年別アーカイブ: 2013年

ブレント・チャップマンのビッグスプーン


P1100531_640x566 ウルトラディープクランク同様、マスターしたいルアーにビッグスプーンがあります。この釣りは昨年、宮崎友輔さんから直接レイクフォークで教えてもらいましたが、結局、その後なかなか出番がなく、確信を持ってやり続けられるまでに至っていません。
 ただ、先月のクリアレイク戦でも出番はあったはずで、自分の引き出しになかったことが悔やまれました。そんなわけで、早速今秋はスプーンを投げに行こうと思っているのですが、Dスプーン以外にもメスベイトのフラッタースプーンを手に入れました。
 シンプルなルアーですが、いろいろなルアーを試すことで、よりルアーの特性や善し悪しが分かることもあります。このメスベイトのフラッタースプーンは、Dスプーンよりも幅広で、やや肉厚が薄い感じです。ブレント・チャップマンのシグネーチャーモデルで、表面がケイムラのようなUVコートがされているのが特徴です。その他、フッキング率向上とバラシ軽減のため、スプリットリングを2個介してフックを装着しています。
http://www.mesubait.com/

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求むバスオブジャパンの改革 その4


 バスマスタークラシックに出るには、現在どんな方法があるでしょうか?
 まずは全3戦のバスマスターオープンのセントラル、サザン、ノーザンディビジョンのどれかにフル出場し、その3戦中のどれかで優勝する方法があります。エントリーフィーは1戦あたり1500ドルで誰でも出場できます。時間に余裕があって、試合経費(エントリーフィー、ガソリン、宿泊等)に1シーズンあたり100万円ぐらい用意できるなら挑戦できるでしょう。ただし、エリートプロやFLWツアープロの強豪も顔を出しますから、優勝するのはかなりハードルが高いですが・・・。
 または、全3戦のバスマスターオープンのセントラル、サザン、ノーザンディビジョンのどれかにフル出場し、年間ポイントランキングを5位以内でフィニッシュ(すでにハードルは高いです)し、エリートプロに昇格します。翌年、1試合のエントリフィー5000ドルのエリートシリーズに全8試合出場し、優勝するかまたは年間35位でフィニッシュする方法があります。最短でも2年掛かりますし、エリートシリーズを1シーズンフルエントリーするだけで、試合経費に600万円ぐらい掛かるでしょうか。日本にそうそう帰ってこれませんから、仕事は無理です。もちろん、何年掛かってもクラシックに出られない選手もたくさんいます。まあ、夢はありますが、途方もない夢です。リスクが大きすぎます。人生そのものをバクチできる人しかオススメできません。
 続いて、大穴のフェデレーション枠を狙う方法です。バスオブジャパンに入会し、まずは年間チャンピオンを目指します。総勢20人程度の頂点に立てばいいだけですから、1年目でも可能性があります。費用的にも時間的にも、一般サラリーマンでも実現可能です。続いてフェデレーションのチャンピオンシップに出場します。試合ではボートやトラックはオフィシャルが用意してくれますから、必要なのは飛行機代ぐらいです。可能ならプリプラをして、本戦に臨みたいです。この一発勝負で、クラシックの切符が手に入ります。極めて現実的で、難易度もその他の方法に比べて、比較にならないほど可能性が高い方法といえるでしょう。
 さあ、皆さん、バスオブジャパンに入会して、アメリカンドリームを手に入れませんか? 日本人で8人目のクラシック出場を決めるのはあなたかもしれません。肝心の入会方法ですが、実はこれが一番難易度が高いわけですが・・・。そんな閉鎖的な団体に、なぜか、そうそうたる日本のメーカーがスポンサーに名を連ねているから不思議です。

前方の闇をスポットライト


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 ハミンバードがオニキスシリーズを発表した同日、ローランスはスポットライトスキャンを発表しました。こちらも負けてません。
Spotlightscan_transducer_spotlights スポットライトスキャンは、新しいシリーズではなく、HDS Gen2タッチに対応した新しいトランスデューサーです。従来は自分が通過してからスクリーンに映し出されるわけですが、スポットライトスキャンは自身の前方の様子を映し出すことが可能となります。ハミンバードの360イメージングみたいな大げさな装備は必要ありませんし、お値段も500ドルとお手頃です。
 ちなみに、タッチモデルではなくHDS Gen2を持っている人でも、別売りのソナーハブを購入すれば、スポットライトスキャンが使えるそうです。http://www.lowrance.com/Root/Lowrance-Documents/US/Spotlight.pdf

