年別アーカイブ: 2016年

ポップなテッケル


フロッグを長年やっていると、どうしてもポッパータイプのフロッグがほしくなる状況ってあります。ただ、ポッパータイプのフロッグって、頭部がどうしても大きくなるのですり抜け効果が悪かったり、フッキング時に頭部のカップがめくれるようになって、フッキングの邪魔をしてすっぽ抜けることが多くなります。また、カップ部分の水の抵抗が大きいので、強くポッピングをすると、ボディーが変形してスポイド効果で水をボディ内に吸い上げやすい構造的欠点もあります。

いつかはポッパーフロッグも作ってみたいのですが、とりあえずのチューニングで、意外にも市販のポッパーフロッグより優れているんじゃないの?と思えるポッパータイプが簡単に作れるので紹介します。用意するのはホームセンターに売っている吸盤です。この吸盤はエラストマー素材でできていて、それ自体の浮力が高いので、テッケルに取り付けても、頭下がりになる心配もありません。サイズは直径20mmか25mmがちょうどいいです。両面タイプの吸盤は1個でカップが2個使えるのでお得です。これの真ん中をポンチで丸く抜いて、速攻多用途タイプの瞬間接着剤で接着するだけです。意外に数匹バスを釣っても、外れたりしません。

吸盤のシャープなエッジによるカップは一体型のポッパーフロッグでは出せない小技が効きます。軽いアクションで、きれいにスプラッシュを飛ばすことも簡単にできますし、首振りも自在です。フッキング時にもカップが極端にフッキングの邪魔をしませんし、強くポッピングをしてもボディ内に水が入りにくい利点もあります。このポッパータイプはトロロ藻状のモスエリアでも効果が絶大です。すり抜けのよいボディでモスエリアを引くと、後方のフックがモスを拾ってしまうことが多くなるのですが、カップを付けることで、モスをかき分けでくれるので、フックにモスが絡みにくくなって、ストレスがずいぶん軽減されます。

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フロッグマン2016 参加申し込み受け付けます


IMG_2194フロッグマン2016の案内が遅れまして、大変申し訳ありません。詳細は下記の通りです。よろしくお願いします。

6月19日に千葉県の長門川&将監川(長門川マリーナ)にて、カエル(中空ボディ)オンリーイベント”フロッグマン2016”を開催します。「我こそは真のカエル男なり」という方は、ぜひぜひ参加をお願いします。

優勝者には韓国バスフィッシング旅行にご招待します。韓国でもナンバー1の釣り場と言われるヘチャンマンにて2日間ボートフィッシングを楽しんでもらおうと思っています。近いので、2泊3日または3泊4日で帰ってくることが可能です。先日、下見に行ってきましたが、とにかくすごい釣り場です。1日30匹ぐらいフロッグで釣るのは余裕です。サイズもデカイのが出ますし、何よりもすごいのは野生本能むき出しの強烈なバイトです。日本ではめったに味わえない迫力満点のバイトが連発します。60cmクラスのポテンシャルもあるフィールドです。とにかく、天国のような釣り場です。もちろん、ボクも同行します。

参加費はお一人3000円です。レンタルボートは別途2000円、マイボートを長門川マリーナのスロープに持ち込みの場合はカートップオンリーで別途1000円が必要になります。昨年と同じく、北総マリンのスロープ使用の場合、バスボートでの参加もOKとします。ただし、長門川スロープまではデッドスローでお願いします。競技時間中はエレキオンリーとなります。レンタルボートは1人乗船とします。ボート持ち込みは2名まで参加可とします。

参加申し込みはメールにて受け付けます。受付開始は本日からとしますが、来週金曜日まで出張なので、返信が遅れるかもしれません。申し込みメールには、レンタルボートかボート持ち込みかをお知らせください。返信メールにて受付番号をお知らせします。何らかの理由でメールが受信できないこともありえます。受付番号がないと、受付は完了していませんので、返信メールが届かない場合は再送をお願いします。参加費とボート代は大会当日の朝に徴収します。当日の朝の受付は朝4時から始めます。大会のスタートは5時を予定しています。帰着は12時とします。

