日別アーカイブ: 2017年4月16日

This is Sprinker その2


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スプリンカーの開発で苦労したのがフックアップ率です。この手のルアーは正直、フッキング率が悪い印象は拭えません。ホンカーもストレートリトリーブでは、なかなかフッキングさせるのが難しいです。いくらバイトがあっても、ミスフッキングばかりでは楽しくありませんし、フラストレーションばかり溜まってしまいます。本場アメリカのトーナメンターは使ってくれません。そこで、いかに満足できるフックアップ率を確保できるか、このテーマの下に微調整を繰り返し、テールの金型は4回、ボディーの金型を5回も作り直しました。
そして、1日1バイトや2バイトが普通の日本では、なかなか思い通りのテストができないので、昨年は韓国に4回、メキシコに2回、アメリカに1回テスト釣行しました。そして、ようやく納得できるフックアップ率を確保できるようになりました。正直、ホニートードやリビット等のソフトベイト系バジングフロッグに比べても遜色ないフックアップ率です。むしろ、止めても浮くので、食わせるタイミングを与えやすい分、フックアップ率はより高いかもしれません。
フックのセッティング位置はワッカーやホンカーよりも緩く、フックポイントも後方にズラしてフックが180度ひっくり返りやすくしています。ワッカーのようにヘビーカバーの奥の奥に撃ち込むような釣りではないので、ウィードレス性よりもフックアップ率を優先させました。テールは立ち上がり良く、いかにスローに巻いても回転するよう、飛沫と音のバランスを見ながら、テールの角度や大きさの調整を繰り返しました。
もちろん、それでもスプリンカーは中空フロッグルアーです。誰でも、どんなタックルでも簡単にフッキングが決まるわけではありません。PEラインは絶対ですし、ロッドはやや長め、やや柔らかめをオススメします。個人的には昨年テストした中では、レジットデザインのWSC72Mが使いやすかったです。

 

This is Sprinker その1


テッケルから新作フロッグ”Sprinker(スプリンカー)”をリリースします。発売は5月末から6月初旬を予定しています。全国のテッケル取り扱い店様には発注書を案内していますので、早いところでは4月20日には予約を開始すると思います。
テッケルの製品は常に在庫するようにして、ほしいときに買えってもらえるよう努めてきましたが、今回のスプリンカーはアメリカで予想通りの大反響で、初回分は十分な在庫が日本向けに確保できない可能性があります。そんなわけで、確実に手に入れるには、予約を入れるか、発売後、なるべく早く手に入れるようお願いします。
さて、スプリンカーですが、シングルテールのニューボディで、シャッドテール状のソフトテールがローリングスイベルで接続されています。リトリーブすると、テールが回転し、スイムベイト系というよりはバジング系のカテゴリーに入るルアーです。
回転時の飛沫とソフトに水をたたくチョッパーサウンドが独特で、アメリカではワッパープロッパーのウィードレス版と表現されています。とにかく、使って楽しいルアーです。リトリーブしているだけで、ドキドキ、ワクワクさせる、バスフィッシングの楽しさを再認識させてくれる自信作となりました。
実釣可能な初期サンプルは、1年以上前にはありまして、昨年のキープキャストでは、実はボディだけは展示しておりました。ただ、テール部分の核心部分は、非公開とさせていただきましたが・・・。正直、最初にサンプルが上がってきて、テストしたときは、本当に鳥肌が立ったぐらいの感動でした。大げさじゃなく、これは大ヒット間違いないと確信しました。そこからは本当に身近な人にしか見せず、まさに極秘テストを繰り返し、サンプルの修正を繰り返し、ブラッシュアップを重ねて、ついにリリースできる運びとなりました。