ハミンバードのタッチパネル


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 10月31日、フロリダ州フォート・ローダーデールで開催されているインターナショナルボートショーで、ハミンバードのタッチパネルモデル(クロスタッチ)機能の新モデル、オニキスシリーズとイオンシリーズが発表されました。バスアングラーはオニキス、ソルトウォーターアングラーにはイオンという感じらしいです。
 未だにスマホすら持っていない時代遅れのボクにはハミンバードユーザーなのに、記事を読んでも何のことなのかさっぱりです。どんどん、高機能になっていく魚探ですが、今度のモデルのお値段も気になります。
http://www.humminbird.com/onix/

求むバスオブジャパンの改革 その3


 フェデレーション・ネイションのチャンピオンシップは全米のアラスカやハワイ、ノースダコタを除く47州とカナダ(オンタリオ州)、日本、イタリア、スペイン、南アフリカ、ジンバブエ、メキシコの7カ国の代表選手が一堂に会して争われます。ちなみにバスフィッシングが比較的盛んな韓国はまだ入っていません。
 それぞれのフェデレーションはノース、ミッドアトランティック、セントラル、サザン、イースタン、ウェスタンの6つのディビジョン(ブロック)に分けられ、チャンピオンシップは優勝しなくても、それぞれのディビジョンの中でトップでフィニッシュした選手がバスマスタークラシックに招待されます。B.A.S.S.がオープンの年間上位選手のクラシック出場枠を廃止しても、フェデレーション枠の6人を削らないのは、フェデレーションが各州で地道なボランティア活動等をしているからでもあります。
 実はチャンピオンシップへの出場は簡単ではありません。海外組は別ですが、アメリカの各州のフェデレーションは年間のトーナメントを行い、年間の上位12名+2名が各ディビジョン(ブロック)のトーナメントを行います。そこで各フェデレーション14名の中で一番だった選手が、チャンピオンシップに選出されます。
 バスマスタークラシックを観戦した人なら分かると思いますが、無名なはずのフェデレーション枠からの出場選手がウェイインに登場すると、エリートプロ以上の大きな声援が飛び交うことがあります。同じフェデレーションのメンバー、チームメイトの多くが、自分たちの代表を称え、応援に駆けつけているのです。そして、選手はスピーチでそれに応えます。なんとも感動的なシーンです。
 ちなみにバスオブジャパンの場合は、現在、ホームページの試合結果を見る限り、ウェスタン、イースタンに分かれ、それぞれ10名前後で競い、最終的にウェスタンとイースタンの交流試合を経て、代表選手を選出しているようです。身内の談合みたいなものです。チャンピオンシップの出場もそんなに真剣に頑張らなくても、何年かやっていると、そのうちまた順番が回ってくるぐらいに考えているんでしょうか。
 アメリカのフェデレーションの選手が知ったら、バスオブジャパンに参戦したがる人が出てくるかもしれません。ちょうど、甲子園に出場したいために、強豪校の少ない県の高校の野球部に入るみたいに・・・。