この大会は魚を持ち込みません(ライブウェルは不要です)。可能な限り、バスに負担を掛けない大会を目指します。釣ったバスはその場でメジャーを当てて写真を撮って、メールを送っていただきます。メジャーは当日に全員に貸し出します。大会は2匹長寸の合計で競います(3匹以上釣った方は最長の2匹でカウントします)。受信した写真はフェイスブックのイベントページにて、随時アップしていきますので、大会参加中でも、他の人がどれくらい釣っているか分かる仕組みです。昨年もやりましたこのフォーマットは、常に誰がどれだけ釣っているかが分かるので、普段のトーナメントとは違う楽しみがあります。ボーナスタイムによる早掛け勝負なども計画中です。

ルールですが、使用できるのは中空タイプのフロッグオンリーです。小細工なしで正統派のフロッグゲームで競っていただきたいので、スピニングタックルやベイトフィネスのタックルは使用禁止とします。50ポンドクラス以上のPEラインを使ったベイトタックルで扱えるサイズのフロッグをご使用ください。持ち込めるタックル数に制限は設けません。

大会参加の申し込みメールはこちらまで。
granbass@mint.ocn.ne.jp

テイカーに関する重要なお知らせ


いつもテッケル製品をご愛用いただき、ありがとうございます。4月に発売しましたバズベイト”テイカー”ですが、5月に入って嬉しい釣果報告が届き始めています。その一方で、お客様からペラのプラスチックボディーのエンドキャップ部分が着脱したという報告を数件いただきました。
テイカーに関しては当初はソリッドの樹脂ボディーにアルミペラを組み合わせたデザインを考えていましたが、よりスクイーキーな金切り音を出すため、そしてウィード絡みを軽減するために、ストッパー部分をボディ内部に収納するために、あえて複雑で金型が高額になる今のデザインを採用しました。
プラスチックのボディーはフロントとエンドキャップの2ピースになっていて、接着剤で固定しています。強度的には心配だったので、昨シーズンはテストを繰り返し、30人以上のアングラーにもモニタリングテストしていただきました。その結果、強度的に問題ないと判断し、製品化した次第です。実際、製品版を使ったメキシコでのテストも問題なしでした。
発売から1か月経って、数件のキャップが取れたという報告を受け、私自身かなり激しく水面にたたきつけるなどの強度テストをしたところ、やはりキャップが取れるものがありました。結論として、工場での組み立て行程は、工員による手作業のため、接着剤の多い少ないがあって、キャップが取れるものが出てしまうと思われます。
購入された方でキャップが取れそうなものがあれば、または取れるのが心配な方は接着剤で補強をお願いします。もし、取れてしまった方がいれば、メールかフェイスブックでお知らせください。スペアのエンドキャップをお送りさせていただきます。お手数ですが、接着剤で止めて修理してください。
販売店様にもエンドキャップをお送りしますので、販売店様でスペアキャップをもらうこともできると思います。たいへん、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
granbass@mint.ocn.ne.jp
https://www.facebook.com/teckellure/
https://www.facebook.com/hideki.maeda.58

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フロッグマン2016 


フロッグオンリーのバスをキープしないバスに優しいトーナメント”フロッグマン”。今年もやります。
開催地を変える案もありましたが、少々の悪天候でも開催できて、エレキオンリーでも釣果が安定している長門川・将監川にします。日程は6月19日で決定します。レンタルボートの確保は依頼済みです。例年より1か月早い開催となります。梅雨の時期なので、天候が心配ですが、フロッグのバイトは7月より期待できるんじゃないでしょうか。
3年目の今年は、より盛り上がるように、優勝者には韓国バスフィッシングにご招待します。釣り場はヘチャンマンという締切堤防によってできた人工淡水湖です。アシとグラスのフラットレイクで、まさにフロッグのパラダイスです。1日30匹ぐらいフロッグで釣ることも可能ですし、60cmクラスのポテンシャルもあるフィールドです。個人で行こうと思っても、なかなか行けない場所です。正直な話、メキシコより楽しめるかもしれません。(写真はヘチャンマンの風景とヘチャンマンで釣ったバスです)
レジットデザインのフロッグロッドも景品で出したいと思いますし、各メーカーのフロッグロッドの試投会なんかもしてみたいと思っています。
フロッグマンはフロッグゲームの楽しさを伝え、フロッグ愛好家と親交を深める以外に、将来もバスフィッシングが楽しめるように、バスをキープしないトーナメントの意義(新しいトーナメントのあり方)についても、広く全国に伝えるのも大きな目的です。そのためには1人でも多くの方に参加をお願いしたいと思っています。
申し込みなどの詳細は改めて、報告させていただきますので、まずは日程を空けておいてください。よろしくお願いします。

