20ポンド超えを持ち込み、コアングラー部門で優勝。コアングラー部門で2位となった選手もアラバマリグで19ポンド8オンスを持ち込む。
10月23日
 FLWツアーオープン(レイク・ガンターズヴィル)決勝。ポール・アライアスは圧巻の100ポンド超えで優勝。トップ10カットした選手全員がこの日、少なからずアラバマリグを使用したことが紹介される。また、FLWのサイト上ではポール・アライアスの釣っている様子が動画で配信される
10月24日
 アラバマリグのメーカーには電話やオンラインでの注文が殺到。ソールドアウト、入手困難状態に。
10月25日
 FLWはアラバマリグに関するルール上の確認をウェブサイトで発表。エバースタート・チャンピオンシップに出場する全員にメールでテネシー州のレギュレーションによる注意点を通達。
10月26日
 B.A.S.S.のサイト上でもアラバマリグがHottest technique in years!というタイトルで記事として紹介される。ガンターズヴィル試合前、アラバマリグのウェブサイトのアクセスカウンターは約8000だったのが、10万を超える。エバースタート・チャンピオンシップが開催されるケンタッキーレイクの会場では、アラバマリグの現場販売が行われ、選手が長蛇の列を作って買い求める
10月27日
 エバースタート・チャンピオンシップ(ケンタッキー・レイク)初日。トップのウェイトのコーリー・ジョンストンがアラバマリグを使用。その他、3位、4位タイの選手がアラバマリグを使用。FLWのサイトではAlabama rig mania hits a fevered pitch というタイトルの記事がアップされる
10月28日
 エバースタート・チャンピオンシップ(ケンタッキー・レイク)2日目。トップに立ったレンデル・マーティンもアラバマリグでバスをキャッチしたとコメント。
10月29日
 エバースタート・チャンピオンシップ(ケンタッキー・レイク)3日目。コアングラー部門で優勝、3位の選手がアラバマリグをメインに使用。プロ部門でトップに立ったジェフ・ヒッパートはアラバマリグをメインに使用とコメント。ジェフ・ヒッパートは26日の現地即売で購入したものを使用、トーナメント初日の朝、ぶっつけ本番の第3投目でファーストキーパーをキャッチしたともコメント。その他、3位、4位、5位の選手がアラバマリグを使用。アラバマリグのウェブサイトのアクセスカウンターが16万を超える。
10月30日
 エバースタート・チャンピオンシップ(ケンタッキー・レイク)決勝。前日3位だったダン・モアヘッドが逆転優勝。ダン・モアヘッドは4日間アラバマリグをメインに使用。その他、2位、4位、5位の選手がアラバマリグをメインに使用

エバースタート・チャンピオンシップ(ケンタッキー・レイク) 3日目結果


1 JEFF HIPPERT        14-14(5) 15-00(5) 15-10(5) 45-08(15)
2 LENDELL MARTIN JR  17-11(5) 16-13(5) 9-01(4) 43-09(14)
3 DAN MOREHEAD     15-03(5) 12-12(5) 14-00(5)  41-05(15)
4 KOBY KREIGER      12-11(5) 15-11(5) 12-10(5)  41-00(15)
5 JIM TUTT                12-06(5) 14-05(5) 14-03(5) 40-14(15)
6 JESS CARABALLO   12-09(5) 18-05(5) 9-00(3) 39-14(13)
7 CHAD PROUGH      13-07(5) 13-00(5) 13-02(5) 39-09(15)
8 TODD CASTLEDINE   13-05(5) 13-02(5) 13-01(5) 39-08(15)
9 BRAD KNIGHT        11-08(5) 15-03(5) 12-10(5)  39-05(15)
10 MIKE MCDONALD   12-04(5) 14-07(5) 12-02(5)  38-13(15)
http://www.flwoutdoors.com/bassfishing/afs/tournament/2011/6584/kentucky-lake-paris-landing-professional-results/?dpl=1&all=1&sr=1&rpp=50&&sort=pl