ついに発売されたDフロッグ。昨年、ウッチーガイドで何度もビッグバイトを見せられてきたので、さっそく購入しました。ベリーに沿った形状の専用デザインフックのおかげで、スキッピングしてもボディーが凹みにくく、水面を滑りやすくなっています。これで、オーバーハングの下にバシバシをスキッピングしたいです。
このDフロッグの特徴はベリー部のダブルフックの進入口から水が入るのを防ぐために、ボディーが2層構造になっている点ですが、完成度が高すぎて、ボディーの気密性が高くパンパンの風船状態となっています。つまり、ボディを凹ませようとすると、かなりの力が必要で、一度凹むと戻りが非常に悪いです。
つまり、フロッグ自体を文字通り噛む雷魚ならフッキングはできるでしょうが、フロッグを丸呑みするバスの場合、フッキング時にすっぽ抜けやすいと思われます。また、水が入りにくい半面、入ってしまった水を抜くのが困難となってしまいます。
そこでベントニードルを使って、先をライターであぶり、フロッグのお尻にベントホールを空けてみました。これで、ボディーは凹みやすく、水も抜けやすくなります。お尻に穴が空いても、ノーズ部分から空気が抜けなければ、水は入ってきません。
昨日、琵琶湖でさっそく試してきましたが、いいアクションしてました。あとは釣るだけです。
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ヘビダンのインディケーター
先日、紹介したダイソーの蛍光オレンジのラベルシールの使い方の一例です。ボクはベイトタックルでのドロップショットが得意というか、奥の手として使います。カリフォルニアデルタでド定番のアシ際シャローをロボワームのストレートで釣るスタイルです。日本でいうなら、ヘビダンっていうやつです。
この釣りは日本でやる人が少ないおかげもあって、本当によく釣れます。ただ、この釣りの最大の欠点は、リグの回収中に毎回クルクル回ってしまうので、ラインがめちゃくちゃにヨレてしまうことです。最近はこのヨレを防ぐために、スイベル付き専用フックが売り出されたりしていますが、正直ボクの好みじゃありません。フックが折れ曲がらないのでフッキングが悪いうえに、アシのすり抜けも悪いです。トロロなどのゴミが絡むと取り除くのも面倒です。
最近は、ドロップショットのリグの上に小さなローリングスイベルを付けて糸ヨレを解消する方法が定番になりつつあるように思います。ボクも2年ほど前からスイベルを使うようになって、糸ヨレのイライラから解消されました。
ただ、スイベルを使うと、別の問題が発生します。フックから近い位置にスイベルを付けると、気分的にラインの強度が心配ですし、スイベルの存在が原因でバスの食いが悪そうな気もします。反対にフックからスイベルの距離が長いと、スイベルがトップガイドに当たるまでラインを巻き込んでロッドを降りそうになったり、ガイドを傷つけそうになります。軽い小さなスイベルを使いたいので、非常に見えにくいから、ついついやってしまいます。
そこで考えたのがインディケーター(目印)を付ける方法です。カラーラベルシールを細く切って、ラインに挟み込み、さらにコヨリ状にクルクルと細く仕上げます。これでスイベルを見失うことがありません。
インディケーターがあるおかげで、自分が撃っているポイントの水深も一目で分かりますし、インディケーターで当たりを取ることも可能です。やってみると、非常に面白く、メリットを感じます。ちなみに、ボクはスイベルは両方とも8の字チチワで繋いでいます。
あると便利
簡単カラーブレード
アメリカではカラーブレードのスピナーベイトは定番ですが、日本のメーカーではカラーブレードがラインナップされたスピナーベイトは限られます。でも、意外にカラーブレードが効く状況ってある気がします。
特に最近、マイブームなのが片面のみのカラーブレードタイプです。表裏両面がカラーブレードだと、強すぎるような気がするとき、片面のみのカラーブレードだと、ブレードのフラッシングが抑えられて、表と裏の明滅効果が釣れそうな気にさせてくれます。