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フリーリグ その2


フリーリグの誘い方としては、ラインを張り気味でカーブフォールさせるのではなく、可能な限りラインテンションをフリーにして、落とすように心がけます。
シンカーだけを素早く落とし、ワームとの距離を可能な限り離し、時間差でノーシンカー状態で誘うのが狙いです。シンカー着底後はスローにききながら、ワームがシンカーまで来れば、再びリフト&フリーフォールの繰り返しです。
もちろん、ラインを張り気味で誘えば、ジカリグ風に誘うこともできます。
フリーリグにはストレートタイプから、クロー系、ホッグ系なんでも使えますが、よりフリーリグの有効性を高めるためにも、シンカーとワームが離れてフォールしやすい抵抗の大きなワームが向いていると思います。その一方で、シンカーが着底後は、スローでもよく動く方がバスを誘いやすいと思います。
カーリーテール等のパーツが付いたワームがピッタリな感じがしますが、スイートビーバーでも着底後にスローにグライドフォールが期待できます。その一方でセンコーのようなストレート系も面白いです。
最近になって好んで使っているのは、リング付きのオフセットフックです。リングがあることで、シンカーのスイベルのリング径がやや大きくてもラインアイがスイベルのリングに噛むこともなく、リングを介していることで、フックがシンカーに接する状態でもワームの自由度が高く、細かいシェイクなどの誘いが有効になります。

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フリーリグ その1


フェイスブックやら、いろいろなつながりがきっかけで、昨年から多くの韓国人バスアングラーと知り合うことができました。いつも書いていることですが、バスフィッシングは本当にボーダーレスです。先日行ったメキシコでもそうでしたが、バスフィッシングという共通の話題で、海外のアングラーと酒を飲むのは本当に楽しいひとときです。
韓国の話に戻りますが、昨年秋にバス釣りに出かけ、先月もソウルで行われたフィッシングショーを覗いてきました。そこで韓国のバスフィッシング事情についていろいろ見聞きしてきたのですが、特に興味深いのが、今韓国で流行しているフリーリグ(Free Rig)です。韓国といえば、かつてはジグヘッドワッキーが日本にやってきましたが、今ではこのフリーリグの方が人気みたいです。
フリーリグとは、テキサスリグのスリップシンカーの代わりにナス型や棒状のスイベル付きのシンカーを通すだけのシンプルな仕掛けです。シンカーストッパーは使いません。要はテキサスリグよりもフォール中にシンカーとワームを放しやすく、ワームだけが遅れてノーシンカー状態でフォールさせて誘うのが狙いです。
当然、テキサスリグに比べてすり抜けは悪いですが、シンカーがカバーの隙間に噛むような根掛かりは少ない利点もあります。ズル引くよりはリフト&フォールが基本の誘いですが、テキサスリグよりもより移動距離を抑えて探ることができます。イメージとしてはテキサスリグとジカリグを足して二で割ったようなイメージです。
魚がワームをくわえても、ダイレクトにシンカーの重みを感じないので、食い込みやすいメリットがある一方、フォール中のバイトは分かりづらい面もあります。
そんなフリーリグですが、興味が沸いたので、最近いろいろ試しています。海ではアイナメやアコウを釣りましたし、当然バスも釣りました。よく「ラインが(シンカー部分で)擦れない?」と聞かれますが、ベイトタックルで太めのフロロカーボンでやっている限りでは、まったく気になりません。まだまだ使い込んだと言えるほどではありませんが、いろいろ可能性が見えてきました。今シーズンはまじめにやりこんでみたいと思っています。