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求むバスオブジャパンの改革 その2


 バスマスタークラシック。トーナメンターなら誰もが憧れる夢の舞台です。選手として出場するのはたいへんな名誉でもありますが、そのウェイインは観戦しただけでも鳥肌ものです。
 そんなバスマスタークラシックに出るのが目標だなんて本気で日本で言うと、笑われてしまうのがオチでしょうが、そんな夢物語が日本にいながらにして叶うチャンスが実はあります。それも、かなり現実的で、他のどんな方法よりもおそらく最も可能性が高いかもしれません。しかしながら、そのチャンスがあることは、現在ほとんど知られていません。
 そして、そのチャンスを享受できる人はほんのわずかなバスオブジャパンのメンバーだけです。長年、まるで秘密結社のようだったバスオブジャパンは、今でこそ公式のホームページを立ち上げましたが、今もなお閉鎖的な団体のままです。
 日本にいながらにして、バスマスタークラシックに出るには、まずバスオブジャパンのメンバーとなります。そして、そこで1年間トーナメントに出て、年間のチャンピオンとなります。これで晴れて日本代表選手として、フェデレーション・ネイションのチャンピオンシップに出場できます。
 年間のチャンピオンといえば、大げさですが、東西合わせても人数は現在、20人程度ですから、JBの年間チャンピオンになることに比べれば、ハードルはかなり低いはずです。
 チャンピオンシップでは優勝する必要はありません。日本代表が戦うべき相手は、ワシントン、オレゴン、カリフォルニア、ネバダ、アイダホ、ユタ、アリゾナ、モンタナ、ワイオミング、コロラド、ニューメキシコの11州の代表です。彼らを抑え、2日間でトップウェイトを釣れば、バスマスタークラシックに出場できます。
 日本から遠くアメリカの地で戦うわけですから、ハンデはありますが、チャンピオンシップの開催地はたいてい東南部なので、他の11州の代表選手にとっても、初めて訪れる湖ばかりです。日本の選手が特別に大きなハンデを負っているわけではありません。試合はオフィシャルがバスボートとトラックを用意してくれますから、身一つで会場に行けばOKです。
 一発勝負のトーナメントですから、本気でプリプラをして、必死でプラクティスをして試合に臨めば、勝てるチャンスは充分あります。実際、11州の中でバスフィッシングが本当に盛んな州は半分ぐらいしかありません。
 それなりにお金を掛けてプリプラをしても、クラシック出場を決めれば、最下位でも約100万円の賞金がもらえますので、取り戻せます。
 ジンバブエ代表のジェリー・ジョースティはフェデレーション枠から過去に5回もクラシックに出場しています。彼は言います。「バスはバス」 ジンバブエ代表にできて、日本代表ができないわけがありません。
 さらにクラシックで優勝でもしようものなら、一躍ヒーローです。賞金は何千万円ももらえますし、これぞアメリカンドリームです。実際、過去には一度、フェデレーション代表のブライアン・カーチャルがクラシックを制したことがあります。
 夢がありますよねぇ。それと比べたら、JBなんかやってられません。個人的には誰でも知っている有名なバスアングラーが、日本代表としてチャンピオンシップを戦うところを毎年見てみたいです。

バス業界の虚偽表示?


 巷で大きなニュースになっている阪急阪神ホテルズグループのメニュー虚偽表示問題。偽装なのか、誤表示なのか。社長は恥知らずにも、悪意はなく自分たちはド素人集団だから、誤表示だったと言い張っていますが、そんなウソを平気で突き通す根性に悪意を感じずにはいられません。
 でもこの虚偽問題って、バス業界でも結構あるんじゃないでしょうか? いつも気になっているのがタングステン樹脂を単にタングステンと表記している商品が多い点です。タングステン合金とタングステン樹脂は、確かにタングステンを使用しているという点では同じかもしれませんし、間違ってはいないかもしれませんが、商品価値は大きく違います。タングステン合金は高比重で高硬度、つまりコンパクトで感度の高い性能が期待できますが、タングステン樹脂は比重も鉛と同程度で、同じウェイトなら鉛と同サイズかそれよりも大きくなってしまい、感度も低いです。ぶつけたら割れるし、性能的な利点って見当たりません。あえて言うなら、環境に無害?っていうぐらいです。
 そのほか、あえてパッケージにMade in China等の生産国を表記せず、あたかも日本製かのように売っている商品なんかもありますよね。
 まあ、口に入れるようなもんじゃないですから、誰もとやかく言いませんが、景品表示法に違反しますから、もう少しまじめに正確に表記してもいいんじゃないでしょうか?