ただ、ブレードを自分で塗るのって面倒で、メッキの上にはうまく塗料が乗りません。そこで簡単に釣り場でできるカラーブレードチューンが、ブレードに絶縁テープを貼る方法です。
絶縁テープは、使用中にそう簡単に剥がれることもありません。これなら、ハサミさえあれば、簡単にできますし、気に入らなければすぐに元に戻すことできます。もちろん、ホワイト以外にブラックやイエロー、レッドなど簡単にカラーチェンジができます。
ブレードの半面だけを貼る方法も効果的で、ブレードの左右の重量バランスが変わることで、回転時のバイブレーションが強くなる効果も期待できます。
また、テープをはみ出させて、ブレードにベロのように残すような工夫も面白いです。ブレードの回転半径が大きくなる効果のほか、ブレードの先端部だけ厚みが増すのでウェッジブレードの効果もあります。
Aリグのワンポイント
Aリグの作り方
ブログのキーワード検索を見ていると、相変わらずAリグ(アラバマ系リグ)の作り方が上位にいます。最近ではショップにも多数の便乗商品が並んでいますが、やはり自作したいと思う人も多いようです。
実際、売っている商品でもスナップの強度が不十分なものが付いている場合もあって、結局付け直さないといけないものもありますし、それなら最初から自作した方がマシです。以前にも釣具屋さんですべて揃うAリグの作り方を紹介しましたが、より本格的な方法を紹介します。ボクはAリグを推奨しているつもりはありませんが、完全否定しているつもりもありません。落としどころはフック1本というのがボクの考えです。バスを傷つけないからという理由もありますが、それを言うとデビッド・ダッドリーに偽善者と呼ばれてしまいます。
フック1本を推奨すれば根掛かりがしにくなり、よりAリグの実用範囲が広がり、よりゲーム性が高くなるというのがボクの考えです。フック同士が絡んだりしないので、移動時などもトラブルが減り、取り扱いもしやすくなります。
フック1本ならまわりのダミーは4本にこだわる必要もありません。猿マネして5本にしなければいけない理由もありません。今回はより簡単で強度も十分なら6本リグの作り方を紹介します。
①今回新たに用意するのは大きめのリーリングスイベル、ホームセンターの電気配線コーナーに売っているリングスリーブ、シリコンチューブです。
②1mm径ステンレスワイヤーを真ん中でラジオペンチの先を使って直角に曲げ、同じ要領でコの字に曲げ、さらに凸状に角度を付けます。
③ペンチでコの字の両角を均等に潰すように力を加えると、角が取れて丸く仕上がります。同様にして3本用意します。
④大きめのローリングスイベルに3本のワイヤーを通し、6本をまとめてスリーブに通します。スリーブを潰して固定します。
⑤フロント部のスイベルが遊びすぎないように、シリコンチューブをカットし、スイベルとスリーブに通します。6本のワイヤーの先端部の処理は以前紹介したようなダルマクリップを使うなどしてスナップスイベルをセットして完成です。
アラバマリグから何を学ぶ? 自作編 その4
サンビキリグ1号のロワーアーム部に、スイベルを介せずにジグヘッドを直に連結させて、このジグヘッドを重めにして重心を取れば、リグの上下がハッキリする上、ロワーアームのジグヘッドは常にフックポイントを上向きに保つので、根掛かりを軽減する効果もあります。これがサンビキリグ1号・改です。ただし、サンビキリグ1号・改はロワーアーム部のジグヘッドを交換することができませんので、自作派向きです。
サンビキリグ1号・改の作り方は下記に紹介しますが、省略している部分は、http://granbass-blog.teckellure.com/2011/11/post_697c.html”>ココを参照ください。
①ステンレスワイヤーシャフトの真ん中の位置でラジオペンチの先を使って直角にコの字に曲げ、さらに写真のように鈍角にくの字に曲げる。両方の角度は同じにする。
②ペンチでコの字の両角に均等に力を加えると、角が取れて丸くなる。