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4月10日、テッケル”テイカー”全国同時発売 その2


テイカーはABS樹脂とアルミの複合一枚片ペラのバズベイトとなりました。独特の水カミ音と大きな飛沫(スプラッシュ)、アンバランスなペラの遠心力によって起こる大きなバイブレーションが特徴です。
ヘッドに内蔵したブラスボールにアルミペラが接触するようにすれば、カン高い大きなクラック音をたて、その衝撃によるヘッドのバイブレーションがスカートを不規則にフレアさせます。アルミペラが接触する部分のシャフトにはネジ切りをしていますので、その摩擦でスクイーク音も発生します。
飛行中はペラが回らず、抵抗が小さいので飛行姿勢が安定して、向かい風でもキャストがしやすいです。もちろん、ロングキャストがしやすいです。これは大きな武器になります。
もう一つ、これはボク自身、実際に使って初めて分かった意外な点だったのですが、テイカーは非常に直進性能が高いです。普通に考えたら、片ペラで大きく右や左にカーブして進むと想像しそうなんですが、本当に真っ直ぐリトリーブできます。狙いのトレースコースにしっかりリトリーブできるというのも、大きなアドバンテージとなります。
フックはあえて日本製を使用せず、マスタッドフック5/Oを使用しました。最近、マスタッドフックを使用したスピナーベイトやスイムジグなどを使うことが多く、以前よりもマスタッドフックに対する信頼度が上がったのもありますが、バーブが日本製のフックよりも若干大きめで、バラシが少ないように感じたからです。
最後に。テイカーは決して”ヤバイ”ルアーではありません。そんな安っぽい言葉では片付けてほしくありません。もちろん、世界一釣れるバズベイトでもありません。そんな発言をできるのは、世間知らずの経験の浅いアングラーでしかありません。ボクは違います。世の中にたくさんある名作と呼ぶに相応しいバズベイトをたくさん知っています。ただ、これだけは言えます。唯一無二の使って楽しいバズベイトです。手前味噌になりますが、面白いルアーができたと自負しています。

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4月10日、テッケル”テイカー”全国同時発売 その1


テッケル初のバズベイト、TAKER(テイカー)がいよいよ発売です。4月10日、全国同時発売となります。価格は税抜き1500円、カラーは6色用意しました。
テイカーは最初のプロトができたのが2014年の秋、なかなか時間が掛かってしまいました。きっかけは、皆さんの想像通りで、ワッパープロッパーでした。
1枚の片ペラによるイレギュラーなトルクのある回転に魅せられたボクはワッパープロッパーの虜になって、それこそフロッグを投げるのをときどき忘れてしまうぐらい、どこでも投げまくりました。
ワッパープロッパーはビッグフィッシュもよく反応するのですが、バイトの割にフッキングする率が低く、何度も悔しい思いをしました。さらに琵琶湖ではウィードのゴミなどを拾うと、すぐ回転しなくなってストレスもたまります。そんなわけで、ワッパープロッパーのようなペラが付いたバズベイトがあったら面白いのでは?と思うのは必然でした。
いろいろハンドメイドで試作したのですが、猿マネしてワッパープロッパーと同じPVCのソフトマテリアルで作るのは、過去にこのブログで何度もリバートゥシーをパクリメーカーと罵ったボクとしては、さすがに恥知らずで許されません。
バズベイトとしてのサイズ感では、思うようなサウンドもなかなか得られず、試行錯誤の結果、ABS樹脂とアルミの複合ペラにするアイデアに落ち着きました。この複合ペラは、前後をワイヤースルーにしてリベットで止めるのが、最もシンプルで簡単なんですが、ウィードレス性能を向上させるために、ペラを固定するパーツはABSボディ内に収めることにしました。おかげで金型代が非常に高くついてしまいました。

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エリートプロの収支と現実


先日、たいへん興味深い記事を読みました。それは昨シーズンでエリートプロを引退したケヴィン・ショートがエリートプロの収支に関して、かなり詳しく書いたものです。薄々分かっていましたが、エリートプロを続けることがいかにたいへんなことであるかを、ここまで赤裸々に書いたものを初めて目にしました。
以下、彼の記事を参考にエリートプロの現実について書いてみたいと思います。
エリートプロの年間の主な経費は、エントリーフィーが最大で43,000ドルで、それ以外にモーテル等の宿泊代4,500ドル(1泊平均75ドルで60泊と計算)、トラックのガソリン代7,500ドル(1シーズン25,000マイル走行で、燃費が10マイル/ガロン、ガソリン代が平均3ドル/ガロンで計算)、ボートのガソリン代3,600ドル(40日釣りして、1日平均30ガロン消費、ガソリン代が平均3ドル/ガロンで計算)、食費1,200ドル(60日間、1日平均20ドルで計算)、フィッシングライセンス代400ドル、トラックのローン6,000ドル(500ドル/月x12回)、トラックの保険1,200ドル、ボートの保険600ドル。これらを合計すると68,000ドルになります。1ドル=115円で計算すると、782万円となります。