ウルトラディープのリアクションバイト


P1100523_640x480 クリアレイクの試合では、多くのプロがストライクキングの10XD を投げていました。実際、これで多くのビッグフィッシュがキャッチされていましたし、優勝した ジョディー・ジョーダンをはじめ、 上位の中にも使っている人がいました。
 ちょうど昨年のFLWシリーズのサムレイバン戦で衝撃のデビューを果たした10XDですが、当時はストライクキングのプロスタッフしかプロトを持っていませんでしたから、本格的なディープクランキングのシーズンである秋は、事実上、今がデビューということになります。
 ボク自身もサムレイバンの試合には出ていたので、その破壊力に驚いたものです。発売後はすぐに購入したんですが、しっかり練習する時間もなく、クリアレイクの試合が始まり、残念ながらコンフィデンスを持てていないルアーを実戦投入することはできませんでした。今まで長年コアングラーをしていたせいもあって、どうしても根掛かると面倒なルアーは避けて通ってきた経緯もあります。しかし、ボーターならリトリーバーも用意しておけば、かなり高確率で回収もできます。
 10XDを使っている友人と話をしたんですが、今まで到達すらできなかったディープのハードボトムをしっかりリップで叩くことができるのが、このルアーの最大のメリットであり、ガンガンとボトムを叩くと、リアクションでバスがヒットするというのです。実際、ポイントがバッティングした他のプロを見ていたのですが、何度も何度も同じコースをひたすらクランキングを続け、ビッグバスをヒットさせていました。優勝したジョディー・ジョーダンは10XDをより深く潜らせるためにフロロの12ポンドを使っていたそうですし、ノーマンのDD22を8ポンドラインでクランキングしている人もいました。
 普通に考えると何度も何度も同じルアーを通すと、スレてしまいそうなイメージですが、ちょうどバスのすぐ近くをボトムを叩きながら通る瞬間にだけ、リアクションで反応してしまうのかもしれません。
 とにかく、個人的には今シーズンこそは絶対にマスターしたいのがウルトラディープのクランキングです。

求むバスオブジャパンの改革 その1


 今年もB.A.S.S.フェデレーション・ネイションのチャンピオンシップが開催されました。残念ながら、日本代表の土屋真一郎さんは55人中54位という結果でした。結果をどうこう言うつもりはありません。アマチュア代表とはいえ、全米各州の多くのメンバーの代表に立った選手が相手ですし、あのアイクやブランドン・パラニュークもフェデレーション出身ですから。
 ずっと以前、このブログでバスオブジャパンについて書いたことがありました。今から7年も前の話です。あれからずいぶん経ちましたし、その間に築山滋さんがバスオブジャパンからバスマスタークラシックに出場するビッグニュースもありました。正直、これでバスオブジャパンの存在が広く知られ、バスオブジャパンの改革が進むことを期待しましたが、その後も、従来通りの運営を続けているようです。
 変わった点としては、ボク自身、今日初めて知ったのですが、バスオブジャパンの公式ホームページが最近できていたことです。一つ大きな前進ではありますが、残念ながらメンバーを募る内容は皆無で、仮に興味を持ってメンバーになりたいという人が出ても、連絡先はいっさい紹介されていません。やはり、相変わらずの閉鎖的な団体のようです。
 公式ホームページのABOUT USには、「アメリカのB.A.S.S. の精神に則り、 バスフィッシングの技術と発想の交換による技術の質・量の向上、 青少年に対する普及、バスと釣り場の環境保護、バスの研究を支援、 することなどを目的としてして活動しています」とありますが、メンバーを募らず、秘かに活動して、この目的が果たせるのかは疑わしい限りです。
バスオブジャパンの公式ホームページ
http://japanbassfederationnation.com/index.html

B.A.S.S.ネイション・チャンピオンシップ最終結果 


1 Jeff Lugar MID-ATLANTIC 5 16- 1 4 11- 3 5 14- 9 14 41-13
2 Coby Carden SOUTHERN 5 13-13 3 5-14 5 20-14 13 40- 9
3 Douglas Thompson CENTRAL 5 16- 0 5 12- 3 5 12- 0 15 40- 3
4 Brandon Pedigo CENTRAL 4 11-12 5 10-12 5 15- 0 14 37- 8
5 Mark Dove NORTHERN 5 7-10 5 15- 6 5 14- 4 15 37- 4
6 Albert Collins CENTRAL 4 6-11 5 14- 7 5 14- 7 14 35- 9
7 Ryan Lavigne CENTRAL 5 17- 1 2 5- 3 5 13- 4 12 35- 8
8 Paul Mueller EASTERN 4 7-11 5 14- 2 4 12- 2 13 33-15
9 Monty Fralick NORTHERN 5 12-14 5 8-12 4 12- 5 14 33-15
10 Tim Johnston WESTERN 5 13- 7 4 5- 9 5 14- 1 14 33- 1
55 Shinichiro Tsuchiya WESTERN 1 1-11 1 1- 5 3 4- 8 5 7- 8
http://www.bassmaster.com/tournaments/2013-bass-nation-championship/leaderboard