③ジグヘッドを通してから、ダルマクリップを通して、ニッパーで挟み込んでしっかり止める。
④2本束ねたワイヤーを曲げてRベンドを作る。作り方はラジオペンチの先を使って、直角に曲げた後、ペンチで角を均等につぶすと丸く仕上がる。
⑤ダルマクリップを通して、ニッパーでしっかり止める。2本のワイヤーの長さが同じなるようにカットして、V字状に開く。先端を丸く閉じ、ローリングスイベルを通してからダルマクリップで止める。
⑦スイベルにスナップを付けて完成。
アラバマリグから何を学ぶ? 自作編 その3
前回、http://granbass-blog.teckellure.com/2011/11/post_697c.html”>クアトロリグの作り方を紹介しましたが、バックシーター(ノンボーター)視点で見るとスイムベイトは4個でも多すぎです。根掛かりも多い上、不便がいっぱいです。そして、何よりもスマートさに欠けます。そこで、http://granbass-blog.teckellure.com/2011/11/post_dbac.html”>ボクが行き着いたのがサンビキリグだと以前紹介しましたが、サンビキリグにもいろいろなタイプがあり、現在進行形で進化しています。まずはサンビキリグ1号を紹介します。
サンビキリグ1号の原型はツインアームのスピナーベイトです。ツインアームのブレードの代わりにスイムベイトが付いたと思えば、それほど違和感がないのではないしょうか? アラバマリグに比べると、随分コンパクトになりますから、不便さも少しは解消できます。ほとんどスピナーベイトを投げるような感覚で使えます。
ロワーアームとツインアームの角度や長さを同じにして、それぞれにスイベルを介してジグヘッドのサイズやスイムベイトのサイズも均一にして使う方法が基本ですが、ロワーアームには重めのジグヘッドや大きめのスイムベイトを付け、ツインアームには軽めのジグヘッド(またはノーシンカーオフセット)や小さめのスイムベイトを付け、2匹のコアユをハスが追うようなイメージで使うことも可能です。ロワーアームとツインアームの長さを変えたりして、意図的にロワーアーム部のスイムベイトに食わせるような工夫をすれば、ツインアーム部はフックがなくてもいいかもしれません。もちろん、100%ロワーアームのスイムベイトにバイトするとは限りませんが・・・。
アラバマリグの大事なキモ
アラバマリグの問題点
アラバマリグ風がいよいよ本格的に日本でも流行しそうな気配が出てきました。釣り業界が盛り上がっているところに水を差すようですが、お節介なボクが心配するのは根掛かりの問題です。
アラバマリグって、アームを自分で広げたりして使うので、基本的にリグに絶対の上下がありません。つまり、アームは回転して、どの角度になってもいいように、先端にはスイベル付きのスナップを介してルアーをセットします。ジグヘッドは自発的にフックポイントを上向きにして泳いでくれますが、ヘッドが障害物等に当たった際にはフックが倒れたりするので、スピナーベイトのようには障害物をかわしてくれません。
スイベル付きのスナップは魚が掛かった際にはバレにくい効果もありますが、根掛かりした際にはこれが邪魔で外れにくいです。それでも外そうとして張ったり緩めたりしていると、他のフックまで掛かってしまい蟻地獄です。ルアーリトリーバーを使っても、アームの長さが邪魔で、うまく外れにくいです。
ラインを切ってしまって、アラバマリグ風を湖底に残してしまうと、さらに将来の道連れが増えてしまいたいへんです。琵琶湖の魚礁などがスイムベイトのクリスマスツリーのようになってしまう事態は避けたいところです。ラインは太めにして最悪でもフックが伸びて回収できるような心遣いが必要だと思います。
また、アーム自体を真っ直ぐに広げるのではなく、写真のように内向きにベンドカーブさせて、アーム自体がガードの役割をするように工夫するのもアリだと思います。 写真は昨日紹介したhttp://granbass-blog.teckellure.com/2011/11/post_697c.html”>クアトロリグです。