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この計算はあくまでベーシックな平均値を見積もったもので、プラクティス以外にプリプラをするとなると、ボートやトラックのガソリン代がさらに加算されてしまいますし、近くに帰る家がない人は、モーテルの宿泊日数は60泊では足りません。もちろん、モーテル代を浮かしてキャンパーを利用する人もいますが・・・。1日の平均の食費を20ドルとしたもの興味深いです。一日3食の食費を20ドルで抑えようと思えば、かなり質素な食生活になります。缶ビール1本飲むのもたいへんです。正直、羨ましいような華やかな生活とはかけ離れています。
もちろん、これはあくまでエリートシリーズを全戦参加するための経費であって、合間にオープン戦などを出場するとなると、その分はさらに加算されることになります。
この経費以外に忘れてはいけないのが、タックル代とボート代(ボート装備も含む)です。エリートプロともなれば、タックルメーカーのスポンサーが付くとはいえ、1シーズンにルアーやタックル類には相当のお金を費やしているはずです。実際、エリートプロが来日した際に、買い物するルアーの量のすさまじいこと・・・。公式にはスポンサーメーカーのルアー等を使用したとアナウンスしていても、実際は違うことは多々あります。大金の掛かったトーナメントでは、彼らは妥協なんかしてられません。
エリートプロはバスボートをタダで乗っていると思っている人がいますが、現実はそんなに甘くありません。毎年新艇を提供されるようなプロはトップの中のトップです。多くのプロは、ボートを割引き価格で購入し、シーズン後にそのボートを売って、それを資金に新しいボートを購入するを繰り返しています。
つまり、実際は68,000ドル以外に、さらに多くの予算がエリート参戦には必要というわけです。
今回のケヴィン・ショートの記事で最も興味深い点が、次に紹介されたエリートプロの2014シーズンと2015年シーズンの純粋な獲得賞金の年間マネーランキングトップ39位とその金額です。

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これによると昨シーズン、レギュラーのエリート戦のみで最も多くの賞金を稼いだプロの総額が385,000ドルで、2014年シーズンは365,000ドルだったそうです。これだけ見れば、日本のプロトーナメントよりもはるかに夢はありますが、注目すべきは先に述べた68,000ドル以上賞金を稼いだプロが、2015年では34人、2014年では39人しかいないということです。それ以下の選手は全米をトレールして、ハードなスケジュールをこなして、結果赤字ということになります。下位の選手に至っては数百万円単位の大赤字です。仮に2015年34位でフィニッシュした選手でも、プラスマイナスゼロですから、ギリギリやれただけにすぎません。さらに、実際の賞金は税金を引かれていますから、額面通りもらっているわけではありません。エリートシリーズのエントリーフィーは前払いですから、ギリギリの収支では翌年のエントリフィーが払えません。
エリートプロもシーズンオフでも飲み食いしなければなりませんから、その食費も家のローンや家賃も払わなければなりません。家族がいれば、養うための費用も必要です。1シーズンやりきって、お金がまったく残らない状態では、家族どころか、自分1人食っていけません。これがエリートプロの現実です。
もちろん、スポンサーから契約金をもらったり、シグネーチャーモデルのルアーのロイヤリティー収入があるエリートプロもいますが、そんなプロはやはりトップの中のトップです。それ以外はもともと大金持ちか、ビジネスで大きく成功しているか、お金を稼いでくれる奥さんがいるかでもないと、エリートプロを長年続けるのは非常に困難というわけです。
華やかで、憧れの舞台であるアメリカ最高峰のトーナメントプロも、現実はかなり厳しいですね。
http://bassblaster.bassgold.com/bidness-expenses 

ハードカバーに強いチャター


今回のメキシコ釣行は、フロッグとバズベイトの動画撮影が目的でしたが、バイトが遠くなると合間にKTWコブラチャターを投げて、楽しんでました。たぶん、どんなチャターを投げても釣れたとは思いますが・・・。
昨年、塚本さんと一緒に釣りをした際に、「ハードカバーに強い」チャターベイトであることを強調されていたので、あえて立ち木&ブッシュだらけのピカチョスで沈めてガンガン攻めてみたんですが、ほんとうに根掛かりが少なく、結果的にロストゼロで生還しました。何度かは立ち木のY字のところでスタックしたんですが、よくある立ち木をすり抜けた際にフックが引っ掛かってしまう事象は本当に少なかったように思います。
チャターベイトといえば、根掛かりが非常に多いルアーですが、独特のヘッド形状のおかげなのか、確かにハードカバーに強いチャターベイトであることが実感できました。ブレードも厚めのブリブリ系のアクションで、個人的に好みのアクションでした。今後はアディと使い分けてみたいと思います。

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