”じゃじゃ馬”ドランカー


P1130775 (1024x767) 先に断っておきたいのですが、ドランカーは魔法のようによく釣れるクランクベイトではありません。神や奇跡のアクションもしません。むしろ使いづらいマニアックなクランクベイトです。作った本人が言うのもなんですが、もっと使いやすいクランクベイトは世の中にいっぱいあります。
広くスピーディーにテンポよく探って、活性の高いバスを狙うなら、もっと適したルアーはたくさんあるはずです。ボクの不動の一軍クランクたちです。あえてテッケルがそれらに似たルアーを作る必要もありません。
ウィグルワートにしても、実は定番なのはテーブルロックレイクやビーバーレイクなどのオザークマウンテン水系ぐらいで、全米規模で人気のルアーではありません。実際、西海岸で釣りをしていて、ウィグルワートを投げている人を見たことはほとんどありません。
それでもだからこそ、テッケルは「こんなルアーが世の中にあってもいいんじゃない」というクランクベイトを作ってみました。言うならば、使って楽しい(面白い)クランクベイトです。巻いてるだけで楽しい、引き心地たっぷりのクランクベイトです。
ロールをほとんどせず、ハイピッチでワイドなウォブリングが特徴です。引き心地の軽いクランクベイトが全盛の今、ドランカーは引き重り感がハンパないです。フロロカーボンの10ポンドラインぐらいを使えば、3mぐらいは軽く潜っていきます。
凹んだリップが水をしっかりつかみ、その水を逃がすのがへたくそで、速く巻きすぎると、バランスを崩して、グルグル回ってしまいます。特にレンジキープ力が強く、足下近くまでしっかり潜っているので、最後の最後にグルグル回って上がってくることがありますが、欠陥じゃありません。中低速で巻くと、左右に大きく蛇行します。いわゆるチドりまくります。
扱いづらいルアーだからこそ、釣れたときの喜びがまた格別です。そんな”じゃじゃ馬”を乗りこなすのも、バスフィッシングの面白さだと思ったりします。ウィグルワート好きには、ぜひ使い比べて感想を聞かせてほしいですし、ウィグルワートすら使ったことがない人には、まったく未体験なアクションを体感してほしいと思います。

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